福田和代 『星星の火』2017/10/19



警視庁保安課の上月千里は堅物の刑事。
その友、警視庁通訳センターで中国語の通訳捜査官をしている城正臣は上月とは全く正反対の型破りな性格。
城は結婚して子供がいますが、美貌の妻がどこかに行ってしまったので、一人で子供を育てるために刑事を辞め、通訳捜査官となっていました。
彼の中国語は完璧で、中国人と間違われるほど。
元刑事なので勝手に自分のいいたいことを絡めて通訳をしてしまいますが、それもご愛嬌(?)。
上月にとっては頼りになる通訳なのです。

違法パチスロ店を摘発するために、通訳として城を連れ、上月は池袋の雑居ビルに向かいました。
容疑者の中国人を捕えようとすると、違法なピストルで上月は撃たれそうになります。
取り調べると、「竜生九子」という中国人組織の存在が明らかになり、城は中国人のコネを使い捜査を始めます。

その頃、家を出ていた城の妻、凜子が突然帰ってきます。
彼女は何かトラブルが起こると城に解決を迫るという悪い癖がありました。
今度は勤めている美容院に嫌がらせがあり迷惑している上に、凜子が何者かに付けられているというのです。
城が調べ始めると、何者かに目の前で凜子と娘が拉致されてしまいます。
城は一人で凜子たちを探そうとしますが・・・。

来日する中国人が増えていくと、古くからいる中国人との間で世代間のギャップがありそうですね。
そういえば今までなかったのに、この頃、中華街でごみ捨てのトラブルがあるとニュースで伝えられていました。
日本人といい関係を築いてきたのに、ニューカマーによってその関係が崩れるというのは誠に残念です。

中国人社会の暗闇が余すところなく書かれているのはよかったのですが、途中から失速してしまいました。
なんか残念。
続篇では上月と城コンビがもっと活躍していて欲しいし、城と凜子の関係がよくわからなかったので、そこをもっと書いていてもらいたいものです。

中嶋博行 『新検察捜査』2017/10/17

鍼治療に行ったら、首の調子がよくないと言われました。
寒くなったので、色々と悪いところが出てくるようです。
今日は少し後頭神経痛がありました。


『検察捜査』の続きの本です。
『検察捜査』を書いてから14年も経っているのですね。

なんとまあ、検事・岩崎美紀子はFBIで研修を受け、36歳、バツ1になっており、4歳の娘までいました。
彼女が横浜地裁で任された事件は2つ。
女性を殺し、心臓を取り出し、スライスして食べたという少年、『ソウルガード』が司法入院した後のフォローと、診療点数の水増しをしていた大塚という医師が法廷で頭をぶち抜かれて殺された事件でした。
この2つの事件は全く関係がなさそうだったのですが・・・。

司法試験は難しい試験として有名ですが、合格者を水増ししているんですか。
確たる合格の基準があるんだとばかり思っていました。
歯科医と同じように弁護士が溢れてしまいそうですね。
弁護士は使命感のある人がなるんだとばかり思っていましたけど・・・。

美紀子が相変わらずの美貌と行動力で巨大な悪に迫ります。
相棒が神奈川県警の郡司刑事。
彼は『検察捜査』にもでてきています。

最後はアメリカ映画みたいな大仕掛けです。
前作よりパワーアップ。
シリーズにして続けて書いてもらいたいですね。



鍼治療の後に食べたのが、黄色いオムレツ。
カボチャの黄色は元気の出る色です。

中嶋博行 『検察捜査』2017/10/15

目は少しずつ良くなっていますが、ウルウル感は続いています。
明日はめまいで撮ってもらったMRIの結果を聞きに行きたいので、眼科はパスしたいのですが・・・。



刑事物ではなくて、検事物を読んでみました。
今まで読んだ検事物とはちょっと違います。
ヒロインが横浜地検の検察官、岩崎紀美子。
検事になって2年目の美人で鼻っぱしの強い女性です。

大物弁護士、西垣文雄が自宅で殺されていました。
拷問を受けたのか、悲惨な殺され方でした。
たまたま仕事がなかった紀美子が担当になります。
恨みの線から西垣の手がけた案件を調べていくと、産廃処理業者の社長の自殺事件に行きあたります。
この事件の背後には弁護士会の内紛や権力闘争が関係しているようでしたが・・・。

検察官になる人が減っていると書いてありましたが、今はどうなんでしょうね。
法曹会の闇って深いのでしょうか?
女性が少ない職場では出る杭は打たれるというのは検察官でも同じなのですね。
それにしても上司があまりにもひど過ぎです。

ミステリとして読むと物足りないけど、作者は現役弁護士で、この作品で1994年に江戸川乱歩賞を取っているようです。


長岡弘樹 『教場0 刑事指導官・風間公親』2017/10/12

今朝、顔を洗ってから鏡を見ると、また左目が赤くなっています。
瞼をあげて白目を見てみると、真っ赤です。
目やにがでています。
まずいです。
すぐに抗菌目薬をつけました。
いつもならすぐに治るのですが、今日はなかなか治りません。
仕方ないので、もう一本、目薬を増やして様子をみることにしました。
明日までに治るといいのですが・・・(泣)。



警察学校の鬼教官、風間の過去の話というので、彼が刑事だった時の活躍が読めるのかと思い本を開くと・・・違いました。
風間は教官になる前は現場で見込みのありそうな新米刑事を1対1で指導していたのです。
名付けて「風間道場」。
現場を見て、彼はすぐにすべてを理解し、新米刑事に謎かけのような言葉を与え、解いてみろと迫ります。
解けないのなら交番勤務に戻れとか言っちゃって、プレッシャーをかけます。
新米刑事たちは選ばれただけあって、なんとか風間の期待に応えていきます。

風間に鍛えられた刑事たちがどんな刑事に成長したのか、続篇があるのかもしれませんが、風間の方にもっと興味のある私は、風間が現場の刑事だった時の話を読んでみたいです。
長岡さん、よろしく。

『教場』や『教場2』のような物を期待した人はがっかりすることになると思うので、気をつけて読んでくださいね(笑)。

美術探偵・神永美有シリーズ2017/10/03

今朝はめまいが軽かったです。
ネットでめまいのための運動を調べ、やり始めました。
歩くと少しフラフラしますが、なんとかなりそうです。
首のコリがあるので、鍼で取ってもらうともっとよくなるかも。

止めればいいのに、本を読むことは止められません。


門井さんの「美術探偵・神永美有」シリーズの三冊、『天才たちの値段」、『天才までの距離』、『注文の多い美術館』を読みました。

美術探偵・神永美有の名を前面に出しておきながら、主人公は短大講師(後に京都の大学に転職)・佐々木昭友。
彼の友人が天才美術コンサルタント・神永美有なのです。

神永には奇妙な能力があります。
彼の舌は「一枚の絵がもし贋物なら、見た瞬間、苦味を感じ、本物なら甘みをおぼえる」のです。
舌が感じたからだけでは説得力がありませんが、彼は美術に関する知識も豊富なので、一流の美術コンサルタントとしてなりたっているのです。

佐々木は一応大学の先生なので、彼のところに様々な美術品に関する相談事が持ち込まれます。
その相談事は彼の専門とは違うことが多く、断ればいいのに、人の好い佐々木は引き受けてしまいます。
そのため大変な目にあっているのに、こりることはありません。
そんな彼の助けになるのが神永なのです。
ホームズとワトソンのようなホームズだけが推理してというのではありません。
まがりなりにも大学の先生ですから佐々木も推理して、その間違いを神永がそれとなく報せ、それを察した佐々木が上手く軌道修正して謎を解いていくという感じです。
持ち込まれる美術品はボッテチェリやフェルメールなどの西洋絵画から正倉院御物、タペストリー、刀、涅槃図など多岐に渡ります。

このシリーズは門井さんのデビュー作らしいです。
彼の美術に関する素養の深さがわかりますね。