原田マハ 『暗幕のゲルニカ』2016/07/24



この猫、イギリスの首相邸に住んでいるラリー君(雄よね)。
キャメロンが引越をしても首相邸に残るのだとか。
なんと、彼、イギリス政府の正式スタッフで公務員なんだって。
職務はネズミ取りだとか。
かわいいですね。

さて、家のとぼけた犬は、またまた笑わしてくれています。


狭いハウスの中でひっくり返って寝ています。
目を開けているのが不気味ですが・・・。


原田マハさんのアート小説。
今回取り上げるのは、ピカソ。
物語は実在のピカソの愛人でカメラマンのドラ・マールとMoMAのキュレーターの八神瑤子の二人が交互に登場してきます。

ドラがピカソと関係を持っていた時に、ゲルニカが描かれ、彼女は制作過程を写真に撮っていました。

瑤子は9・11で最愛の夫を亡くしました。
キュレーターの彼女が夫の弔いのために考えたのが、「ピカソの戦争:ゲルニカによる抗議と抵抗」展。
この展覧会を成功させるにはスペインにあるゲルニカが必要でした。
しかし、スペイン側はゲルニカを貸し出してくれません。
瑤子の奮闘が始まります。

ゲルニカのタペストリーが国連にあるなんて知りませんでした。
ゲルニカに込められたピカソの思いは今も生きています。


北森鴻&浅野里沙子 『天鬼超 蓮丈那智フィールドファイルⅤ』2016/04/24



仲がいいのか、悪いのか?
雨なので、部屋で遊ばせました。
結構互角になってきたようです。

「失明につながる緑内障の進行を抑える化合物を京都大のグループが見つけた」
というニュースを朝日新聞に載っていました。
薬が緑内障患者に使われるのが、早くても5年後。
私には関係ないのですが、これから緑内障になる人にはいいニュースです。



北森さんの書いた短編二編と、彼の死後、奥様の浅野さんが北森さんの書いたプロットを元に書いた短編四編の入った文庫本です。
北森ワールドがどのように再現されているのかと思いながら読み進みました。
でも、なんか違うんです。
「・・・ミ・ク・ニ」と蓮丈独特の言い方とか、蓮杖と内藤の関係性とかが。

民族学に少しでも興味を持たせてくれた北森さんに感謝!です。



緑川聖司 『晴れた日は図書館にいこう』シリーズ2013/09/08

オリンピックが東京に決まりましたね。
元都知事が、「東京はオリンピックのための資金はある。貯金があるから」というようなことを言っているのを聞き、都庁に勤めている友人が彼が都知事になってから年収が下がるばかりだと言っていたのを思い出しました。
税収が減ったから給料を減らしたんじゃなくて、オリンピックのために減らしたのかしら?
私達の税金のどれだけがオリンピックのために貯蓄されたのかしら?

いい面を見ましょう。
東京がオリンピックを開けないほど放射能汚染がひどくなりましたとは言えなくなりましたね。
そうなると国際社会に恥をさらすことになるものね。
これで政府が介入して、少しはよくなるのでは(と思いたい)。


図書館にまつわる”日常の謎”を解くシリーズです。

雲峰市に住む小学校五年生の茅野しおりは図書館大好き少女です。
暇があると図書館に行って本を読んでいます。
彼女の母親は離婚後、小さな出版社に勤めています。
いとこの美弥子は、しおりの通う雲峰市立図書館の司書をしているため、しおりは他の司書たちとも顔見知りです。
どんな”日常の謎”があるかというと、「私の本の謎」とか「六十年延滞した本の謎」、「返却ポストに投げ込まれた水の謎」、「本泥棒の謎」、「ドッグフード缶の謎」、「クリスマスツリーの謎」・・・。
色々と謎があるんでるねぇ。
謎以外にも図書館やそこで働く司書さんの仕事についても知ることのできる本です。
お仕事本にいれてもいいでしょう。

では、図書館に関するクイズを。
①図書館の本を失くしたり、破損した時、どうしたらいいでしょう。
   ⇒同じ本を探し、買って、図書館に渡してください。

②オリンピックについて色々と知りたいと思いました。司書さんに聞けば教えてくれるでしょうか。
   ⇒教えてくれません。司書さんはどの本を読めばいいか教えてくれます。

③友人が読みたかった本をもっていました。それは図書館から借りたものです。ついでな  ので、友人から借りて読もうと思いますが、いいでしょうか。
   ⇒また貸しはいけません。図書館に行って、ちゃんと手続きをしてから読みましょう

④親から読みたい本があるから借りてきてくれと頼まれました。親の貸し出しカードを使って借りれるでしょうか。
   ⇒借りれません。貸し出しカードは本人しか使えません。

⑤ある図書館の貸し出し冊数は5冊まででした。五冊借りています。全部返さないで、一冊だけ返したら、もう一冊借りられるでしょうか。
   ⇒借りれます。手元にあるのは5冊までですから。

まあ、図書館に通っている人にとっては当たり前のことですね。

そういえば、この本に載っている本は本当にある本でしょうか?
私は児童書のことは詳しくないのでわかりません。
『かぜひきサンタ』は実在するようですが、他の本を2、3調べてみるとないようです。


『みえない雲』 アニケ・ハーゲ画、グードルン・パウゼヴァング原作2012/01/26



ドイツの原発まんがです。
この漫画には原作があり、同じ『みえない雲』という題名です。原作はチェルノブイリ事故の後に書かれたそうです。

図書館から借りて返してしまい、メモを取るのを忘れてしまったのですが、序言は「白いバラ」(ドイツの非暴力の反ナチス運動)の一員であった人のお姉さん(だと思う)が書いたものです。その中から抜粋して書いておきます。

「移住する?亡命する?でもどこへ?
今はもう、何も知らなかったとは言えない。逃げることも移住することもできない。地球はどんどん牢獄のようになっていく。原子力の進歩という牢獄に。今日何も行動を起こさなかったら、明日にも彼らは私たちの沈黙と「思慮深さ」に感謝するだろう。何ができるか。ひとりひとりが考えなくてはならない。それぞれの立ち位置で。こんどこそ私たちは忘れない」

ドイツのある町の原子力発電所で爆発事故が起きました。原発から70キロほどの町に住む14歳のヤンナは学校から急いで家に帰り、事故の起こった町にいる両親の言うとおりに弟のウリを連れてハンブルグの叔母さんの家まで避難しようとします。しかし、非難する人が多い上に弟は幼すぎて、なかなか前に進むことができません。そういう時に悲劇が襲います。ウリが自動車に轢かれてしまうのです。ウリを葬ることができないまま通りかかった家族に連れられ、ヤンナは駅に辿りつきます。そこには群衆がいて、その群衆に飲み込まれたヤンナは気を失い、彼女の上に放射能を含んだ雨が降り注ぎます。
気づくとヤンナは病院にいました。やがて彼女の髪の毛が抜けてきます。
その後、しばらくして彼女が病院にいるということを知った叔母さんが会いにきて、叔母さんの家に引き取られます。学校にも通い始めるのですが、周りの「ヒバクシャ」であるヤンナを見る目は冷たいものでした。
元クラスメイトのエルマーとも再会するのですが、優等生だった彼は今や劣等生で進級も危うくなっていました。同じ身の上の彼と話すことにより癒されていたヤンナでしたが、エルマーは彼女に何も言わずに自殺してしまいます。
一体自分はどれぐらい生きられるの?
叔母さんは学校に行って自分の将来のことを考えるようにと言いますが、自分に未来はあるの?
ヤンナは不確実な未来のために備えるのではなく、今やりたいことをやることにします。ウリを探しにいくのです。

漫画ではヤンナがウリが死んだ菜の花畑にいる場面で終わっていて、その後は描かれていません。
彼女は死んだのでしょうか?それとも生きながらえて、癌に苦しんでいるのでしょうか?結婚して子どもを産むことができたでしょうか?
ヤンナの未来はフクシマの子供たちの未来かもしれません。

架空の話だったのに、今や現実。
「原子力の進歩という牢獄」という言葉が重いです。
読売新聞では4年間で首都直下型地震が起こる確率が約70%の確立という記事を載せました。
今は地震が怖いという以上に、地震によりまたフクシマのようなことが引き起こされたらということの方がもっと恐ろしいです。これ以上何かが起こったら、私たちはどこにも行けません。

何ができるか。よく考えてみようと思います。

今年のイグ・ノーベル賞2011/09/30



ネットで新聞を見ていると、イグ・ノーベル賞が出ていました。
イグ・ノーベル賞とは、「まじめなのにどこかおかしい科学研究に贈られる」賞で、受賞式はアメリカのハーバード大学で行われます。

今年の「化学賞」を受賞したのは、日本のわさびのにおいで火災を知らせる「臭気発生装置」を開発したシームス(本社・東京都江東区)のチームです。
鼻づまりの人以外は1~2分で目が覚めるとか。聴覚障がい者のために開発されたようです。
わさびって日本以外では食べられていないのではないかしら?外国人にしたら、強烈な刺激臭でしょうね。

この賞、日本人は16回受賞しています。有名なのは「バウリンガル」かしら?
「たまごっち」も1997年に経済学賞をもらっています。
なんと、あの発明家のドクター中松も栄養学賞もらっています。

今年の他の受賞は、

「カメではあくびはうつらない」とする研究・・・生理学賞
「なぜ円盤投げは目が回り、ハンマー投げは目が回らないか」・・・物理学賞
「人がため息をつく理由の解明」・・・心理学賞
「強い尿意が意思決定に与える影響の研究」・・・医学賞

ホント、真面目に研究しているのでしょうが、どことなくユーモラスですね。
どんなにくだらなく思えようが、その中に偉大な発明がある可能性がありますね。