志村季世恵 『大人のための幸せレッスン』 ― 2006/09/02

この本はいつか買って、本棚に埋もれていた本です。ペラペラとめくっていると、こういう文がありました。
<五感再生>が幸せへの近道
日常生活を営んでいくにあたり、五感を使って、今を楽しむことがいいというのです。
ご飯を「おいしい」と味わって食べる
空を眺めてみる
お風呂に身体だけでなく心もつかる
裸足で土の上に立って、地球とスキンシップをする
木や花を見つめてみる
こういうゆとりがあると、心が喜ぶでしょう。忙しい主婦だと、天気がよいと洗濯ができるわ、と思うのだそうです。私は天気がよくても仕事をしているので、遊びに行きたいな、などと思ってしまいますが。
土の上を歩くことは、ずいぶんしていません。
心が喜ぶことは、まず身体からなのでしょうね。
だんだんと涼しくなってきています。
そろそろ散歩にいい季節ですね。
<五感再生>が幸せへの近道
日常生活を営んでいくにあたり、五感を使って、今を楽しむことがいいというのです。
ご飯を「おいしい」と味わって食べる
空を眺めてみる
お風呂に身体だけでなく心もつかる
裸足で土の上に立って、地球とスキンシップをする
木や花を見つめてみる
こういうゆとりがあると、心が喜ぶでしょう。忙しい主婦だと、天気がよいと洗濯ができるわ、と思うのだそうです。私は天気がよくても仕事をしているので、遊びに行きたいな、などと思ってしまいますが。
土の上を歩くことは、ずいぶんしていません。
心が喜ぶことは、まず身体からなのでしょうね。
だんだんと涼しくなってきています。
そろそろ散歩にいい季節ですね。
東野圭吾 『探偵倶楽部』 ― 2006/09/03

東野圭吾の『探偵倶楽部』を読みました。
ある銀行のメンバー制の調査機関の愛称が『探偵倶楽部』。
その倶楽部のメンバーが、謎の死をとげ、家族が調査を依頼します。
探偵は黒いスーツを着ている男と、黒のワンピースを着ている大柄な女。
あまり登場場面はありませんが、何故かトリックを次々と見やぶっていきます。
軽いミステリーがお好みなら、暇つぶしにおもしろい本かもしれません。
ある銀行のメンバー制の調査機関の愛称が『探偵倶楽部』。
その倶楽部のメンバーが、謎の死をとげ、家族が調査を依頼します。
探偵は黒いスーツを着ている男と、黒のワンピースを着ている大柄な女。
あまり登場場面はありませんが、何故かトリックを次々と見やぶっていきます。
軽いミステリーがお好みなら、暇つぶしにおもしろい本かもしれません。
池内 紀 『なぜかいい町 一泊旅行』 ― 2006/09/05

美瑛の丘
ドイツ文学者の池内紀という人が日本の、一般にはそんなに知られていない町を歩いています。例えば斜里町、上川町、岩内町(北海道)、金山町(山形県)などなど。
彼の旅のスタイルは、着慣れたシャツにジーンズ、小ぶりのリュックサックがひとつ。家は午後に出ます。駅前のビジネス・ホテルやシティ・ホテルに泊まって、次の日いちにち見知らぬ町を歩くというものです。
観光地もいいけれど、こんなちっちゃな町を歩くのも、いいものだと思わせられる本です。
ドイツ文学者の池内紀という人が日本の、一般にはそんなに知られていない町を歩いています。例えば斜里町、上川町、岩内町(北海道)、金山町(山形県)などなど。
彼の旅のスタイルは、着慣れたシャツにジーンズ、小ぶりのリュックサックがひとつ。家は午後に出ます。駅前のビジネス・ホテルやシティ・ホテルに泊まって、次の日いちにち見知らぬ町を歩くというものです。
観光地もいいけれど、こんなちっちゃな町を歩くのも、いいものだと思わせられる本です。
ドリーン・バーチュー 『エンジェル・セラピー』 ― 2006/09/07

この本は私たちの気持ちにあった癒しの言葉が項目べつに書かれています。
例えば、
「怒りで心がいっぱいになったとき」
「仕事について」
「子どもたちについて」
「祈りについて」
などなど。
ひとりきりで静かな時間を過ごしていると、天使たちが内部で忙しく働いてくれ、身体がすっきりするそうです。
成長にはペースがあり、それはゆっくりとしたもの。
私たちは生き急ぎすぎているのかもしれません。
楽しむことを罪悪だとは思っては駄目なのです。
自分の心の声を聞くことが大事なのだそうです。
病気になるのも、ひょっとしたら、ゆっくり進みなさいという”しるし”なのかもしれません。
例えば、
「怒りで心がいっぱいになったとき」
「仕事について」
「子どもたちについて」
「祈りについて」
などなど。
ひとりきりで静かな時間を過ごしていると、天使たちが内部で忙しく働いてくれ、身体がすっきりするそうです。
成長にはペースがあり、それはゆっくりとしたもの。
私たちは生き急ぎすぎているのかもしれません。
楽しむことを罪悪だとは思っては駄目なのです。
自分の心の声を聞くことが大事なのだそうです。
病気になるのも、ひょっとしたら、ゆっくり進みなさいという”しるし”なのかもしれません。
江國香織 『薔薇の木琵琶の木檸檬の木』 ― 2006/09/08

江国さんの本は『きらきらひかる』と『号泣する準備はできていた』を読んだことがありますが、あまり印象に残っていません。人間の掘り下げ方が浅いように思えたのです。
なんで今回この本を読んだかと言うと、彼女が書いた短編がおもしろかったからなのです。ある兄弟たちの話で、お母さんは子どもたちに手作りの料理を作る人で、自分が出かけるときも、ちゃんと子どもたちのために夕食を作っていきます。しかし、ある日、子どもたちは反乱を起こすのです。お母さんの作った夕食を庭に埋め、いつも食べちゃ駄目だと言われているジャンクフードを食べるのです。この子どもたちの様子がかわいらしくて、読む本が見つからなかったこともあり、彼女の本を手に取ってみました。
なんとも不思議な恋愛小説です。
登場人物たちは、夢の国に生きているかのように、実態のないものです。フワフワとしていて、とらえどころのない人物たちが、実態のない恋愛をしている、そういう感じの本です。
主人公の女性は、結婚していて、日常生活に何不自由していない。家にいるのが大好き。紅茶を入れて、くつろぐ、そういう生活が好き。夫とはセックスレスに近いけれど、同じような趣味をしているので、夫の選ぶ物を着て、夫の喜ぶように行動する。なのに、何故か公園のベンチに座っていた、さえない男が気になる。歯医者でばったり会ったことがきっかけで、毎週会い、話をすることになり、ホテルにまで行ってしまう。
友人の夫は、若い女と浮気を繰り返す。だからといって妻にこれといって、不満があるわけではない。でも、女に子どもができ、ひとりで育てると聞いたとき、男の世界は終わる。
不可解だ。どの登場人物も、恋愛をしながら、そんなに悩むことなく、淡々と日常を生きている。この無機質な感じが、江国さんの描く世界なのだろう。この乾いた感じがいいという人もいるのだろう。
現代の男女の恋愛ってこんなものなのかもしれません。なんとなく、彼女の本を読みながら、思ってしまいました。
なんで今回この本を読んだかと言うと、彼女が書いた短編がおもしろかったからなのです。ある兄弟たちの話で、お母さんは子どもたちに手作りの料理を作る人で、自分が出かけるときも、ちゃんと子どもたちのために夕食を作っていきます。しかし、ある日、子どもたちは反乱を起こすのです。お母さんの作った夕食を庭に埋め、いつも食べちゃ駄目だと言われているジャンクフードを食べるのです。この子どもたちの様子がかわいらしくて、読む本が見つからなかったこともあり、彼女の本を手に取ってみました。
なんとも不思議な恋愛小説です。
登場人物たちは、夢の国に生きているかのように、実態のないものです。フワフワとしていて、とらえどころのない人物たちが、実態のない恋愛をしている、そういう感じの本です。
主人公の女性は、結婚していて、日常生活に何不自由していない。家にいるのが大好き。紅茶を入れて、くつろぐ、そういう生活が好き。夫とはセックスレスに近いけれど、同じような趣味をしているので、夫の選ぶ物を着て、夫の喜ぶように行動する。なのに、何故か公園のベンチに座っていた、さえない男が気になる。歯医者でばったり会ったことがきっかけで、毎週会い、話をすることになり、ホテルにまで行ってしまう。
友人の夫は、若い女と浮気を繰り返す。だからといって妻にこれといって、不満があるわけではない。でも、女に子どもができ、ひとりで育てると聞いたとき、男の世界は終わる。
不可解だ。どの登場人物も、恋愛をしながら、そんなに悩むことなく、淡々と日常を生きている。この無機質な感じが、江国さんの描く世界なのだろう。この乾いた感じがいいという人もいるのだろう。
現代の男女の恋愛ってこんなものなのかもしれません。なんとなく、彼女の本を読みながら、思ってしまいました。
ヴィルジニ・ブラック 『倒錯の罠』 ― 2006/09/09

今回の本はフランスが舞台です。考えてみると、あまりフランス人が主人公のミステリーって無いような気がします。(私が知らないだけでしょうか?)
パリ警察に協力するCIP(精神科医派遣センター・架空の組織です)に勤め始めたヴェラ・カブラルという女性精神科医が主人公です。
彼女は両性具有者で、それについては家族の中で暗黙の了解があります。
彼女の初めての仕事は、ショッピング・センターのお客を道連れに、自殺をしようとした双子の片割れを思いとどまらせることですが、上手く行ったのに、結局彼は刑務所で首をつって死んでしまいます。
次の仕事は、代議士兼市長の妻の自殺を止めるというものでした。
これもうまくいきそうだったのに、何かを見ておびえた彼女は屋根から落ちて死んでしまいます。
三件目の仕事は、自傷行為をする女の子を診るというものでした。
彼女は幼いときに、レイプをされていて、そのことが自傷行為に関係していたのです。
彼女はレイプした近所の男を訴えると言うのですが、無理矢理親に家に連れて行かれ、何物かに殺されてしまいます。
何かこれらの事件に繋がりがあるのか…。
事件を捜査しているトマ・スダン警視に惹かれ始め、初めてヴェラは自分の性と向き合うことになります。
しかし、惹かれながらも、スダンには何か隠し事がありそうで、事件に関係しているようにも思え、ヴェラは事件を探っていきます。
真実に近づいた彼女に、危険が迫ってきます。
ヴェラの大家族の一人一人が個性的で、行動がハチャメチャです。
彼女の医者にあるまじき軌道を脱した行動もおもしろいですよ。
性倒錯の世界が書かれていて、ちょっと気持ち悪いですがね。
フランスでは3作目まで出ているそうです。次回作が楽しみです。
パリ警察に協力するCIP(精神科医派遣センター・架空の組織です)に勤め始めたヴェラ・カブラルという女性精神科医が主人公です。
彼女は両性具有者で、それについては家族の中で暗黙の了解があります。
彼女の初めての仕事は、ショッピング・センターのお客を道連れに、自殺をしようとした双子の片割れを思いとどまらせることですが、上手く行ったのに、結局彼は刑務所で首をつって死んでしまいます。
次の仕事は、代議士兼市長の妻の自殺を止めるというものでした。
これもうまくいきそうだったのに、何かを見ておびえた彼女は屋根から落ちて死んでしまいます。
三件目の仕事は、自傷行為をする女の子を診るというものでした。
彼女は幼いときに、レイプをされていて、そのことが自傷行為に関係していたのです。
彼女はレイプした近所の男を訴えると言うのですが、無理矢理親に家に連れて行かれ、何物かに殺されてしまいます。
何かこれらの事件に繋がりがあるのか…。
事件を捜査しているトマ・スダン警視に惹かれ始め、初めてヴェラは自分の性と向き合うことになります。
しかし、惹かれながらも、スダンには何か隠し事がありそうで、事件に関係しているようにも思え、ヴェラは事件を探っていきます。
真実に近づいた彼女に、危険が迫ってきます。
ヴェラの大家族の一人一人が個性的で、行動がハチャメチャです。
彼女の医者にあるまじき軌道を脱した行動もおもしろいですよ。
性倒錯の世界が書かれていて、ちょっと気持ち悪いですがね。
フランスでは3作目まで出ているそうです。次回作が楽しみです。
マイクル・コナリー 『天使と罪の街』 ― 2006/09/13

画家のヒエロニムス・ボッシュと同じ名前の元ロス市警刑事で今は私立探偵のハリー・ボッシュのシリーズ。
友人の元FBI行動科学課心理分析官で心臓移植手術をし、船のチャーターで生計をたてていたテリー・マッケイレブが、船の上で死にます。
彼の血液を調べると、移植後飲まなければならないはずの薬が飲まれていないことがわかります。
誰かが薬を変えたのではと思った妻のグラシエラはハリーに連絡をしてきて、夫の死を調べてもらいたいと言います。
そのころネヴァダ州の砂漠で、多数の死体が見つかります。
連続猟奇殺人犯で死んだことになっていた”詩人(ポエット)”がまた行動を始めたのか?
左遷されていたレイチェル・ウォリングが砂漠に召致されます。
友人を殺した犯人とFBIたちの追う犯人が同一人物なのか。
物語は思わぬ方向に進みます。
久しぶりのハリーは、娘をかわいがり、いっぱしのお父さんになっています。
友人の元FBI行動科学課心理分析官で心臓移植手術をし、船のチャーターで生計をたてていたテリー・マッケイレブが、船の上で死にます。
彼の血液を調べると、移植後飲まなければならないはずの薬が飲まれていないことがわかります。
誰かが薬を変えたのではと思った妻のグラシエラはハリーに連絡をしてきて、夫の死を調べてもらいたいと言います。
そのころネヴァダ州の砂漠で、多数の死体が見つかります。
連続猟奇殺人犯で死んだことになっていた”詩人(ポエット)”がまた行動を始めたのか?
左遷されていたレイチェル・ウォリングが砂漠に召致されます。
友人を殺した犯人とFBIたちの追う犯人が同一人物なのか。
物語は思わぬ方向に進みます。
久しぶりのハリーは、娘をかわいがり、いっぱしのお父さんになっています。
ライフ 13巻 ― 2006/09/14

夏休みが終わり、新学期。
始業式に学年集会が行われました。
そこに、なんと窓から飛び降り、怪我をして車椅子に乗っている廣瀬が現れ、椎葉をいじめていたのは自分で、安西にも指図していたと言うのです。
その後に、椎葉は廣瀬に会いにいきますが、彼女は会ってくれません。
その時、副担の平岡先生に会います。
広岡はクラスの生徒の自宅を一軒一軒周り、いじめの実態を掴もうとしていました。
彼女は、小学校の時に出会った、子ども思いの先生を見て、自分も教師になったと言います。しかし、その先生は問題を起こして、他の学校に異動させられたのです。
理想だけではうまくいかないことを、教師になって初めて知ったのです。
彼女は廣葉に、「少しでもあなたの力になれるようがんばるからね」と言うのでした。
広岡は安西に会いにいきました。
そして、安西に「あなたはたくさんの嘘をついているようね」「あなたはひとりぼっちになる」「人を苦しめるのは、さみしいからじゃないの・・・?」と言うのです。
平岡の言葉に怒った安西は、父親の知り合いの教育委員長を動かし、平岡を異動させるのでした。
自分のことをちゃんと見ていてくれ、真剣に考えてくれる先生に出会えたと思っていた矢先に、広岡が異動させられ、椎葉はショックを受け、友人のミキに会いに行きますが…。
いじめの首謀者、安西がなかなか負けません。どこまでがんばれるのか、見物ですね。
いじめは本当に難しい問題です。
教育現場ではどこまで把握できるのでしょうか?
どんな仕事にも、理想通りにいかないところがあります。
どれほど理想を現実に近づけられるかが、個人に問われているのではないでしょうか。
始業式に学年集会が行われました。
そこに、なんと窓から飛び降り、怪我をして車椅子に乗っている廣瀬が現れ、椎葉をいじめていたのは自分で、安西にも指図していたと言うのです。
その後に、椎葉は廣瀬に会いにいきますが、彼女は会ってくれません。
その時、副担の平岡先生に会います。
広岡はクラスの生徒の自宅を一軒一軒周り、いじめの実態を掴もうとしていました。
彼女は、小学校の時に出会った、子ども思いの先生を見て、自分も教師になったと言います。しかし、その先生は問題を起こして、他の学校に異動させられたのです。
理想だけではうまくいかないことを、教師になって初めて知ったのです。
彼女は廣葉に、「少しでもあなたの力になれるようがんばるからね」と言うのでした。
広岡は安西に会いにいきました。
そして、安西に「あなたはたくさんの嘘をついているようね」「あなたはひとりぼっちになる」「人を苦しめるのは、さみしいからじゃないの・・・?」と言うのです。
平岡の言葉に怒った安西は、父親の知り合いの教育委員長を動かし、平岡を異動させるのでした。
自分のことをちゃんと見ていてくれ、真剣に考えてくれる先生に出会えたと思っていた矢先に、広岡が異動させられ、椎葉はショックを受け、友人のミキに会いに行きますが…。
いじめの首謀者、安西がなかなか負けません。どこまでがんばれるのか、見物ですね。
いじめは本当に難しい問題です。
教育現場ではどこまで把握できるのでしょうか?
どんな仕事にも、理想通りにいかないところがあります。
どれほど理想を現実に近づけられるかが、個人に問われているのではないでしょうか。
五島誠二 『殺人病院』 ― 2006/09/15

まったく正反対な医者の本とテレビ番組を見ました。
本の題名はズバリ『殺人病院』。儲けしか考えていない病院や、人の命をあずかっているという自覚のない医者や看護師がこれでもかというように出てきます。
例えば、癌でもないのに、よく検査もせず、乳房切除手術を勧める医師。手術代で儲けるために、必要でもないのに、帝王切開を強要する医師。埃のついた注射針を患者に刺す看護師。治療費を割り増しして、架空請求する病院などなど。
私たちは医師や病院を信じて医療行為を受けています。しかし、何割かの数少ない(と思いたい)心ない医師や看護師、病院経営者のおかげで、安心して私たちの命をあずけられないという現状があります。患者側も、もっと勉強して、利口になっていい医療行為を受けられるようにしなくてはなりませんね。
こういう本を読んだ後に、いやいや医者にだってこういう人がいると、希望を持てるようになるテレビ番組を見ました。「プロフェッショナル」です。旭川赤十字病院の脳外科医、上山博康医師が出ていました。
ゴッドハンドと言われている、アメリカ在住の福島孝徳医師が、もし手術を受けるとしたら、この人にという人です。彼の姿を見れば、どこのおじさん、といいたくなるほどです。通勤には紙袋を持っているのですよ。
彼は、患者は自分の命をかけているのだから、医師も覚悟を持って言い切ると言います。弁護士には手術をすれば大丈夫ですとは言わないようにと言われたけれど、彼は自分の医師というプライドをかけて、言い切るのです。このような覚悟で患者を診ている医師がどれぐらいいるのでしょうか?
彼は言います。プロフェッショナルとは、「過去を通した生きざまで、自分を好きでいられる生きざまを貫くこと」
昨日も書きましたが、人は理想と現実のギャップに悩みます。でも、何とかそのギャップを埋めようと努力していくのです。この努力を止めると、人は堕落していくように思います。
なんとも対照的な本と番組でした。
本の題名はズバリ『殺人病院』。儲けしか考えていない病院や、人の命をあずかっているという自覚のない医者や看護師がこれでもかというように出てきます。
例えば、癌でもないのに、よく検査もせず、乳房切除手術を勧める医師。手術代で儲けるために、必要でもないのに、帝王切開を強要する医師。埃のついた注射針を患者に刺す看護師。治療費を割り増しして、架空請求する病院などなど。
私たちは医師や病院を信じて医療行為を受けています。しかし、何割かの数少ない(と思いたい)心ない医師や看護師、病院経営者のおかげで、安心して私たちの命をあずけられないという現状があります。患者側も、もっと勉強して、利口になっていい医療行為を受けられるようにしなくてはなりませんね。
こういう本を読んだ後に、いやいや医者にだってこういう人がいると、希望を持てるようになるテレビ番組を見ました。「プロフェッショナル」です。旭川赤十字病院の脳外科医、上山博康医師が出ていました。
ゴッドハンドと言われている、アメリカ在住の福島孝徳医師が、もし手術を受けるとしたら、この人にという人です。彼の姿を見れば、どこのおじさん、といいたくなるほどです。通勤には紙袋を持っているのですよ。
彼は、患者は自分の命をかけているのだから、医師も覚悟を持って言い切ると言います。弁護士には手術をすれば大丈夫ですとは言わないようにと言われたけれど、彼は自分の医師というプライドをかけて、言い切るのです。このような覚悟で患者を診ている医師がどれぐらいいるのでしょうか?
彼は言います。プロフェッショナルとは、「過去を通した生きざまで、自分を好きでいられる生きざまを貫くこと」
昨日も書きましたが、人は理想と現実のギャップに悩みます。でも、何とかそのギャップを埋めようと努力していくのです。この努力を止めると、人は堕落していくように思います。
なんとも対照的な本と番組でした。
小泉吉宏 『ブタのふところ』 ― 2006/09/16

悟りをひらくブタ、シッタカブッタ・シリーズの姉妹編『ブタのふところ』がでました。本当にシッタカブッタはかわいいです。人間が悩むとあたりまえなのですが、ブタがというところが、いいのです。
このシリーズは、身体の力を抜いて、「あたりまえのことをあたりまえ」と思って行こうよ、というものです。
ぼくたちに 欲があるのは あたりまえのこと
欲に ふりまわされると 苦しくなるのも あたりまえ
ぼくたちが 悩むのは あたりまえ
うまく いかないことが あるのは あたりまえ
かなしいことが あるのは あたりまえ
生きることは 手間がかかるのは あたりまえ
あたりまえのことを あたりまえと思うにも 覚悟がいる
悟りたいとか思うのもよくないそうです。これも欲ですよね。自然体に、ただ生きている、そういうことが必要なようです。
このシリーズは、身体の力を抜いて、「あたりまえのことをあたりまえ」と思って行こうよ、というものです。
ぼくたちに 欲があるのは あたりまえのこと
欲に ふりまわされると 苦しくなるのも あたりまえ
ぼくたちが 悩むのは あたりまえ
うまく いかないことが あるのは あたりまえ
かなしいことが あるのは あたりまえ
生きることは 手間がかかるのは あたりまえ
あたりまえのことを あたりまえと思うにも 覚悟がいる
悟りたいとか思うのもよくないそうです。これも欲ですよね。自然体に、ただ生きている、そういうことが必要なようです。
最近のコメント