メリー・クリスマス2024/12/24



まず、ヨーキー弟からクリスマスのご挨拶です。
鴨川のホテルにあったクリスマスツリーの前でポーズを決めています。


お兄ちゃんはいっしょに写真が取れなかったので、保険会社のクリスマスカードを使ってみました。
ちゃっかりヨーキー弟はこういう時だけちゃんとポーズを決めるのです。

長崎と五島列島に行ってきたので、その時に撮った写真を載せておきます。


福江教会のイルミネーション。
各教会はイルミネーションをしているようですが、ここのしか見れませんでした。


福江教会のマリア像。


長崎空港のクリスマスの飾り。


サンタさんたちの隣にいたクマさんとツリー。
クマさんたちはくつろぎ過ぎの様子ですww。
ツリーには地元の園児が書いた願い事のカードが飾られています。


出島の新石倉シアターにあったクリスマスツリー。


長崎県立美術館にあったツリー。
写真写りがよくないですが、青いツリーでした。


ワンコたちのケーキはこちら。文庫本と比べると小さいです。半分こにして食べさせます。


こちらは人間のクリスマスケーキ。Dean & Delucaのピスタチオケーキです。


半分に切ると、こんな感じです。普通のスポンジケーキよりも崩れやすいです。
でも、とっても美味しかったです。二日に分けて食べます。

今年のクリスマスの歌は、エド・シーランの「Under the Tree」。
クリスマス気分に浸りたいときに見るのは、イギリスの田舎に暮らしている女性の「Under the Tin Roof」とフィンランドに住んでいる日本人とフィンランド人夫婦の「北欧暮らし」。
Vlogは言葉のない方が好きです。

ドラマ「エンジェルフライト 国際霊柩送還士」を観る2024/09/12

七月にフィンランドに行き、飛行機の座席がダウングレードされたのに、差額が返ってきていませんでしたが、やっと戻ってくるようです。
随分時間がかかりました。二つの航空会社が関わっているからでしょうか。

ANAでは来年一月からストックホルムへの直行便が始まるらしいです。
わたしはノルウェーの街並みが好きなので、ノルウェーに行きたいのですが、乗り換えが必要みたいなので、考え中です。

ドラマを観たい時期らしく、続けて観てしまいました。
佐々涼子原作のドラマです。
ドラマですから、原作とは違うところが多々あります。
ドラマが気にいった方は原作も読んでみて下さい。


<登場人物>
伊沢那美(米倉涼子):国際霊柩送還を執り行う会社「エンジェルハース」の社長
           で国際霊柩送還士。
           情の深さとパワーで信念を突き通す、シングルマザー。
高木凛子(松本穂香):「エンジェルハース」の新入社員。
           いい大学を出て、いい会社に就いたのに、仕事にやりがい  
           を感じられず、転職を三回もする。
           本人曰く、騙されて「エンジェルハース」に入った。
柊秀介(城田優):遺体処置のスペシャリスト。死体好きという変人だが、技術は
         一流。
矢野雄也(矢本悠馬):元ヤンの若手社員。ムードメーカー。
松山みのり(野呂佳代):手続き担当。噂好きのギャル風女性。
田ノ下貢(徳井優):霊柩車のドライバー。優しく癒やされる存在。
柏木史郎(遠藤憲一):「エンジェルハース」社の会長。
           見た目も言動もヤクザっぽい。何よりも金を優先する。

「エピソード1 スラムに散った夢」
マニラのギャングの抗争に巻き込まれ死亡した杉原陽平の遺体を引き取りに、陽平と絶縁状態だった両親がマニラに行く。しかし、遺体が地元のギャングに盗まれてしまう。那美と凛子が急遽現地に飛び、陽平の遺体探しをするが、陽平の父は勘当した息子の遺体はいらないと言う。

「エピソード2 テロに打ち砕かれた開発支援」
アフリカのムバダールのホテルで、外国人を狙った無差別銃撃テロが発生する。
日本人六名が犠牲になり、エンジェルハースに遺体搬送の依頼が来る。
那美たちは突然息子を亡くして唖然とする父親や、夫を失い天涯孤独の身となった妻、結婚目前の娘を亡くした両親たちと現地に赴く。
だが遺体の損傷が激しく、遺体の判別作業が難航し、現地にやって来た遺族に面会させられない。遺族たちの不満が爆発する。

「エピソード3 社葬vs食堂おかめ」
K-POPアイドルのコンサートを観るために韓国に来ていた女性が大動脈瘤破裂で亡くなる。台風のために飛行機が欠航し、遺体を日本に送ることができなくなるが、那美はなんとかフライトを確保する。
同じ頃、ソウルに来ていた紳士服オーナミの社長が急死する。このままでは葬儀に遺体が間に合わない。困った総務部長の井村は柏木に、総理大臣も葬式に来るのだから、何とかしてくれと泣きつく。
柏木は那美に大波の遺体送還を優先するように頼むが…。

「エピソード4 アニメに憧れたベトナム実習生」
縫製工場に勤めるベトナム人実習生、スアンが交通事故で死亡する。那美が車で遺体を引き取りに行くと、元同僚だという上田が現れ、スアンの遺体を奪って工場の車庫に立て籠もる。
一方、凛子たちは海外で亡くなった不倫カップルの遺体送還を担当する。
二人の関係を知っていた夫がそのことを相手の妻に話してしまう。
ショックを受けた妻は…。

「エピソード5 那美vs究極の悪女」
かつて二人の夫を保険金欲しさで殺したのではないかと疑われていたリリーが、三人目の結婚相手であるモロッコの大富豪・サリムと共に日本にやって来る。
サリムはホテルの浴槽で溺死し、リリーが殺したのではないかと疑われる。
悪態をつくリリーに違和感を覚える那美。

「エピソード6 母との最期の旅」
凛子の母、塔子がボリビアのモコモコという村で亡くなったと連絡が来る。
凛子は那美と一緒にボリビアに飛ぶ。
凛子は幼い頃からずっと塔子に愛されていないと思っていた。
余命短い塔子は一体何のためにボリビアまで行ったのか。

那美に対して最初は否定的だった凛子が、ご遺体や遺族に敬意を持って接する那美の姿に感銘を受け、人として成長していきます。
凛子は自分を愛してくれない母を求めてもがいていました。
最期に母の気持ちがわかって、なんとか彼女は歩みだせるのではないでしょうか。
凛子の母みたいなそういう女性もいるのよ。

米倉涼子さんには持病があるというのを聞いていました。
すごく痩せていました。一番体調の悪いころに撮ったのでしょうか。
エピソード1の最初の方で品のない言動をするので、見続けられるかどうか心配でしたが、後はそれほどではなかったので、大丈夫でした。
暗い内容だからコミカルな場面も欲しいと思ったのかもしれませんが、オーバーな演技はいらないです。ほどほどでお願いします。

謎解きのように、亡くなった方々の過去の様子が次々と明かされていきます。
それがリアリティがないとか、上手く行きすぎとか思うかもしれませんが、こうだろうと思っていたことがひっくり返され、ドラマの最後には感動を覚えます。

なお遺体の様子が映っていますので、苦手な人は注意して下さい。

『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』5分でわかる『エンジェルフライト
エンディングテーマ曲 「The VOICE

ドラマ「0.5の男」を観る2024/09/10

このドラマもAmazon Prime Videoのお勧めに出ていました。
題名の「0.5の男」って何だろうと思って見始めると、面白くて、最後まで観てしまいました。


「第一話 家族以外と話す」
立花雅治は実家で引き籠もりをしている40歳の男。
両親は彼を隣で見守るという立場を取っている。
Q太郎というハンドル名でオンラインゲームをしており、ゲーム界のカリスマとまで言われている。
ある日、起きると母からのメモがある。
そこには家を二世帯住宅に建て替えると書いてあった。
妹の沙織は好き勝手なことを言い、雅治を擁護する両親となかなか話が合わない。
結局、「2.5世帯住宅」を建てることになる。「0.5」とは雅治のことだ。

無事に家は建つが、同居すると、仕事を始めた沙織には家事をするように、中学生になった姪の恵麻には「キモい」と言われ、家に居づらい雰囲気が漂う。

「第二話 昼に外へ出かける」
五歳になる甥の連が保育園に行きたがらなくなる。出てくるご飯がベチャベチャで嫌だそうだ。毎朝、一騒動が起る。
そんな時に母親の恵子が足を怪我してしまう。そのため雅治は保育園に行かずに家にいる蓮と遊ぶようになり、気に入られる。
姪の恵麻は新しい学校に馴染めず、早退を繰り返すようになる。

「第三話 電動自転車に乗る」
雅治は蓮を電動自転車に乗せて、保育園の送り迎えをすることになり、保育士の瞳と話すようになる。
恵麻はオンラインゲームをやり始め、知らずにQ太郎こと雅治と接点を持つ。

「第四話 アイスをおごる」
雅治はオンラインゲームのオフ会に参加する。その中にハンドル名・玉虫がいて、彼は立花家の隣に住む鴨志田家の息子、智也であることがわかる。
ある日、保育園に蓮を迎えに行くと、ある男がいた。
雅治は蓮を連れずに家に帰り、部屋に閉じ籠もる。
雅治の尋常ではない様子を見た恵麻が蓮を迎えにいき、雅治の過去の話を聞いてしまう。
鴨志田家の息子が夜間に大暴れをし、止めに入った雅治の父親が腰を再度痛めてしまう。

「第五話 働く」
雅治はそろそろ一人で暮らそうかと考え始め、父親に言うが、まだしばらく一緒に暮らそうと言われる。
思い切って瞳に保育士になるにはどうすればいいのか尋ねる。
ある夜、恵麻からQ太郎にゲームをしようという連絡が入る。恵麻はあることからQ太郎が雅治だということを知ったという。
雅治、一歩を踏み出す。

登場人物たちがいいです。
主人公役の松田龍平は雅治役がピッタリでした。
彼の醸し出す引きこもりだけど真面目でいい人感がいいです。
ニュースで兵庫県知事のパワハラ問題が大きく取り上げられているので、特に印象に残ったのが、元上司との場面です。
子ども(恵麻)に雅治のことをベラベラ話したことも信じられませんが、自分を見て雅治が逃げ出したのにも関わらず、しつこく会いたがるところがすごく嫌でした。(恵麻と瞳、そんな奴に協力するなよな)
急に辞めた雅治をみんな心配しているよといいつつ、自分はパワハラで訴えられたので会社を辞めたと話します。
それなのに、「僕、そんなひどかった」とか聞くんですよ。
「はい」という雅治に「はっきり言うなぁ」と苦笑しますが、またパワハラですかぁ。「普通でした」と無理矢理言わせて、納得するなよな(怒)。    
お前のせいで心が病んで、会社に行けなくなったんだよと言えたら、どれほどいいか。この人のメンタルは兵庫県知事に似ているなと思いました。
した方は忘れるけど、された方は忘れないんですよ。
「誰かのせいとか、そういう感じではないです」なんていう雅治が痛々しいです。

母親役の風吹ジュンは、高齢女性の憧れです。何歳になっても可愛く、品があります。
子役もよかったです。
恵麻役の女の子、大きくなったら美人さんになりそう。
学校の場面はリアルにこういうことがあるのかなと、怖くなりました。
グループごとのダンスなんて、先生、恵麻ちゃんが仲間外れになっているのに気づいているわよね。それなのに放っておいて、早退が増えたから一応親に電話したのね。普通は一回目に早退させるときに親に電話しないのかな?
蓮役は最高でした。全く演技しているように見えません。孫に欲しいわ。
そうそう、ハウスメーカー「三島ハウジング」の営業マン役の河村を演じた井之脇海君は懐かしいですねぇ。「義母と娘のブルース」で見ただけなので、大きくなったなぁと思いました。

他にも色々と好きな場面とかおかしな(funnyな)場面とかあります。
とにかく面白かったので、興味のある方は観て下さい。
ほっこりするドラマです。

主題歌「たのしいひとり」 (このMVに猫型配膳ロボット『ベラボット』が登場         
              しています。かわいいです♡)
挿入歌「0.5の男

ドラマ「ペンションメッツァ」を観る2024/09/09

Amazon Prime Videoのお勧めにあったドラマで小林聡美が主人公のドラマを観てみました。
わたしは結構小林さんの出ているドラマが好きかも。
もともとはWOWWOWのオリジナルドラマで2021年1月に放映されたそうです。


「メッツァ」とはフィンランド語で「metsä」、「森」のことです。
舞台は長野の別荘地のカラマツ林に建つ1軒のペンションで、客室は一室のみ。
森崎天子(テンコ、小林聡美)という女性がペンションを経営しています。
ドラマの中に森の人という不思議な女性が現れます。子どもは不気味と思うらしいですが、見たらすぐに誰かわかりますので、ここには書きません。

「第一話 森の紳士」(常木:別所広司)
テンコが庭の手入れをしていると、木の茂みの中から男が現れる。泊まる宿を探しているというので、テンコは自分のペンションに誘う。男は荷物も何も持っていない。名は常田で東京に住んでいると書いてはいたが、彼は一体誰なのだ?

「第二話 ひとりになりたい」(ミツエ:石橋静河、小川:ベンガル)
ミツエがソロキャンをやろうと思ってキャンプ場に行くと、ウザいオヤジがいたので、別のキャンプ場を探そうと歩いていると、テンコと出会う。
キャンプ場は隣町まで行かなければならないので、テンコは自分のペンションに泊まらないかと誘う。
ペンションの部屋にテントを張り、酒を呑み楽しむ二人。

「第三話 燃す」(フキ:板谷由夏)
様々な土地に行っては写真を撮っているカメラマンのフキが久しぶりにやって来る。彼女がペンションに置いている写真のポジが溜まったので、二人は庭で燃やす。

「第四話 道半場」(ソウマ:伊藤健太郎)
捜し物をしているテンコ。そこに自転車で通りかかった青年が水を求める。
青年は飲みながら泣き出す。その日は大変なことばかりあったそうだ。
自転車がパンクし、携帯をなくし、地図がないのに探しまわっていたら迷子になり、テンコのペンションに辿り着いたらしい。
ペンションに泊まりたいというので、泊めてやる。

「第五話 ヤマビコの休日」(ヤマビコ:山中崇)
お散歩をしていたテンコはヤマビコストアーのヤマビコに偶然出会う。休日なので、古墳まで行ってきたそうだ。一緒に地元で有名な湧水場まで水汲みに行く。
帰りはヤマビコが車で送ってくれた。
お礼にテンコはヤマビコをお茶に誘う。
その流れで、テラスでお酒を飲み、この土地にやって来た理由などを語りあう。

「第六話 むかしの男」(コマちゃん:光石研)
テンコの元カレのコマちゃんが急にやって来る。コマちゃんは昔と変わりなく、いい人だ。コーヒーを入れるのが上手く、楽しく歌やダンスができる人だ。
懐かしい昔のことを話す二人だが…。

「第七話 さすらう」(ヤマメ:三浦透子)
母親とペンションによく来ていたヤマメがスイカを持ってやって来る。
一緒に料理をし、食べた後に、ヤマメの持って来たスイカを食べていると、急にテンコが言う。
「ヤマメさん、ここに住まない」

ペンションに泊まったことがないので、どんなお料理が出てくるのか知りませんが、テンコが作るのは、ハンバークや焼き肉、チキンソテー、手巻き寿司、カレー、焼きそばなど普通のお料理です。それがとても美味しそうに見えます。
長野で育った野菜も肉も、ここらで売っているものよりも断然おいしいでしょう。
冬は寒そうなので、遠慮しますが、それ以外の季節なら住んでみたいと思いました。

特に何かが起るというものではなく、テンコともう一人の登場人物との会話だけのドラマですが、何故か癒やされます。
森と木をふんだんに使った家や音楽が心地いいんです。

空飛び猫」 大貫妙子

エンディングの久しぶりに聴いた大貫さんの澄んだ声が毎回心に染みます。
ドラマ中に流れるピアノ曲もいいですよ。
予告編があったので、載せておきます。


「かもめ食堂」や「めがね」、「パンとスープとネコ日和」などが好きな方は大丈夫。すぐにこの世界に入り込めるでしょう。
この頃、疲れた、何かイライラする、どこかに行ってしまいたい、なんて思っている方もこのドラマを観て下さい。
役所さんが可愛く見え、おいしい朝食を逃して可哀想とか思えたり、部屋の中でテントを張って寝たくなるし、フキさんのビールの飲みっぷりを見ると、ビールを飲みたくなりますよ。入れ方が雑で、泡がいっぱいですけどねw。
それに、テラスでチーズを肴にワインが飲みたくなるし、「あの素晴らしい愛をもう一度」を歌って踊りたくなります。
わたしだけかもしれませんけどね、笑。

フィンランド旅行③ーラーセポリ博物館とムーミン美術館2024/08/01

【第四日目】
二日間、ヘルシンキ市内を回ったので、この日はヘルシンキ郊外へ行くことにしました。
友人が大好きなヘレン・シャルフベックの絵がある、小さな博物館まで行きました。
博物館はラーセポリ博物館(Raaseporin Museo / Raseborgs museum)といい、タンミサーリ(Tammisaari / Ekenäs)という町にあります。
*(フィンランド語/スウェーデン語)
友人が交通機関を調べてくれたので、わたしはただ着いて行くばかりで、楽ちんでした。
VRアプリで電車の切符もバスの切符も買えました。
あまり電車やバスがないので、気をつけないと接続が悪く、帰りが遅くなります。
ちょうどヘルシンキからの電車が全線改良工事をしていたため、ヘルシンキからカリス(Karyaa/karis)までバス(片道10ユーロ)、カリスからローカル線(片道 3.40ユーロ)に乗り、タンミサーリ(Tammisaari / Ekenäs)まで行きました。
バスも電車も好きな座席に座れました。
田舎の風景が見られて、楽しかったです。

タンミサーリ駅から博物館(入館料12ユーロ)まではGoogleさんに頼りましたが、わたしの携帯では案内人が道から外れていて、不思議でした。
詳しい経路を知りたい方はこちらをご覧下さい。
ヘレン・シャルフベック(1862年ー1946年)の絵はシャルフベック館にあります。
絵の他に彼女が使用していた杖とかイーゼルとかもありました。
英語の説明書きがなかったのが残念です。
軽く彼女の生涯を紹介しときますね。

1862年にヘルシンキに生まれる。
3歳の時に階段から落ち、足が不自由になり、一生杖をつく生活をした。
小学校に通えず、家庭教師に教わる。
11歳の時に絵の才能が認められ、フィンランド芸術協会の素描学校で学ぶ。
1880年、≪雪の中の負傷兵≫がフィンランド芸術協会に買い上げられ、奨学金を得ると18歳でパリに行き、画塾アカデミー・コラロッシで学ぶ。

       ≪雪の中の負傷兵≫ 1880年 アテネウム美術館蔵

1889年、≪快復期≫で国際的な名声を得る。

         ≪快復期≫ 1888年 アテネウム美術館蔵

1890年にフィンランドに帰国。ヘルシンキの素描学校で教鞭を執る。
1902年に療養をかねてヒュヴィンカーへ引越し、母と暮らすが、その後15年間、家に引き籠もって制作に集中する。
1914年、フィンランドを代表する9人の美術家のひとりとして、フィンランド芸術協会から自画像を依頼される。

      ≪黒い背景の自画像≫ 1915年 アテネウム美術館蔵

1918年、内戦が勃発。タンミサーリに二週間滞在する。
1920年、フィンランド大統領から高位勲章の白薔薇勲章を授与される。
1923年、母が死去。
1925年、タンミサーリに引越す。
1939年、第二次世界大戦が始まり、フィンランドは冬戦争に突入し、シャルフベックはタンミサーリから北のテンホラにあるポルカの農場に疎開する。
1944年、スウェーデンのサルトショーバーデンの療養ホテルに定住する。
晩年には自画像連作を描いて、1946年1月23日83歳で死去する。

大きな失恋をパリ時代とヒュヴィンカー時代に二回ほどしたようです。
写真が写せないので、どういう絵があったのか紹介できませんが、わたしが一番印象に残ったのが、彼女の自画像です。彼女は40点以上の自画像を描いたそうです。その中に彼女は自分の悲痛な思いを込めているのかもしれません。
入り口の壁に若い頃から順番に自画像の写真が並べてありましたが、晩年のものは…ハリーポッターに出てくるヴォルデモート卿かと思えるほどです(失礼)。

ショップとカフェがあったので、カプチーノを頼み、しばし庭でくつろぎました。


両側に犬連れの方々がいて、右側のわんこはご主人様がやって来ると、嬉しくて飛び上がっていました。か・わ・い・い。


ランチがまだだったので、駅までの帰り道の途中にあるカフェに入ってみました。


海老ののったオープンサンド(紅茶とともに7.50ユーロ)を食べました。
カフェの横から海が見えたので、行ってみることにしました。


石の教会が見えました。


通り過ぎていくと、パターゴルフをしている人たちがいます。


水辺に行くと、犬を連れて水の中に入っていく女性がいました。


わんこは水が好きなんですね。


もう一匹やって来ました。
お姉さん、スカートが短くて、お尻が見えていますよ。水着かな?
わんこがブルブルすると大変です。


浜辺になっていて、海水浴をしている人もいるようです。


空が晴れ渡っています。


ガレージセールかな?色々と古いいらなくなった物を売っていました。


海辺にはヨットが沢山停めてあります。
乗ってみたいですねぇ。

ヘレン・シャルフベックの絵も浜辺もよくて、ずっとここにいたかったです。
帰りは電車からバスに乗り込み、無事にヘルシンキまで戻って来られました。

【第五日目】
この日はタンペレ(Tampere)のムーミン美術館(Muumimuseo)に行きました。
前日にVRアプリで特急列車の切符を買っておきました。今回は座席指定しなければなりません。行きと帰りの運賃が違います。
1時間半で着く電車もあったのですが、少し運賃が高かったので、2時間ぐらいかかる電車にしました。行き、22.90ユーロ、帰り、23.90ユーロ。
ひょとすると、もっと前に予約するともっと安かったかもしれません。


わたしたちの前の座席にテーブルがありました。
長距離の電車には二階席や食堂車があり、犬禁止の車両もあります。
電車に乗っていて気づいたのですが、フィンランドの白樺って北海道のに比べると細いですね。寒いと白樺も大きくなれないのかしら?

ヘルシンキでは晴天で汗をかくぐらいの天気が続いたのですが、なんとタンペレではザンザン降りの大雨に遭いました。
ゴアテックスのスニーカーとポリエステルの服とパンツをはいていたので、わたしはそれほど被害はなかったのですが、友人はスニーカーがグッショリ濡れて、大変でした。
駅からムーミン美術館の道のりが遠く感じました。


この大きなタンペレホールの中にムーミン美術館はあります。


右側がホールの入り口です。


ムーミン美術館の入り口。
大雨にもかかわらず、ムーミン美術館(14.50ユーロ)には沢山人がいました。
人気なんですね。


美術館にはムーミンの挿絵の原画やスケッチ、5階建てのムーミン屋敷、本のワンシーンのミニチュアなどが展示されていて、日本語でもムーミン作品の朗読が鑑賞できます。
狭い部屋に人が多くて、わたしは疲れが出たのか、あまり見る気になれず、ほどほどに見て、お腹が空いていたので、カフェで食事をしながら友だちを待ちました。
そうそう、ムーミンの銅像は見に行きましたよ。といってもホール正面の左側にポツンとにありましたけどね。


かわいいムーミンです。
少し大きくしてみましょうか。


握手ができますね。
ショップは小さく、それほどムーミングッズが置いてなくて、残念でした。

帰る時には晴れていて、行きのわたしたちが歩いている時だけ雨が降ったようです。
帰りの道はあっけなく、こんなに駅から近かったのかと思うほどでした。
この後、パイプオルガンのコンサートに行くので、タンペレの町は見ずにヘルシンキに戻りました。


フィンランドの電車を載せておきます。


猫の絵が描いてあった電車です。猫はこの地方のマスコットなのかしら?

7時からヨハンネス教会(Johanneksenkirkko)でパイプオルガンのコンサートがありました。
この教会に行くにはソコスデパートの横にあるLasipalatsiから10番のトラムに乗ります。


トラムのJohanneksenkirkko駅からすぐの所にある、ルーテル派教会で、フィンランド最大規模の石造教会だそうです。


スウェーデンの建築家が多くの装飾や窓材料をスウェーデンから輸入して建てたそうです。


入り口の上、座席の後ろ側にパイプオルガンがあります。
コンサートは10ユーロで一時間でした。今回はパイプオルガンとバリトンの共演です。

<Program>
RICHARD WAGNER         オペラ「さまよえるオランダ人」序曲
 リヒャルト・ワーグナー    「ヴェーゼンドンク歌曲集」より
              「天使」、「悩み」、「夢」
                                    「タンホイザー」
                                         ヴォルフラム:
                                         Blick ich umher
                                            Pilgerchor
                                            Wie Todesahnung... O du mein
                                            holder Abendstern

OSKAR MERIKANTO         Rukous (祈り)
オスカル・メリカント            Suvi-illan vieno tuuli (san. Eino leino) 
               (夏の夜の風)
                                       Häähymni (婚礼讃美歌)

Juhana Kotilainen , baritone
Arttu Selonen, organ

プログラムに英語がない上に、「タンホイザー」のことをよく知らないので、ヴォルフラムの歌う歌をドイツ後のまま書いています。(どなたか教えて下さい)
Oskar Merikanto(オスカル・メリカント)はフィンランドの作曲家だそうで、フィンランド語の訳を載せました。


オルガニスト(前)もバリトン(後)の方も若いですね。バリトンの人の声がよかったです。
多彩なパイプオルガンの曲を聴きましたが、たまには正統派のバッハなども聴きたくなりました。

帰りにダンスをしている人たちを見かけました。


遠くから撮ったので、よくわからないかもしれませんが、昔のフォークダンス風の踊りでした。
楽しそうでいいですね。

この日は帰ってからハプニングがありました。

フィンランド旅行①ーヘルシンキ市内とパイプオルガン2024/07/30

【第一日目】
フィンランドへの飛行機は夜の11時ぐらいに出発し、ヘルシンキに早朝5時頃着く便があります。
朝着いてすぐに活動するほどの元気がないので、日本を午前10時過ぎに出発するフィンエアに予約をしました。
ところが8時25分発のJAL便に変更になってしまいました。
朝が苦手なのに、家を五時過ぎに出なければなりません。
休日にもかかわらず、結構電車に人が乗っていて、驚きました。
仕事に行くのか、朝帰りなのか…?

空港は夏休みになったばかりなので、少し混んでいました。
アプリでオンラインチェックインをしていたので、自動手荷物預け機で荷物を預けます。
この時、バーコードをかざす場所がわからなかったり、バーコードをかざしてもなかなか読み取ってくれなかったりして焦りました。
FACE EXPRESSを使うために、顔情報を登録しようとしましたが、またバーコードをかざす所がわからず、やっと見つけてかざしてみても読み取ってもらえません。
他の人がどうやっているのかよく観察してからやってみると、見事成功ww。
バーコードはわたしには鬼門です。
バーコードやパスポートは下に向けましょうねww。

バーコードで苦労した以外は何事もなく、無事に搭乗でき、隣の席が空いていてラッキーでした。
窓からフィンエアのマリメッコ機体が見えました。


これに乗りたかったわ…。
機内では寝ないで映画を観まくりました。
観たのは「異人たち」、「アーサー・ザ・キング」、「バービー」、「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」の4本です。
「異人たち」は見る時に注意が必要です。男同士の…があるんですもの。

機内食の味はまあまあで、量は男の人には少ないかも。
メインの食事ではチキンか豚肉かを選び、デザートはハーゲンダッツのアイス、軽食としてツナサンドをもらい、最後の食事は無印のバターチキンカレーでした。
カレーが一番美味しかったです。

ヘルシンキに15時40分に着く予定でしたが、15時10分ぐらいに着きました。
早くホテルに行けると思ったら、とんでもなかったです。
入国審査場まで遠くて、その上、入国審査に時間がかかり過ぎでした。
フィンランド国籍のある人はパスポートを機械にかざすだけでOKですが、それ以外の国籍の人は入国審査官に呼ばれるまで待っています。
呼ばれても、なかなか終わらないんですよ。何を質問しているんだか。
わたしの時は一人で旅行するのかとか、何日間いるのか、他の国に行かないのかなどということを訊かれ、すぐに終わりました。
若い審査官でしたが、英語が聞き取りにくくて困りました。

入国審査に時間がかかったので、荷物はすでに出ていました。
空港を歩いていると、犬がいました。
フィンランドって犬がOKの場所が沢山ありそうです。
ヘルシンキ中央駅の近くのホテルに滞在するので、電車で行くことにしましたが、駅までもが遠かった。東京の大江戸線みたい。
切符の買い方はVlogなどを見ていたので、迷わず買えました。
空港からヘルシンキ駅までABCゾーンで4.10ユーロです。
電車に乗ると、思わぬことが起りました。
行き先に「Helsingin rautatieasema」がないんです。
心配になって乗っている女性に英語で聞くと、この電車でいいと言われました。
でも、行き先が…。
ここで閃きました。電車の場合、中央駅は「Helsinki」なんですよ。
アナウンスで「Helsinki Central Station」って言ってました。
「Rautatieasema」はトラムや地下鉄の駅なんです。
後でこのことを話すと、友だちも迷ったそうです。
私たちだけがわからなかったのかしら?

ヘルシンキ中央駅に着いたのが五時過ぎ。
お腹がすくかもしれないと思いキオスクでヨーグルトとクロワッサンサンドを買いました。
カードを使うと、日本語で指示されましたが、キオスクと空港以外では日本語表示はでないようです。

ホテルの部屋はツインでバスタブのついている部屋です。
しかし、バスルームのシンクの排水が悪く、ちょっと心配。
友人はイギリスから来たのですが、夜の11時過ぎにホテルに着きました。

【第二日目】


ちょっと薄曇りの朝。中央駅付近に人はそれほどいません。
まず最初にアテネウム美術館に行きました。
2019年に国立西洋美術館で日本とフィンランドの外交関係樹立百周年記念として開催された「モダン・ウーマン―フィンランド美術を彩った女性芸術家たち」展で印象的だったヘレン・シャルフベックの絵があるということで、最初に行くことにしました。
入館料は22ユーロで、特別展のエーロ・ヤルネフェルト展にも入れます。
財布以外の荷物をロッカーに入れてしまい、後で困りました。
せめて携帯を持っていれば、好きな絵を写真で撮れたのに。
そんなわけで、この美術館の詳しい情報はこちらのブログでご覧下さい。
ヘレン・シャルフベックの絵は数点しかなく、それもあちこちにあるので、ウォーリーをさがせ!状態でしたww。
子どもたちを描いた絵が可愛くて、好きです。
エーロ・ヤルネフェルト展はそれほどの規模ではないだろうなんて思っていたら、とんでもなかったです。展示されている絵画が多すぎです。
彼の後期の風景画が気に入りました。さすが雪国の人。雪の描き方が上手いです。
腰が痛くなってきたので、最後の方の肖像画は飛ばしました。
友だちとの待ち合わせまで後10分というところで、足と腰にきたので見るのを諦めてカフェに入り、カプチーノ(4.90ユーロ)を飲みました。
初めてのフィンランドのカプチーノは美味しかったです。
カフェは美術学校時代には彫刻のギャラリーだったそうです。

美術館の後はエスプラナーディ公園へ。


銅像の頭の上にカモメがとまっています。
カモメは人の頭の上が好きなんでしょうか。


かわいいわんこがいました。オペラ座の怪人風なので、名付けて仮面わんこ。
この公園は小さいですが、芝生があるので、寝そべったり、ピクニックしたりするのがよさそうです。

ヘルシンキといったら、ヘルシンキ大聖堂でしょう。


雲が多いですが、雨は降りませんでした。
ここの階段を上るのは嫌でしたが、仕方なく上りました。
意外と上りやすく、筋肉痛にはなりそうもありません。(なりませんでしたよ)
実はこの階段を上らなくても、教会に行けます。
足が不自由な方は左側の通りから行ってみてください。
そうでない方は階段を上りましょうね。


階段上から見た元老院広場です。
教会の入り口に夜の7時からパイプオルガンのコンサートが開かれるというポスターがあったので、行ってみることにしました。

お腹が空いたので、マーケット広場とオールド・マーケットホールに向かいます。


海辺はいいですね。晴れてきました。


この船がスオメリンナ島へ行くのでしょうか。
マーケット広場にはベリー類や食べ物を売っている屋台のテントがあります。


日差しが強く、暑いので、オールド・マーケットホールに入ってみることにしました。
この中に食料品や食べ物を売っているお店が入っています。
サーモンやトナカイ肉なども売っています。
ちょうど真ん中にあるStoryというお店でサーモンスープランチ(16.90ユーロ)を食べることにしました。


たっぷりとたくさんのデルやサーモン、ジャガイモが入ったスープです。
これだけでお腹がいっぱいになりましたが、ちょっとわたしには塩辛かったです。

夜にパイプオルガンを聞きにいくので、エスプラナーディ公園に戻り、マリメッコなどのお店を覗いてから、デパートのストックマンとソコスの地下にあるスーパーを見学に行ったついでに夕食を買うことにしました。
そうそう、帽子を忘れたので、買いました。(しかし、最終日になくしてしまったのです(>o<)。馬鹿なわたし)


ストックマンではスーパーに行くまでの間にペットショップがあり、わんこたちに音のするおもちゃを買いました。フィンランド製ではなく、中国製でスウェーデンの会社のものです。


スーパーにサーモンのお寿司が売っています。大体12〜13ユーロぐらいでした。
醤油がついていませんが、このまま食べました。

カード決済では、フィンランド語、スウェーデン語、英語のどれでするかと聞かれます。
英語が3番なので3番を押すと、決済できないことが多いです。何故なのでしょうね。


少し休んで、パイプオルガンを聞くために、再度ヘルシンキ大聖堂に行きました。
道を間違えたおかげで、階段を上らずに行くことができましたww。
オルガニストは井上圭子という日本の方です。

<Program>
NICOLAS DE GRIGNY      Récit de Tierce en taille
CÉSAR FRANCK             Choral No.1 E-dur
THÉODORE DUBOIS       Toccata
HARRI VIITANEN             Images d'oiseau
LOUIS VIERNE                Cathédrales ("Pièces de Fantasie")
                                      Hymne au soleil ("Pièces de Fantasie")

10ユーロで1時間の演奏会でした。
「Images d'oiseau」という曲を作った作曲家のHARRI VIITANENさんが来ていました。
パイプオルガンの音色の多彩さが印象的なコンサートでした。鳥の鳴き声もオルガンで描けるんですよ。
夏のこの時期にはヘルシンキ市内のどこかの教会でパイプオルガンのコンサートがほぼ毎日開かれているようです。
興味のある方は是非行ってみて下さい。
前売り券を買わなくても、その場で入場券が買えます。もちろんカード払いもできます。

暑くなりましたね2023/04/06

日差しも強くなり、お散歩したママは汗をたっぷりかいています。
このままでいくと、夏にはどうなるのかしら…。
そうそう、ダイエットは進んでいません。
「Improved health」というワークアウトをしてから、胸郭出口症候群が悪くなり、運動を控えているのとおやつが増えているからかもしれません。
糖分はダイエットによくないですね。

お散歩中のわんこの写真はあきらめたとはいえ撮りたくなります。
前を見ていなくてもいいかなと思って、お花と一緒に、パチリ。


弟は大丈夫かと思って撮ろうとすると…。


なかなか前を向いてくれません。お家でおもちゃを追いかけている時はちゃんと前を向いてくれるのに。
わんこたちにとって、家の外は縄張りではないので落ち着かないのかもしれませんね。

この頃知っている有名人が次々と亡くなっています。
坂本龍一さんの、あまり取り上げられていませんが、「シェルタリング・スカイ」を聞くと、映画の場面が鮮やかに甦ってきました。

今日はムツゴロウこと畑正憲さんがお亡くなりになられたそうです。
動物と触れ合うことの楽しさを教えてくれたのは彼でした。

ご冥福をお祈りいたします。

読んだシリーズ物2023/03/10

久しぶりにこの頃聴いている歌を紹介しましょう。
藤井風は…ちょっとあっち(?)に行ってしまった感じなのでww、この頃気にいっているのは、日本のアーティストでは優理。
「ドライフラワー」や「ベテルギウス」、「レオ」などいい歌があります。
レオ」は犬のことで、聴くと泣きますよ。
この歌に批判があることを知り、びっくりしています。
海外のアーティストでは日本国籍を持ち、イギリスで活躍しているリナ・サワヤマ。先月かな、来日していましたね。
2年前の「Chosen Family」ではエルトン・ジョンとデュエットしています。
この歌をOne Voice Children's Choirのこどもたちが歌っているのが可愛いいですよ。



安田依央 『出張料亭おりおり堂 あつあつ鍋焼きうどんと二人の船出』
特にこのシリーズがいいというわけではないのですが、一応最終巻なので、一番最初に紹介してみました。
老舗旅館に招かれて料理をしに行き、とんでもない事件に巻き込まれた仁と山田。
旅館の開かずの間は仁兄弟の過去が関係していた。
なんとかすべてが明らかになり、落ち着いたところで仁と山田は…。

や~、話が大きくなってびっくり。
R国やら文化財やら、なんたらかんたら…。ただの美味しい料理が出てくるお話だと思って読んでいたのに。
最後はすべて上手く行き、ゾンビの山田も普通の人間になり、幸せを手に入れましたとさ、笑。

喜多みどり 『弁当屋さんのおもてなし 新米夫婦と羽ばたくお子様ランチ』
このシリーズは終わったと思っていました。
今回はユウと千春の婚約時代から宅配サービスを始めるまでのことが描かれています。
何度でも言いますが、こんなお弁当屋さんがあったら、週に一回は食べたいです。

望月麻衣 『京都寺町三条のホームズ 19 拝み屋さんと鑑定士』
拝み屋さんとくれば、望月さんの他のシリーズも読んでいる人にはすぐにわかりますよね。
二月のある日、小松探偵事務所に賀茂澪人が二つの仕事を依頼しに現れる。
一つは清貴への鑑定の仕事で、もう一つは小松探偵事務所への調査の仕事だった。

これは何故19巻も続いているのか不思議なシリーズです。
私は前にも書きましたが、京都のガイドブックとして読んでいます、笑。

志賀内泰弘 『京都祇園もも吉庵のあまから帖6』
京都ガイドブックの二冊目。といってもこちらは元芸妓で甘味処「もも吉庵」の女将であるもも吉が、年の功といいましょうか、いい味出してます。
今回のお話は全体的にいいかも。
猫のおジャコちゃんのことがわかりますよ。

おすすめは『弁当屋さんのおもてなし』と『京都祇園もも吉庵のあまから帖』です。
『弁当屋さんのおもてなし』は1巻から、『京都祇園もも吉庵のあまから帖』はどこから読んでも大丈夫です。

ヨルン・リーエル・ホルスト 『警部ヴィスティング 鍵穴 』2022/06/10

先週イギリスはエリザベス女王の戴冠70周年で賑わっていたようですね。
華やかな服装がお似合いで、エリザベス女王は何歳になっても素敵です。
私はコンサートの方に興味があったので、YouTubeで見てみました。

Platinum Jubilee Pageantではエド・シーランが「Perfect」を歌っていました。
エリザベス女王が好きな歌だったりして。
王室の方々がバルコニーから引っ込んだ後に、驚いたことにABBAがが出てきて
「Dancing Queen」を歌いました。
こういう粋なことは、日本では考えられないことですね。

コンサートの前にはエリザベス女王がパディントンとお茶をするビデオが写され、女王の茶目っ気のある顔がよかったです。
〇〇〇からマーマレードのサンドイッチが出てくるとは思いませんでしたwww。
コンサートにはクイーン+アダム・ランバートやロッド・スチュワート、デュランデュラン、エルトン・ジョン、アンドルー・ロイド・ウェバー、ダイアナ・ロスなど往年の大スターが出ていました。
久しぶりに見たロッドやダイアナに年を感じてしまいました。

宮殿の前では誰もマスクをしていないし、ものすごい人混みで、コロナは大丈夫かと心配になりました。
イギリスではコロナはもう過去のことになっているようですね。



『カタリーナ・コード』に続く「未解決事件四部作」の二作目。

ラルヴィック警察の主任警部ヴィリアム・ヴィスティングは検事総長に呼び出される。
引退した元国会議員で、複数の労働党政権で官僚を経験したバーナール・クラウセンが心臓発作で急逝したので、労働党幹事長が機密文書の有無を確認するためにクラウセンの別荘を訪ねたところ、大金のつまった段ボールを見つけたと言うのだ。
ヴィスティングは極秘に少数精鋭のチームを集めて、この金の出所を探るように命じられる。

ヴィスティングは鑑識員のエスペン・モルテンセンと共に別荘に行き、金を調べ、その金を自分の家に運ぶ。
その翌日、別荘が放火される。
火災現場でヴィスティングは検事総長から伝えそびれたと言って、ある手紙のコピーを渡される。
それは2003年にイェルショ湖付近で22歳の若者が行方不明になった事件にクラウセンの関与をほのめかす手紙だった。

ヴィスティングはモルテンセンの他に大手タブロイド紙≪VG≫を退職し、フリーのジャーナリストとなった娘のリーネも手伝わせることにする。
イェルショ湖事件の捜査資料がクリポスのCCG(未解決事件班)に送られていたため、不本意ながらアドリアン・スティレルも捜査に加わわることになる。

捜査していくと、金にまつわる思いがけない事件が浮かび上がってくる…。

『猟犬』では停職処分を受けていたヴィスティングなのに、今度は検事総長の直々の呼び出しです。
ヴィスティングの捜査能力はそれなりに認められているということですね。
スティレルとは敵対関係になるかと思っていたら、なりませんでした。
スティレルは純粋に未解決事件を解決したいので、解決するためには手段を選ばないだけでした。利用される方はたまったもんじゃないですけどね。
娘のリーネはこれからも事件に関係していくのでしょうが、何やら危うい感じがします。彼女は父親とは違い見境なく突っ走るタイプらしいので、危ない目に遭いそうです。

最後にカーチェイスがあり、今までと雰囲気がちょっと変わりました。
あくまでも私の思い込みですが、派手なアクションはなくて、地道な聞きこみなどしかやらないと思っていたのです。
聞きこみだけじゃ読んでる人たちがあきるのかな。私は好きですが。

小学館では「未解決事件四部作」として『カタリーナ・コード』、『鍵穴』、『悪意』、そしてもう一冊を出版するようです。
できれば残りの作品も翻訳してくださいませ。お願いします。


クリスマスの映画「エルフ~サンタの国からやってきた~」を観る2021/12/23

昨年のクリスマスはマイケル・ボールとアルフィー・ボーのクリスマスアルバムを聴きましたが、今年はノラ・ジョーンズのクリスマスアルバム「I Dream Of 
Christmas」がよさそうです。
アルバムから「Christmas Calling」という歌がYouTubeにあったので、聞いてみてください。
昨年から注目している少年コーラス隊のOnly Boys Aloudは「2021 Virtual
Christmas Concert」を開催してくれました。
まだみんなで一緒に歌えないのが悲しいですね。
Welsh of the West Endは「All I Want for Christmas is You」を歌っています。
クリスマスになるとイギリス人は”ugly Christmas jumpers”(醜いクリスマスのセーター)を着ます。
歌を聞きながら、どんなジャンパーを着ているのか見るのも楽しいですね。

クリスマスの映画は「エルフ」を観ました。


あるクリスマスの夜、プレゼントを配っていたサンタはある孤児院からサンタの袋に迷い込んだ赤ちゃんを北極に持ち帰ってしまい、子どものいないエルフがその赤ちゃんんを育てることになります。

赤ちゃんはすくすくと育ち、エルフたちよりも大きくなっていきます。
30年経ち、赤ちゃんは立派な青年になり、バディと名づけられました。
エルフたちと比べると身体は大きく、手先が不器用で、プレゼント作りも遅く、そんな自分に落ち込むバディでしたが、他のエルフたちは彼のことをやさしく見守ってくれていました。

ある日、パパエルフはバディに、彼はエルフではなく人間の子であることを告げ、実の父親を探しに人間界に行かせます。
父親の唯一の手がかりはスノードームの中に入っているエンパイア・ステート・ビルディング。
そこでバディは出版社に勤める父親のウォルターに無事に会うことができたのですが、ウォルターはバディの姿に驚き、追い出します。
追い出されたバディは目の前にあったデパートに入っていき、着ていた服からクリスマスイベントの臨時社員だと間違われ、働くことになります。
バディは一緒に働くジョヴィーに恋をします。

ウォルターは昔つきあっていた女性が別れた後子どもを産み、その後亡くなり、施設に預けられた赤ちゃんが行方不明になったことを知ります。
親子鑑定をしてみるとバディが自分の子であることがわかり、自分の家に引き取ることにします。妻のエミリーは暖かく迎えてくれますが、息子のマイケルは引き気味です。
日中家に置いておくわけにもいかず、バディはウォルターの職場でお手伝いをすることになります。
ウォルターは仕事が上手く行っておらず、バディに八つ当たりをするばかり…。
バディはすぐに友だちが出来ました。

クリスマスがやってきました。
子ども達のサンタを信じる心が足りず、サンタのソリはパワー不足で公園に落下。
バディが気づいて修理しますが、飛べません。
しかし、そこに救いの手が…。

なんとバディ役のウィル・フェレルは身長が190㎝以上もあるらしいです。
何しろ姿がおじさんでやることが子どもですから、そのアンバランスさが笑いを誘います。
それだけではなく、もちろん最後はクリスマスらしくハートウォーミング。
家族で観ることができる面白いクリスマス映画だと思います。
ちなみにイギリスのウィリアム王子が毎年鑑賞するのがこの映画だそうです。