垣谷美雨 『後悔病棟』2017/05/08



神田川病院に勤務する医師の早坂ルミ子は末期がんの患者を診ています。
彼女は患者や家族の気持ちがわからなく、不用意な言葉を吐き、患者や家族を怒らせることがよくありました。
また患者を怒らせ自信をなくしている時に、中庭で聴診器を拾います。
その聴診器を患者の胸に当てると、患者の心の声が聞こえ、後悔のある過去に戻り、もう一度やり直しができるという不思議な聴診器でした。
ルミ子はこの聴診器を利用し、患者が後悔していることをやり直す手伝いを始めます。

誰でもあの時、こうすればよかったという時がありますよね。
もし、あの時、こうすれば、今は変わっていたかもしれない。

そういえば『アバウト・タイム』という映画がありました。


主人公はパッとしない男の子なのですが、彼の一家の男にはタイムトラベルができるという不思議な力があるのです。
そのため、親しくなりたい女の子ができると、その力を使い、恋人になり、結婚し、娘までできました。
しかし、自由奔放な妹のためにタイムトラベルをした後に、娘ではなく息子がいました・・・。

もう一度時間を戻せたらと誰もが思いますが、それですべてが上手く行くとは限りませんもの。

どんな選択をしようが、それが最善と思い生きていくしかない。
後悔ばかりしていては過去に生きていることになりますもの。
未来に向かって、前向きにいきたいですね。

さて、もう一度人生をやり直した人たちは、どういう結果になったでしょう。

『エルミタージュ美術館 美を守る宮殿』@ユーロライブ2017/04/21

ブログ「弐代目・青い日記帳」で『エルミタージュ美術館 美を守る宮殿』の試写会の参加者を募集していたので、応募してみました。
森アーツセンターギャラリーで行われている『大エルミタージュ美術館展』はもう行っているので、どういう内容の映画か興味があったのです。

ユーロスペースは初めてで、この頃、渋谷はにぎわっているという話なので、嫌だなぁと思いつつ出かけました。
東急デパートからちょっと入った所にあるのですが、途中にラブ〇が沢山あります。
後ろにいた高校生らしき男子が大きい声で、「ラブ〇ばかりじゃん」と何回も言うので止めて欲しかったです。
ひょっとして東電OL事件の現場に近いのかしらと思ってしまいました。(後で調べたら、近いですね)

私が着いた頃にはお客さんがいっぱいで、あまり空いてる席がないので、端っこになってしまいました。


『エルミタージュ美術館』はロシアのサンクトペテルブルク(旧レニングラード)にある国立の美術館です。
なんと、250年前に作られたのです。日本は江戸時代ですよ。
ネヴァ川に沿って建つ王宮が美術館になっています。
エルミタージュはフランス語で「隠遁者」という意味だそうです。
1764年にエカテリーナ二世がドイツから美術品を買い取ったのが最初だとか。
彼女はロシアの威力を世界に見せつけるために収集を始めたようで、初めは一般の人には解放していませんでした。


この絵が『大エルミタージュ美術館展』で写真可になっています。
彼女は自分は女らしくないと思っていたようですが、どうどうとした出で立ちの人です。

現在の総収蔵品は約300万点にもおよびます。
一日では絶対に回りきれませんね。

この映画ではエルミタージュ美術館で働く学芸員などの人たちが美術館の歴史を語ってくれます。
結構、親兄弟がこの美術館で働いていた人がでてきて、世襲制に近いものがあったのでしょうか。
現在の館長も父親が館長をやっていたので、小さい頃から美術館になじみがあったようです。

一つ一つの部屋にこれでもかというほどの絵が隙間なく飾られています。
美術館に行くと、その多さに圧倒されて、絵をじっくり見ると一部屋で披露困憊になってしまいそうです。
その点、展覧会ではゆっくりと一つ一つを見ることができるのでいいですね。

映画の中で特に印象に残っているのが、第二次世界大戦中のレニングラード包囲です。
ドイツ軍がやってくる前に急いで美術品を疎開させるために館員が総出で美術品の梱包作業にあたりました。


映画に出てくる写真ですが、このように額だけが残され、美術品はウラル山脈へと送られたのです。
この頃、食べる物がなかったので、「猫を食べて美味しかったわ」などと言う女性が出てきましたが、本当に猫を食べたのでしょうか?

この他にも美術品を贈答品として政治的に利用しようとしたり、盗難があったり、学芸員たちが収容所送りとなったりと、様々な危機があったようですが、美術館に関わる人たちのおかげで美術品は守られたのだということがよくわかりました。
エルミタージュ美術館はロシアの歴史そのものですね。

映画にたくさんの彫像がでてきたのですが、今回の『大エルミタージュ美術館展』には彫像が来ていないのが残念です。

意外だったのが、印象派の絵画があるということです。
ゴッホやゴーギャン、ルノアール、マティスなどのいい絵があるのです。
特にマティスの『ダンス』やルノアールの『庭にて』は見たいですね。

             マティス 『ダンス』

             ルノワール  『庭にて』

どうもこれらの絵は旧ソ連軍がドイツで押収したようで、スターリンの死後1956年まで、退廃的だということで秘蔵されていて、見ることができなかったそうです。

現在は現代美術と昔の美術(なんていえばいいのかな?)が共存する展覧会も開かれています。

映画の最後に「弐代目・青い日記帳」のブロガーさんのトークがありました。


彼もマティスが見てみたいそうです。

そうそう、美術館には猫の警備員がいるそうです。
ネズミ取りが主な仕事だそうです。


私も猫になって豪華絢爛たる宮殿を歩き回りたいですわ。
ロシアだから餌はよくないかな?

『50回目のファーストキス』を見る2017/03/27

iPadに昔の写真がありました。
嬉しそうにしています。


こんな時もあったのですが、今は朝、二度寝する時に兄犬をベッドに連れてくと・・・。


こういう風に横になって寝ます。
ママは半分ベッドを取られ、小さくなって本を読んでいます(笑)



題名のデートがキスに代わっているだけで、ひねりがありませんが、仕方ないでしょう(題名ぐらいにうるさいわね)。

獣医のヘンリーは島に来た女性との一夜のアバンチュールを楽しむ嫌な奴でした。
ある日、カフェで出会ったルーシーに一目ぼれをしてしまいます。


ルーシー役はドリュー・バルモア。
かわいいです。

次の日もカフェに行き話しかけるのですが、ルーシーは昨日のフレンドリーな態度とは一変して冷たい態度をとります。
とまどうヘンリー。

実はルーシーは父親の誕生日の日に交通事故にあい、その日から後の記憶がないのです。
つまり寝てしまうと、その日の記憶がなくなってしまう短期記憶障害を持っていたのです。
父親と兄はルーシーを傷つけないように、交通事故の日の新聞を特別に発注し、壁に描いた絵を夜中に消したりと同じ日を繰り返させるようにしていたのです。

本気のヘンリーは毎日ルーシーに会いにカフェに行きます。
ヘンリーのことを知った父親は二度とカフェには行かないようにと釘を刺されます。
しかし、ヘンリーは諦めません。

ある日、とうとうルーシーは本当のことを知ってしまうのです。
どうする、ヘンリー。

ヘンリーがルーシーのために色々と工夫をこらすのがいいですね。
本当に好きになれば、その人のために人生も投げ出せる。

ほんわかしたラブコメディです。

『シング・ストリート』を見る2017/03/09



はじまりのうた』のジョン・カーニー監督が作った青春映画です。

1985年、ダブリン。
父が失業したため、私立から公立の学校に転校したコナーですが、学校は荒れていて、彼は周りから浮きまくり、変な奴に目をつけられていじめられてしまいます。
家はというと母と父が毎日大ゲンカで家庭崩壊の一歩手前状態。
そんな時に、自称モデルの美少女、ラフィーナに一目惚れしちゃいます。
恰好をつけて彼女にバンドをやっているから、僕たちのバンドのMVに出ないかと言ってしまいます。

実際はバンドなんかやっていないコナーは、自称校内コンサルタントのダーレンに楽器ができる子を紹介してもらい、なんとか人数をそろえ、「モデルの謎」という曲を作ります。


題一回目のMVの服装(↑)。
ダサダサです。何を目指しているのか?

コナーはバンドをやり出してからだんだんと見かけが過激になり、化粧したり髪を染めたりと変化していきます。
そんな彼のことを学校長が目の敵にします。
コナーが黒い靴を履くのが校則なのだけれど茶色の靴しかなく、お金の余裕がないので黒い靴を買えないと言ったら、校長は、朝、靴を校長室で脱いでいき、帰りに履いて帰れと言うんですよ。
靴下一枚で校舎内を歩けということです。
そんなこと言うなんて信じられません。
コナーが化粧していった時なんかトイレに引きずり込み、無理やり顔を洗うんですよ。
この校長にはコナー君が後でお返しします(スカッとしました)。

コナーの一番の理解者兼協力者はお兄さんのブレンダンです。


彼は音楽に対する造詣が深く、弟に色々な音楽を紹介していきます。
実は彼、大学を中途退学してから引きこもりなのです。
アイルランドを出ようとしたのですが、母親に見つかり戻され、目標を見いだせぬままブラブラしているのです。
両親が別居することになった時、一番打撃を受けたのが彼でした。
弟に初めて自分の気持ちを吐露する時の彼の辛さが身に染みました。

ラフィーナは彼氏と一緒にイギリスに行きモデルをすると言っていたのに、結局は行けず、ダブリンに戻ってきます。
そんな彼女にコナーはあることを提案します。

閉塞感のある町で若者は息が詰まってしまい、どこに怒りや不満などを吐き出せばいいのかわからないでいます。
そんな中でコナーは自分のやりたいことを見つけ、どうなるかわからない未来へと踏み出していきます。
そんな彼に向ってブレンダンはエールを送ります。

まだ一歩前に進む勇気のない若者に見てもらいたい映画です。

最後の曲の「Go Now」は『はじまりのうた』に出ていたAdam Levineが歌っています。

『カプチーノはお熱いうちに』を見る2017/03/06



クリスマスローズが満開(?)になりました。
去年まではポツポツと一種類ずつ咲いていただけなのに、今年は三種類の花が同時に咲きました。
ウメを植えたら枯れ、ボケを植えても枯れたのに、何故かクリスマスローズは元気です。


うれしいことに、七年ぐらいたつシクラメンがまた咲くようです。
そろそろ植え替えをしたりしなければと思いつつ、そのままの鉢です。


我家の犬たちは相変わらずです。
兄はせっせと草を食べ、弟はボールを追いかけています。
(おしっこで庭が臭くなったら嫌なので、おしめをしていますが、兄はおしめをするとしないみたいです)



題名からラブロマンスだとばかり思って見たら、途中から「エー!」と思いました。
ラブロマンスと思わせて女性客を増やそうとしたんでしょうか?
イタリア語の現題は「シートベルトをご着用ください」だそうです。
(ネタばれあり)

カフェで働くエレナは自分でカフェを経営することが夢でした。
雨の日に、アントニオという粗野な男に出会い、二人は激しい口論をします。
後に彼は同じカフェで働く友人のシルヴィアの彼氏だということがわかります。
生まれも育ちも違い、反発しあいながらもいつしか惹かれあう二人。

エレナに友人たちとカフェを経営する機会が訪れます。

結婚してから13年、子どもも2人できました。
エレナのカフェ経営は順調でしたが、浮気者のアントニオとの仲は最悪でした。
そんなある日、伯母と一緒に乳がん検診に行くと、なんと乳がんにかかっており、だいぶ進行していました。
エレナの病気のことを聞き、アントニオは激高し出て行きます。
抗がん剤治療が始まります。

辛くても幸せな過去があれば乗り越えていける・・・かな?
人生何が起こるかわからないから、今を大事にしましょうって感じかな。

題名に騙された感が強く、病室の場面が見るのが辛く、私としては見なくてもよかった映画になってしまいました。
妻の病気のことを聞き、いい夫になるっていうのもありきたりだよねぇ。
こうなる前からちゃんと夫をやっとけよと思いました。