「トスカーナの休日」を観る2007/07/25

久しぶりに見たダイアン・レインは素敵な大人になっていました。

作家で本の書評もやっているフランシスは、夫の浮気から離婚することになります。
夫は経済力がないので、夫が彼女を裏切ったにもかかわらず、彼女が彼に慰謝料を渡さなければならなくなり、お金の代わりに、今まで住んでいた家を取られてしまいます。
短期で借りられる部屋に入ったはいいのですが、滅入るだけ。
ゲイの友人が体外受精で子どもを作ったため、二人で行くはずだったトスカーナ旅行をフランシスに譲ってくれることになりました。
ゲイの集団の旅行なので、彼女だけストレートです。

ある街角で、ある女性の姿が目に焼き付きます。なんて楽しそうなのでしょう。
不動産屋でふと目に入ったのが、ある家。
見ていると、さっきの女性が話しかけてきました。
「廃屋だけれど修理できるわ、買うの?」フランシスはツアーで来ただけだから、そんなことは無謀だと答えますが、彼女は「無謀だけど、素敵」と言っていなくなります。

バスで移動しているとき、羊たちに道をふさがれ、動けなくなったのは、なんとさっき見た家の前です。
衝動的にバスから降り家の中に入っていきます。
彼女の前に来ていたカップルは買う気満々。
しかし、その家の持ち主はあまり気がすすまないようすで、二倍の金額に釣り上げてしまいます。
カップルは怒って出て行きます。

運(糞)が味方し、その家を手にいれることになったフランシスですが、家は改築が必要で、ポーランドから来た人たちに頼みます。
いつのまにか家族のように仲よくなる、フランシスとポーランド人たち。
イタリア人の友人もでき、なんとか暮らして行けるようになったのですが、それでも淋しい。
そう、男がいない!

離婚後にイタリアに行き、衝動的に家まで買ってしまうなんて、普通はできませんよね。
自分に自信がなくなり自暴自棄になったりしながらも、フランシスはやがて自分の望む物を手に入れていきます。
人生に絶望している女性、特に失恋した人にはいい映画です。
あ~、イタリアに行きたい!!