岩木一麻 『がん消滅の罠 暗殺腫瘍』2021/09/10

イグ・ノーベル賞(人びとを笑わせ、考えさせた研究や業績に贈る賞)の動力学賞を日本人研究者が受賞しました。日本人が受賞するのは15年連続とか。
色々な研究があって、面白いですよね。
イグ・ノーベル賞の世界展」というのを福岡市でやっているようです。



『がん消滅の罠 完全寛解の謎』の続編です。

築地がんセンターの呼吸器内科医師・夏目典明のところに大手保険会社、大日本生命の調査部課長職の森川雄一が部下の水嶋瑠璃子を連れてやって来ます。
住宅ローンのがん団信を利用した保険金詐欺が相次いで起っているというのです。
約1億円の物件で住宅ローンを組んだあと、がんと診断されるケースが5件。
5件ともローンを組んでから1年以内にメラノーマに罹ったというのです。
がん団信の場合、余命診断は必要なく、特定の条件さえ満たせば、がんと診断されただけで未支払い分の住宅ローン支払い義務がなくなるのです。

そんな頃、埼玉県内では医師殺人事件が2件連続して起っていました。
殺された医師は代替医療に何らかの点で関係していました。

夏目のところに埼玉県警の刑事がやってきて、がんを人工的に発生させることができるかと聞いてきます。
ある国会議員に脅迫状が届き、その中で言うことを聞かないとがんで命を落とすことになると書いてあったと言うのです。
同じ時期に無色素性メラノーマが肺転移した患者がやってきます。
彼は健康食品会社を経営しており、国会議員と同じように脅迫を受けていたと言います。
それからすぐに国会議員が無色素性メラノーマに罹り、肺にも転移していることがわかります。
夏目はがんセンターの研究所に勤めている羽鳥悠馬の助けをかり、2人の無色素性メラノーマのDNA型鑑定をすることにします。
そしてわかったことは、2人のメラノーマは他人の細胞ががん化したものでした。

保険金詐欺と医師殺害、そして人工的がんの発生。
この3つがどう関係していくのでしょうか…。

本当にこういうことができるようになると、恐ろしいですね。
事件の黒幕は誰かは最初からわかってしまいますけど、笑。
「当たり前のことを、きちんとこなしている」いい医師である夏目がなんでいつも絶体絶命の危機に陥るのか。悪に染まらない夏目に嫉妬しているのかもね、笑。
前回のあの方が今後どう動くのか、ちょっと不気味です。
次作で暴れてくれる(たぶん)のが楽しみです。

「Gala d'ouverture - Ballet de L'Opéra national de Paris」を観る2021/02/03

悲しいお知らせがあります。昨日、キャプテン・トムが新型コロナウィルスに感染して入院したことを書きましたが、2日にお亡くなりになったそうです。
一人でも人々のためにできることがあることを教えてくれたあなたは、私たちに希望と勇気を与えてくれました。


ご冥福をお祈りいたします。


パリ・オペラ座バレエのガラ公演が無料配信されています。
シャネルとロレックスがスポンサーという豪華さ。
もちろんシャネルは衣装を提供しています。

【プログラム】
1.Défilé du Ballet  「 デフィレ」
2.Grand pas classique  「グラン・パ・クラシック」
   出演:ヴァランティーヌ・コラサント  ユーゴ・マルシャン
3.In the night  「イン・ザ・ナイト」
   出演:リュドミラ・パリエロ  マチュー・ガニオ
     レオノール・ボラック  ジェルマン・ルーヴェ
     アリス・ルナヴァン  ステファン・ビュリヨン
  ピアノ:久山亮子
4.The vertiginous thrill of exactitude 「精密の不安定なスリル」
  出演:アマンディーヌ・アルビッソン、リュドミラ・パリエロ
     ポール・マルク、オニール・八菜、パブロ・レガサ

「デフィレ」を初めてみました。
これは伝統行事だそうで、毎年9月のシーズンが始まる日に行われるそうです。
「デフィレ」とは「行進・行列」という意味で、約250名のバレエ学校の生徒から団員までが舞台上を行進します。
使われた音楽は2種類あるのだそうですが、今回はベルリオーズのオペラ「トロイ人」のマーチです。
最初に舞台奥に横たわっていた一人の女の子が起き上がり、観客席に向かって歩き出します。
その後方に6名の白いチュチュを着た女生徒たちが横一列に並びゆっくりと歩いて行き、最後に3人ずつ左右に分かれていきます。低学年から最長学年へと続きます。


学生が終わると、団員です。
コール・ド・バレエの女性ダンサーたちが6名並び、その合間にプルミエール・ダンスーズが2名、エトワールは1名ずつで登場します。彼女たちはティアラをつけていますね。


女性の後は男性。学生から団員へと行進は続きます。
最後に登場するのは、マチュー・ガニオです。


昇進の新しい人から行進するので、一番古株の彼がトリなんですね。
42歳で引退するまで、彼がずっと最後だそうです。若い頃の彼の印象が強いですが、もうそんな年(36歳だけど)になってしまったのですね。


最後はこんな風に全員そろって終わります。
一同にダンサーを観られるなんて、素敵な行事です。
今回特別に参加者全員がマスクをしていますが、こんな姿を見られるのは今年だけだといいけれど・・・。

「グラン・パ・クラシック」は、私はあまり好きではないのですが、笑。
とにかく衣装がシャネルです。濃紺の地にビーズが散らしてあるのかしら、キラキラして綺麗です。
ユーゴ・マルシャンは日本公演でエトワールに任命されたらしいですね。他の演目の彼を観てから判断しますわ(何様だ、笑)。
ヴァランティーヌ・コラサントは逞しく貫禄がありました(失礼)。バランス感覚が見事です。回転はスピードがありませんけどね。

「イン・ザ・ナイト」ではショパンの曲に合わせて3組の男女が踊ります。
大きな声で言えませんが、言っちゃいます。衣装はこちらの方が好きです。
日本人ピアニストがショパンを弾いています。
とってもしっとりとした情緒のある踊りでした。

「イン・ザ・ナイト」とは反対に溌剌とした踊りが「精密の不安定なスリル」です。衣装も奇抜でした。
オニール・八菜さんが出演しています。早くエトワールになって欲しいですね。
応援しています。

無料配信でこんなにいいものを観られるとは、とても嬉しいプレゼントですね。
いつまで配信しているのかわからないので、観たい方はすぐ観ましょう。

ここをクリック。

トリミングに行く2021/02/02

12月の末にトリミングに行ったので、一ヶ月ちょっと後のトリミングです。
弟の毛を長くしてもらったら、櫛でとかしずらく、おしっこもついてバッチイので、5㎜にしてもらいました。が、5㎜ではなくて1㎝ぐらいです。


耳がトリマーさんによって変るので、ミッキーじゃなくなりました。(ちょっと残念)。


お兄ちゃんは隣に弟がいるので、顔が嫌そうです。
何故かいつもフワフワの毛布の上に座る兄です。


二匹で撮ろうとしたら、こうなっちゃいました。
この二匹の間の微妙な距離が、二匹の関係を表していますね。

トリミングの帰りにカートに乗せるんですが、兄がちょっかいを出す弟に怒って吠えまくっていました。ついでに道を通る人にまで吠え、吠えられた小学生の男の子はビビっていました。ごめんね。兄に代わって謝ります。


正面から撮ると離れているので、斜めから撮ってみました。


弟はフセが嫌いみたいで、滅多にしません。
トリマーさんの技量にもよるのですが、弟、もっと可愛くならないかしら?
何かが違う…。顔が丸すぎなのかも。
微妙な切り方の違いが気になります。


ニュースでは「歩行募金で47億を集めた100歳キャプテン・トムがコロナ感染で入院」が気になりました。ご高齢ですので、いつ重症になるかわかりません。
コロナに勝って、元気な姿を見せて欲しいですね。

久しぶりにdans dix ansのパンを買いました。シンプルなパンです。


まだパン作りまで手を出していませんが、どうでしょうねぇ・・・。

「ローズの秘密の頁」を観る2021/01/14

ネットのニュースを見ていたら、こんなのを見つけました。
たまたま紹介する予定の映画(「ローズの秘密の頁」と「あなたを抱きしめる日まで」)に関することだったので、びっくりしました。
映画にもなっていたので、疑いはしていませんでしたが、国が謝罪するほどのことだったのですね。
私は宗教には寛容さが必要だと思っていますが・・・。

私の好きな女優の一人がヴァネッサ・レッドグレイブです。といってそれほど彼女の出ている映画を観ていませんけど、「ジュリア」の演技が印象に残っています。
彼女の若い頃を演じたのが、「キャロル」に出ていたルーニー・マーラ。
ちょっと残念だったのが、彼女とヴァネッサが顔とか雰囲気とかが全く似ていないところです。


北アイルランド北西部の海沿いの街、スライゴにある聖マラキ病院の精神病棟に、ローズ・クレアは産み落とした赤ん坊を惨殺したとして、1942年から40年以上も閉じ込められていました。その間、彼女は一貫してその罪を否定していました。
病院が取り壊されることになり、転院か退院かを決めなければならなくなりました。そのため彼女の症状を再評価するために精神科医のスティーブン・グリーンが招かれます。
彼はローズが密かに聖書の余白に日記を書いているのを知り、日記を辿りながら彼女が若き日のことを語るのを聴くことになります。

ベルファストの戦火で失業したローズは頼るべく親戚がいないので、エレノア叔母の禁酒ホテルで働くためにアイルランドにやってきました。
マクナルティ酒店のマイケルが話しかけてきたことがきっかけで、ローズはマイケルに好意を抱きますが、やがて彼はイギリス軍の戦闘機パイロットに出願し出兵してしまいます。
マクナルティ家はイギリス寄りなので、気をつけろと忠告する人もいましたが、ローズは意に介しませんでした。

そんな頃、ゴーント神父が彼女に近付いてきます。海で泳いでいたローズに話しかけてきて、車で送ってくれたのです。それ以来ゴーントは執拗にローズを追いかけます。叔母は二人のことが噂になっているので、彼とは出かけないようにとローズを諫めました。
ローズは魅力的だったので、他の男たちからも注目を浴びていました。
ゴーントは彼女と踊る男に嫉妬し、喧嘩を売ります。それを知った叔母が激怒し、ローズを家から追い出したため、彼女は森の中のコテージに一人で住む羽目になります。

ある日、戦闘機が墜落し、ローズは操縦士を助けます。その操縦士は奇遇にもマイケルでした。ローズは彼をコテージに連れて行き、匿います。
そんな頃、ローズの居場所を知ったゴーントがやってきて、彼女を家政婦として雇うと言うのですが、ローズは彼をはぐらかして追い返します。
マイケルの看護をするうちに二人はいつしか愛し合うようになり、プロテスタント教会で式を挙げ夫婦になります。
幸せな暮らしも長続きしませんでした。IRAの追っ手にコテージが見つかってしまい、ローズはマイケルを逃がしますが・・・。

ローズが思い通りにならないことに気づいたゴーントはローズが色情狂であるという手紙を書き、叔母にサインをさせます。そのためローズは聖マラキ精神病院に収容されてしまいます。マイケルとの結婚は妄想として片付けられてしまいます。
ゴーントはローズに会いに来て、自分と夫婦になれば病院から出られるとほのめかしますが、その時、ローズは妊娠していることを告げます。
病院で過ごすうちに、ローズは産んだ子はアメリカに養子に出されるか、一生病院に閉じ込められるかのどちらかであるということを知ります。
臨月になったローズは病院から逃げ出しますが、ゴーントと警察が執拗に追ってきます。
ローズは海を泳ぎ岸辺に着いたところで子どもを産み落とし、石でヘソの緒を切った後、意識を失ってしまいます。

気づくと、生まれた息子は死んだと言われ、やってきたゴーントにマイケルは追っ手に殺されたと告げられます。
マイケルの死は信じられても、息子の死は信じられず、ローズは正気を保つために、聖書の余白に日記を綴り始めます。

ローズの話を聞いたグリーン医師は、改めてローズに関する書類を読み直してみました。
ローズは1942年5月1日に浜辺で出産したと記載されています。
グリーンの誕生日は両親によって見解に相違があり、5月1日か2日と言われていました。
そしてローズの再診察にグリーンを指名してきたのは、大司教となったゴーントでした。
グリーンは売りに出していた家の物置を調べ、権利書の中に手紙が入っているのを見つけます。
その手紙に書かれていたのは・・・。

実際にあった話ではなく、セバスチャン・バーリーが書いた小説『The Secret 
Scripture』の映画化です。
アイルランドのことはよく知りませんが、記事に書いてある「女性憎悪の風土」って何なんでしょうね。カソリック教徒って女性蔑視が強いの?
映画に出てきますが、女性に言い寄って袖にされると逆上する男ってなんなの。
女を男の下に見て、俺様の言うことを聞くのは当たり前とか思っているのでしょうか。
ゴーントも神父でありながらローズのような魅力のある女性を色情狂などと偽りのレッテルをつけて、自分の物にならないからと悲惨な状況に追いやり、そこから抜け出したいのなら自分の妻になれって何なの。
多分彼はその時、自分は何も悪いことをしていないと思っていて、罪深い女に神に代わりお仕置きを与えてやったとしか考えていないんでしょうね。
そんな彼が後に大司教になるなんて、どうかしてない?
なんで40年以上経ってから、恩恵を施したのかしら?
40年後のゴーントが出てこなかったので、そこのところが理解できませんでした。

アイルランドでは1995年まで離婚ができず、2018年にやっと中絶が合法化したそうです。
イギリスとの関係とか色々と歴史上のことがあるのですが、少しは知っておかなければ、この映画を深く理解できませんね。

次に紹介する「あなたを抱きしめる日まで」がネットニュースそのものの映画です。


しばらくぶりの二匹一緒の写真です。


二人で並んだ写真が撮りたいのに、未だに一緒に並べないのです。
兄は写真が大嫌い。ちゅーるを見せているので、前を向いています。


僕、良い子でしょうというようにお座りする弟。彼はおやつがなくてもポーズを取ります。
顔は可愛いんですが・・・。

イグ・ノーベル賞2020/09/18

イグノーベル賞は1991年に創設された、「人を笑わせる、そして考えさせてくれる業績に対して与えられるノーベル賞のパロディー」の賞です。
日本人とイギリス人は何故か継続して受賞する傾向があるようです。
座ったままで自分で自分の内視鏡検査をした人もいましたよね(2018年)。
犬語翻訳機「バウリンガル」(2002年)が有名ですが、あまり流通していないわね。


家のわんこに通じるのか、試してみたいけど、今は売っていないみたい。

今年も日本人を含む研究チームに「音響学賞」が与えられました。
どんな研究かというと、「音声を変える無害なヘリウムガスをワニに吸わせ、鳴き声の仕組みを解明」した(読売新聞)というもの。
ワニが鳴くなんて、知りませんでした。
ワニにヘリウムガスを吸わせるのは、とても難しいんじゃないかしら?
お疲れ様です。

苦笑いしたのは、「医学教育学賞」。
アメリカのトランプ大統領やブラジルのボルソナロ大統領などが受賞したそうです。(他にはインド、メキシコ、ベラルーシ、トルコなど)
その理由は「医者や科学者よりも政治家のほうが人々の生死に影響力をもつことを世間に知らしめた」からだそうです。
日本は入っていないみたいです。
今年の授賞式はオンラインだったけど、実際に授賞式をやったら彼らは来たでしょうかね。

中山七里 『テロリストの家』2020/09/14

全米オープンテニスで、大阪なおみさんが優勝しましたが、車いすの部でも日本勢が活躍してくれました。
女子シングルスでは上地結衣さんが準優勝、彼女はダブルスで優勝、男子シングルスでは国枝慎吾さんが優勝しました。
国枝さんは四大大会優勝回数が24回という、素晴らしい選手です。
高校の英語教科書「LANDMARK 2」や道徳の教科書にも彼のことが載っているそうです。
おめでとうございます。

中山七里デビュー10周年記念12ヶ月連続新作企画、第8弾。


警視庁公安部のエリート刑事・幣原勇一郎は国際テロを担当していました。
イスラム国関連の容疑者の張り込みをしていましたが、ある日、急に担当を外され、新米のするような内勤の仕事をあてがわれます。
何故なのか?誰も理由を教えてくれません。
入庁以来公安畑を歩いてきましたし、能力は高く評価されていると自負していました。
それなのに・・・。
その上、同僚の高頭に尾行されているのに気づきます。
いったい自分の周りで何が起きているのか?

しばらくして、大学院生の息子の秀樹が私戦予備及び陰謀罪容疑で逮捕されます。
彼がイスラム国の兵士募集に応募していたというのです。
仕事を優先したばかりに、家族のことを全く知らなかったことに愕然とする幣原でした。

この日を境に、幣原の生活はガラッと変わりました。
幣原(しではら)という珍しい名前のため、人物の特定は難しくありません。
すぐに家族が警視庁官舎に住んでいることが広まり、官舎の前にはマスコミが待機し、野次馬やsnsで罵詈雑言を浴びせられます。
娘の可奈絵は高校でいじめに遭っているようなので、祖母の家に非難させることにします。

幣原は公安に人生全てをかけてきた自分とは何だったのかと自問します。
「公安部の刑事としては有能だったが、父親としては凡庸」
それが自分だったのか・・・。

間もなく、秀樹は釈放され、幣原は通常業務に戻れますが、家には盗撮・盗聴器が仕掛けられており、家族は監視されていました。
それに気づいた幣原は、家族を護るため、自分が秀樹の監視役になると申し出ます。
しかし、幣原の監視に気づいた秀樹は、父親がお風呂に入っている間に家を抜け出し、何者かに殺害されてしまいます。

公安部と刑事部の両方から事情聴取を受けた幣原は、息子の無念を晴らすため、ある戦術を使い犯人を捜すことにします。
幣原お父さん、頑張ります!

一課の刑事もエリート意識プンプンだと思ったけど、公安はそれ以上なのね。
社会の安全と平和のために働いてくれていることはわかるけれど、できるだけお会いしたくない人種ですね(笑)。

最期のドンデン返しにビックリ。そうくるかぁ。
でもねぇ、理由が可哀想だけど短絡的だよねぇ・・・。
お勧めではありませんが、読みやすい内容で、それなりに楽しめる本です。

「テロリストの家」で検索していると、こんな記事見つけました。
2016年に英国ランカスシャーに住むイスラム教徒の10歳の子が、「僕はテロリストの家に住んでいます」と書いたので、学校が警察に通報し、警察に聴取をされたそうです。
彼は綴りを間違え、「terrorist house」と書いたんだけど、本当は 「terraced house」と書きたかったんだとか。
テロに警戒しているのはわかりますけど、子供がこう書いたら先生、おかしいと思って確かめないのかしら?

今月の六花亭のおやつです。


下にもお菓子が入っています。
夫は六花亭のお菓子が好きで、すぐになくなってしまいます。
何と言っても、マルセイバターサンドが大好きです。

海堂尊 『コロナ黙示録』2020/09/10

この本は読む人を選びます。
もしあなたが自民党支持者で、安倍首相が病を押して、国民のためにコロナ禍を頑張ったと思うなら、読まない方がいいでしょう。
途中で怒り狂い、本を床にたたきつけることになるからです(笑)。
今の政治、何かおかしいなぁと漠然と思っていたり、コロナ対策もそうだけど、「モリ・カケ・桜」問題に対して義憤を感じている人は是非読んでください。


私は新型コロナウイルスの正式名称がCOVID-19だと思っていましたが、違うのだそうです。
新型コロナウイルスの正式名称はSARS-Cov-21で、このウイルスによる病気の正式名称がCOVID-19なのだそうです。
コロナ(corona)のCO、ウイルス(virus)のVI、疾病(disease)のD、末尾にWHOに報告された2019年という年号の下二桁19で、システマチックにつけられています。

毎日新聞(2020年9月9日)のシリーズ「コロナで何が変わるのか」で「コロナ禍があぶり出したものは」という質問に海堂さんはこう答えています。

「医学に基づかない政策決定をする首相官邸、柔軟な対応ができない厚生労働省の官僚、そして彼らの発信する情報を批判せず、垂れ流すメディアの体たらくです」

この憤りが海堂さんに一ヶ月という短期間で本を書かせるエネルギーとなったようです。
桜宮サーガのオールスターたちが登場しています。
現実世界で起こったことが、どう本の中の世界で書かれているのか。
彼らがコロナとどう闘っていくのか。
語り口はユーモアに包まれながらも、風刺がきいています。

東城大学医学部付属病院の不定愁訴外来主任の田口は学長の高階に呼ばれます。
そこで命じられたのは、イケメン内科医としてウェブにエッセイを書くことです。
原稿用紙二枚は田口が書き、残りの二枚は厚生省の白鳥技官が書くというのです。

そんな頃、豪華クルーズ船ダイヤモンド・ダスト号でコロナ感染者が発生しました。この対応で安保政府は対策が後手に。
同じ頃、北海道の雪見市救命救急センターでもクラスターが発生しました。
速水を始め、センターのみんなは対応に追われます。
そんな中、クルーズ船の感染者を東城大学医学部付属病院ホスピス病棟で引き受けることになり、田口はコロナウイルス対策本部長になります。

東京では元浪速府知事・村雨を筆頭に政策集団・梁山泊が安保内閣打倒を目指して会合を開いていました・・・。

そういえば、そういうことがあったなと、思い出しながら読み進めていけます。
たった数ヶ月前のことなのに、遠い昔のように思えたりするのは何故でしょうね。
コロナ疲れでしょうか。

物語は5月の時点で終わっていますが、まだ現実世界のコロナ禍は終わっていません。
「現代ビジネス」(2010年8月22日)の「海堂尊が明かす・・・新型コロナと「日本医療の深い闇」へのいらだち」の中で、エンディングの先にある未来を聞かれ、海堂さんはこう言っています。

「希望です。人類は新型コロナを撲滅できないかもしれません。でも、生き残ることが何よりも大事なことです。そのために感染の拡大を止めようとする人がいて、ワクチン開発を急ぐ人がいて、医療従事者がいる。この物語に登場するのはそんな人たちです。

今の政府も厚労省も、まったく期待できないけれど、そういう人たちがいることが、日本の救いであり、希望だと思っています」

イギリスで開発しているワクチンの治験は中止になりましたね。
中国やアメリカのワクチンは大丈夫なのでしょうか。
ワクチンも大切ですが、薬の開発も進んでいるのでしょうか?
国境を取っ払って、一丸になって協力し、薬やワクチンの開発をして欲しいですよね。

海堂さん言うように、未来には希望があるということを信じていきたいです。

凪良ゆう 『神さまのビオトープ』2020/05/01

昨日はイギリスのキャプテン・トムの誕生日でした。
誕生日までに約40億の寄付金を集め、名誉大佐の称号を与えられたそうです。
バースデーカードも14万通だとか。みんなに愛されていますね。
私は手を洗いながら、ハッピーバースデーを歌わせていただきました。



『流浪の月』で本屋大賞を受賞した凪良さんの本を読んでみました。

うる波は美術の非常勤講師をしながら、事故死した夫の幽霊の鹿野くんと暮らしています。
周りに言うと夫を亡くした悲しみから狂ったのかと誤解されるので、言わないようにしています。
彼女にとって幽霊であっても夫と一緒にいるということは心休まることですが、他の誰もそのことを理解してくれません。
叔母なんか再婚させようとお見合い写真を持ってくるんですよ。

うる波は大学の後輩の恋人同士やロボットの友人を持つ少年、小さな少女しか愛せない青年、夫婦にしか見えない兄妹など、「普通」ではないと世間がレッテルを貼りそうな人たちと出会い、親しくなっていきます。
社会の片隅で密かに暮らしている彼らにとって幸せとは何なのでしょうか。

「わたしは幸せだけど、この幸せは理解されにくい形をしている。多くの人たちは異質なものを受け入れないし、幸せすら定型にはめたがる」
「あなたのためにという言葉は頑固で、真面目で、自らの信念にみつすぎていて始末に困る」
「もともと幸福にも不幸にも、決まった形などないのだから」

『流浪の月』に通じる小説です。
他人の幸せは他の人にはわからない。
「普通」がみんなの「普通」ではないし、誰かの常識が他の人にも当てはまるとは限らない。
秘密のない人もいない。
今までの生活ができなくなった今、読んでみるといいかも。


前に作ったパウンドケーキが結構おいしかったので、バナナと砂糖、クルミを仕入れてきました。
前回2回はホットケーキミックスを150グラム使ったのですが、今回は100グラムにしてクルミ入りのバナナケーキを作ってみました。


私の買った型には100グラムがぴったりです。
外国では小麦粉がなくなっているようですが、日本ではホットケーキミックスが品薄だそうです。簡単にケーキとかクッキーが焼けるから、お子さんのいる家が買っているのでしょうね。

シリーズ物を読む2020/04/26


あまりいいニュースがないこの頃、イギリスでは99歳のトム・ムーア元大尉が話題です。
英国NHS(国民保健サービス)のために100歳の誕生日(4月30日)までに庭を100往復するから寄付してと言ったら、今までに2800ポンド超(37億超)の寄付が集まっているのだとか。すごいですねぇ。
ちなみにもうすでに100往復は過ぎているようです。
思わず寄付したくなりますね。

今週の彼は歌が話題です。
「You'll never walk alone」というミュージカル『回転木馬』の歌をマイケル・ボール(イギリスのトップ・ミュージカル・スターだそうです)と一緒に歌っていますね。


この歌が今UKトップチャートで1位だとか!
ここで聞けます。
医療者やその子供に嫌がらせをする日本の一部の方々と違いますねぇ。
トム大尉の誕生日の午後7時59分にみんなでハッピーバースデーを歌うらしいですよ。
私も歌おうかしら。エーとイギリスの午後7時59分は日本では何時かしら?



風野真知雄 『潜入味見方同心 2』
魚之進は将軍暗殺の企てを探るため、江戸城の本丸へと入る。すると将軍の朝餉を食べた毒味役が死んでいた。自分も殺される運命かと恐れる魚之進。
江戸の街ではおむすびの天ぷら、スッポン、幽霊そばが評判。そして何故か参加人数のすくない宴会が。魚之進、これらの謎を解けるか。

溝口智子 『万国菓子舗 お気に召すまま~雪の名前と甘いレモンコンポート~』
注文されたお菓子ならどんなものでも作る、菓子店「お気に召すまま」のアルバイト店員の久美は相変わらずのおせっかい焼き。若いのに珍しい方です。
店主の荘介も変わらずの風来坊で出歩いてばかり。この二人の関係はこのまま変わらず続くのかしら?
今回のお菓子はナポレオンパイ、マカロン、ホットチョコレート、ピサン・ゴレン(インドネシアのお菓子)、大根もちなど国際色豊かです。

安田衣央 『出張料亭おりおり堂 ほこほこ芋煮と秋空のすれ違い』
山田澄香は仁にプロポーズされたと思っていたのですが、全く二人の関係に変化はありません。だって仁がそっけないんですもの。
店には澄香を追い出そうとしている仁の弟、孝がいるのに、謎の美女のエリカまでも現れ、どうなるのか二人は。
このまま変化なく進むのかと思ったら、最後に・・・。

<漫画>
海野つなみ 『逃げるは恥だが役に立つ 11』
最終回。みくりが妊娠し、育児という最大のプロジェクトに挑む二人。
う~ん、なんか面白くないですね。理屈ばかり言ってて、本当の育児はこんなんじゃないよね。
百合さんに幸せになってもらいたかったわ。

荒井ママレ 『アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり 4』
病院薬剤師と調剤薬剤師。どちらも医療に携わる人たちで、患者のために色々と考えて働いてくれているのがわかってよかったです。
でも、近所の調剤薬局は・・・。

二階堂ヒカル『あおざくら 防衛大学物語 16』
防衛医科大のお話があっけなく終わってしまいましたが、防衛大学の方は続くようです。
一学年が終わり、「航空要員」を希望していたのに「海上要員」になってしまった近藤。理不尽さに割り切れなさを感じていた頃、憧れの四学年、坂木が任官辞退するという噂が・・・。

漫画は続いて読みますが、『万国菓子舗』は読むのを止めるかもしれません。

ネレ・ノイハウス 『悪しき狼』2018/11/13

職場の人から聞きましたが、今、高校球児の根尾君の愛読書が売れているそうですね。
その本がすごい。
外山滋比古の『思考の整理学』と渋沢栄一の『論語と算盤』ですって。
外山さんの本は一時期流行っていたので知っていますが、渋沢栄一なんて、渋い。
私の読む本の軽いこと(恥)。


オリヴァ―&ピア・シリーズの最新作。

ヘタレなオリヴァ―はやっと離婚ができ、生活を立て直すこととなり、ピアは一緒に生活をしている男性の娘をしばらく預かることになります。

そんな時、マイン川で少女の死体が発見されます。
彼女は14歳から16歳ぐらいで、長期間監禁、虐待されており、その上、性的虐待された痕があり、死因は溺死でした。
オリヴァ―とピアは捜査を始めますが、なかなか捜査は進展しません。

オリヴァ―がやっと帰ってきましたが、ピアの方が上手ですね。
欧米で多いらしい幼児の性的虐待のお話なので、またかと思いつつ、とっても気分が悪くなりました。
社会的地位の高い人たちが幼児性愛者の場合は互いに助け合い、もみ消しあい、なかなか表面には出てこないといいます。
結局、犠牲になるのが子どもたち。
ピアたちはどうやって明るみにしていくのか。
そして、次に続きそうな感じですが、逃げ延びた奴がどうなるのか。
まだまだ読む楽しみは続きそうです。