野地秩嘉 『企画書は一行』2006/08/14

企画書をいうと、ながながと書きたくなりませんか?
ところが、この本にのっている人たちは、簡潔な企画書を書いていながら(書いたからこそ?)、自分の企画を通し、ヒットを産んでいます。

例えば、トヨタ自動車 張富士夫、キリンビール 和田徹、ナムコ フードテーマパーク 池澤守、元警視庁長官 國松孝次、旭山動物園園長 小菅政夫などなど。
どの人も、企画書はどんなに長くても二ページ。
一行で言いたいことを表すということです。
例えば、

「美女がサメに襲われる映画」・・・「ジョーズ」だとわかりますね。
「一生、屋台を引くことはできない」・・・寒いですし、大変ですよね。
「彼女の部屋で遅めのランチ。パスタを食べながらグビグビ」・・・飲みたくなります。

この頃読む本のどこかに必ず書いてあるのが、夢を手帳に書いてみるというものです。
この本にもありました。
GMO会長兼社長 熊谷正寿氏が自分自身の未来への夢や目標を手帳に記しているそうです。
1年という短期間ではなく、もっと遠い未来の夢や目標をまず箇条書きにします。
それからそれに向けて、短期間の目標を決めるそうです。
彼は企画書も簡潔であれといいます。
何故なら、人生とは時間を消費していくことである。
分厚い企画書を読ませて、他人の時間を消費させてはいけない。
なるほどです。
なんでもいっぱい書けばいい。マスがあれば、埋めなきゃならないと思い込んでいました。
それでは駄目なのですね。

最後に著者のまとめを載せておきます。
一行で「相手の頭の中に同じ映像を映すことができれば、企画は結実する」。