ドラマ「À TABLE! ~歴史のレシピを作って食べる~」第1~6話を観る2024/02/06

東京も雪が積もりました。
弟を庭に出すと、嫌がり、すぐにリビングに入ります。


兄はしばらくいましたが、写真を撮った後すぐに雪のないところに行きました。
わが家のわんこたちは雪が嫌いみたいです。

「ママ~!つめたいですぅ。プンプン」by わんこたち

ママは道産子なので、東京の交通機関が動かなくなるのが不思議です。
これぐらい雪国では大したことないのです。
そんなママが前回の大雪の時(2018年だったっけ?)に滑って頭を打ち、救急車に乗ってしまいました。
それ以来、雪の日は外出禁止ですwww。

ドラマを見出すと、続けて見るようになります。
猫から離れ、食いしん坊なので、料理関係のドラマを観てみることにしました。
名建築で昼食を」(大阪編はこちら)や「ちょこっと京都に住んでみた。」の制作チームが、歴史料理研究家(というのがあるのね)の遠藤雅司さんのレシピ本『歴メシ!決定版 歴史料理をおいしく食べる』を原案にして作ったドラマです。
誰の料理が出てくるのか楽しみです。


第一話:マリー・アントワネット
藤田ヨシオとジュン夫妻は吉祥寺から徒歩20分のイギリスに行った夫の親戚宅を借りて住んでいる。
彼らは毎週、井の頭公園の動物園にいるゾウの花子を見に来ていた時に出会ったらしい。マニアックな趣味と話が合い、結婚したようだ。
ヨシオは長野の漬物会社勤めており、単身赴任していたが、リモートワークができるようになり、東京に戻り、必要に応じて長野に行くという生活をしている。
ジュンは大学職員。
歴史上の人物が何を食べているか調べている大学教授からレシピをもらい、二人で作ってみることにする。
もっと歴史を勉強しておけばよかったという二人に共感します、笑

<マリー・アントワネットのレシピ>
・牛肉とキャベツのトマト煮込み
・ヒラメの元祖ホワイトソースがけ
・マグロのマリネ
・フランス産白ワイン。

ワインは交互に取り上げられた人物にちなんだ1500円以内のワインを買うことになっている。
「マリー・アントワネットはじゃがいもの広告塔だった」か。

第二話:ユリウス・カエサル
ヨシオは漬物メーカーに勤めているが、実家は漬物屋。漬物屋を継ぐつもりだったが、姉が漬物屋を継いだ。実家から漬物が届く。

<カエサルのレシピ>
・サラ・カッタビア(古代ローマ風チキンサラダ)
・プルス(古代ローマ風リゾット)
・古代ローマ風牛のステーキ
・イタリア産赤ワイン

カエサルは味音痴で借金王という綽名があったそう。
送られてきた漬物でコーヒーを飲んでいるけど、美味しいのかしら?

第三話:ソクラテス
ジュンの姉の子、サラがやって来る。彼女は東京の大学で哲学を学んでいる。
小難しいことを喋る女の子だが、ヨシオを慕っている。
ジュンは少しサラが苦手だ。

<ソクラテスのレシピ>
・キタロス(カレイの香草焼き)
・トロネ風サメのステーキ
・クランべー(アテナイ風キャベツのサラダ)

料理にアサフェティダ、異名「悪魔の糞」というスパイスを使っていますが、どんな香りで味なのか、試してみたいような、したくないような。
古代ギリシャではチーズに混ぜて食べていたそうです。

第四話:ビスマルク
量子力学好きのサラに感化されて、量子力学の本を読み、パラレルワールドについて考えるジュンは、クルミの中の宇宙を想像する。
ヨシオが早く長野から戻ってくる。
教授からどんな人物のレシピを渡されたか、彼も興味があるみたいだ。

<ビスマルクのレシピ>
・スペアリブのロースト シュバイネハクセ風
・ライネヴェーバー・クーヘン(シャガイモ入りオムレツ)
・リンゼンズッペ(レンズ豆のスープ)
・ドイツ産白ワイン

18世紀、じゃがいもは寒さに強く、収穫率も高かったので、豚の餌になり、豚肉が安くなり、庶民でも豚肉が食べられるようになった。
ビスマルクは大食いで太っていたので、ダイエットをさせられていた。大の卵好きだった。
ドイツに「ジャガイモでフルコースが作れなければ嫁に行けない」ということわざがある。
産業革命は食生活革命?

第五話:アレクサンドロス三世
最近、ジュンは祖母が好きだった映画「男はつらいよ」にハマっている。
この頃、映画の好みが変わってきたと思う。
5歳年下のヨシオは子どもみたいなことを言っていて変わらない。
ジュンは40歳を過ぎて現実的になってきたと思う。

井の頭公園ではインコ対カラスの縄張り争いが起きているらしい。

<アレクサンドロス三世のレシピ>
・オリューザ マケドニア風リゾット
・エンドウ豆の卵とじ
・鶏肉のオーブン焼き にんにくとガルムソース
・煮込みリンゴのハチミツ漬け
・インド産白ワイン

アレクサンドロス三世は20歳で王になり32歳で熱病で亡くなる。
酒豪で1回に13リットルもの酒を飲み、酒癖が悪かった。りんごが大好物。

第六話:ヴィクトル・ユーゴー
大学時代の友人で、大手出版社の雑誌編集者のサキが遊びに来る。
自分も出版業界に勤めたかったジュンは、仕事が楽しそうなサキがうらやましい。
サキとヨシオは昔から話が合う。
二人でジュンの知らない話をされると、ジュンは疎外感を覚えてしまう。
ジュンの行ったことのないフランスの話で盛り上がっている二人を残し、一人で買物に行くジュン。
いつもの野菜の直売販売所で買う野菜を選んでいると、そこのおばさんに「全部同じだよ。取ったものを買いなさい」と言われる。

<ヴィクトル・ユーゴーのレシピ>
・オニオンスープ
・羊肉の煮込み クスクス添え
・ジャガイモとアスパラガスのスフレ
・リンゴとお米のオーブン焼き

フランス革命で王族や貴族が亡命し、仕事を失った王宮料理人が街角に出てレストランを開くようになったので、王宮の味を庶民も味わえるようになった。

ユーゴーの名言。
「人は強さが欠けているのではなく、意志を欠いているのだ」

ジュンは「環境や年齢によって考え方は変わっていく。世界が広がると、価値観も変わる。わたしは意志を持って人生を選んでいるのだろうか」と思う。
何か不穏な雰囲気のジュン。

ヨシオが北海道の赤飯の話をしていました。
わたしが北海道から東京に来て驚いたことは、東京の人は雪が降ると傘をさすことと、赤飯に小豆が入っていることでした。(他にもあったと思うけど、今は思いつかないわ…)
そうです。北海道の赤飯には甘納豆が入っているのです。
気持ち悪いですって。いいえ、美味しいですよ。
北海道に行ったら是非食べてみて下さい。

吉祥寺が住みたい街ランキングの上位だというのがうなづけますね。
そこそこ都会で緑豊かなところがいいです。
そういうところに最後の引越をしたいもんですが、先立つものがないわ(泣)。

夫婦二人でいっしょに料理をするところがいいですね。
ヨシオはジュンの気持ちにちょっと無頓着だけど、大事に育てられた性格よさそうなおぼっちゃまで、ジュンは色々と考え過ぎなところがあります。
ヨシオが年下だから、頼りないのかな?
二人とも自然体の演技で、台詞に不自然なところがありません。
市川実日子さんと中島歩さんの演技はあまり見たことがないのですが、役柄にピッタリで、特にわたしは中島さんの竹野内豊っぽい声が好きです。
そうそう、ドラマで二人が使っているコーヒーカップが面白い形です。


絶対わたしだったらカップを倒して、コーヒーをぶちまけてしまいますわww。

家のインテリアも素敵です。
古い家なんですが、バチッと決めていなくて、物がゴチャゴチャ置いてないところがいいです。


築50年以上かという感じの家ですが、キッチンとリビングの戸を取っ払って広々と見せています。照明がレトロっぽくて素敵です。


キッチンもいかにも昭和という感じです。
コンロの火がつきにくいのが玉に瑕。早く買えよといいたいですわ。
でも、ジュンが火をつけるたびにヨシオが「リスペクト」って言う微笑ましい場面が見れなくなるから、このままでいいか。

後半の第7話から12話までは明日にでも書きます。


<今日のおやつ>
久しぶりのお取り寄せおやつです。


ヴァレンタイン用のケイタマルヤマのクッキー缶です。
缶のデザインは趣味ではありませんが、ヴァレンタイン用なので、買ってみました。

ドラマ版「グーグーだって猫である」2024/01/29

猫繋がりで、大島弓子さんの漫画が原作のドラマ「グーグーだって猫である」を観てみました。
ドラマの主人公は宮沢りえさんです。
久しぶりに見るりえさんは素敵な大人の女性になっていますね。
漫画のことは知ってはいましたが、まだ読んでいません。
ドラマを観てから読んでみようと思います。


<第一シリーズ>
第Ⅰ話:その恋にはアプローチしない。
少女漫画家の小島麻子は飼っていた猫のサバが急死して落ち込み、仕事も手につかない。
心配した彼女の担当の編集者大森は毎日連絡をよこし、ご飯を作って食べさせ、家も探してやる。

公園を歩いていると、ホームレスの老人が子猫を抱いていた。
それから毎日、彼らを見に行くうちに、麻子は老人と話をするようになる。
猫が皮膚病にかかっているのが気になった。

しばらくして、老人と猫を見かけなくなる。
心配な麻子は子猫を探し出し、病院に連れて行き、手当をしてもらう。
その帰り道で老人に出会う。
彼は麻子に子猫を飼って欲しいという。
麻子は子猫を連れて帰り、「good good」のグーグーと名づける。

第二話:占いどおりに生きてみる。
アシルタントのミナミが当たる占い師の話をする。
「つまんない生活が変わるかもしれないじゃないですか」と麻子に占い師のところに行くことを勧める。
ミナミは麻子の生活をつまらないと思っているのかと気になる。

グーグーを去勢手術に連れて行き、ご飯を食べた後で町を歩いていると、占いの館に行き当たる。
麻子はミナミのいうすごい占い師ハーメルンを指名する。
ハーメルンは高校生の女の子で、彼女のことが気にいった麻子は彼女のいうとおりに生きてみることにする。
ハーメルンはこういう。
「冒険だと出ています。今日はすべてのことを止めて、飛び乗った電車の終点まで行って、気になった人に大きい質問をしてください」
「これからのあなたにとって、それは大事な試練です。それを乗り越えれば、大事な再会をよいものにできます」

麻子は総武線に乗り、終点の津田沼で降りる。

大森は麻子が帰って来ないのを心配し、ミナミに変なものを勧めなかったか訊く。
麻子はすぐに影響を受けて行動してしまうのだ。

麻子は海猫の格好をして道端でうずくまっている男の子に話しかけられる。
「どこにいくにゃ」
「どっかおもしろいところにつれていってほしいにゃ」
そうすると男の子は麻子を谷津干潟に連れて行く。

谷津干潟では写真を撮りながら、喧嘩している親子に出会う。
父親は息子のことを心配して、「子どもを作らない奴は生きる意味がない」という。
麻子はつい、「病気で子宮と卵巣がないのですが、生きている意味ないですか」と訊いてしまう。

日が落ちて、町をブラブラしていた麻子は猫に餌をやっている居酒屋「ひがたや」の店主を見かける。
それはさっきの父親だった。
中に入ると息子がいて、親子で居酒屋をやっているようだ。
ビールを飲む麻子。
常連客たちが人間に生きる意味があるかどうか話し始めると、なんとそこに大森が…。

第三話:会いたい気持ちを試してみる。
女子校の中学校時代に親しくしていた石川莉奈から手紙が来る。
会いたいと言うのだ。
麻子は彼女との日々を思い出す。

中学校時代、麻子は絵を描くのが好きだった。
友だちはいなくて、いつも一人で行動していた。
昼休みには教室を抜け出し、階段のところで弁当を食べて、絵を描いていた。

ある日、屋上に一人の少女がいるのに気づく。
彼女はいつも屋上にいて、ジッとどこかを見ている。
その様子を麻子は絵に描いた。

昼休みにいつものように絵を描いていると、屋上の子、石川莉奈が麻子のところにやって来た。
それから二人は親しく話をするようになる。

実は莉奈は屋上からピアノでバッハを弾いている子を見ていたのだ。
麻子は屋上で二人が争う姿を見てしまう。

それからしばらくして、麻子と莉奈のことを揶揄するいたずら書きが黒板に書かれた。
それ以来二人は会わなくなる。

待ち合わせの吉祥寺のペパカフェスフォレストに行くと…。

第四話:運命を味方につける。
15年後。麻子は沢山の猫たちに囲まれて暮らしている。

麻子は「グーグーだって猫である」で漫画文化賞に選出され、漫画文化賞贈呈式に参加する。
大野君は偉くなり、麻子の担当を外れるので、新しい担当者を紹介される。
ミナミは一人前の漫画家になっている。
15歳になったグーグーは…。

このドラマは漫画のファンには不評らしいです。
どんな作品もドラマ化や映画化されると、原作どおりに描かれることが少ないのは仕方ないのかもしれませんね。
原作を読んでいないわたしには面白かったですが、読むとどう思うか…。

元同僚で演劇が好きな方が宮沢りえさんのことをいい女優になったと褒めていましたが、納得できました。
ドラマではふんわかした透明感のある雰囲気でした。

難を言えば、最後の第四話が15年後だということです。
続きがないと思って無理矢理終わらせたのかな?
第二シリーズも撮られたそうなので、そのうち観てみます。
2008年に映画化もされていて、麻子役が小泉今日子さんだそうで、違った麻子が見られるのでしょうね。

麻子は吉祥寺に住んでいるという設定なので、吉祥寺の町の雰囲気がわかっていいですよ。
今でもあるお店が出てきます。
この頃、行ってないので、また行こうかしら。

「ねこあつめの家」を観る2024/01/28

わたしへのお勧めとして勧められていたので、観てみました。
猫好きにはたまらない映画です。


若くして新人賞を取ってから一躍人気作家になった佐久本勝はスランプに陥っていた。
週刊誌の連載の担当には主人公をゾンビにしろと言われる始末。
デビューが同期のイケメン作家、北風裕也の新作の大きな看板を見かけ、ショックを受ける。自分の方が先に新人賞を取ったのに…。
snsで自分で自分の作品を褒めると、すぐに否定される。
夜の街を彷徨っていると、占いの看板を見つける。
占い師の老女は「タコ」としかいわない。

家に帰り、真剣に「タコ」を検索する佐久本。
なかなか当てはまるものがなく、たまたま「タコ 物件」で検索すると、多古町が出てくる。
そんなわけで、多古町に家を借りて住むことにする。
そんな彼のところに猫が現れる。

住居をかえても本は書けない。
二週間穴をあけたところに、担当の十和田が現れる。
どうやって居場所を知ったのかと問うと、不動産屋の女性が佐久本のことをsnsに投稿していたのだ。

とりあえず書けた原稿を十和田に渡すと、彼女は黙って持って帰ろうとする。
感想を聞くと、今一。なんでそんな原稿を持っていくのかと、絡んでしまう佐久本。
十和田は仕事だからと答える。
彼女は佐久本にどう接したらいいのかわからないけど、放っておかれずに来てしまったという。

佐久本は書店に行く。
そこには北風の新作が並んでいる。
自分の作品が載っている週刊誌を買って帰り、よせばいいのに、snsを見て、悪評に傷つく。
十和田が置いて行った手鏡に気づき、彼女がやっていたように光で猫の気を引こうとするが、猫は去って行く。

佐久本はペットショップでキャットフードを買い、庭に置く。
いつの間にか器が空になっていたので、もうひとつ増やしてみる。
そうすると、猫が三匹も来ていた。
写真を撮ろうとするが、猫は逃げていく。

猫の写真をもっと撮りたいと思った佐久本はペットショップにおもちゃを買いに行く。
そうすると、店長の洋子に「ガツガツしないこと。逃げるよ、女といっしょ」とからかわれる。

買って来たおもちゃを庭に置いていると、十和田がやって来る。
十和田は原稿にダメ出しして、「何とか続けましょうね」といって帰って行く。

佐久本は猫に夢中になり、庭を猫たちがくつろげるようにしていく。

編集会議で佐久本の連載は打ち切りとすることになる。
十和田は佐久本に言い出せずにいるが、察した佐久本は彼女に最後の原稿を渡し、「しばらく猫と暮らしてみる」と告げる。

帰りのバスの中で十和田は原稿を読みながら泣いている。
編集長に原稿を読ませ、佐久本に新作を書かせてやってくれというが、相手にされない。

佐久本は猫たちとの生活を続けるが、やがて家賃が払えなくなる。
そんな彼に気づいたペットショップの店長の洋子は佐久本をバイトで雇ってくれる。

バイトは上手くいくが、書く方は…。
そんな佐久本に洋子は彼のデビュー作を読んだ、子どもの頃から猫が好きだったのねという。
なんと佐久本は猫のことを書いたことなどすっかり忘れていたのだ。
そんなところに十和田がやって来る。
彼女が佐久本に告げたことは…。


この映画の原作は人気ゲームアプリなのだそうです。
猫が沢山出てきて、癒やされます。
設定が野良猫のわりに綺麗な猫ばかりですけどね。
彼みたいに家や庭を改造しちゃったら、大家さんに怒られそう。
ようするにスランプに落ち込んでいた作家が猫と接するうちにいつしか再生していくというお話です。

猫も飼いたいのですが、残念ながらうちのマンションは犬か猫、二匹しか飼えません。映画を観て、飼ったつもりになりますわ、笑。

佐久本のようにスランプに落ち込んでいるあなた、観るといいですよ。勇気づけられます。
ただの猫好きも、可愛い猫たちに癒やされますよ。
ただし、猫が嫌いな人は観ないように。
猫好き限定の映画です。

小西マサテル 『名探偵じゃなくても』2024/01/10

第21回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞した『名探偵のままでいて』の続編。


小学校教師の楓の祖父は元小学校の校長で、「まどふき先生」と呼ばれ、子どもたちに愛されていた。
彼はレビー小体型認知症を患っていて、幻視や記憶障害などがあるが、話を聞いただけで謎を解いてしまうという安楽椅子探偵なのだ。

第一章:サンタクロースを見た男
楓の同僚教師、岩田は小学生の時にサンタクロースを見たことがある。
あるクリスマス・イブの夜、目覚めるとサンタクロースがいて、サンタクロースを追いかけてベランダに行くと、彼は跡形もなく消えていたのだ。
消えたサンタクロースの謎を割烹居酒屋『はる乃』で岩田が楓と四季に話していると、紳士然とした男が話しかけてきた。彼は楓の祖父の教え子だと言う。

第二章:死を繰る男
楓は美咲から連続自殺未遂の話を聞く。
フランソワという若い俳優が自殺し、彼のファンの二人の女性が後追い自殺をしたが、彼らはみな不思議な状態で、不確実な服毒自殺をしていたというのだ。
次なる犠牲者がでないうちにと思った楓は、居酒屋で出会ったK県警の刑事、我妻に連絡する。

第三章:泣いていた男
ある日、我妻は自宅の近くで起った殺人事件に呼び出される。
殺されたのはK県警二課に所属する刑事で、不思議なことが二つあった。
遺体の彼が泣いていたことと、ステンレス製のビールジョッキを手にしていたということ。ダイイングメッセージなのか?

第四章:消えた男、現れた男
この頃、四季の行動がおかしい。連絡がつかないのだ。
ある日、楓と美咲、そして岩田でY基地主催の国際フェスティバルへ行く。
そこで楓は、かつて母のストーカーとなり彼女を殺し、その二十七年後に今度は楓のストーカーになり、拉致しようとした、”親バカさん”こと九鬼を見かける。
彼は無実になり、釈放されていたのだ。
九鬼は楓に「私と楓の邪魔をする男はひとりずつ消していきますからね」と告げる。

終章:時間旅行をした男
美咲から楓はすずという少女に起った”学校の七不思議”を相談され、クリスマス・イブの昼間に祖父のところにすずを連れて行くことにする。

レビー小体型認知症(DLB)のことはよく知りませんが、楓の祖父の主治医がいいことを言っています。
DLBは「あらゆる病気の中で、唯一、時間旅行が可能な病気」で、怖い幻視や苦しい幻視じゃなく、「美しい過去へと旅行できる」限りはいいことなのではないかと。
どうなんでしょうね。少なくとも楓のおじいちゃんは幻視を見ている時は微笑んでいますものね。

登場人物たちにはそれぞれに悲しい過去や現実がありますが、このお話は暗いものではありません。
元小学校教師だったおじいちゃんのキャラクターがそうさせているのではないでしょうか。彼にとって登場人物たちは皆教え子のような、慈しみ、育てていく対象なのですから。
彼が我妻に言った言葉がいいです。

「人生はいつもままならない。それでも前を向き、ハッピーエンドを目指すべきだ。いや、目指さなければならないんだ」

今回は主にヒッチコック作品と古典的なミステリ作品が色々と出てきますので、興味を持ったら読んだり、見たりするといいでしょう。
私の覚え書きとして載せておきますが、抜けているものがあっても許してねww。

ミステリ本:
『サンタクロース殺人事件』 ピエール・ヴェリー
『真珠色のコーヒーカップ』 赤川次郎
『僧正殺人事件』 S・S・ヴァン・ダイン
『そして誰もいなくなった』 アガサ・クリスティ
『ヒルダよ眠れ』 アンドリュウ・ガーヴ
『夏への扉』、『輪廻の蛇』、『時の門』 ロバート・A・ハインライン
『ローマ帽子の謎』 エラリー・クイーン
『Xの悲劇』、『ジャム双子の謎』、『顔』、『間違いの悲劇』 
  エラリー・クイーン
『コーマ、昏睡』 ロビン・クック
『緊急の場合は』、『ジェラシック・パーク』、『アンドロメダ病原体』
  マイケル・クライトン
『大鴉』 E・A・ポー
『10月はたそがれの国』 レイ・ブラッドベリ
『J・ハバクック・ジェフソンの証言』 アーサー・コナン・ドイル
『シンデレラの罠』 セバスチアン・ジャプリゾ
『たんぽぽ娘』 ロバート・F・ヤング

アルフレッド・ヒッチコック監督作品:
『舞台恐怖症』、『私は告白する』、『汚名』、『断崖』、『めまい』、『疑惑の影』、『フレンジー』、『ダイヤルMを廻せ!』、『サイコ』、『ロープ』、『裏窓』、『第3逃亡者』、『救命艇』、『鳥』、『知りすぎていた男』、『暗殺者の家』、『スミス夫妻』、『見知らぬ乗客』、『北北西に進路を取れ』

ドラマ:『刑事コロンボ』
絵本:『あのね、サンタの国ではね…』 嘉納淳子作 黒井健絵

読んでいない本や映画が沢山ありますわ(恥)。
小西さんは全部読んで、見ているのですね。すごいわぁ。
「刑事コロンボ」は見ていたけど、「CAT」が出てきたかどうか、記憶がないです。セリフで「うちのネコが」って言っていたら、猫の名がネコってわからないわよね。

今回も全く謎を解けませんでした。すずちゃんだけわかったかな。
楓が岩田先生と四季のどちらを選ぶのか、思わせぶりで終わっています。
私はどうでもいいのですが、楓のどっちつかずが嫌ですわ。いい加減に決めろよと言いたい。
とにかくおじいちゃんが長生きしてくれれば、それでいいです。
三作目でまた「まどふき先生」に会えるのを楽しみにしています。

明けましておめでとうございます。2024/01/01



わんこたちからの御挨拶です。
今年、兄、12歳、弟、10歳になるシニア犬です。
病気もせずに元気に過ごしています。


昨年、弟にはおもちゃ、兄には洋服をクリスマスプレゼントにしました。
おもちゃは紹介したので、洋服をお見せしましょう。
セールで白いのを買おうと思ったのですが、ノロノロしていたら売り切れてしまいましたwww。


黄緑色、似合っていますね(親バカ)。
兄だけでは弟が怒るので、弟もおめかしをしてみました。(一昨年買ったのだけど)


弟だけの写真を撮ろうとしたのに、兄がどきません。
タテガミが見事です。


洋服の後ろが可愛いので、後ろ姿を撮ろうとしましたが、顔を向けるので、こうなってしまいましたww。おちゃらけヨーキーに合わせてミッキーです。
犬に洋服を着せることに疑問な方がいるとは思いますが、犬も人間と同様に寒さに弱いのですよ。お散歩に行く時に喜んで着ています。

今年もドッグフレンドリールームがあるホテルを探し、彼らと一緒に色々なところに行きたいと思います。


辰年なので、龍の置物を買ってみました。
右側のかわいい龍は秩父今宮神社のおみくじのです。可愛いので飾っておきます。

さて、恒例の昨年読んだ本の中から面白かったものや考えさせられたものをご紹介いたしましょう。

<日本ミステリ>
『未明の砦』 太田愛
『四日間家族』 川瀬七緖
『看守の流儀』&『看守の信念』 城山真一

<日本文学>
『逆ソクラテス』 伊坂幸太郎
『正欲』 朝井リョウ
『永遠と横道世之介』 吉田修一

<歴史・時代小説> 今後の活躍を期待して
『写楽女』&『おくり絵師』 森明日香

<外国ミステリ>
『卒業生には向かない真実』 ホリー・ジャクソン
シリーズ三部作の最終話で、驚愕の最後です。是非『自由研究には向かない殺人』と『優等生は探偵に向かない』を読んでから読んでください。

女性警部フルダ・シリーズ  
『闇という名の娘』
『喪われた少女』
『閉じ込められた女』 ラグナル・ヨナソン

刑事ヴァランダー・シリーズ  ヘニング・マンケル
グレーンス警部・シリーズ  アンデシュ・ルースルンド&ペリエ
ボッシュ&バラード・シリーズ  マイケル・コナリー

ヘニング・マンケルさんはお亡くなりになっていますので、ヴァランダー・シリーズは途中で終了しています。
グレーンス警部とボッシュはまだ続きますが、最後(最期?)までいけるかしら。
北欧ミステリは今年も続けて読んで行きます。

<TV番組> Amazon Prime Videoで鑑賞
「ホームカミング シーズン1」
「ボッシュ:受け継がれるもの シーズン2」
「占いタクシー」
「天狗の台所」

<この頃好きなVlog> YouTubeで見られます
「英国暮らし」 mikazuki
「北欧暮らし」 Karu&Siiri
バックグランドミュージックと映像が素敵です。イギリスやフィンランドに住みたくなります。

今年1年でブログに紹介した本はおよそ250冊です。
読書はストレス解消や認知症予防になるといいますので、気になる本があったら、是非図書館へ行って手に取ってください。
私と趣味が合わなくて、面白くなかったら、読むのを止めればいいんですから。

昨年、沢山の方々がブログを読みに来て下さったようです。
というのも、この頃、アサブロのランキングがおかしいのです。
年末最後に3位、今朝は5位ということで、驚いています。


「ママ、それは僕たちのおかげです」 

お散歩から帰って来たわんこたちがおやつを求めて五月蠅いので、御挨拶をして終わりましょうね。

「皆様、今年もよろしくお願いしますワン」 

「天狗の台所 第一話~第六話」を観る2023/11/17

なんか具合がパッとよくなりません。
熱は一日で終わったのですが、胃の辺りにくすぶっている感じです。
軽いからといってもインフルエンザは普通の風邪よりもたちが悪いですね。
世間でも流行っているようで、今週末に遊びにくるはずだった子どもたちの保育園では半数以上がインフルエンザで休んでいるそうです。
子どもたちが熱を出さないかとヒヤヒヤしていたら、なんとママさんがコロナになっちゃっいました。
普通の日常生活が戻ったといっても、感染症はなくなっていませんから、気をつけて過ごさなくてはいけませんね。

私が具合が悪い時に観ていたのが「天狗の台所」というドラマです。
イケメン二人にガキンチョ一人がメインの出演者です。
このドラマ、景色も音楽もとてもよくて、観ていると心地よくて、しばらくすると寝ています、笑。
こういう所にしばらく滞在したいなと思うのは、疲れているからかもしれませんね。


ドラマではこの三人は天狗の末裔という設定なんです。
天狗の家系には14歳の一年間に世俗を離れて隠遁生活を送るというしきたりがあります。
物語は写真の右端の男の子、オンが14歳になって初めて自分が天狗の末裔であることを知らされ、ニューヨークから兄、飯綱基(中央)のいる日本にやって来たところから始まります。

基も14歳の時に日本に来て隠遁生活を送りましたが、15歳になる一ヶ月前に高熱を出し、背中に羽が生えました。今や羽のある天狗なんて皆無。
天狗会連盟ってのがあって、彼らが基を保護しようとしますが、先代の当代、(祖母か?)式子が断固として断り、それ以来基は式子の跡継ぎとして日本で暮らしています。
彼はとんでもないほどの食いしん坊で、趣味が素朴な生活と食といってもよく、毎日田畑を耕し、収穫し、美味しいものを作り食べることに生きがいを感じて暮らしています。仕事はしていないみたい。
地域の人々とも馴染んでいて、田植えや稲刈りなどの時には手伝ってもらっています。

オンは明るい現代っ子で、当初は田舎暮らしに不平不満をもらしていましたが、だんだんと慣れてきています。
犬のむぎの言葉がわかりますが、この力も15歳になったらなくなると聞き、残念に思っています。
基のように羽が生えるといいなと思い期待していますが、どうでしょうね。

一番左にいるのが基の友人で同じく天狗の末裔の愛宕有意。
彼の祖父が天狗会連盟の会長です。
基が機械音痴なので、オンのためにWi-Fiを設置したのが彼のようです。
東京のIT企業に勤めているのですが、週末によく基たちの様子を見にやって来ます。

景色が美しいといいましたが、その他に食べ物を作る様子も見所です。
田畑でとれた食物を丁寧に扱い、作るお料理はなんて事のないものですが美味しそう。
唐揚げのおにぎりとか水餃子、うどん、春雨の入った鍋、柚子のケーキ…etc.
見てるだけで涎が…。
どれもオンが「うまっ」というのがわかります。

一年でオンがどれだけ成長するのか、楽しみです。

基役は誰かと調べると、駒木根葵汰(こまぎねきいた)と言う人だそうです。
ドラマなど滅多に見ないので、知らない方ですが、羽がよくお似合いですww。
なんでいつも黒パンに白シャツなんでしょうね。作業しずらいと思うのですが。

実はこのドラマには原作があります。


田中相さんの描いた『天狗の台所 ①~③』です。
もちろん読みましたが、ドラマはそれほど原作と違いがありませんので、安心して観ていけます。
でもドラマの方が先に終わりそうですね。
これから天狗会連盟と何やらありそうな雰囲気ですし、オンは一年が過ぎたらどうするんでしょうね。NYに帰るのでしょうか。
私は基と一緒に日本で暮らすような気がします。

そうそう犬のむぎは何歳なんでしょうね。大昔から生きているようです。
ドラマのむぎ役はホワイトシェパードで、一話撮影時には生後七ヶ月で、大和君とスピカちゃんのWキャストだそうです。
大きい犬は小型犬ほどチョコマカしていなくていいですね。


「ママ、ぼくたちをディするのは止めてください」
トリミングから一週間なのに、何故か汚らしいわんこたちです。
「だから…」
わんこたちが五月蠅いので、ここら辺で失礼いたします。

ドラマも漫画も面白いので、特に日常生活に疲れている方は是非みてみて下さい。

「占いタクシー・あなたの人生占います」を観る2023/10/28

ボッシュの後に何を見ようかと「あなたが興味のありそうなTV番組」を見ていると、変な題名が目に入りました。
アメリカ人って占い好きとは知りませんでしたわ。
まあ、一回試しに観てみようかと思って見出すと、面白いこと。
それにしても題名が合っていません。
日本で言う占い系ではなく、美輪明宏さん系じゃないですか。


この番組の題名は「SEATBELT PSYCHIC」で、主役はトーマス・ジョン。
彼は自分のことを「psychic medium」と言い、有名人を顧客に持つプロの霊媒師で、生まれた時から幽霊が見えていたようです。
このトーマスがタクシー運転手に扮して、タクシーに乗ってくる人たちにまつわる死者の言葉、メッセージを伝えるというのがこの番組の趣旨です。

やらせではないかという噂もありますが、どうなんでしょうね。
彼のタクシーに乗ってくる人は知らずに乗るのか、番組の趣旨を知らされて乗るのか?
彼が霊媒師と名乗った時の乗客の反応を見ると、乗ってから知ったように見えますが。
そんなことよりも私が気になったのが、死者の声を聞きながら運転していて事故を起こさないかということです。
トーマスがちゃんと前を見ていないようなこともありますから、笑。

番組では幽霊を見た人を見抜いたり、葬儀社で働いている女性に何百体もの霊がついているので、事故を起こしたらいけないから降りてくれと乗車拒否したりしています。
そういうのを見ると、本当に彼は見える人だと思えますが、どうなんでしょう。

乗客は様々な人がいて、死者も様々です。
例えば病気で子どもを亡くした夫婦や、911で父親を亡くした母と子、ペットを亡くした女性、ゲイの息子に批判的だった父親などなど。
日本とは違うのは、犯罪で殺されたり、麻薬で亡くなったりする人がいることです。
死者に対する思いは共通で、どうして死んでしまったのとか、こうしてあげればよかった、自分はもっと何かできなかったのかなどと悔いたり、自分を責めたり、罪悪感を持ったりしています。
トーマスはそういう人たちに寄り添い、具体的に、優しい言葉を選んで、死者の言葉を伝えています。

一番印象的だったのが、霊媒師に懐疑的だと言った牧師が、トーマスから亡くなった妻のことを聞き、涙を流す場面です。
牧師であろうがなかろうが、肉親の死による悲しみはなかなか癒えないものなのだなと思わせられました。

20分のエピソードの中に乗客が4、5組出てくるのですが、彼らとトーマスの話を聞きながら、気づくと私も一緒に涙を流していました。
最後にタクシーから降りた人たちが癒やされ、前に向かって人生を歩んでいける様子にホッとさせられます。

信じるも信じないもあなた次第。
見始めるとそんなことが気にならなくなり、最後は自分もこのタクシーに乗り、死んだあの人の言葉を聞きたいと思うでしょう。
美輪さんがタクシー運転手に扮してくれるなら、是非お願いしたいですが、無理よねwww。

「ボッシュ:受け継がれるもの シーズン2 エピソード1~4」を観る2023/10/23

Amazon Prime Videoで「ヒロシのぼっちキャンプ」のシーズン6が配信されたので観てみました。
まあこれは他のことをしていて見逃しても、それほど影響がないのでいいのですが、構成が少し変わってきたようです。
以前は一つのキャンプ場を前編と後編に分けていましたが、シーズン6ではヒロシさんが地元の人と触れ合うことが多くなり、一つのエピソード全部が地元の人とのことなんてのがあります。
宿場町で出会った老婦人とか渋川市の骨董品集めが趣味のおじさんとのやり取りなんか面白かったのですが、純粋にキャンプしている姿を見たい方には評判が悪いですね。
そんな方はテレビで観ないで、Prime Videoとかで観ると、飛ばせるからいいですよ。
私としてはヒロシさんのしゃべりを少なくして、キャンプ地の風景を多くしていただけたら文句ないです、笑。
今はシーズン8が放送されているようですが、未だ人気があるんですね。

さて、「ボッシュ:受け継がれるもの」のシーズン2が配信されました。
シーズン1はマディがレイプ犯に拉致されたところで終わっています。
さて、マディはどうなるのか?
シーズン1同様に見出すと止らなくなります。

「ボッシュ:受け継がれるもの」シーズン2


<エピソード1・拉致>
ボッシュはマディが拉致される前に、チャンドラーから何度か電話があったこと知り、チャンドラーに会いに行く。
チャンドラーは拉致の前日にマディと彼女のアパートで会っており、中庭に煙草を吸っている男性を見かけたと言う。
ボッシュはそれが犯人だと確信し、似顔絵を描かせる。
この似顔絵から犯人が特定される。
令状を待てないボッシュは犯人の家に行くが、逃げられる。
逮捕を免れないと知った犯人はハリウッド署に出頭し、弁護士が来るまでは何も話さないと言う。

<エピソード2・悪魔の砂時計>
犯人は全面不起訴を要求するが、地方判事は突っぱね、マディの居場所を話せば、終身刑は求刑しないとする。
しかし犯人は主導権はこちらにある、時間が大事だ、何度でも全面不起訴が条件だと繰り返せと弁護士に強いる。
そうしているうちに監禁されたマディの様子がライブ配信される。
ボッシュは警察署に侵入し、犯人を脅すが、エドガーに止められる。
ボッシュはエドガーから聞いた犯人の家にあったマットの分析結果と犯人の証言、マディが送ったヒント、弁護士の書類からマディの居場所の見当をつける。
ボッシュとチャンドラーはヘリコプターで現地に飛ぶ。

<エピソード3・癒えない傷>
市政管理官補のレクシー・パークスが自宅のベッドルームで殺害されているのを保安官補の夫が見つける。
その四ヶ月後、チャンドラーの知り合いのデビッド・フォスターがパークス殺害容疑で逮捕され、チャンドラーが弁護することになる。

数ヶ月前、ロジャースとケーディングの遺体がホーチミンに陸揚げされたコンテナから見つかる。
コンテナの出発地はロングビーチ港で、携帯の基地局データからチャンドラーとボッシュの二人がコンテナ付近にいたことがわかり、FBIはチャンドラーとボッシュに召喚状を出す。
チャンドラーはボッシュにフォスターの事件を依頼し、FBI対策を練る口実にする。
調査の結果、事務所の助手・マシュー・ラミレスがFBIに内通していることがわかり、二人は彼に偽情報を流し、FBIに罠をかけることにする。

<エピソード4・追う者と追われる者>
フォスターのアリバイ証人の男はハリウッドで絞殺死体として見つかる。
ボッシュとチャンドラーを二人の男が見張っている。
チャンドラーは飲酒運転だと偽りの通報をされ、呼気検査を拒否したため警察署に連行される。
男たちはチャンドラーの車をあさり、フォスター事件の書類を盗み見る。
FBIはサイモン・ウェイクフィールドの殺害とチャンドラーの関わりを知る。

シーズン2はシーズン1と同様にエピソードが10まであるようです。
FBIとボッシュの戦いを、どうやってボッシュたちは勝つのでしょうか。
早く続きが見たいです。

この頃観たドラマと映画2023/10/07



「ホーム・カミング シーズン1」
ハイディ・バーグマンは「ホームカミング」というPTSDに悩む帰還兵を支援し、社会復帰させる施設でカウンセラーをしている。
そこにウォルター・クルーズが入所してくる。
ハイディとウォルターは面接を通して親しくなるが、ハイディはウォルターが治療が進むにつれ記憶をなくしていくことに気づく。
施設の本当の目的に気づき、罪悪感を抱いたハイディは思いきった行動を取る。

四年後、町の食堂でウエイトレスをやっているハイディのところに、国防省の審査官トーマス・カラスコが尋ねて来る。
彼はホーム・カミングに関する苦情を調査しているという。
辞めた理由を聞かれるが、ハイディは自分が何故辞めたのかも、そこで何をやっていたのかも、何も覚えていないことに困惑する。
4年前に何があったのか、ハイディは調べてみることにする。

五十歳を超えたジュリア・ローバーツがハイディ役です。ウォルター役が二十代なので、恋愛感情を持つことが少し不自然だったかもしれません。
電話でしゃべりまくる上司のコリンがホント、嫌な奴です。
全10話ですが、1話が約30分なので、それほど長く感じませんでした。
過去と現在が絶妙に交錯し、意外性はありませんでしたが、面白かったです。


「台湾、街かどの人形劇」
台湾の人間国宝で、布袋戲(ぷーたいしー)の人形遣い、陳錫煌を10年に渡り追ったドキュメンタリー映画。

布袋戲とは、台湾の民間芸能で、布袋でできた人形の衣装の中に手を入れて繰ることから布袋戲といわれた。
陳錫煌は「戯夢人生」にも出演していた、布袋戯の大家・李天禄の長男だが、母の姓を継いだことで父と確執があり、家督は弟の李薄燦が継いでいる。

布袋戲は1960年代にテレビで放映され、一時期人気があったが、1980年代後半から廃れてきている。
陳錫煌は80歳を超えた今も布袋戲を継承していくために、海外からも弟子を受け入れるなどして尽力している。

人形劇というと日本では文楽があり、無形文化遺産にもなっていることもあり、後継者がうまく育っているようですが、台湾では後継者を育てるために苦労しているようです。
片手だけで人形が生きた人間のように動くのがすごいです。
陳錫煌さんの手が人生を物語っていますね。


「求婚」
母が亡くなってから12年間、修道院に預けられていたイダは修道院から出るために、生徒の恋文を自分のものと偽る。
家に帰ると、父のピーターは苦い顔。
ここは男の家でお前の居場所はないと宣い、イダより一歳若いノラと結婚するというのだ。
ノラとは一緒に暮らしたくないというと、父はイダに内緒で新聞に「娘の結婚相手募集中」という広告を出す。
イダが文句を言うと、ノラと暮らせないなら結婚しろ、嫁げない娘などいらないとまで言う。
やって来た男の中から画家のバローフが選ばれる。
イダは彼に形式だけの結婚にするという条件を出し、結婚するが…。

オースティンの小説みたいな映画かと思って観始めました。
ところが聞えて来たのは英語ではなく、何語?
出てくる俳優か監督らしき人の名前で検索すると、どうもハンガリー映画っぽいです。
思っていた通りのハッピーエンドでした。
2022年の映画らしいのですが、こんな映画、今でも撮っているのね。
私は女性のドレスに興味があるので、興味深く観ていられました、笑。


「フラワーショー」
アイルランドの田舎で育ったメアリーは自分の夢を叶えるために、有名なガーデンデザイナーのシャーロットのアシスタントになる。
しかし、メアリーのアイデアをシャーロットが盗み、首にされる。
どん底に陥ったメアリーは挫けず、コネも金もないのにロンドンのチェルシーで開催されるフラワーショーに出場しようと決心する。

彼女のデザインした「ケルトの聖域」は出展権を勝ち取るが、庭を作るためには莫大な費用と職人、500種類の野草が必要だ。
あてもなく自然保護団体を訪れたメアリーは、そこで密かに思いを寄せる植物学者のクリスティと再会する。
腕利きの庭職人でもあるクリスティに協力を求めるが、拒否される。
さて、どうする、メアリー。

2002年に史上再年少でチェルシー・フラワーショーの金賞を受賞し、ランドスケープ・デザイナーとして活躍しているメアリー・レイノルズの実話を基に作られた映画です。
雄大な自然と庭が素敵な映画で、それだけ観れればいいわと言える映画です。


<今日のわんこ>
久しぶりのわんこたちです。元気ですので、ご心配なく。


ママに遊んでくれと五月蠅いヨーキー。


おやつで釣らないと写真を写させてくれない兄。
来週トリミングなので、ボッサボサです、笑。

観た映画2023/09/19



「生きる LIVING」
妻が死んでから、規則正しく淡々と役所勤めをしてきたウィリアムズは、医師からがんで余命半年の命だと言われる。
翌日、彼は仕事をさぼり、港町に行き、出会った小説家と馬鹿騒ぎをするが、満たされない。
仕事を放棄し町を彷徨っていると、部下のマーガレットと偶然出会う。
ウィリアムズは、転職するので推薦書を書いて欲しいという彼女を食事に誘い、話をする。
それが思いのほか楽しかったので、彼は彼女を誘い映画や飲みに行く。
彼女の生き生きとした様子に感化されたウィリアムズは、仕事に戻り、市民から出ていた地域の公園整備の要請を最後の仕事として着手することにする。

主人公ウィリアムズがビル・ナイです。
一緒に住んでいても、心が離れている家族って悲しいですね。
マーガレットが役所のみんなに綽名をつけていて、ウィリアムズが「ゾンビ」だなんて、若い娘は残酷です。
公園を作るために一致団結して頑張るウィリアムズたちは素敵でしたが、その後、元に戻ってしまうのがなんとも言えません。いかにもお役所ですねぇ。日本と同様にイギリスの役所もそうなのかしら?
ウィリアムズがブランコに乗りながら歌を歌う場面がとても印象的でした。

日本版「生きる」はまだ観ていないので、そのうち観てみようと思います。


「マイ・ドッグ・スキップ」
1942年、夏、ミシシッピー州ヤズー。
一人っ子のウィリーはひ弱な外見からいじめの標的にされている。
隣に住む野球とラグビーの選手、ディングが彼のヒーローだ。
友だちがいないので、9歳の誕生日パーティに来るのは親戚の老人ばかり。
犬が欲しいと言うが、退役軍人で会計士をしている父は犬を飼うことに反対する。
しかし母が父を説き伏せ、ジャックラッセル・テリアの仔犬をプレゼントしてくれる。
犬はスキップと名づけられ、いつもウィリーと行動を共にするようになる。
そしてスキップのおかげでウィリーに友だちができる。

ある日、野球の試合で上手くいかなかったウィリーはスキップに八つ当たりをして殴ってしまい、スキップは行方不明になってしまう。
ウィリーはスキップを探し回るが…。

原作はウィリー・モリスの『MY DOG SKIP』です。
犬好きは観ない方がいいかも。というのも主人公がスキップを軍用犬に志願させたり、野球の試合でスキップがグランドから出て行かないからと殴ったりするんですよ。
原作を読んでいないのでなんとも言えませんが、観ていて犬の扱いがぞんざいなところが嫌でした。

お父さん役がケヴィン・ベーコンでお母さん役がダイアン・レインです。懐かしい。
戦争で片足を失い、一見子どもに厳しい高圧的な父親ですが、実はとても子ども思いなのです。
犬を飼うのを反対したのも、戦争で沢山の死を見てしまったので、子どもに死の悲しさを感じさせたくなかったからなのです。
兵役に行って、逃げ帰ってきたディングの気持ちが一番わかるのが彼で、ディングにかける言葉が良かったです。
犬も可愛いけど、それ以上にお父さんが素敵な映画です。


「マイ・ニューヨーク・ダイアリー」
作家を夢見るジョアンナは西海岸からニューヨークにやって来て住みつき、西海岸に彼がいるにも関わらず、ろくでもない作家志望の男と同棲し、職業斡旋業者から紹介された老舗出版エージェンシーで職を得る。

上司のマーガレットは、30年間も小説を書いていない人気作家サリンジャーのエージェントで、彼女から任されたのが、ファンレターへの返事。つまり決まりきった定型文の手紙をタイプし、送ること。
ジョアンナは熱心なファンからのファンレターに返事を書いて出してしまう。
それがバレるが、首にはならなかった。

ある日、サリンジャーから電話が来る。
何故か彼はジョアンナを気に入り、作家になるためのアドバイスをしてくれた。
その後、ジョアンナに『ハプワース16、一九二四』を出版したいので出版社に仲介してくれるように依頼してくる。

マーガレットに認められ、担当作家がつくことになった矢先に、ジョアンナは作家になるという夢に立ち向かうため、出版エージェンシーを辞めることにする。
自分の書いた詩をニューヨーカーに持ち込んだ日、なんとあのサリンジャーが…。

サリンジャー好きには嬉しい映画だと思います。と言っても、今の日本の若者たちにサリンジャーはそんなに受けていないし、知らない人の方が多いですよね。
大学時代にサリンジャーを読んで好きになった私は、それなりに面白かったです。
主人公があまり好きになれませんでしたが。
あんなクソ男、よく選んだわよね。
お金もないくせに、彼女のお金を当てにして、一緒に住む家を、それもキッチンがない家を、家賃が手ごろだと言って、彼女の意見も聞かずに借りちゃうんですよぉ。
お風呂で食器とか洗うんです。信じられない。
それに浮気するわ、ジョアンナも知っている友だちの結婚式に一人で行くわ、一体何様なのよ、お前!(言葉が悪くてゴメンなさい)
前の彼の方が何百倍もいいじゃん。
そんな彼女でも作家になって『MY SALINGER YEAR』(この映画の原作)を書くまでになるんですから、人の運命ってわかりませんね。
エージェンシーの部屋の雰囲気が素敵で、それだけで私は満足ですwww。


「異動辞令は音楽隊!」
刑事一筋30年という鬼刑事・成瀬司は、強引な捜査を行なうため警察上層部から疎まれ、嫌われていた。
たまたまハラスメント疑惑が持ち上がったのをいいことに、アポ電強盗事件を追っていたというのに、成瀬は音楽隊に異動させられてしまう。
和太鼓をちょこっと囓っただけの俺がなんで音楽隊に行かなけりゃならないんだとごねてみるが、どうしようもなかった。

仕方なく成瀬はバスに乗り、はるばる田舎にある練習場に行く。
どうもメンバーたちは警察署内のはみ出し者みたいだ。
和太鼓をやったことがあるということで、成瀬はパーカッション担当。ドラムをやることになる。

そんなある日、新たなアポ電強盗が起ったというテレビを見て、成瀬は捜査会議に乱入するが、お前はもう刑事ではないと追い出される。
市民フェスティバルで演奏するが、散々な出来で、知事に税金の無駄遣いだと責められる。

失意の成瀬がお好み屋で食べていると、音楽隊メンバーの来島がやって来る。
話してみるが、意見が合わず、帰宅すると、なんとポケットに警察手帳が入っている上着を店に忘れてきたのに気づく。
上着を届けに来た来島は成瀬に言う。
「音楽と同じですよ。ミスしても周りがカバーすればいいんです」と。

なんとかふっきれた成瀬はドラムの練習に打ち込む。
彼の様子を見ていたメンバーたちも彼に感化され、音楽隊はだんだんとまとまっていく。
音楽隊のファンの老婦人・村田ハツも成瀬のことを応援してくれる。
しかし、知事から音楽隊の失態を聞かされた本部長の五十嵐は、次の定期演奏会を最後に音楽隊を廃止すると宣言する。
自分たちはどこに飛ばされるのかと不安になるメンバーたち。

そんな頃、またもやアポ電強盗事件が起り、今度は被害者が死亡する。
その犠牲者が村田ハツだった。
悲しみに沈む音楽隊メンバーたちは、犯人グループのボスの割り出しに策を巡らすことにする。

なんとなく面白いかなっと思って観てみました。
阿部ちゃん、やさぐれ刑事が合っていますね。
最後にどうなるか、すぐに分ってしまいますので、暇な時に、ビデオで観るのがいいかも。