岩井圭也 『人生賭博 横浜ネイバーズ4』2025/04/20

横浜ネイバーズ・シリーズの四作目。


「1.名前のない恋人」
春節期間に入った頃、ロンはマツがギャンブルや柔術を止め、就職をしようとしていることを知る。おかしいと思いマツを問い詰めると、マツはアプリで出会ったシオンという彼女の借金を肩替わりしようとしていた。ロンはマツに言わずにシオンの身元を探る。

「2.人生賭博」
マツの人生の恩人で柔術道場の先輩の上林寛之ことカンさんが自殺未遂を起こす。競馬関連の詐欺に遭い、六百万取られ、借金を返せず、行き詰まったらしい。
マツはロンに協力を求め、カンさんを陥れたキシという男を探すことにする。

「3.ブルーボーイの憂鬱」
ロンはある事件で出会った予備校の数学講師のピロ吉から、小学五年の<ギフテッド>、久間蒼太に対人コミュニケーションを経験させてもらえないかと頼まれる。
興味を持ったロンは彼と会ってみると、彼は自分はハッカーだと言い出す。ハッカーにはホワイトハットハッカーとブラックハットハッカーがいて、彼がどちら側のハッカーか当ててみろとクイズを出される。ヒナに彼のことを話し、ロンは答えを得るが、当たっているのか?

「4.排除する者(エリミネーター)」
ロンは大月薫弁護士から<大八リアルティ株式会社>がディープフェイクを使った詐欺被害に遭ったことを聞かされ、プログラミングに詳しい幼馴染みを紹介してくれと言われ、断るが、ロンはある子を思い出していた。彼は最初は断るが、ヒナから説得してもらい、彼に協力してもらい調査を始める。

今回のキーワードは、マッチングアプリ、サブリース契約、競馬詐欺、ギフテッド、ハッカーの種類、ディープフェイクなどです。
色々な詐欺事件があって、もうついていけません。
とにかく被害者にならないように、注意していかなければなりませんね。
今はよくても、もっと年を取ってわけがわからなくなったら、どうしましょうね。

ヒナは横浜国立大学理工学部に、涼花は横浜市立大学の看護学科に合格します。
マツにも何かありそうです。
友だちが次々と自分の進む道を選んでいくのを見て、ロンも焦ってきたようです。
大学に入学したヒナも新しい出会いがあるでしょう。
ウカウカしていられないロンですね。

だいたいの登場人物たちの過去が明らかになってきたので、残るは欽ちゃん。
彼にどんなお話があるのか、楽しみですね。

<漫画の新刊>
私の好きなホテルの紹介漫画、『おひとりさまホテル』の六巻目が出ました。
京都の「丸福樓」に泊まってみたいです。
『本なら売るほど』の二巻目も発売されました。十月堂の店長さんだけではなく、特別な一冊を求めてやって来るお客さんも変わってますわww。

本には関係ないですが、この頃、見ているのが、「Kevin's English Room」です。大学の同窓生三人がやっています。
Kevinはアメリカ育ちの日本人で、「牛肉じゃなければハンバーガーじゃない」とか、彼のアメリカンなこだわりが面白いです。
いろいろなことをやっていますが、「英語の看板シリーズ」とか「ケビンの知らない日本語を探せ」、「CMでよく聞く『アサヒスーパードライ』をカッコ良く発音したい!」など笑ってしまいますので、電車の中では見ないように。
彼らは大学でアカペラサークル出身なので、歌もうまいです。
英語で歌った歌がありますが、お勧めは日英仏三か国語で歌う『水平線』と『3月9日』です。フランス語でネイティブではないやまちゃんが歌っていますが、いいんですよ。
楽しくアメリカの文化や英語が学べます。

「ゲッベルス ヒトラーをプロデュースした男」を観る2025/04/16

ドイツ語のタイトルが「Führer und Verführer」。
日本語にすると「総統と扇動者」で、ヒトラーとゲッベルスの二人を意味しているようです。


ヨーゼフ・ゲッベルスは1897年にドイツ帝国プロイセン王国ライン州の小都市ライトで生まれる。
貧しいが敬虔なカトリック教徒の中流階級の家の三男で、母は元オランダ人。
4歳の時に小児麻痺を患い、右足は生涯、整形用の靴を履かなければならず、友だちと遊べなかった。そのため部屋に閉じこもり、読書ばかりしていた。
成績は優秀でギムナジウムに通ったが、同級生や教師には嫌われていた。
1917年にギムナジウムを卒業してからボン大学を皮切りに、フライブルク大学やミュンヘン大学などに籍を置き、1921年にハイデルベルク大学で国文学博士号を取得する。
大学在学中にカトリックへの信仰心は薄れたが、反ユダヤ主義的傾向は少なかった。
大学卒業後、職がなく、ライトの家に戻り、銀行で仕事を得るが、不況で解雇され、反資本主義や反ユダヤ主義の思想が芽生えていく。
1924年、友人に誘われて、社会主義者や国会社会主義者の政治集会に参加し、演説をするようになる。
国会社会主義ドイツ労働党(ナチ党)のカール・カウフマンと親密になる。
1925年2月に仮入党し、3月、「ラインラント北部大管区」を設立させ、役員になる。11月、初めてヒトラーと面会し、彼に魅了される。
1926年、ヒトラーからナチ党のベルリン大管区指導者に任命される。
1928年、ナチ党は敗れたが、ゲッベルスは国会議員に当選する。
1932年、ナチ党が第一党になり、1933年にヒトラー内閣が成立し、ゲッベルスは宣伝大臣になる。

映画はゲッベルスが宣伝大臣になった頃から家族と無理心中するまでを描いています。

ゲッベルスは好色な人らしく、1931年にマクダと結婚していますが、次々と愛人がいたようです。(妻もアレですから、同情できません)
1938年にチェコ出身の女優と本気になり、マクダと離婚しようとしますが、模範的ドイツ人家庭としてプロパガンダに利用できなくなるので、ヒトラーに止められ、愛人と別れます。
妻との間は当然冷えきりますが、6人も子どもがいるのはどうしてでしょうww。

ヒトラーがユダヤ人の一掃と侵略戦争に舵を取ろうとするのに、ゲッベルスは反対していたようです。
しかし、浮気も止められ、やることがなくなったからか(嘘)、仕事に没頭していきます。
言語弾圧、文化統制、反ユダヤ主義を強行し、ドイツ人の忠誠心と協力を得るための大規模なプロパガンダキャンペーンを画策していきます。
戦争が始まってからしばらくは冷遇されますが、終末期にドイツ軍が劣勢になるにつれ、引きこもるヒトラーの代わりに精力的に働き続けます。
1945年4月29日にヒトラーは「遺言」で彼を首相に任命しますが、ヒトラーが自殺した翌日、彼の跡を追い、妻子と共に自殺します。

映画には実際の記録フィルムや写真等が所々に挿入されているので、それだけでも見がいがありました。(残酷な場面がありますので、気をつけて見て下さい)
記録フィルムの中に登場するゲッベルスに比べて映画のゲッベルスは女にだらしない、ヒトラーの顔色ばかり見る小者にしか見えませんでした。
外見があまり本物のゲッベルスと似ていませんし、ゲッベルスが何を考え、行動していたのか、彼の内面が描かれていないのが残念です。
後半に多く現れる実際の演説の場面を見ると、ドイツ語は演説に向いた言語と言われているのが納得できます。
演説を聞いていると気持ちがよくなり、私は不覚にも寝落ちしそうになりましたけどww。

今の時代、大量の情報をきちんと取捨選択していかないとダメなのはわかっていますが、多過ぎて大変です。
マスゴミに騙されないようにしないと、ヒトラーの時代のようなことになってしまいかねませんよね。

残された映像やラストに出てくる二人のサバイバーのお話が胸を打つ映画です。

「マリア・モンテッソーリ 愛と創造のメソッド」を観る2025/04/07

原題は「La Nouvelle femme(新しい女性)」。日本の題名と全く違いますね。
私は大学の教職課程でモンテッソーリ教育を学びましたが、今もそうでしょうか。
なんとなくですが、名前だけを覚えています。
本当はどういうものかを知らなければならないでしょうけどね(恥)。
映画を見て、障がい児教育から始まったということがわかりました。

マリア・モンテッソーリは1870年にイタリアのマルケ州で生まれました。
映画によると厳格な父親で、母親が大学で学びたいというのを許さず、マリアが大学に行くことにも反対したのですが、母親が頑張り、娘をローマ大学へ行かせたようです。
1896年にマリアはイタリア女性として初めて医学博士号を取得しました。
しかし、博士号を取っても、なかなか職は見つからず、やっとローマ大学付属の精神病院で職を得ました。
この頃、知的障がいのある子どもたちは精神病院に入れられていたようです。
マリアは知的障がいのある子どもたちに興味を持ち、彼らに合った治療は何かを探り、試みていきます。


1900年、マリアは教育施設でパートナーのジュゼッペ・モンテサーノと共に障がいのある子どもたちに作業療法を行う研究をしている。

マリアは障がいを持った子どもたちのために全力を尽くしているが、教育の功績はすべて男であるジュゼッペのものとなっている。
ジュゼッペは有給なのにマリアは無給で働いている。
マリアは両親と暮らしている。
二人はマリアの意向で結婚をしていないが、息子が一人いる。
未婚なので、いっしょに暮らせず、田舎に預けているので、たまにしか会えない。
マリアは息子といっしょに暮らしたい。
しかし、いっしょに暮らすには結婚するしかないが、マリアは親の結婚生活を見ているので、結婚はしたくない。
それならマリアが息子を引き取るかと言われると、息子と二人で暮らすためのお金がない。
ジュゼッペは息子を認知し引き取ったら、マリアとは会わせないと言う。

自分の子は他人に預け、他人の子のために尽くすマリア。

ある日、高級娼婦のリリがマリアのもとにやって来る。
彼女には障がいのある娘、ティナがいたが、娘の存在を隠していた。
リリはティナに障がいがあるとわかった時に離婚させられた。
別の女性と結婚した元夫がやって来て、ティナを置いていった。
彼女が暮らしているパリで娘の存在を知られないようにと、ローマに来たのだ。
リリはティナを姪だと偽り、預かって欲しいとマリアに頼む。
空きがないので、空きができるまで通ってくるようにとマリアは答える。

最初は協力的ではなかったリリだったが、マリアのところに通ううちにティナがぐんぐんとたくましく成長していくのを見て、リリ自身も変わっていく。
マリアに息子がいて、いっしょに暮らしたいと思っていることを知り、マリアに社交界のお金持ちの女性たちを紹介していく。

ジュゼッペは母親の意向を受け、マリアを捨て、他の女性と結婚する。
ショックで倒れたマリアだったが、リリたち女性の助けにより、1907年に「子どもの家」を開設する。

マリア・モンテッソーリがどんな女性だったのか知らなかったので、映画を見てよかったと思います。
フェミニズムの最先端をいく女性だったのですね。
だから「La Nouvelle femme」。
男性の趣味が悪かったですねww。
映画としてみると、ちょっと半端な感じがしますが、マリア・モンテッソーリの人となりを知り、モンテッソーリ教育のなんたるかを学ぶ取っ掛かりになるよい映画だと思います。

「デュオ1/ 2のピアニスト」を観る2025/03/05

実在するフランスのダイアン&オードリー・プレネ姉妹をモデルにして作られた映画です。
原題が「Prodegieuses」。「驚異的な、素晴らしい」とかいう意味です。


クレール・ヴァロアとジャンヌ・ヴァロアは幼い頃からピアノを習い、ピアニストになることを夢見てきた。
父親のセルジュは何事も一番になることに価値を置く人で、娘たちがコンテストで二番になったことに不満を持ち、夜にできる仕事に転職し、日中、娘たちをしごくことにする。
そのかいもあり、クレールとジャンヌはドイツの名門カールスルーエ音楽院に入学する。
しかし、入学後のオーディションで、あがり症のジャンヌは実力を発揮できず、姉のクレールとは別のクラスになる。
この時、レンハルト教授はオリジナルがいるのにコピーはいらないなどと言う。

レンハルトは技術を重んじる教え方をする。
彼の厳しい練習に何とかついていこうとするクレールだったが、突然、手首に痛みが出て、病院で腱鞘炎と診断される。
しかし、次のコンサートでソロに抜擢され、無理を重ねる。

クレールが練習するたびに下手になっていくことに我慢できなくなったレンハルトはジャンヌが弾くのを聞いて、クレールの代わりにジャンヌにソロを弾かせることにする。

父親に手首のことがばれ、病院で詳しい検査をすると、遺伝性の難病で、ジャンヌも発病する確率が90%以上あることがわかる。
ジャンヌにそのことを隠していたが、やがてジャンヌも発病してしまう。

二人は音楽院を辞め、コンサート会場で働き始める。
ピアノへの思いを捨てきれず、終演後、二人は舞台にあるピアノを弾き始める。
やがて二人は痛みが出ないような弾き方を考えていく。
二人がピアノを諦めていないことに気づいた母のカトリーヌは音楽院に行き、娘たちを再入学させてくれるように頼む。
一端は断られるが、学校のスキャンダルを公にすると言うと、あっさり申し出は受け入れられた。

レンハルトは指揮者にピアニストの変更を訴えるが、拒絶される。
レンハルトはジャンヌは必ず失敗すると思い、自分の愛弟子を待機させることにする。
クレールとジャンヌはフィッシャー先生の助けを借り、二人で手分けして、二台のピアノを使い、曲を弾くことにする。

コンサート当日、出番が近づくが、クレールが現れない…。


双子という設定ですが、あまり似ていないと思っていたら、双子ではありませんでした。
二人はフランスの小さな村で育った同級生で友人なのだそうです。
初めて男性と付き合う時の初々しさが出ていたので、年齢が30代と聞き、びっくりしました。
演技がうまいんですね。

コンプライアンス的にどうなのというところがありました。
日本なら即、首です。
レンハルト役の俳優さん、無駄にイケメンですわww。

両親の叶えられなかった夢を託された子どもたちは大変ですね。
彼女たちがその重みに耐えられたのは、両親からたっぷり愛情を与えられているのがわかっていたからでしょうね。
お母さん、娘たちのために戦う姿が素敵でしたよ。
よくあんな時にあれを出しましたね。

気になったのは、お父さんが一番になれと言っていることです。
娘は二人いるんですけど。
どちらかが一番になると、もう一人はなれないんです。
なれなかった方のことを考えていないんでしょうかね。
病気になったから、二人で弾くようになったんですよね。
そうじゃなければ、二人の関係はどうなっていたんでしょうねぇ。
スポーツと芸術は違うということが、ひょっとしてお父さんはわかっていないのかしら。
レンハルトとお父さんは同じ穴の狢ですかね。
男と女が古風なステレオタイプに描かれているのが気になりました。

「コーダ あいのうた」のプロデューサーが作った映画だそうです。
コミカルな場面や突っ込みたくなる場面がけっこうあり、感動とまではいきませんでしたが、それなりに楽しめる映画でした。


流れているピアノ曲はヴェートーベンのピアノソナタ第17番「テンペスト」第3楽章のようです。

BBCドラマ「Miss Austen」を観る2025/03/03

YouTubeのお勧めに出てきたので、早速、観てみました。
原作はジル・ホーンビーによるベストセラー小説『Miss Austen』で、イギリスでは今年の二月、日曜日に放映されていたようです。
「ミス・オースティン」の主役は作家ジェーン・オースティンの姉のカサンドラです。


「エピソード1」
1830年、ジェーン・オースティンが亡くなってから10年以上が経った。
カサンドラのところに、ジェーンと彼女の友人、エリザの娘、イザベラ・ファウルから手紙が届く。
父親のフルウォ-・ファウルが危篤状態だというのだ。
カサンドラはすぐにキンベリー村に駆けつける。
もちろんイザベラの力になりたかったこともあるが、他の人の手に渡る前にジェーンがエリザに宛てた手紙を探したかったのだ。

フルウォーが亡くなった後すぐに彼の跡を継ぐ牧師がやって来た。
妻が一ヶ月以内に4番目の子を出産するので、二週間後に牧師館を明け渡すように言いに来たのだ。
イザベラにカサンドラは姉たちと暮らすように助言するが、イザベラは気乗りしないようだ。
イザベラの叔母であり、ジェイムズ・オースティンの妻であるメアリーは、ジェーンだけでなく亡夫ジェイムズの伝記を書く時に役立つから、エリザの個人的な手紙を取っておくように言っていたとイザベラはカサンドラに告げる。

カサンドラはこっそりジェーンの手紙を探す。
見つけた手紙を読むうちに、昔のことを思い出す。

カサンドラはトム・ファウルからプロポーズされる。
しかし、承諾した後にトムは一年間、西インドに行くということを知らされる。
結局、トムは船上で黄熱病にかかり、亡くなってしまう。

「エピソード2」
失意のカサンドラを兄のエドワードはケントにある屋敷に招く。
だが、義姉のエリザベスはカサンドラを体のいいベビーシッターのようにしか思っていないことがわかり、早々にカサンドラは屋敷から去る。

カサンドラはイザベラの姉、メアリージェーンとエリザベスに会いに行く。
メアリージェーンは剥製が飾られている不気味な家に住んでいた。
エリザベスは子どもを預かる仕事以外に、リダーデイル医師の助手をしていて、病気が移ったら大変だと、ろくに話もできず、追い帰される。

屋敷に戻るとメアリーが来ていて、エリザの机をあさっていた。

カサンドラがイザベラとメアリーとお茶をしていると、メアリーが急にカサンドラが昔、浜辺で出会った男性のことを話し始める。
カサンドラは気分が悪くなり、部屋に戻る。

カサンドラは家族でシドマウスに来ていた。
彼女はドレスショップに母親を迎えに来たヘンリー・ホブデイという男性と出会う。
偶然に何回か出会ううちに、カサンドラはヘンリーのことが好きになる。
ジェーンも彼はカサンドラのことが好きだというが、カサンドラは頑なに違うと言い張る。

その夜、カサンドラは高熱を出す。

「エピソード3」
イザベラは高熱を出したカサンドラの看病をする。
メイドのダイナはリダーデイル医師を呼びに行くと言うが、イザベラは行かせない。
ダイナから聞き、牧師館にリダーデイル医師が来てカサンドラを診たいと言うが、イザベラは断る。
高熱の中、カサンドラは昔のことを思い出している。

ある日、ヘンリーがやって来て、カサンドラを散歩に誘う。
浜辺でヘンリーはカサンドラの手を取り、ひざまづき、プロポーズする。

イザベラとダイナは教会堂にいるカサンドラを見つける。
またメアリーがやって来て、手紙のことを聞かれるが、どこにあるのか知らないとカサンドラは答える。

ジェーンとカサンドラはメニーダウンにあるビッグ姉妹の屋敷に滞在していた。
そこでジェーンはハリス・ビッグ=ウイザーにプロポーズされる。
最初はプロポーズを受けたのだが、翌日、断る。

兄のジェームズとメアリー夫妻がやって来る。
両親たちが住んでいる家は、両親と妹たちが住むには大き過ぎるだろうから、これから家族が増える自分たちが住みたいという。

ジェーンは小説を書き終わり、出版社に送る。

両親とジェーン、カサンドラはジェームズたちに家を譲り、バースに行く。
ジェーンは横になることが多くなる。
そんな時に、『Susan』が出版されるという手紙が来る。
大喜びする家族だったが、父親が倒れてしまう。

カサンドラはイザベラの姉、エリザベスのところに行き、彼女にイザベラの未来のために援助してほしいと頼む。
カサンドラは彼女とリダーデイル医師が結婚すると思い込んでいたが・・・。

「エピソード4」
カサンドラはリダーデイル医師とのことをイザベラに聞く。
プロポーズされたが、彼の母親が召使いだったので父親が許さず、断ったとのこと。
イザベラは彼女の姉、メリージェーンといっしょに住むことにし、家を探し始める。
カサンドラは自分の家に戻ることにする。

父が死亡してから、母とジェーン、カサンドラの三人の経済状況は切迫し、より小さい家を借りることになる。
ジェーンは小説が売れず、自分は役立たずだと嘆く。

イザベラとメリージェーンの好みが合わず、家はなかなか決まらない。

新しい家に落ち着いたカサンドラに会いに、ヘンリー・ホブデイがやって来る。
彼は再びプロポーズをするが、カサンドラは妹のために自分がここにいなければならないと言って断る。

兄のエドワードの妻、エリザベスが亡くなる。
カサンドラはいっしょに住まないかと誘われるが、母とジェーンといっしょにいるのが自分の務めだと断る。
しかし、近くのコテージに母とジェーンと彼女が住むことを提案する。

やっと家が決まった帰り道で、カサンドラとイザベラはリダーデイル医師と出会う。
彼は別の町で職を得、町を出て行くという。

イザベラにジェーンの本『説得』を朗読するカサンドラ。
部屋の外で朗読を聞いていたメイドのダイナはわざと階段から落ちる。
カサンドラはイザベラに急いでリダーデイル医師を呼びに行くように頼む。
医師はすぐにやって来て、ダイナを診る。
治療を終えたリダーデイル医師は帰ろうとするが…。

『分別と多感』が出版され、喜ぶジェーンたち。
それから次々に本が出版されるが、ジェーンはだんだんと体調が悪くなる。

家に帰るカサンドラにダイナは一通のジェーンの手紙を渡す。
カサンドラはメアリーにsettle(木製の長いすで、床から座部までが引き出しになっている)の中は探していないので、その中に青いリボンで括ったジェーンの手紙があるかもしれないと告げる。
カサンドラは別れを告げ、一人、コーチに乗る。
ダイナから渡された手紙はジェーンがエリザに書いた最後の手紙だった。

家に戻ったカサンドラは…。

このドラマはYouTubeで見られますが、日本語の字幕がないので、英語でもいいと思う方は見てみてください。
お勧めです。
私が書いたエピソードの内容が間違っていましたら、教えていただけるとありがたいです。

Miss Austen」Episode.1-4

カサンドラはジェーンの手紙の多くを燃やしたそうです。
それは何故なのかが「文学ミステリ」になっているといいます。
このドラマは姉妹愛の観点から描かれ、「主演のキーリー・ホーズは、カサンドラの行為を「高潔な判断」と評価」し、「プライバシーを守り、作品そのものに注目してもらうための愛情の表れだったと解釈」しているそうです。

脚本家アンドレア・ギブはこのドラマを「フェミニスト作品」としているそうです。
ジェーンたちの時代は、女性は結婚しなければ財産権もなく、夫や兄弟、父親に依存せざるおえませんでした。
父親と暮らしていたイライザは父が亡くなると、他に三人の兄弟がいましたが、姉たちと暮らす以外の選択肢はなかったようです。
ジェーンもカサンドラも同じような境遇でしたが、兄たちが援助してくれただけましだったようです。

今年はジェーン・オースティン生誕250周年だそうです。
ジェーンは1775年12月16日にイギリスのハンプシャー州スティーブントンに生まれています。
どんな生誕祭が行われるのでしょうか。
見に行きたいです。

オースティンの作品は映画やドラマにもなっているので、本を読むのは…と思う方は見てみてください。

<映画>
プライドと偏見」(キーラ・ナイトレイ主演)
エマ」(アニャ・テイラー=ジョイ主演)
「いつか晴れた日に」(エマ・トンプソン主演)
「説得」(ダコタ・ジョンソン主演)
「ジェーン・オースティン 秘められた恋」(アン・ハサウェイ主演)
「マンスフィールド・パーク」(フランシス・オコナー主演)
<ドラマ>
「高慢と偏見」(ジェニファー・イーリー主演)
「ジェーン・オースティンの後悔」(オリヴィア・ウィリアムズ主演)
「説きふせられて」(サリー・ホーキンス主演)
「ノーサンガー・アベイ」(キャサリン・シュレシンガー主演)

「ジェーン・オースティン 秘められた恋」と「ジェーン・オースティンの後悔」以外は見ていると思います。
お勧めはドラマの「高慢と偏見」です。ダーシー役のコリン・ファースがいいんですよww。
エマちゃんも可愛いです。

「ファイアーブランド ヘンリー8世最後の妻」を観る2025/02/27



チューダー朝第二代のイングランド王ヘンリー8世(1491年-1547年)の六番目の妻、キャサリン・パー(1512年-1548年)は、メアリー(最初の王妃、キャサリン・オブ・アラゴンの娘。後のメアリー1世)とエリザベス(二番目の王妃、アン・ブーリンの娘。後のエリザベス一世)姉妹を宮廷に呼び戻し、庶子の身分から王女の身分にもどし、エドワード王子(三番目の王妃、ジェーン・シーモアの息子。後のエドワード6世)に継ぐ王位継承者として認めさせた。
エリザベスとエドワードの養育を任され、彼らの教育に務め、彼らから慕われていた。

ヘンリーがフランス遠征に行っているときに、キャサリンは国王代理として摂政を任されていた。
この頃、宗教改革によりカトリック教会とイングランド国教会の対立があったにもかかわらず、キャサリンは七年ぶりに幼馴染みの説教師アン・アスキューに会いに行く。

急にヘンリーが遠征から戻ってくるという連絡がくる。
異端者とされているアンのことを心配し、キャサリンは再びアンに会いに行き、逃亡資金にするようにとヘンリーからもらった首飾りを渡す。
アンは捕まり、火刑に処せられ、彼女の仲間が持っていた資金の提供者は誰かと憶測が出回る。

ヘンリーは肥満体で、怪我が元でできた脚の腫瘍がひどくなり、急遽遠征先から戻って来たのだ。
彼は寝込むことがあり、激昂すると手がつけられなくなった。
キャサリンは彼の機嫌を損じないように接していた。
しかし、キャサリンが異端者であるという密告があり、彼女は調べられる。
危険を察して、キャサリンは証拠になりそうな物をすべて処分する。

しかし、ある者の裏切りでキャサリンは絶体絶命の状況に・・・。

ヘンリー8世の妻は6人います。
一番目の妻はキャサリン・オブ・アラゴンで、兄の元妻、6歳年上。教養もあり、思慮深く、良妻だったのに、離婚される。
二番目の妻はアン・ブーリン。気性が激しく、口達者。ヘンリーに疎まれ、姦通罪で処刑される。
三番目の妻はジェーン・シーモア。アン・ブーリンに仕えていた、従順な女性で、男児出産後に惜しまれながら亡くなる。
四番目の妻はアン・オブ・クリーヴズ。ドイツのプロテスタント有力貴族の娘で政略結婚だったがヘンリーが気に入らず、半年で離婚する。
五番目の妻は30歳年下のキャサリン・ハワード。奔放な性格で、姦通罪で処刑される。
六番目の妻はこの映画の主人公、キャサリン・パー。ヘンリーの前に二度の結婚をするが、夫に先立たれている。聡明で心優しい女性だったが、男性運には恵まれていなかったらしく、ヘンリーの死後に元恋人のトーマス・シーモアと結婚するが、エリザベスと浮気され、女子を出産して一週間もたたないうちに逝去する。

ジュード・ロウがヘンリー8世を演じていますが、かつてのイケメンの面影は何処に?
巨大なお尻を見てびっくりしました。
この映画のために太ったのか、実際に年を取ってから太ったのか?
残虐なサディストのヘンリー8世を見事に演じきっています。(もっと残虐でもよかったぐらいですww)
キャサリン・パー役のアリシア・ヴィキャンデルはスウェーデンの女優。
北欧の人は英語ができるのは知っていましたが、発音は英国式ですよね。
ジュード・ロウに負けない演技力でした。

ヘンリーはクソ(失礼)でしたが、とにかく衣装とか宮殿の中とかが美しく眼福でした。
この映画には史実と違ったところがありますので、見て確かめてみてください。
タイトルとかエンドロールが斬新で、私には映画とは合っていないように思えました。
監督の趣味なんでしょうかね。(監督はブラジル人です)

「愛を耕すひと」同様に歴史物が好きな人にピッタリな映画です。

「ドライブ・イン・マンハッタン」を観る2025/02/20

「愛を耕すひと」は空いていて、観る人の年齢層が高かったのですが、「ドライブ・イン・マンハッタン」は結構人が多く、若いカップルがいました。

原題は「Daddio」で英辞郎によると「(呼びかけ)おまえ」で1950年代にはやった言い方だそうです。


夜のジョン・F・ケネディ空港からマンハッタンまで若い女性がタクシーに乗る。
ドライバーは初老の男性。
高速の事故のため渋滞に巻き込まれてしまう。
初めは何気ない軽い会話だったのが、だんだんと会話は重くなり、ドライバーは二度の結婚のことを、女性は不幸な子ども時代のことや付き合っている男性のことを話すようになる。
そして、最後に語られたのは・・・。

<ネタバレがあるかもしれないので、嫌な人は読まないでくださいね。>
はっきり言って、私はタクシーの中でドライバーと個人的なことを話すなんて、ちょっと嫌です。
特にショーン・ペンのようなおじさんは嫌ですね。(ファンの方、ごめん。まだ生臭いよ)
もっと年をとって枯れているならいいんですけど。
タクシーって個室ですから、女性は怖いですよね。
どこに行って来たんだとか、故郷の町はどこかとか、女性ははぐらかそうとしたのにしつこく聞いていました。
おいおい、セクハラか、と言いたいところもありました。
恋人が既婚者であることを見抜き、アドバイスを与えていますが、まあ、そこら辺はギリギリOKとしときますか。
アメリカだから(私の偏見?)こんな感じなのね。
それに一期一会といいながらも、住んでいる場所がわかっているわけだから、会おうと思えば会えるよね。
こんなことを考える私のような人は、楽しめないかもwww。

実は彼らが話しているときに来ている女性の恋人からのテキストメッセージ(でいいのかしら?)がキモイんです。
そばで子どもが寝ている、いい年のおやじのくせに、なんてこと!
ドライバーのアドバイスを聞いて、「別れましょう」とか「もう連絡しないで」とか打たないかと期待しましたけど、そうは上手くいかないみたい。
なんだかねぇ。
彼女はこれからも男の餌食になるんでしょうねぇ。
全然自立した女じゃないじゃん。
心理学のテキストに書いてある通りの人生をたどるのか・・・。

気になったのが、日本の自動販売機であるものが売られているというお話。
一時期あったらしいけど、今もあるのかしら?

途中で飽きてきましたが、女優のダコタちゃんが可愛くて、見続けてしまいました。
初めは金髪に染めてる20代のバカっぽい女かと思いましたが、だんだんと年齢相応の顔になっていきました。
最後のタクシーから降りた時の素の顔が素敵でした。
ショーン・ペンは声がいいですね。違う役の彼が見たかったわ。
素敵な表現もありましたが、深淵な会話は期待しないで、ダコタちゃんやショーン・ペンを見たい方が足を運ぶべき映画です。
マンハッタンの夜景がこの前見た東京の夜景とそれほど変わらないと思いました。
そうそう、チップは多いわよww。


<今週のおやつ>
缶が欲しくて買ってしまうKEITA MARUYAMAのクッキーです。


春らしいクッキーです。
スーパーに行くと、フィンランドのメーカー、ファッツェルのチョコレートがありました。
1200円もしたので、どうしようかと思ったのですが、買いました。


定番のゲイシャチョコです。
フィンランドでは500円ぐらいじゃなかったかしら。
でも美味しいからいいわ。
次回、フィンランドに行ったら沢山買ってこよう。
お菓子で物価高を感じるこの頃ですww。

「愛を耕すひと」を観る2025/02/19

デンマーク映画。
原題が「BASTARDEN」で英語では「bastard」ですが、映画の英語の題名が
「The Promised Land」になっています。
デンマークの作家イダ・ジェッセンによる史実に基づいた小説『The Captain and Anna Barbara(英題)』が原作。


18世紀半ばのデンマーク。
退役軍人のルドヴィ・ケーレン大尉はユトランド半島の荒野、ヒースの開拓ができたら、貴族の称号を与えるという王からの約束をとりつける。

ヒースは自分の土地であるとする地主のフレデリック・デ・シンケルはケーレンを呼びつけ、自分の土地を勝手に開拓するなと言うが、ケーレンはヒースはデンマーク王の土地で、王から許可をもらったと言い、彼のことを歯牙にもかけなかった。

金も人手も足りないケーレンにアントン牧師はシンケルのところから逃げてきたヨハネス・エリクセンとその妻のアン・バーバラを紹介する。

開拓は困難を極める。

たまたまケーレンの家に盗みに入った少女アンマイ・ムスを捕らえ、タタール人(ロマ?)たちのところに案内させ、彼らと交渉し、雇うことができた。
しかし、シンケルの妨害にあい、タタール人たちは他の土地に移動してしまう。
アンマイは売られるのが嫌で、ケーレンのところに残る。

ケーレンはこの不毛な大地に栽培しやすいジャガイモを植える。
霜に悩まされながらも、なんとかジャガイモが80袋取れる。
王はケーレンに王室調査官の称号を与え、50人の北ドイツからの入植者たちがやって来る。
しかし、シンケルはケーレンたちを追い出すために、執拗に嫌がらせを続け、暴力行為を行うようになる。

シンケルの妨害を阻止するために、ケーレンは思い切った行動を取るが・・・。


注意:ここからはネタバレはしていないけど、ネタバレ気味なことも書かれているので、知りたくない方は読まないでくださいね。

なんでケーレンはこんなにもヒースの開拓に固執するのかと思ったら、彼は私生児で、父親は領主で母親が彼の召使いだったんです。
そういう場合は、もちろん子として認められず、軍隊に入れて厄介払いをするというのがよくあることだそうです。
貴族なら6カ月で大尉になれるのに、ケーレンが大尉になるのに25年もかかったそうで、階級社会は非情ですね。

シンケルはシンケルで、劣等感の塊です。
父親が成り上がりだそうなので、貴族の称号をお金で買ったのでしょうね。
ケーレンにヒースを開拓されちゃうと、自分の権力が地に落ちると思い込み、まともな思考ができなくなっています。
なお悪いことに、従姉妹のエレルには相手にされず、彼女はケーレンのことが好きですからね。
それにしても残虐過ぎますよ。
そんな彼がない物ねだりの駄々っ子のように見え、だんだんと哀れに思えてきました。
見ていて目を背けたくなる場面が多数ありますので、ご注意を。

とっても可愛いアンマイ・ムスはタタール人なんですね。
タタール人はロマのように一カ所にとどまらない、放浪する民なんでしょうか。
浅黒い肌をしているだけで、不吉だと言われて差別されています。
木の棒を投げ、相手が拾ったら、家族(一族の一員?)になるなんて、そういう風習があるんですね。
これがとても印象的に使われていました。

アン・バーバラは最初の方はあまり強い印象がなかったのですが、スカッとさせてくれます。
楽しみにしていてください。

広大な荒野が素晴らしい映画です。
どこで撮ったのでしょうね。
主人公役のマッツ・ミケルセンの出演している映画を見たことがあったかどうか、記憶にはありませんが、彼の苦悩する姿がとてもよかったですww。

実際にはアン・バーバラもアンマイ・ムスもいなかったようです。
ケーレンは亡くなるまでヒースにいたらしいです。

「ブラウン神父」シーズン10、エピソード6~102025/02/16



「エピソード6・The Royal Visit」
ケンブルフォード村の新しい学校図書館の開館式に王室の王女が来ることになり、事前に王女の秘書エリザベスと警備担当のベケットがやって来る。
クレメント校長とウッド村長、ブラウン神父、ディヴァイン夫人、ブレンダが彼らを迎える。
クレメント校長が学校図書館を見せようとすると、ドアが閉まっていた。
酔っぱらって寝ていた用務員のレイモンドを起こして鍵をもらい、図書館を開けると、中が荒らされている。
クレメント校長は激怒してレイモンドを詰る。
次の村長選挙でライバルとなるクレメントが脚光を浴びることをおもしろくなく思っているウッドは開館式を止めようと提案するが無視され、開館式のリハーサルを始める。
ところが、ブレンダが図書館で死んでいるレイモンドを見つける。
クレメント校長の机からハンマーが見つかり、校長は逮捕されてしまう。

サリバン警部にライバル出現。
捜査もディヴァイン夫人も奪われそうになります。
ブラウン神父のいうように白馬の騎手はすぐそこにいますよねww。

「エピソード7・The Show Must Go On」
一週間後にケンブルフォード劇団は「から騒ぎ」を上演する。
だが、主役の女性が足を挫いてしまい、急遽ディヴァイン夫人が代わりに演じることになる。
劇にはブラウン神父は修道士役、ブレンダは小道具係で、もちろん多趣味のグッドフェロー巡査部長も色々な役で出演する。
主役の男性のジェレミー・サンフォードは昼間から酒を飲むような奴で、アメリカのNYにある会社への投資を募っていた。
ジェレミーの家で台詞の稽古をした翌朝、忘れた脚本を取りに行ったブラウン神父とディヴァイン夫人はジェレミーの遺体を見つける。
ブラウン神父は犯人の動機はジェレミーの仕事に関係するのではないかと思うが、サリバン警部は・・・。

子を失った母親の苦悩は計り知れないものです。
芝居の最後にキスをするサリバン警部とディヴァイン夫人の姿が微笑ましいです。

「エピソード8・The Sands of Time」
ハーティガン邸で行われるナイチンゲール時計の披露会にブラウン神父たちは招かれる。
ブレンダはその館で副業でメイドとして働いているが、同僚の男性、ジェイク・ハントと親しくなっていた。
披露会でナイチンゲール時計をお披露目しようとするが、そこにあったのは時計ではなく花瓶だった。
そして、テーブルの下に、父親に財産をよこせと脅迫していた息子のクエンティンの遺体が・・・。

ブラウン神父とディヴァイン夫人はブレンダのために手を結びます。
ブレンダの初恋でしょうか。
そう言えばブレンダはいくつなんでしょうね。
ディヴァイン夫人も年齢が不詳です。40代?
愛にまつわるお話でした。

「エピソード9・The Wheels of Wrath」
村にバイクのライダーたちがやって来る。
ブレンダの友人のリサはビリーに夢中になり、母親の注意も聞かない。
ブラウン神父とディヴァイン夫人はリサの母親に頼まれて、ライダーたちに会いに行く。
彼らは毎日レコード・レースをしている。
ブラウン神父たちが見守る中、レースを始める。
何者かが道に張った有刺鉄線でロジャーの乗ったバイクが倒れ、ロジャーは死ぬ。
その時はビリーの番だったのに、ロジャーが走ったのだ。
ビリーはカフェのオーナーの息子、ランスが自分を襲い、脅したとサリバン警部に訴える。
ランスが手に怪我をしていたので、有刺鉄線で怪我をしたと思われ、逮捕されてしまう。

19歳になる娘に過保護過ぎる母親はうざいですねぇww。
でも、隠された理由があったのです。
ライダーたちにも村にやって来た理由があります。
思いをちゃんと告げなければ、悲劇が生まれることがありますよね。
グッドフェロー巡査部長は昇進するみたいです。

「エピソード10・The Serpent Within」
サリバン警部は情報提供者のダベンポートからジョージ・カヴァナが強盗に入る屋敷を聞き張り込むが、それは偽りの情報だった。
ダベンポートはカヴァナに裏切りを見破られ、殺害される。
サリバン警部は自責の念に駆られる。
グッドフェロー巡査部長が昇進するので、ロンドンからフランシス巡査部長が派遣される。
彼女はアルフォード警視に命じられ、サリバン警部を探っていた。
彼女はサリバンの机の引き出しに金と盗まれた指輪を見つける。
家宅捜索をすると、部屋から大量の窃盗品が見つかり、サリバンは逮捕される。
カヴァナにハメられたと思ったサリバンはブラウン神父に助けを求める。

移動カジノに潜入するブラウン神父とディヴァイン夫人、ブレンダは嬉しそう。
彼らは結構楽しんで犯罪捜査をしていますね。
でも、相手は凶悪な犯罪者ですから、危ない目に遭います。
今回はディヴァイン夫人です。
果たしてサリバン警部は・・・?

家族にまつわることがテーマの一つのようです。
謎解きするときに参考にしてください。

新しいブラウン神父チームはとてもいい船出をしたようです。
シーズン11以降も楽しみです。

「ブラウン神父」シーズン10、エピソード1~52025/02/14

知らないうちに、Amazon Prime Videoで 「ブラウン神父」のシーズン10が見られるようになっていました。
イギリスではシーズン12が今年、放映されるそうです。
シーズン13もあるそうなので、楽しみです。


<エピソード1・The Winds of Change>
マッカーシー夫人が妹のところに行ってしまったため、ブラウン神父は彼女の代わりの秘書を探さなければならなくなり、面接をしてバーンズ夫人を選びます。
ケンブルフォード村に、ミニチュアサイズの村を展示したモデル・ヴィレッジが開園します。村人たちもミニチュアサイズになって登場しています。
その頃、村で宅地開発をしようという話が持ち上がっていて、賛成派と反対派が争っていました。
村の開発は投票で決めることになりますが、投票権を持つ反対派が次々と殺されていきます。
秘書に応募してきたディヴァイン夫人は役立つ情報を持ってきて、ブラウン神父をフォローくれます。

マッカーシー夫人の代わりが決まりました。ディヴァイン夫人です。
彼女は好奇心旺盛で行動力もあり、車の運転が大好きという女性です。
ブラウン神父と合いそう。
写真を見ておわかりのように、サリバン警部が再登場です。
マロリー警部はゴルフがしたいので、スコットランドに行ったようです。
サリバン警部はディヴァイン夫人に気があるような感じです。彼って独身かしら?
グッドフェロー巡査部長は外せないですよね。

<エピソード2・The Company of Men>
ブレンダがブラウン神父に会いに来ます。職場でお金を盗んだと疑われているので、助けて欲しいというのです。
ブレンダが働いているのは、グランフォード・クラブという男性専用の会員制クラブ。
ディヴァイン夫人とたまたまやって来たフェリシアさんがブラウン神父と共にクラブを訪れます。
オーナーのグランフォードに女は出て行けと言われますが、ディヴァイン夫人もフェリシアさんも言うことを聞くような女性ではありませんww。
ブラウン神父によりブレンダの無実が証明されたのですが、しばらくしてオーナーのグランフォートが殺されているのが見つかります。
ブラウン神父がグランフォードのことを調べてみると・・・。

フェリシアさんは、初めはディヴァイン夫人にライバル心がメラメラしていましたが、いっしょに事件の捜査をしてから仲良くなりました。よかったですね。
ブレンダはシーズン9のエピソード8に出てきた子です。少年院を出たのですね。結局、クラブにはいられなくなってしまい、ディヴァイン夫人がマッカーシー夫人と違い家事ができないので、牧師館で家政婦として働くことになります。
アフリカ旅行中のバンティの代わりですね。
ちょっと生意気な感じがありますが、心根が優しい子です。

<エピソード3・The Garden of Eden>
ケンブルフォード出身でフラワーアレンジメント界でピカソとも言われ、チェーンの生花店を経営しているオクタヴィア・イーデンが村に戻ってきました。
彼女は余命幾ばくもないので、後継者を娘にするか姪にするか決めるためにテストをするといいます。
一つ目のテストは、隣人を招いたパーティーで出す植物から採ったものだけで作った飲み物を作ること。
そのパーティーの最中に、オクタヴィアの家の元持ち主だったジョン・マルチが亡くなります。「なぜだ、マージョリー」と自分の妻への言葉を残して。
その場に来ていたサリバン警部は家で毒をもられたと判断し、妻のマージョリーを逮捕しますが・・・。

証拠もないのに、簡単に逮捕するのが不思議です。この頃はこんなもんだったのでしょうか。
花を人生に例えた、最後の言葉がすばらしいです。

<エピソード4・The Beast of Wedlock>
旧友のダンカン牧師に助けを求められ、ブラウン神父とディヴァイン夫人はウェッドロック村を訪れます。
その頃、村では社交家のシルヴィア・ガルシアが獣に襲われ、村の教区委員のサム・ウェイディの息子のガブリエルが失踪していました。
伝説の白い白虎が現れたのか?
なんとサムはブラウン神父の戦友で、二人は再会を喜び合います。
しかし、ブラウン神父がガブリエルの行方を探し始めてからしばらくして、ダンカン牧師が教会内で殺されているのが見つかります。
公爵夫人がサムがダンカン牧師を殴っているのを見たと証言したことから、サムが逮捕されます。
サムの無実の罪を晴らそうとするブラウン神父でしたが・・・。

今回のブラウン神父は心を鬼にして、犯人と向かい合います。
つらかったでしょうね。
ディヴァイン夫人とサリバン警部には惹かれるものがあるみたいです。
これからの二人が楽しみです。
失意の公爵夫人に黒猫を連れて行くブラウン神父たちは優しいですね。

<エピソード5・The Hidden Man>
大泥棒フランボウが美術商殺しで指名手配された。
ブラウン神父にフランボウとの関係から見張りがつけられる。
しかし、神父はフランボウがそのような残虐な殺人を犯すとは思えなかった。
フランボウは変装してブラウン神父に会いに来る。
この頃、彼はやってもいない盗難をやったとされている。
盗まれたものはすべて、彼が25年前に盗み、個人収集家に売ったものだ。
もう一つ盗んだものがあり、それが今度オークションに出る。
罠であることはわかっているが、彼は無実を晴らすためにオークションに行くという。
フランボウはブラウン神父にいっしょ行って欲しいと頼む。

見張りの目を惑わすため、ディヴァイン夫人がブラウン神父の振りをしますが、無理がありますよね。
ブラウン神父が敵の手に落ち、絶体絶命になります。
かわいそうに、サリバン警部は殴られ損でしたwww。


<バレンタインのチョコレート>


トリュフチョコレートだと思って買ったら違っていました。
お値段の割りに小さい箱でガッカリ。
もう一箱買ってありますが、それも小さいです。
物価高のせいでしょうか。