貫井徳郎 『宿命と真実の炎』2017/06/24



『後悔と真実の色』の続篇です。
いつもは単行本では買わないで図書館で借りるのですが、おもしろかったので電子書籍で買いました。
電子書籍だと本の厚さがわからないのですが、これも厚いのかしら?

警察官の連続死が続きました。
調べていくと、彼らは同じ署に勤めていたことがあるようです。
彼らが勤めていた時に一体何があったのか。
所轄女刑事の高城理那はかつて「名探偵」と呼ばれた西條の存在を意識して事件にあたっていました。
一応の決着がついたもの、納得できないことがあり、理那は西條とともに独自に事件を調べ続けます。

西條さんは立派に社会復帰していました。
彼は自分の今後を考え、警察官には戻れないけれど、犯罪と関わっていくようです。
女性刑事の嘆きはよくわかります。
彼女と捜査一課のオッサン刑事・村越との絡みは微笑ましいですね。
彼女が捜査一課の刑事になる日が来るといいと思いました。

それにしても警官殺しの動機が弱いと思いましたが、最後になるほどと納得。
次回作も書かれそうですね。
今度は西條がメインになってグイグイ犯人を追いつめていって欲しいです。
もちろんアクの強い捜査一課の面々も登場して。
二冊とも、一気読み必須です。



「SINCERITA」のアイス、2種盛(500円)。
メロンと・・・。もう一種類、何を食べたか忘れちゃいました。
暑い時にアイスがいいですね。

貫井徳郎 『後悔と真実の色』2017/06/23



朝、窓を開けるとまた例のカラスがいるみたい。
隣のマンションの木にとまってカアカア鳴いています。
家の庭の上を低空飛行で飛んでいくので、とっても怖いです。
ネットで調べると、トンビが犬を連れ去ったという噂がありますが、本当なのでしょうか?
今年のカラスは異常です。


若い女性が帰宅途中で殺される事件が相次いで起こりました。
どの死体も人差し指が切り取られていることから、同一犯の犯行であると思われました。
捜査一課の刑事で同僚から「名探偵」と綽名をつけられている西條輝司は通り魔の犯行か、怨恨がらみなのか、独自の推理をしながら捜査をしていきます。
しかし、捜査をしていくうちに政治的圧力がかかり、同僚で彼を心底嫌っている綿引に私生活をリークされ、警察を辞めざる得なくなります。
西條無き後、捜査は難航し、犯人に翻弄される警察。
ホームレスになった西條は失意の中、自分の使命を自覚し再生していきます。

こんなに男同士の嫉妬心って怖いものなのでしょうか。
犯人を追うことだけに集中しないで、足を引っ張ることをするなんて、信じられません。
西條も犯人をあげることを第一にし、周りに対する配慮を怠ったため、自業自得という感じもしますが、それにしても・・・。
人の恨みをかわないように気をつけないといけませんが、なかなか人の心の中なんてわかりませんものね。
捜査一課ってリアルにこんな感じなのですかね・・・。

次回作がでているようで、警察を辞めた西條がどうなっているのか、とっても興味があります。

一気に読める警察小説です。

大山淳子 『分解日記 光二郎備忘ファイル』2017/06/21



光二郎は75歳、元中学理科教師。
この頃、自分の記憶力が衰えたのが気になります。
彼の趣味は分解。
何でも分解して、もう一度組立ます。
今日もエアコンを分解していましたが、息子の嫁さんに怒られ、家出をします。
公園のベンチでついつい居眠り。
目覚めると、右手に血のついたカマ、目の前に倒れた男が!
記憶にないのですが、男を殺したのか?

とぼけた味のヒーロー登場!
大山さんの書いたものですから、登場人物たちもちょっと浮世離れた人たちで、殺人が起こってもほんわかしています。
猫弁が終わったので、次はこれがシリーズになるのかな?
楽しみに次回作を待つとしましょう。



今朝、〇ンチをしなかったので、ちょっと心配しました。
まさか食べてないわよね・・・。
夕方にしたので、一安心。
体重も増えたし、後は肝臓がよくなるのみ。
がんばろうね。

森晶麿 『かぜまち美術館の謎便り』2017/06/08



黒猫シリーズを書いた森さんの別の本を読んでみました。

過疎化が進む香瀬町に学芸員の佐久間と彼の娘のかえでがやってきました。
佐久間は町の美術館に館長として迎えられていました。
彼らが町に来てから、不思議なことが起こります。
18年前の消印のついたハガキが届いたのです。

18年前に、絵を描く少年が亡くなり、郵便局員が一人行方不明になっていました。

ハガキには少年の描いた絵が描いてありました。
ハガキの謎を解く鍵は少年が描き、亡くなる前に保育園の園長にあずけたパブロ・ピカソの≪パイプを持つ少年≫のオマージュでした。


佐久間は絵の中に込められた謎を次々と解いていきます。

佐久間と娘の会話がとってもほんわかしていていいのです。
子どもって発想が豊かですね。
そのほんわかさと悪意は全くそぐいませんが。

6つの物語の謎を解く鍵は少年の描いた絵のオマージュです。
第一話はピカソ、第二話はシャガールの≪私と村≫、第三話はミレーの≪種をまく人≫、第四話はマティスの≪ダンス≫、第五話はセザンヌの≪リンゴの籠のある静物≫、第六話はゴーギャンの≪我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか≫。
どういう風に描かれているのか、本を読んで想像してみるといいかもしれません。

絵の好きな人には謎解きがおもしろいでしょう。

佐久間の言葉を載せておきましょう。
「むしろ豊かな誤解を生むような絵こそが、真の芸術の名にも値すると言えるんじゃないでしょうかね」
「人にどう思われても構わない。大地に恥じない風として生きられれば」
「お年寄りと子供の違いって何でしょう?」「いちばんの違いは―過去を持っているかどうかです」
「年をとるにつれて・・・一度経験しているからこそできない我慢もあるのです」
「風もまた大地とつながっている」
「料理の発想も子供みたいに自由でなくてはいけないんですね」



風のように自由な犬。
うらやましいですわ。

有栖川有栖 『暗い宿 <火村英生>シリーズ』2017/05/13



臨床犯罪学者の火村英生とその友達の推理小説家、有栖川有栖のシリーズ。
火村がホームズでアリスがワトソンという感じです。
前に『鍵の掛かった男』を読んだので、他の本も読んでみようと思いました。
長編かと思ったら、短編集でした。
沖縄のリゾートホテルやひなびた温泉宿、廃業した民宿、都心の高級ホテルなど、色々な宿で起こる殺人事件にまつわる話です。
積極的に読もうとは思いませんが、暇つぶしにはいいミステリのようです。



阿佐ヶ谷、「珈の和」のモーニング、450円。
これにコーヒーとヨーグルトがついてきます。
ポテトサラダが気に入っています。