三上延 『ビブリア古書堂の事件手帖Ⅴ~扉子と謎めく夏~』2026/05/02

「ビブリア古書堂の事件手帖」シリーズ、扉子編の五作目。


夏休みが始まった。
樋口恭一郎はビブリア古書堂で一週間、臨時のアルバイトをすることになっている。
ビブリア古書堂の娘・篠川扉子は同じ県立高校の先輩だ。
扉子の母親の栞子と父親の大輔は海外在住の古書コレクターから蔵書の買取を頼まれたため、彼らが日本にいない間だけのアルバイトだ。
恭一郎は栞子に呼び出され、古書についての相談事を引き受けないこと、言動の不審な客には関わらないこと、栞子の母である篠川千恵子に注意することを約束させられる。

第一話『シャーロック・ホームズの歸還』岩浪文庫
坂口昌志としのぶ夫婦と息子の直晴が店に現れる。昌志の父親が終戦末期に捕虜収容所で起きた岩波文庫から出版された『シャーロック・ホームズの帰還に纏わる出来事が昌志の人生に関わっていると言っていた。そのことが気になり、父の遺品を引き取った兄の書斎で本を探すが見つからない。数日中に蔵書が処分されるというので、扉子は手がかりを授け、本は見つかるが…。

第二話 森山大道『写真よさようなら』(写真評論社)
栞子の妹、文香の高校の同級生、日野千尋が写真家になりそこなった元夫の遺品の写真集を持って来た。扉子はその中にある森山大道の『写真よさようなら』が気になるようだ。日野が持ち込んだのはオリジナルの初版だというのだが…。

第三話 中原中也 『山羊の歌』(文圃堂書店)
バイトの最終日。大学生のときに文香と付き合っていたという玉岡昴が相談を持ち込む。先月買った中原中也の署名本がなくなったというのだが、話を聞くと、しょうもないことがわかる。

栞子さんの娘も本の虫で、本に関する謎を解くのが大好きです。
熱中すると見境がなくなることが問題です。
恭一郎はそんな扉子が好きみたい。
彼も大輔の辿った道を行きそうですね。

栞子が大怪我をしたきっかけになったあの男と彼女の母親、千恵子が次回に登場しそうです。
不穏な感じです。

森山大道は世界的に有名な写真家なんですね。
知りませんでした。
今度、図書館に行ったら『写真よさようなら』を見てみようかと思ったら、残念ながら図書館に所蔵していないようです。
『ビブリア古書堂の事件手帖』で紹介されたので、そのうち所蔵するかも…?