ミス・マープル「カリブ海の秘密」&「パディントン発4時50分」を観る2021/11/30

ミス・マープル・シリーズの長編作品をドラマにした2作品を観ました。
2つ共に長くて、1時間40分ちょっとです。
ドラマを見てからついでに本も読んでみました。
『カリブ海の秘密』は翻訳本で、『パディントン発4時50分』は原文で読みました。
今はどうかわかりませんが、昔はアガサ・クリスティを原文で読むと英語の勉強になっていいと言われていましたね。
私は今まで一度も原文で読んだことがありませんけど、笑。
今はこういうドラマがあるので、ドラマを最初に見て面白かったら原文を読んでみるといいでしょう。
原作と違うところがあるので、どこが違うか探しながら読むといいかも。

作品の紹介はドラマに即して書きますね。


写真を見てもおわかりのように、カリブ海とミス・マープル、なんか海とそぐわないような…。なんでバッグ持っているの?編み物が入っているのかな。
後の作品、「復讐の女神」に関係するラフィ-ルじいさんが出てきます。この人、いやなじいさんで、最初はミス・マープルのことを場違いだのなんなのと言っていました。失礼な人です。
おばあさんは南国に行っては行けないのですかぁ。
アメリカ人女性だと年寄りでももっと肌を見せているのかもしれませんね。

ミス・マープルは甥の計らいでカリブ海のホテルで転地療養をすることになります。良い甥ですね。おばさんのためにお金を出してくれるんですもの。彼のおかげでミス・マープルは色々なところに行けていいですね。私もこんな甥が欲しいわ。
ホテルでは編み物をしながら他のお客さんたちと話したり、彼らの話しを聞いたりしながら気楽に過ごしていました。

ある日、ホテルの滞在客の一人、パルグレイブ少佐が話す過去の妻殺し事件に耳をすましていました。彼は犯人の写真を見せてくれようとしますが、突然話しを変え、写真をしまってしまいます。おかしいと思うミス・マープル。
翌朝、少佐がホテルの部屋で亡くなっていました。
高血圧の薬があったので、病死と判断されますが、メイドのヴィクトリアはその薬はもともと棚になかったと言います。
ミス・マープルは写真が気になり、医師に嘘を言って調べて貰いますが、写真はありませんでした。
ミス・マープルは少佐は殺されたのではないかと疑い始めます。

ミス・マープルが滞在しているホテルはティムとモリーのケンドル夫妻が経営していました。モリーは情緒不安定で、記憶が飛んでいることがあるようです。
ある夜、彼女が血のついたナイフを握りしめているところを発見され、別の場所でヴィクトリアの遺体がみつかります…。

失礼なじいさんだったラフィールとミス・マープルが意外と合っていて、共同で殺人事件にあたるというところが面白いですね。
ラフィールは女性蔑視の権化かと思っていたら、後にちゃんとミス・マープルのことを認めていて、だからこそ「復讐の女神」でミス・マープルにあるお願いをすることにしたのですね。

細かなところが原作と違うところがあります。
例えばドラマではミス・マープルがメイドのヴィクトリアのおばさんに会いに行き、仲良くなっていましたが、原作ではおばさんは出てきません。
現地の様子がわかって、いい場面でしたけどね。

1950年代の避暑地の様子がわかるドラマでした。


ミス・マープルに会いに行くために、パディントン発4時50分の列車に乗っていたマクギリカディ夫人は、平行して走っている各駅列車の中で、男が女を絞め殺す瞬間を目撃する。車掌に報告するが、取り合ってくれない。
話しを聞いたミス・マープルはスラック警部に通報するが、死体は見つからず、老女の世迷い言だと思われる。
しかしマクギリカディ夫人の言葉を信じているミス・マープルは同じ列車に乗り込み、線路沿いにあるクラッケンソープ家の屋敷に死体が隠されているのではないかと推理し、昔お世話になった家政婦のルーシー・アイレスバロウに死体捜査の協力を依頼する。
うまくクラッケンソープ家に雇われたルーシーは納屋の石棺の中に女性の死体を見つける。
クラッケンソープ家の人たちは皆その女性に面識がないと言うが…。

このドラマではルーシーが気に入りました。
彼女はオックスフォード大学で数学を専攻し、優秀な成績で卒業したにもかかわらず、家政婦になったのです。
料理や掃除は言うまでもなく、雇われた家族が満足するようなコツを持っているので、予約が殺到し、短期間の契約しか受け付けていないほどです。
ミス・マープルの甥が病気になった彼女のためにルーシーを寄越し、二人は意気投合したようです。気立ても頭もいいので、潜入捜査にふさわしい人ですね。
残念ながらルーシーが出てくるのはこの作品だけです。
ドラマでは次男のセドリックと次女の夫のブライアンに迫られていますが、原作ではブライアン以外になんと老いた当主のルーサーや四男のアルフレッドに結婚しないかと言われたり、ハロルドには高給で彼の会社で働かないかとリクルートされたりしています。魅力的な女性のようです。
ドラマでは結婚相手がわかりますが、原作では誰を選ぶのかが謎になっているようです。出てくる男性はどの人もルーシーには向いていないと思いますが、強いて言うと、ドラマと同じ人かな…。

原作ではミス・マープルはあまり出てこないので、この作品はルーシーが主役みたいなもんです。
そうそうドラマではミス・マープルの家が素敵でした。

私にとってこのドラマはミス・マープルが事件を解くのを見るのではなく、当時の人たちの暮らしを楽しむものです。
1950年代の古き良き時代(かな?)のイギリスを是非味わってください。

Ann Cleeves 『WILD FIRE』2021/03/26

シェットランド・シリーズの最終巻を読みました。
日本語の題名がどんな感じか気になります。『火の〇〇』なんでしょうが、何でしょうね。


背景がシェットランド島みたいなものを載せておきました。
こんな感じのところで、事件が起こりすぎですね、笑。

昨年の夏の終わりにシェットランドにやってきたDaniel & Helena Fleming夫妻の家の牛舎で、首を吊った女性の死体が見つかります。
その死体は24歳のEmma Shearerのもので、彼女は住み込みでRobert &  Belle  Moncriff夫妻の4人の子供の世話をしていました。
状況から考えて他殺でした。
インヴァネス署のペレスの上司に当たるウィロー・リーヴズに来てもらわなければなりませんが、ペレスは連絡するのを躊躇していました。実は二人は恋人同士で、そのことは秘密にしています。
ペレスはまだ元婚約者の死を克服してはおらず、自分は幸せになってはいけないという思いがあって、ウィローとの関係をどうしたらいいのか、決められずにいたのです。

シェットランドにやって来たウィローはペレスに衝撃の告白をします。
ペレスは混乱し、考えるために、ウィローから距離を置いてしまいます。
捜査のために協力をしていかなければならないのに、二人の間はギクシャクしてしまいます。

エマはオークニー出身。父親は妻を殴って逮捕され、刑務所に入り、そこで亡くなりました。母親は父親が刑務所に入ってから病気に罹り、しばらくして亡くなり、エマは2人の弟たちの面倒をみていました。
現在、弟たちは大学に通っていたり、シェフになったりしていますが、育った環境のためかそれぞれ精神的に何らかの問題があるようです。
エマは7年前にオークニーの医師からMoncliff家を紹介され、シェットランドに来ました。Moncliff家には十代の2人の子どもと8歳の2人の子どもがいます。父親のロバートは医師で、母親のベルはフリーでPRの仕事をしています。二人は子供をエマに任せっきりで、放任していました。
エマは廃棄物発電所に勤めているMagnie Riddleと付き合っていたようですが、母親が付き合いに反対していました。
特に親しい女友だちはいないようです。
ペレスたちはなかなかエマの実像が描けず、苦労します。

実はエマの死体が見つかった牛舎では、Fleming一家が引越してきてすぐに、元家主だったDennis Gearが首を吊って自殺していました。それを見つけたのが建築家の夫のダニエルで、それ以来彼は非社交的で精神的に脆くなっていました。後から彼はエマにご執心していたことがわかります。
妻のヘレナはロンドンから来た成功したデザイナーで、シェットランドウールを使い衣類を作っています。ベルがPRの件で手伝うようになっていました。
子供は2人いて、11歳のクリストファーは自閉症。火に執着しており、学校の紙くずに火を点けたので、周りから危ない変な子と見られています。
下の子の7歳のエリーは落ちつきのない女の子です。
家を改築したからか、ヘレナの成功へのやっかみからか、クリストファーへのさげすみからか、町の人々はFleming一家を受け入れていませんでした。

事件の前日にヘレナはペレスを訪ねていました。
彼女はフランとロンドンのパーティで会ったことがあり、フランの絵が好きで、それでシェットランドにやって来たとのことでした。
そんなことから警察署ではなく、個人的にペレスのところに来たのです。
彼女曰く、一ヶ月前に彼らの家にグラフ用紙に書かれた絞首台の絵が置いてあった、先週は息子の鞄の中に首吊り縄のある絞首台の絵が入っていた、そして昨日はシェットランドタイムズの中に首を吊っている男の絵が入っていたというのです。
一体誰がこの絵を描いたのか、そしてエマの事件と何か関係があるのか、調べ始めるペレスです。

ペレスはウィローを避け、単独行動をするようになります。
ウィローはそんなペレスの様子を見て、私は強い女なので独りでもやっていけるわなんて思ったり…。
サンディは何かおかしいなぁとは思いますが、それ以上には考えがおよびません。そんなことより、自分が幸せだからね、笑。

なかなか解決への糸口は見つかりません。
そうこうするうちにまた殺人が起こります。
そして、ある証言からウィローが犯人を正しく推測しますが、事件は悲しい結末へ…。

このシリーズは人々の話から犯人を探るというものです。
伏線は書かれていますが、私は気づかずに読み飛ばしています(恥)。
狭い島の人間関係って、本当に面倒ですね。
どこでもそうでしょうが、観光に行けば村人たちは親切ですが、住んでみると誰でもFleming家のようになる可能性がありますよね。

それにしてもウィローは勝手な人だと思います。
ペレスが優柔不断だということもありますが、二人で話し合って、そうなったというのならわかりますが、本能のおもむくまま行動しちゃって、ペレスにそれを受け入れろはないでしょう。
ペレスはウィローみたいに衝動的な人ではなくて、熟考型なので、時間をかけ話し合って決めて欲しかったと思います。
最後にペレスが心を決め、故郷の島へ向かうフェリーの上でウィローに告げたのに、ウィローの気持ちがはっきりせず、意味深な終わり方です。
ペレスは責任感がありますから、彼なりに協力するとは思いますが。

長かったシェットランド・シリーズはこれで終わりです。
最後なのにあまりペレスとウィローのことやサンディのことが書かれていなくて残念でした。
日本語訳は今年の秋ぐらいに出版でしょうか。
ウィローの衝撃の告白が何か、わかる人にはわかると思いますが、お楽しみに。
もしも犯人がわかったら、すごいです。

そうそう、テレビ・シリーズになっているようなので、ペレスやウィロー、サンディがどんな感じか載せておきます。


私のイメージとは違います。
ペレスが年寄りっぽく、ウィローは普通の若い女性ですね。ウィローはもっと年を取った、ひどい服装の女性かと思ってたわ。(ごめん、私、ウィローって好きじゃないの)
サンディはもっとハンサムな俳優さんだったらいいのに、笑。

ジョアン・フルーク 『ラズベリーデニッシュはざわめく』2021/02/01

この本、原書を買ったのですが、何ページか読んでそのままになっていました。
アガサの方が面白そうだったので…。
アガサの新しい翻訳本『アガサ・レーズンの探偵事務所』が出ました。
アガサがエマの探偵としての優秀さに嫉妬をしていることを、私は本の紹介で書かなかったのですが、出版社の本の紹介ではそこがしっかりと書かれています。
読者を引きつけるために何を書けばいいのか、出版社はよく知っていますね。


<クッキー・ジャー>を経営しているハンナは、ロス・バートンとめでたく結婚しました。ところが夫のロスが出ていってしまったのです。理由も告げず、どこに行くかも言わずに、急に。
失意のハンナに周りの人たちはとっても優しいです。特にハンナの元ボーイフレンドのノーマンは。ロスなんかどうでもいいから、ノーマンと…と思いますわ。

ある日、妹のミシェルがタンスの引き出しに入っていたロスの車のキーを見つけます。ハンナはロスがミシェルに車を使ってもらいたいということだと思い、車が必要なミシェルにロスの車を使わせることにします。しかし、ロスのアシスタントのPKが車を修理に出したと聞き、ハンナとミシェルは車が直るまで、PKにロスの車を使ってもらうことにします。

ある夜、PKから電話がきますが、何か変です。
PKはロスの車を運転していて、ビデオ通話をしてきたのですが、お酒かドラッグのせいで朦朧としているようなのです。
ハンナは急いで保安官助手のマイクに動画を送り、現場に急いで行くように頼みます。もちろん自分もミシェルと一緒に現場に向かいます。
それなのにPKはこの事故で亡くなってしまいます。
後で彼の様子がおかしかったのは、職場にロス宛てに何者かが送ってきた薬物入りのチョコレートを食べたためであることがわかります。

ハンナを元気にするには殺人事件以外、何もいらない、笑。
調査していくうちにロスがハンナに多額のお金を残していたことがわかります。
このお金とPKの殺人と何か関わりがあるのか?
疑心暗鬼のハンナです。

最後にロスが何故ハンナの元を去ったのかがわかります。
なんか期待していたのに肩すかしでした。おもしろくないわぁ。
次は読まないかも。

クッキーのお店を経営しているという設定なので、美味しそうなお菓子のレシピがついています。
例えば「オートミール・レモン・クッキー」を作ってみようかと思ったら…。
gramではなくてcupで計量します。(計量器がなくてもいいのでcupの方がいいかも)
え、ベーキングソーダ(重曹)を使うの。まさか掃除用の重曹は使えないわよね。
中力粉?そんなのあるの?
バニラエキストラクト、え、何これ?バニラエッセンスじゃないの?
などとアメリカと日本の違いがあって、すぐには作れません。
バニラエキストラクトは通販で買えるようです。
薄力粉、中力粉、強力粉はグルテン含有量の違いなのだそうです。
中力粉は日本で言ううどん粉だそうです。うどん粉ってスーパーで売っているかしら?(これも無ければ通販で買えます)
一番問題なのは、量が多そうなことです。一体クッキー何枚できるの?
約5ダース分ってことは・・・60枚もいらないわぁ!

お菓子作り初心者の疑問です。
レシピに60枚分の分量が書いてある時に10枚のクッキーを作りたい時は、単純にすべての量を六分の一にすればいいのでしょうか?
お菓子は分量通りにしないととんでもない目にあうと言いますよね。
クッキーなんかは失敗がないかもしれませんが、ケーキなんかの時はどうなんでしょう?
せっかくレシピがついているのに、失敗が怖くて試せませんわ、笑。
どなたかお菓子作りのベテランさん、教えてくださいませ。(゚゚)(。。)ペコッ

M.C.Beaton 「Hot To Trot」2021/01/25

アガサ・レーズン・シリーズは作者のビートンさんが2019年末(12月30日)にお亡くなりになったため、この本が最後となりました。



表紙が二種類あるので、最後ですので載せさせていただきました。

アガサはチャールズをMary Darlinda Brown-Fieldと結婚させないようにと頑張るのですが、無駄に終わってしまいます。何しろ肝心のチャールズがふぬけですから。
ジェームズが招待されていないのに結婚式に行かないかと言い出します。アガサはその案にのり、こっそり二人で出席しちゃいますが、目敏いメアリーに見つかって追い出されてしまいます。
アガサがもうチャールズのために何もできないと諦めかけたのに、ミセス・ブロクスビーにけしかけられ、メアリーと彼女の父親のことを詳しく調べることにします。
そんな折にメアリーがアガサに会いにきます。二人は犬猿の仲。アガサの家の前で取っ組み合いの喧嘩をしちゃいます、笑。
喧嘩の後でわかったのですが、チャールズの召使いのグスタフが見つけた書類によると、メアリーは屋敷を「Barfield House Luxury Hotel and Spa」にしようと目論んでいるようです。

ある日、ハネムーンから帰ってきたチャールズが現れ、この前メアリーがしたことを謝り、二度とそのようなことは起こらないようにすると言います。
そこにChris Firkinがアガサをランチに誘いに来たので、チャールズは帰っていきます。
クリスが言うことには、チャールズが家賃の値上げを言い出した(もちろんメアリーのさしがねよ)ので、決心したというのです。
何が・・・というところにジェームズが現れます。クリスに気づいて帰っていってくれますが、次々と男が現れ、アガサも忙しいですね。
クリスは電気自動車の最高のエンジニアたちと働くためにカルフォルニアに行くので、アガサも一緒に行かないかと誘いますが、アガサは断ります。
今までで一番まともそうな男だったのに、タイミングが悪いわね。
そんな時にグスタフが電話をしてきて、メアリーが自分の誕生日を祝うために、ベルサイユをテーマにした仮面舞踏会を計画していると知らせてきます。
もちろんアガサは招待されていませんが、トニと一緒に行くことにします。

仮面舞踏会当日、こっそりとグスタフの手引きで屋敷に入りこむのですが、アガサがチャールズと踊り出すとすぐにメアリーは、仮装しているのに、それがアガサだと見抜きます。すごいですねぇ。何でわかるのでしょう。
チャールズが止めるにもかかわらず、メアリーはアガサに掴みかかってきます。
アガサはシャンパンを全身で浴び、そのお返しにメアリーはケチャップとマスタードをかけられ、いい勝負ですわ、笑。
家に帰ろうとチャールズと一緒にタクシーまで歩いていると、厩舎の方から女性の金切り声が聞こえて来ます。
急いで駆けつけてみると、メアリーが首を吊って死んでいたのです。
相変わらずWilkes警部はアガサに敵対心を持っており、彼女を殺人容疑で逮捕し、ビルに手錠をはめさせ、警察署まで連行させます。
容疑が晴れ家に帰ると、ロイがやって来ます。彼はチャールズとメアリーの結婚に関わる金銭的取り決めを探ってきていました。
簡単に言うと、メアリーが死んだので、彼女の財産はすべてチャールズのものになり、彼はもうお金の心配をしなくてすむようになるのです。
このことはチャールズの殺人の動機になりえます。
お金に汚い義理の父親のDarellは、チャールズが殺人犯になれば娘の財産が自分のものになるので、チャールズが娘を殺したと言いたてて、知り合いの大物たちを動かそうとしています。
このままではチャールズはアガサと共謀して殺人を犯したとされそうなので、アガサの探偵事務所と契約し、犯人を捜すことにします。

アガサたちが調べたところ、メアリーは馬術競技にハマっていました。
そこでメアリーの乗馬友だちの中で彼女を殺したいほど恨みに思っている人がいないかを探ることにします。
たまたまMircester Manor Parkで開催されていたチャリティーイベントに行き、話を聞こうとしますが、Darellから手が回っているのか、誰もアガサたちと話をしようとはしません。(馬術をやる人ってスノッブなのね)
困っていると、アガサの家を掃除してくれているDoris Simpsonが声をかけてきます。娘のZoeが乗馬をやっているので、話をしてくれそうなTamara Montgomeryを紹介してくれます。
このことが突破口になり、アガサはTamaraからDeborah Lexingtonを、DeborahからColonel Steven Warbler-Dowを、そしてColonelからClaudette Duvivierを紹介され、Claudetteの誘いでフランスのボルドーまで競技会を見に行くことになります。
そこまでしてわかったことは、メアリーはクソ女(失礼)で、彼女に恨みを持っている人が多いということです。
他人の馬に薬を盛ったり、人目のないところでライバルに怪我をさせたりと色々やってくれています。手が出るのはアガサだからというわけではなかったのですね。危険な女でした。
ついでに父親のDarellの秘密までわかりますが、なかなか犯人特定までには行き着きません。
あることをきっかけに一気に犯人逮捕といきますが、アガサたちは危ない目に遭い、意外なことにColonelが白馬の騎士のように助けに現れます、笑。

残念ながらビートンさん逝去のため、アガサ・レーズン・シリーズも中途半端で終わってしまいました。
アガサはチャールズのことを誤解したままですし、傷心のアガサはロマンチックになったジェームズの優しさにまいってしまいそうな感じです。
私が思うに、ビートンさんが続きを書いても、アガサはチャールズかジェームズか、どちらかに決められないで終わってしまうんじゃないかしら。
アガサはアガサですからねぇ。

ビートンさんのご冥福をお祈りいたします。

もらったお菓子があるのに、オートミールクッキーを作ってしまいました。


オートミールは植物繊維とタンパク質が豊富で、GI値も低いので、ダイエットに最適というのですけど、どうかしら。
余っていたチョコチップとくるみを入れてみました。茶色いのは黒糖をつかったからです。
この前チョコチップクッキーで形の作り方がわかったので、今回は丸く作れましたわ(笑)。

M.C.Beaton 「Beating About the Bush」2021/01/19

コロナ禍のバレエということで、がらんとした工場の広場ようなところで、ダンサーたちがみんなマスクをして踊っている動画を見つけました。

Post:ballet   "Waltz of the Snowflakes"

コンテンポラリーダンスで様々な体型のダンサーたちが踊っています。
マスクで踊って苦しくないのかしら?

セルゲイ・ポルーニンがボリショイ・バレエのザハロワと「ジゼル」を踊っている動画を見つけました。2017-2018年にボリショイ・バレエ in シネマでやったものみたいです。観に行っていないので、ちょうどよかったです。
ポルーニンのアルブレヒトはやんちゃな軽いお坊ちゃんって感じですかね。
ザハロワは可憐なジゼルというんじゃなくて、ちょっと神経質そうな箱入り娘かな?ザハロワが尻餅をついたという噂がありますが、この公演なのでしょうか?
司会進行の女性がロシア語、フランス語、英語を機関銃のようにしゃべりまくるのがすごいです(笑)。

アガサ・レーズン・シリーズの30冊目。後一冊で終わりです。
息切れがしてきて、だんだんと読むのが苦痛になっています。
だって全然話が進まないんですもの。


「beat about the bush」は「やぶの回りをたたいて獲物を追い出す」という意味です。今回はたたいてばかりという感じがしましたが、笑。

レーズン探偵事務所はMorrison'sというエンジニアリング会社から企業スパイを探すという仕事を任されます。
Morrison'sでは電気自動車用の新しいバッテリーパックを開発しており、開発部門のある建物で不審火による火災が起こっていました。
アガサとトニが調査することになり、被雇用者の記録を調べ、怪しい者には聞き取りを行うことにしました。

Morrison'sからの帰り道でアガサとトニは切り取られた片脚を見つけます。
警察に連絡し、調べたところ、その脚は偽物だということがわかります。
トニはその脚がMorrison'sの会長の秘書、Clarissa Dinwiddyの脚だと断定します。
アガサに敵対心を抱くWilkes警部にはバカにされ、このことが広く知れ渡るとレーズン探偵事務所の名折れになります。アガサたちがその道を通ると知っている誰かのしくんだ嫌がらせだと確信するアガサでした。

Morrison'sでの調査はなかなか進みません。そのうち、ここには管理部門と少量の注文に応じる発送部門、そして研究開発部門だけしかなく、バッテリーを作っている工場はポーランドのSelikivにあることがわかります。
被雇用者の聞き取りをしていくと、若い受付係が急にいなくなったり、秘書のMrs Dinwiddyと会長のAlbert Morrisonが不倫をしているという噂があることがわかります。
ガードマンと話をしたいというと、全社員を招いたパーティが今夜Morrisonの家で行われるので、そこに行けば話せると聞き、アガサとトニはパーティに行くことにします。

パーティには美しいMorrisonの妻のAphroditeがいて、彼女は飼っているロバの
Wizz-Wazzを連れてこいと言い出します。
夫のAlbertは人事部長のJohn SayerにMrs.Dinwiddyが事業所にいるから、彼女に家畜小屋に行って、ピーターにロバを連れてくるように言うように命令します。
アガサは横で話を聞いていて、Mrs.Dinwiddyと一対一で話ができるチャンスだと思い、トニを連れて事業所まで行くことにします。
彼女がいないか途中の家畜小屋も一応見ておこうと思って寄ってみると・・・。
Mrs. Dinwiddyは道に倒れており、頭の後ろから血を流していました。
側にはロバのWizz-Wazzが静かに立っていました。

警察はロバのWizz-WazzがMrs.Dinwiddyを殺したとみなします。しかし、アガサの勘は誰か人間が殺したのだと言っています。
Morrison'sの企業スパイ調査のはずが、殺人事件の捜査になっちゃいました、笑。
殺人事件好きのアガサですから、仕方ないですね。
だって何かおかしいんですもの、この会社。
アガサたちは会社と従業員たちを詳しく調べていきます。

珍しいことに、今回は死んだのは一人だけです。
たった一人の殺人捜査に何だかんだと全体の8割ぐらい使っています。
今回こそ、読んでいて退屈でした。

そうそう、アガサの男関係ですが、ロイのことは相手にしないことにしていましたが、今回はロイがロバの「Wizz-Wazzは無実だ、Wizz-Wazzを救え」というキャンペーンをやっちゃいます。
何だかわかりませんが、Wizz-Wazzはアガサのことが気に入ってしまって、彼女の言うことを聞きます。しかし、アガサがWizz-Wazzを助けてと演説している時に、Wizz-Wazzがもうれつに臭いオナラをしたため、アガサが切れてしまい、その様子がテレビで放映され、それからアガサはdonkey ladyとして有名になってしまいます。
可哀想なアガサ、笑。

アガサのロマンスですが、前回の終わりに出会った男はとんでもない奴でした。
港、港に女がいるという感じで、関係も続きませんでした。
今回の相手は電気自動車業界のことを知りたいと言ったアガサにチャールズが紹介してくれた、車のメカニックのChris Firkinです。
いい人っぽいですが、それほど仲は進展しませんでした。というのも、全然彼が登場しないのです。最後は活躍してくれましたけど、次はどうなるのかしら?何しろ作者がお亡くなりになったので、あまり期待はできませんね。

チャールズですが、またやってくれました。今回の女はなかなかしたたかそうで、チャールズも年貢の納め時ですかね。
今度はアガサも手が出せないようです。

大好きなミセス・ブロクスビーは1回ぐらいしか登場せず、大嫌いなサイモンは全く出てこなかったのでよかったですわ。
最後に驚かされましたが、なんか残念な感じの内容でした。
後一冊。あまり面白くなさそうですが、頑張って読みますわ。


アメリカのお菓子に挑戦してみることにしました。
手始めは簡単なチョコチップクッキーから。


アメリカのクッキーは重曹を入れるのですか。
混ぜるとポロポロで、手で固めて形を作ります。焼くと広がり、焼き上がりに触ると柔らかくて崩れるので、しばらく置いてから触ります。
とっても甘くて中が柔らかいです。
今日はコーンミールクッキーを焼きました。

お菓子の味はいいのですが、形が綺麗になりません。
市販のような綺麗な形になるには根気が必要かもしれませんね。

M.C.Beaton 「Agatha Raisin and the Dead Ringer」2021/01/02



テレビに映っていた富士山の日の出。
テレビの画面を携帯で撮ったので、あまりきれいではないですが、初日の出ということで。

年末に読み終わっていたアガサ・レーズン・シリーズの29冊目。
シリーズも後2冊になりました。


Thirk Magna村のSt Ethelred教会には素晴らしい鐘のセットがあります。
その鐘のringers(鐘を鳴す人)は8人いて、その中でも双子のMavis & Millicent 
Dupinは人生のすべてを鐘にかけていると言ってもいいほど熱心ですが、他の6人から嫌われていました。
ある日、主教(bishop)が教会を訪れることになり、鐘を鳴らして迎えることになります。双子は難しくて長い曲をやりたがりましたが、他の人たちは主教はそんなに長くは滞在しないのだから、鐘が鳴っているうちにいなくなってしますし、主教と話しもできないと反対します。結局短いものにして、彼のために歓迎会を開くことになります。

教区牧師(vicar)の妻のHelen Tomsは夫から頼まれ、ミセス・ブロクスビーに会いに行きます。ミセス・ブロクスビーの夫のアルフがケンブリッジで彼と一緒だったので、今度の歓迎会にブロクスビー夫婦を招きたいというのです。
もちろんミセス・ブロクスビーは行くことに同意しますが、二人が話している時に牧師から電話が来て、主教が探偵のアガサに会いたいと言っているのでアガサも招くように言われます。
そこにたまたまアガサがやってきたので招待しますが、アガサは断り、ヘレンは泣き出してしまいます。

実はヘレンの夫は牧師でありながら妻には横暴な奴で、彼女を殴ったりモラハラまがいのことをしていました。
鐘仲間でヘレンのことが好きなJulianは牧師と別れるように勧めているのですが、なかなかヘレンは別れようとしません。
後にアガサとミセス・ブロクスビーも心配して色々とアドバイスするのですが、どうもヘレンはそういう可哀想な自分に酔っているようで、お手上げです。

Thirk Magnaにやってきた主教は独身でとてもハンサム。自分の魅力を使って金持ち女性たちを夢中にさせ、寄付金をまきあげようとしています。
Thirk Magnaでは双子のMavisとMillicentが主教を狙ってまとわりついています。
彼がアガサのことに興味があることに気づき、アガサを目の敵にしています。
彼はアガサの性的魅力に気づいて食事に誘ってきますが、アガサは彼と婚約解消をした後行方不明になった、膨大な財産を継ぐ予定のJennifer Toynbyのことが気になってしょうがありません。彼女が今どこにいるのか主教に聞きますが、主教は巧みにごまかします。
アガサは彼の中に胡散臭いものを感じ、やがて嫌悪感を抱くようになります。

この後、Thirk Magnaでは警察官の殺害から始まり、次々と殺人事件が起こりますが、なかなか犯人がわかりません。
Jenniferを探すことはJulianに頼まれますが、誰も殺人の犯人捜しの依頼をしてくれないので、アガサは殺人事件の調査に乗り出せません。
アガサはチャールズやジェイムズと一緒に聞き込みに行っていましたが、今までは喜んで着いてきていたのに、チャールズはアガサに、僕じゃなくて自分の探偵たちと行ったらなんて言い出します。どうしちゃったのでしょうね。

さて、アガサのロマンスはというと、チャールズが結婚しようと言えばすぐにYESと答えようと思っているアガサですが、チャールズは相変わらず煮え切りません。
仕方ないのでアガサは自分から結婚を申し込もうと決心します。しかしなんと今回、アガサにtrue loveが・・・!
でも・・・。

鐘をどうやって鳴らすのかというと、DVDのアガサ・レーズン・シリーズ 1の
"Hell's Bells"中に出てきました。
塔の鐘からロープが下まで垂れ下がっています。


そのロープを全体重をかけて引くのです。


いいエクササイズになりそうです。
転座鳴鐘術なんていうのがあり、独特な譜面があります。
イギリスには鳴鐘術を教える学校もあるそうです。

ドラマのアガサ(Ashley Jensen)とBeatonさんの写真がありました。


私の思っていたアガサと、ちょっと違うわ。

M.C.Beaton " Agatha Raisin and the Witches' Tree"2020/12/25

クリスマスイブは如何お過ごしでしたか?
我家は何もしなかったです。というのも夫の帰りが遅かったからです。
今日で仕事納めなので、頑張ったそうですが、今日も遅いそうです。
今日は一人チキン丸ごとです。


ケーキは買いに行かなかったので、宅配のリンゴチーズケーキになりました。
小さいので、半分はパクッといけます、笑。
昨夜はキッシュを焼いて、鍋をして、一人で食べました。犬たちにはドッグフードの他にウエットタイプの餌を与えました。


自分へのプレゼントはストウブの茄子色の和鍋です。蓋のデザインがいいです。
小さいのでちょっとしたおかずやラーメン、うどん、お粥作りによさそうです。


いよいよアガサ・レーズン・シリーズも28冊目、残すところ3冊となりました。
今は意地で読んでいる感じです、笑。


近頃、コッツウォルズのSumpton Harcourtに引越してきたSir Edward Chumbleは牧師夫婦を招き、ディナー・パーティを開催しました。
とっても居心地の悪いディナーで、ロンドンから赴任してきたばかりのRory &
Molly Harris 牧師夫妻はもう二度とごめんだと思いながら辞去しました。
帰路の途中で、彼らは「魔女の木」に何かがぶら下がっているのに気づきます。車から降りて確かめてみると、それは教会の手伝いをしているMargaret Darbyでした。Margaretは自殺をするような人ではないのですが・・・。
Mollyは木にぶらさがっていた彼女がハイヒールを履いていたことを思い出します。ハイヒールでは濡れて滑る木には登れません。
次の日、MollyはMargaretに親族がいるかどうか、コッツウォルズのことなら何でも知っているミセス・ブロクスビーに聞きに行きます。
彼女より先にアガサ・レーズンが来ていて、殺人事件に興味があるようでした。
Margaretには双子の姉妹・ローラがいることを聞いてから、Mollyはアガサたちを自分の牧師館に招待します。

Margaretの殺人の容疑者としてHarold Turret巡査はハリス夫妻を疑いますが、やりすぎてしまい2週間の休職になってしまいます。
それでも彼は犯人を見つけようとやっきになり、警察署から出てきたローラを追いかけジョージホテルまで行き、質問をしますが、体よく追い払われてしまいます。その後、マーガレットのコッテージに侵入しますが、何者かに襲われ、殺され、魔女の木に吊されてしまします。

2件の殺人事件に興味津々のアガサですが、一応本職の探偵ですから、無料で調査はできません。Mollyがよいことを思いつきます。アガサをSir Edward Chumbleに紹介したのです。彼は二人の女性に上手く操られ、アガサを雇うことになってしまいます。抜け目のないアガサは彼に二倍の調査料をふっかけ、友人割引で半額にすると言って、損をしないようにします。
これで大手をふるって殺人事件の調査に乗り出したアガサですが、お決まりのように村人たちは当てになりません。調査は進展なし。
そうこうするうちにSir Edward Chumbleの妻のTiffanyまでもが行方不明になってしまいます。

事件解決までほど遠く・・・。
魔女集会をトニと見に行くと、何者かに注射され裸で転がされてしまい、大恥をかき、その上、アガサの家と間違えたのかジェームズの家が放火され・・・相変わらず危ない目に遭うアガサです。

さて、お決まりの男性とのロマンスですが、今回はたいしたことがありません。
アガサがジェームズともう一度・・・とは思っても、一緒に行動すると彼のアラが見えてしまうのです。要するに彼は「妻は仕事をするな、俺の好きな服を着ろ」という人なのです。この二つはアガサにはとても我慢ならないことですよね。
その点、チャールズはジェームズほどではないです。でも相変わらずアガサの家をホテルのようにきままに使い、アガサが惚れそうな男性が現れると邪魔をし、かといって甘い言葉はささやかないし、アガサはチャールズの気持ちがわからず戸惑うばかりです。
何やら行動がおかしいなと思っていると、またまたチャールズがやっちゃいます。お金持ちの、今度は妊婦と結婚する契約をしてしまったというのです。
アガサはチャールズを助けるためにスペインのベニドルムまで行き、子どもの父親を探し、イギリスまで連れ帰ります。
チャールズは屋敷を維持するためにお金が必要なので、サーという称号が欲しい金持ちと政略結婚をしようと思っているのです。
なんとアガサを嫌っているチャールズの執事・グスタフがチャールズのために動きます。アガサを雇うから屋敷をプロモートしてくれと言ってきたのです。PRならアガサの大得意です。
さて、上手くいくのでしょうか。

最後はアガサの探偵事務所のみんなが活躍してくれ、事件は一件落着。
その後、ミセス・ブロクスビーがアガサに男性を紹介してくれますが・・・。
グスタフ、やってくれましたね。一筋縄ではいかない奴です。とことんアガサと闘うつもりね。
アガサは優柔不断なチャールズに”Careers last.   Men don't"と言って彼の気持ちを知ろうとしますが、まだまだチャールズは決心がつかないようです。
二人の仲が後三冊で進むのかどうか、気になります。


では、トナカイになったお兄ちゃんです。
弟ちゃんはサンタさんです。
どうです、可愛いかしら?

M.C.Beaton 『Agatha Raisin: Pushing Up Daisies』2020/12/08

アガサ・レーズン・シリーズの27作目。アガサの勘も今度は役に立たないか?
また素敵な表紙を載せておきます。


「Pushing up daisies」は「死んで埋められて」という意味があるそうです。
daisy(ヒナギク)ってイギリスではお墓に咲いているのかしら?

今回、ミセス・ブロクスビーはイメージチェンジをします。
髪型も服装も変えてメイクもして素敵になっています。そういえば彼女って何歳?
アガサよりも若いことは確かで、40代かと思っていたのですが、DVDで見た感じでは30代という感じです。前回では殺されたセラピストに子どもができないことを揶揄されていましたから、意外と若いのかもしれませんね。
このイメージチェンジにはもちろん男が関係しています。
Gerald Devereという元スコットランドヤードの刑事で、50代のイケメン。
アガサも狙っていますが、チャールズにしっかりと釘を刺されましたし、アガサが彼の家を覗いているのを見とがめられ、彼とは微妙な感じです。
彼はミセス・ブロクスビーに女性とキスしているのを見られ、評判を落とし、アガサの探偵事務所で働きだしたのに警察に引き抜かれ、途中で退場してしまいました。そのためミセス・ブロクスビーの淡い恋心はあえなく駄目になってしまいますが、その代わりにあのいけ好かない旦那が優しくなったので、Geraldもそれなりに役割を果たしたということです、笑。

アガサはミセス・ブロクスビーから市民農園に関する相談を受けます。
市民農園は昔はトラストが管理していましたが、今はLord Bellingtonの私有地で、彼は自分の土地を売って住宅地にしようとしています。
アガサはたまたまやってきたチャールズと彼に会いに行きますが、軽くあしらわれてしまいます。アガサの後に話しに行ったGeraldも相手にされませんでした。
その夜、Lord Bellingtonは亡くなってしまいます。
大分経ってからアガサは彼の死を様子を聞き、antifreeze(不凍液)による毒殺ではないかと思います。彼女の推測を聞いたGeraldは息子の許可を得て遺体を検死し、アガサの推測が正しいことが判明します。

その次の週にBellingtonの息子のDamianがやって来て、警察が当てにならないので、アガサに誰が父親を殺したのか突き止めて欲しいと依頼してきます。
喜んで引き受けますが、Bellingtonの息子も娘のAndreaも、その母親も役に立ちません。調査を頼んでいるのにも関わらずまともに話しができないのです。
AndreaはDamianが父親を殺したというし、なんとも奇妙な家族です。

アガサたちはBellingtonに関わりのある人たちに話しを聞いて回りますが、すべて空振り。
死体が増えていくばかり。
この頃のアガサ・シリーズは殺人が多すぎですねぇ。
今回はアガサが命を狙われないだけマシです。

アガサのロマンスはGeraldがパーになったので、もうないかと思ったら、なんとまぁ、とんでもない奴とやっちゃいました。
たまたま話しを聞きに行った"You Would, Wood You?”という変な名前の家具店で店番をしていた若者、Jake Lisleの面倒をみちゃうんです。
彼は20代(たぶん)の仕事が長続きしない今時の男の子。とりえは顔が美形だというぐらい。アガサの探偵事務所で働くことになりましたが、何故か運がよくて、事件解決の突破口になります。
アガサのことをセクシーだと思って手を出したくせに、トニにも色目を使うのがむかつきます。年上のアガサは一時の相手と割り切っていて、次の日には都合よく忘れてます。アガサはチャールズにどう思われるかと悩んじゃっているのに。
最終的にアガサは無理矢理何もなかったことにしちゃいますけど、笑。

いけすかないサイモンは、アガサの親友で警察官のビルが密かに思いを寄せている同僚警察官のアリスにつきまといます。
ビルの母親のとんでもない行為のせいで、さすがのビルも激怒し、実家を出て、アリスのアパートの近くに部屋を借りました。
ビルはこのシリーズの登場人物の中で一番常識のあるいい人なので、幸せになってもらいたいです。

ビル以外の若者、特に男性は変な奴ばかりですが、探偵事務所の老人たち、フィルとパトリックは温厚で思慮深く、アガサを大事に思ってくれていて、ありがたい存在です。
トニも今回は年上男に引っかからず、アガサのために働いてくれています。
事件はすっきりいかない幕切れでしたが、これから頼りになるのは、この3人ですね。

さて、チャールズとアガサの関係は進展無し。
アガサがチャールズのことを当てにならない、ただの友だちだと思おうとしているのですけど、どうなるでしょうか。
チャールズはアガサのことが好きなのに、お屋敷のことを考えてお金持ちの女と結婚しようとするのがいけませんわ。
最後に二人でマデイラ島に行ったのに、そのお金の出所を隠していたのは彼の失点です。アガサが知ってしまいましたもの。
これでは上手くいかないわよね、笑。

後四冊。
今年中にもう1冊は読みたいものです。

M.C.Beaton 「Agatha Raisin:Dishing The Dirt」2020/12/01

アガサ・レーズン・シリーズ、26作目。
30作目で終わりかと思っていたら、31作目がありました。
後5冊ですが、日本語の本が貯まっているので、今年中に読み終わるのは無理ですね。年内にもう一冊読んで、残りの4冊は来年に持ち越しますわ。


アガサに似合わない、素敵な表紙があったので載せてみました。
「dish the dirt」とは「悪い噂をたてる」という意味です。

アガサがゴミを出しに行くと、80歳ぐらいの老女のVictoria Bannisterがやってきて、アガサがバーミンガムのスラム街で飲んだくれの両親に育てられたのに、今はすごいわね、みたいなことを言ってきました。
自分の育ちのことは前の旦那のジェームズと友達のチャールズ、ミセス・ブロクスビー以外は知らないはずです。
ジェームズが村に引越してきたばかりのセラピストのJill Caventとこの頃仲がいいので、彼が彼女に話し、彼女がクライアントであるVictoriaに話したのではないかとアガサは思いました。
ジェームズに聞くと、自分は話していない、何故そんなに自分の育ちを恥じるんだと言われる始末。
ミセス・ブロクスビーはJillがアガサのことを気にしているのは何か隠したいことがあるからではないかと考えていました。
気になるアガサは自分の探偵事務所の人たちにJillのことを話し、空いた時間に彼女のことを調べてみてくれと頼みます。
さっそくフィルはJillのところに行き、心臓発作のふりをしてJillの隙をみて壁に飾ってある証明書の写真を撮ってきます。
調べてみると証明書はアフリカのインターネット大学のだったり、太極拳やアロマセラピーのだったりといい加減なものでした。

ある日、オックスフォードにあるランドルフホテルのレストランで食事をしていると、アガサに挨拶をしてくる男がいました。
彼はClive Tremundという探偵で、Jillから頼まれ、アガサのことを調査していたのですが、Jillが調査費用を払わないので、アガサにこのことを教えようと思ったようです。
すかさずアガサはJillの代わりに費用を払うから、なんのためにJillが探偵を雇ったのか調べるように依頼します。
怒りがおさまらないアガサは帰りにJillの家まで行き、お前を殺す前にプライバシーの侵害で訴えてやると怒鳴りつけてしまいます。

アガサのことを案じたミセス・ブロクスビーはJillに会いに行くことにします。
ところが彼女が見つけたのは、スカーフで首を絞められているJillでした。
Victoriaが、アガサがJillを殺してやると脅迫していたと警察に言ったため、アガサは警察署で尋問されてしまいます。
その後アガサがCliveに話しを聞きにオックスフォードの彼の事務所まで行くと、事務所は荒らされおり、Cliveは見当たりません。すぐ後に彼の遺体が運河で見つかり、アガサは第一容疑者となってしまいます。
アガサは弁護士を頼むことにしました。前に会ったことのある、イケメン弁護士、Sir David Herytheを。
アガサのロマンスの話しを聞かないと思ったら、こんなところで出てきました。
"kill two birds with one stone"(一石二鳥)と考えるなんて、どうしようもないですね、アガサは。
Davidはアガサを魅力的だと思い、一時の遊びとして手を出そうとしますが、なんとチャールズが怒ります。
チャールズのアガサに対する気持ちがいよいよ明らかになってきました。
話しを戻すと、この弁護士のおかげでアガサは逮捕されずにすみますが、アガサにちょっかいを出す前に彼も殺されてしまいます。

セラピストのJill、探偵のClive、弁護士のDavid・・・。
次々と人が殺されていきます。
アガサは自分が容疑者となったため、容疑を晴らすために事件の調査をしますが、犯人はなかなか見つかりません。その上、命を狙われます。
犯人を特定するために役に立ったのが、彼女の勘です。
どこから湧いてくるのかわかりませんが、この勘が侮れません。
アガサ・レーズン・シリーズは一応ミステリーですが、推理を楽しむのではなく、ハチャメチャなアガサの言動を楽しむものです。
アガサを好きにならなきゃ読み続けられませんわ(笑)。

私の嫌いなサイモンはアガサの邪魔ばかりしてくれます。早くいなくなってくれないかしら・・・。
今回は警察官のRuby Carsonに一目惚れをして、トニにつきまとわなくなったのはいいのですが、Rubyにいいように扱われます。
トニも言っていますが、彼も恋愛に関してはアガサと似たようなものを持っているのね。

今回のアガサのロマンスは死んだ弁護士ぐらいかな・・・ァ!20代(だと思う)の美青年がいましたね。アガサは手を出さなかったからセーフ。
ジェームズは相変わらず気難しい男で、アガサにガミガミ言うだけですが、チャールズはアガサのことをよく見ていて、危ない男を遠ざけ、彼女の命を守るというように頼もしくなってきています。
アガサはチャールズのことをけちん坊で彼女の家をホテル代わりに使っている奴としか見ていませんけど、笑。
今回チャールズはスクラッチくじで大当たりしたので、珍しくアガサにオリエント急行の旅を奢っています。
ミセス・ブロクスビーはチャールズとジェームズの関係をこう言っています。
"I think they are both in love with her in their odd ways"

アガサは太っ腹なところがあり、家の掃除婦のドリスにとってもいいことをしてあげます。
ミセス・ブロクスビーの誕生日には、「明日はミセス・ブロクスビーの誕生日なので、みなさん誕生日カードを送りましょう」と村中の人々にお手紙を書きました。
アガサがやったのに、ミセス・ブロクスビーの旦那は自分がやったように話したのがムカつきますけどね、笑。彼はそろそろ妻をないがしろにしている報いを受けてもよさそうです。
最後にミセス・ブロクスビーが大変身しそうな感じです。
次回に続くということで。


お菓子作りは慣れると短時間でできます。だんだんといい加減になっていますけど。今は材料を買いに行く気になれないので、近くのスーパーで売っている物で作るぐらいです。
キリのクリームチーズ2個を使ったパウンドケーキを焼いてみました。
小さい型がなかったので、グラタン皿を代用しました。


このぐらいの量ならすぐに食べ終わるのでいいです。
クリスマスに向けて、簡単なブランディ・ケーキを焼き、クリスマス当日は生クリームとイチゴでクリスマス・ケーキみたいにして食べようかなと思っています。

M.C.Beaton 「Agatha Raisin and The Blood of an Englishman」2020/10/30

アガサ・レーズン・シリーズ、25作目。
作者死亡のため、後5冊で終わります。


表紙を見ていたら、フランス語らしきものを見つけました。フランス語にも訳されているのかしら?
フランス語のタイトル(「今夜、劇場で」かな?)は英語のタイトルと全く違いますね。日本語ではどうなるのかしら。

フランス語のタイトルからわかるように、今回の殺人事件は劇場で起こります。
Winter Parvaにアマチュア劇団のパントマイムを見に行ったアガサとミセス・ブロクスビー。
パントマイムの終演後、人食い鬼役を演じていたパン屋のBert Simpleが殺されているのが見つかります。
彼はカーテンコールに現れず、探しにいったプロデューサーのGareth Cravenが舞台の下で亡くなっている彼を見つけたのです。

殺人事件から一週間後の朝、探偵事務所でスタッフと打ち合わせをしていると、
Gareth Craven がやってきます。
殺人事件の後、新聞やマスコミに押しかけられて大変なので、アガサたちを雇いたいというのです。
アガサは自分一人でWinter Parvaに行き、住民たちや劇団員たちから話を聞くことにします。
今までの様子で予想できますが、小さな町の住民達の口は固いですし、アガサの慇懃無礼さが住民に嫌われますから、なかなか犯人候補が見つかりません。
今回も何回もアガサは命を狙われます。

事件捜査はなかなか進展しないのですが、アガサの男性関係は華やかです。
まず、アマチュア劇団員のイケメン、教師のJohn Hale。
アガサは美人のトニや男友達たちを彼に近づけないようにします。
しかし、アガサは全く理性を失っていなかった。彼が彼女のことを愛しているのではなく、お金を愛していることに気づきます。
次の男性は元夫ジェームズの友達で、アガサたちの結婚式にも来ていたらしい、農場経営者のPaul Newton。
彼とは婚約まで行きますが、息子がとんでもない奴でした。
そうそう、彼のことで気になったのが、一度だけ関係を持ったアガサを悪し様に責めたことです。
息子があんな奴なら、誰だって嫌になるでしょう。それなのに、なんて奴。結婚しなくてよかったわよ。
ホント、アガサって男運が悪いわね。
ミセス・ブロクスビーが男がそんなに必要なのと聞きますが、アガサは彼女のそばに男を侍らしておきたいみたいです。

彼女の男友達たちは相変わらずです。
ビルは仕事で忙しく、アガサに捜査の邪魔はするな、気をつけろというぐらいです。
ロイは自分がマスコミに取り上げて欲しいだけということがわかり、アガサから相手にされなくなっています。
チャールズも気ままで、来たかと思えばすぐ帰ることを繰り返しています。
今回も彼は婚約します。婚約者は彼がアガサと仲がよいことを聞き、こっそり彼を尾行しますが、それに気づいたチャールズはそういうことが大嫌い。
結局破談になりますが、彼女よりも彼女の財産の方を愛しているチャールズは全く気にしていません。
ジェームズ同様、チャールズも結婚に向いていませんね。
ジェームズは長い間不在にしていましたが、帰ってきて、アガサが命を狙われていることを知ると、アガサを彼の家に泊めてくれます。しかし色々と細かい彼ですので、アガサは息が詰まる思いでした。二人はもう二度と一緒には暮らせないですね。

トニは今回は特に問題ありませんでした。危機一髪のアガサを助けます。
アガサ同様に男運が悪いのですから、二人で仲良くして、助け合えばいいのですけどね。
サイモンはトニの側をウロチョロしていますが、トニは無視しています。
彼は仕事よりもトニ、例えアガサが危ない目に遭っていたとしても、トニです。
こいつ、いりません。

最後に何やら怪しい女、セラピストのJill Daventが登場します。
アガサに何もなければ良いのですが・・・。

この本にはおまけ(?)としてクリスマスを扱った "Agatha Raisin and THE CHRISTMAS CRUMBLE”がついてます。
アガサは2回もクリスマスパーティで失敗しているのに、またパーティをやろうとするのです。
というのもミセス・ブロクスビーがクリスマスを一人で迎える6人の老人のことを話したため、アガサは彼らのためにクリスマスパーティを開くことにしたのです。
懲りてないわねぇ。
料理なんかできないのに(前に七面鳥を焼こうとして散々な目に遭っているわよね)、ロイと一緒にクリスマスプディングを作るのです。色々とありまして、結果としてハエと殺虫剤付きのプディングになりました。
そして、ここが肝心です。
クリスマスパーティで人が死んじゃうんです。アガサのクリスマスプディングのせいで。
アガサ、殺人で逮捕か・・・。

後5冊、楽しく読まさせていただきますわ。