『穢れた風』―オリヴァ―&ピア・シリーズ2017/12/08



ある風力発電施設建設会社で夜警の死体が発見されました。
調べていくと、何者かが会社に侵入し、社長室の机の上にハムスターの死骸を置いていったようでした。
恋人とバカンスに行っていたピアは急いで現場に行きます。

風力発電建設に反対する市民団体。
土地に法外な金額を提示する建設会社。

オリヴァ―の父親まで巻き込まれ、事件は混迷していきます。

ピアの上司のオリヴァ―はニカという女にうつつを抜かして、全く役に立たない状態なので、今回はピアが彼の代わりに活躍します。
オリヴァ―はどうかしてるんじゃない。
簡単に女に騙され、精神的に弱い人なのね。

次回、オリヴァ―はどうなるのか。
ピアが昇進してオリヴァ―の後釜になってもいいような展開です。



この前、パパが出張から帰って来たとき、二匹で遊んでいた犬たちはパパを無視してしまいました。
ママも夕食を作っていたので、パパの帰りに気付きませんでした。
口ではいわないのですが、パパはショックだったようです。

そういえば、兄犬をパパが帰って来た時に放つと、前は駆けてパパの所にいったのに、この頃はママの方を振り返って見て、ママが付いてきていればパパの所に行き、ママがリビングに戻ると、パパの所に行かずにママの所に来るようになっていました。
犬も誰が自分の面倒を見てくれているのかわかるのね。
かわいい兄犬です(笑)。

伊岡瞬 『悪寒』2017/12/03



会社の不祥事の責任をとらされ、酒田の関連会社に飛ばされた藤井賢一は妻からの不可解なメールを読み、急いで電話をするが、妻はでない。
不審に思った賢一は妻と娘が住む東京へ急遽行くことにする。
警察からの電話で妻が賢一の会社の常務を殺したと告げられ、自分が単身赴任中に家で何が起こっていたのかと賢一は頭を悩ませる。
妻は本当に常務を殺したのだろうか。

なんか仕事第一で上司の言うことを何でも聞いてしまう賢一が情けないですね。
彼のせいで色々な人たちが犠牲になっているじゃないですか。
賢一には感情移入はできません。
世の中のお父さんってこんなもんなのでしょうか?
それに犯人。
なんだかね・・・。(ネタバレになるから書きませんが)

とっても読みやすいですが、ミステリとしてはお勧めしません。
単身赴任中のお父さんは読むと身につまされるかも(笑)。

桜木紫乃 『硝子の葦』2017/12/02



釧路で『ホテルローヤル』を営む幸田喜一郎が交通事故にあい、意識不明の重体になりました。
年の離れた妻・節子は夫の代わりにホテルの経営をしようとしますが・・・。

節子は夫が倒れるまで、短歌を詠み、お金に無頓着なきままな暮らしをしていました。
夫は母親の元愛人で、自分にも元上司の愛人がいました。
短歌会の仲間・佐野倫子が節子に近づいてきます。
彼女は仲のいい家庭の姿を短歌に詠んでいたのですが、彼女の家庭には何か秘密があるようでした。

夫が倒れてから節子の人生は狂い始めます。

釧路の描写が相変わらず暗いです。
北海道はこんなに暗くないですよ。
私には空が広く、土地も広い、物事におおらかで、人も土地も「でっかいどう」(古いか・・・)という印象です。
私が育ったのは内陸部で、雪が深いだけの所でしたから。
釧路のように海に近く、湿原があり、湿気が強く、霧がよく出る所とは違いますから。
風景とかがまるっきり違いますものね。
北海道は大きいだけあって、海辺と内陸部との違いがあるのかもしれませんね。

まるっきり私とは生き方も暮らし方も相いれない女性たちです。
桜木さんの描く女性は人生を達観しているような、諦念しているような感じなのに、生きることには貪欲のような気がします。

映画を一本見終わったような、そういう感じの小説でした。

太田詩織 『櫻子さんの足下には死体が埋まっている わたしのおうちはどこですか』2017/11/25



前回からの続きで、いいちゃんが誘拐され、櫻子と僕こと正太郎は鴻上を追っていくのですが・・・。

鴻上の本音を聞いて、正太郎はショック。
仕方ないね。

無事、誘拐事件も片が付き、次はハロウィーン。
本は10月に発売されているので、ちょうど季節的にバッチリでした。
私はこの本を10月に読んだのですが、ブログに書いていませんでした。
ハロウィーンの頃の旭川に行ったことがないのですが、本当にこんなイベントやっているのですか?
次はどんなイベントが日本に定着するのかしら?
イースター?

花房との決着がいつになったらつくのかが気になります。
そろそろ終わりにしてよね。
思わせぶりは嫌ですわ(笑)。



寒さも本格的になりましたが、兄犬はやっと寒さに慣れてきたようです。
朝、クンクンうるさいので、寝る時にハウスに閉じ込めるようにしたら、人間が起きている間はハウスで寝なくなりました。
結構、頭がいいのね(笑)。

中嶋博行 『ホカベン ボクたちの正義』2017/11/23



この本の原作は漫画なのですね。知りませんでした。
ドラマにもなっているとか。
主演・上戸彩ってどういうこと?

『ホカベン』というとほっかほっかの弁当と思ってしまいますよね。(私だけ?)
これはほかほかの弁護士=新米弁護士のことです。

司法試験に受かり、やっと大手の弁護士相談所に入って意欲に燃えている堂本孝が配属されたのは、「プロボノ・セクション(公益部門)」。
「すべてはマネーのために」という価値観が支配している弁護士相談所の中で、唯一国選弁護や法律扶助というのを扱う部門なのです。
「プロボノ」とは「プロフェッショナル・ボランティア」の略なのだそうです。
そんな部門に配属になった堂本は同期たちには小馬鹿にされます。

堂本が始めて関わったのは、離婚相談でした。
5歳の娘を連れた母親・橋本雅子の相談を受けているうちに、彼女は何も言わないけれど、夫にDVを受けているのではと疑いを持つ堂本でした。
しかし、居場所を突き止められ、娘を連れていかれ、仕方なく雅子は夫の元に戻ります。
そして、悲劇が起こります。

ここまで書くと、よくある話ですが、ちょっとしたどんでん返しがあります。
真実は一体どこにあるのか。
人って自分や仲間に不利になるようなことって隠そうとするから、真実はなかなかわかりませんよね。
そこをどう突き止めていくのかが、警察や検察たちの腕の見せ所なのでしょうね。