沖縄から帰ってきました・・・2007/08/01

や~、沖縄は半端じゃなく暑い!!!。
外に出るときは必ずサングラスと帽子か日傘が必要です。
ハンドタオルも2枚は使います。
もう恥ずかしいなどと言ってはいられないほど、汗をかきます。
私は夏の沖縄には住めませんね。
日焼け止めはUV50ぐらいのを顔に塗って、手足に35ぐらいのを塗っていたのですが、微かに黒くなっています。
怖いのは顔です。もはやシミとしかいいようのないものが…。
今回は「アムスホテルズ カンナリゾートヴィラ」に宿泊しました。
沖縄のメインじゃないところにあるので、周りには何もありません。
ホテルの下のビーチには人がめったにいなくて、たまに釣りの人がいるぐらいです。
海の水はきれいで、魚が泳いでいるのが見えます。
ヤドカリもいっぱいいて、カニも歩いていました。
ホテルのヴィラは55㎡ほどあり、ベッドは「お姫様ベッド」、つまり天蓋付きベッドです。
お風呂にはジャグジーがあります。
水流が変えられるともっとよかったのですが。

今話題の「美ら海水族館」にも行きましたが、人が多いし、食べ物がまずいはで、夏休み期間は行ってもね、という感じでした。
食べたスパゲティナポリタンは100円で売っている冷凍スパゲティみたいでしたよ。行ってもナポリタンは止めましょうね。

意外とよかったのが、古宇利大橋のたもとにあるビーチです。
当たり前のことなのでしょうが、沖縄は日差しが強いので、湘南の海のつもりでいると、大変なことになりそうです。
1時間ぐらいで、湘南の3日間分の日焼けかな?
食べ物は、島豚のしゃぶしゃぶが美味しかったです。
でもその後に胃がもたれてもたれて、ずっと胃の調子が悪かったです。
暑いと消化も落ちるのですかね。
次は夏じゃない季節に行ってみようと思います。

日野原重明 『私が人生の旅で学んだ子と』2007/08/06

今回の本は聖路加国際病院名誉院長、日野原重明さんの書いた本です。
テレビで見た彼はもう90歳を過ぎていたのですが、精力的という言葉のぴったりする人でした。
声が低くゆっくりした話し方の人だと勝手に想像していたのですが、結構甲高い声の早口の人でした。
お昼にクッキーをつまむぐらいで、夜遅くまで、病院中を歩き回っていて、年齢の割にお元気な人という印象でした。

彼の父親は神戸のメソジスト教会の牧師で、母親は病弱な人だったそうです。
母親が脳症を起こしたり、具合が悪い時に、昼夜を問わずに往診してくれたかかりつけの医師が、原風景のモデルとなったそうです。
その後進路にいろいろと迷いはしましたが、高校時代にシュバイツアー博士の伝記を読み、感銘を受け、医師の道を歩むことにしたのです。
京都帝国大学医学部に無事入学したのはいいのですが、結核にかかってしまい、一年間の療養生活を余儀なくされ、後遺症の胸痛で3年も苦しんだそうです。
彼はこう言いいます。「この大学時代の経験なしには、病気を患っている患者さんを本当は理解できなかったろう。」
聖路加国際病院の評判がいいわけの理由が、この本を読むと理解できます。

日野原さんが心配しているのは、「現代人は子どもから大人まで、「幸福感」に鈍感になっているのではないか」ということです。

「幸福感をたくさんもてればもてるほど、その人は幸福だといえるでしょう。みなさんの幸福をつくるのは、モノではないし、お金ではないし、名誉でもない。幸福とは、小さな幸福感をどれだけ積み重ねられるかなのですよ」

彼の言うように、小さな幸福感を積み上げていける人になりたいと思います。

吉村葉子 『お金がなくても平気なフランス人 お金があっても不安な日本人』2007/08/07

ちょっと長目の題ですが、電車に30分以上も乗っていなければならないので、暇つぶしに簡単に読める本を買いました。
著者の吉村葉子さんはフランスに20年ぐらい住んでいて、現在は日本にお住まいだそうです。<
フランスに住んで感じたこと、主に日本との違いを思いつくままに書いています。

彼女によると、日本には買いたいモノが多すぎるらしいです。
日本企業は、次から次へと新しいモノを売り出し、購買欲をかき立てるのが上手いようです。
街角のパン屋でさえ、パリのブランジュリーより種類は多いし、並べ方もキレイで、美味しそうにみえるのだそうです。
私なんかもそうですが、買いたいモノはあるんだけれど、どれを買ったらいいのかわからなくなったり、モノは溢れているのに、欲しいモノがなくて困ったりと、中間がないのです。
結局、企業に踊らされ、いらないのに買ってしまったモノや妥協して買ったため使わないモノで、家の中が溢れています。
フランス人はどんなモノでもシビアに考え、例え千円のTシャツでさえ試着し、自分に合わなければ買わないといいます。
人の家に招かれた時でさえ、日本人は市販のおみやげを持っていくのに、フランスのマダム達は手作りのお菓子を持って行くといいます。
ブランド品の店には日本人ばかりが群れ、フランス人はよほどのお金持ちでない限り、自分ではブランド品は買わないそうです。
もちろんプレゼントされるのなら、拒否しないらしいです。
人によってはブランド品を持つと、自分らしさが消え、ルイ・ヴィトンの好きな人と思われてしまうのが嫌だという人もいるらしいです。
フランス人は自分らしさを大切にし、日本人は人と同じを考えるのでしょうかね。

教育現場も大分違います。
教科書は10年以上も使われているセコハン教科書。
ビニールカバーを変えて使うそうです。
遠足に行くのに、日本みたいにおにぎりなどのお弁当などというものがなく、アメリカのようにランチボックスもなく、野菜サラダを持ってきたりする子もいます。
体育の授業の時の服装は、動きやすければ何でもOK。
父親のトランクスの子もいるそう。
入学式などの式はないそうです。

日本は誰でも勉強すればできるはずという前提(幻想?)に立っています。
ところがフランス人は自分たちのことを考え、自分たちも勉強が嫌いだったから、自分たちの子もこんなもんだと思い、下手に期待しないそうです。
日本の親は子どもが勉強しないから、宿題をいっぱい出してくれと先生に言いますよね。
ところがフランスの親は、週末にメゾン・ド・カンパーニュ(別荘)にまで行って子どもの宿題をみたくないから、宿題を出さないでくれと言うそうです。
日本人は性善説で、フランス人は性悪説で育つ?

どっちがいいんでしょうね。
へたに期待され、辛い思いをするより、のびのびと育った方がいいような気もしますが、日本がこれほど進んだのは勤勉さのおかげでしょうから、それを否定するのもねぇ。
でも、そろそろ生活の質を上げることを考えた方がいいような気がしています。

飯島夏樹 『ガンに生かされて』2007/08/08

『ガンに生かされて』とは重い題です。
著者の飯島夏樹さんのことは、この本にも触れてあるのですが、テレビのドキュメンタリー番組で知りました。
プロウィンドサーファーだった人が末期癌に冒されながらも、家族と共に頑張っているという姿が感動を呼びました。
その時にハワイに移住するということを言っていたように記憶しています。
その後、どうなったのか知りませんでしたが、本屋の文庫本の新刊の所にこの本があり、彼ら家族のその後を知りたいと思い、読み始めました。
癌患者が書いた本ではジャーナリストの千葉敦子さんの『死への準備日記』があります。
冷静な目で自らの死を見つめている千葉さんの強さが印象的でしたが、その孤独な姿は痛々しくも感じられました。
しかし『ガンに生かされて』では、千葉さんとは違い、家族と共に生きる飯島さんの姿が、病気であるにもかかわらず羨ましく感じられるのです。
飯島さんはこう書いています。

『なぜ、全ての病が癒されなければいけないのだろうか?なぜ、健康だけが幸せの源であるべきなのだろうか?病気の人は生き生きと輝くことは許されない、なぜ、そんな風潮があるのだろうか?
決してそんなことはないはずである。』

『我が家に、人に伝えられる言葉があるとしたら、次の言葉だろう。
「あなた方の悲しみは喜びに変わります」』

『二年半の肉腫との日々は、僕ら二人を一心同体にしてくれた。きっと子どもたちもそれを感じているのだろう。毎日とても嬉しそうだから。
夫婦にとって同じ土台があることがどれだけ素晴らしいか、それは今も毎日「生かされている」と知ることで感じられる。』

夫婦についての例えが載っていました。
最初は「殻付きの茹でタマゴ」で傷ひとつない綺麗な状態でも、「生きていくことは至難の連続である。
何の苦労もなく、タマゴの表面がつるつるで、綺麗なことなどありえない」「将来(新婚の)従兄弟たちが傷だらけのタマゴの表面を見て、ああこの傷はあの時苦労した時のものよね、これはあの時のと、二人で語りあえたらどんなに素晴らしいだろう。」
これが究極の夫婦の姿ですね。

リンダ・O・ジョンストン 『いたずらフェレットは容疑者』2007/08/09

前の本、『愛犬をつれた名探偵』で、弁護士の職業倫理に違反していないことがわかっても、弁護士資格停止が解けないケンドラ。
もう一度弁護士としてやっていくためには、米国弁護士倫理法試験を再度受験し、合格しなければなりません。
仕方がないので、ペットシッターは続けたままで、勉強をしています。
ペットを介して知り合った私立探偵のジェフとは今やラブラブ状態になりました。

そんな時にケンドラは貸している自分の家で死体を見つけた上に、なんとカリフォルニア州で飼育が禁じられているイタチ科のフェレットが、内緒で飼われているのを見つけてしまいます。
前の事件で容疑者として疑われ、嫌な目を見たケンドラは、自分の借家人のシャーロットが殺人を犯すわけがないと思い、真犯人を見つけることを約束します。

今回は人とのもめ事も、法律を介在させずに解決してしまい、さえわたるケンドラです。

前回はニシキヘビ、今回はかわいいミニブタが新しいペットとして出てきます。
さて、題名にあるフェレットがどういう活躍をするのか、どうぞお楽しみに。

能 「敦盛」を観る2007/08/11

古典芸能というと、今まで歌舞伎、浄瑠璃、狂言を観たことがあります。
その中で一番好きなのは浄瑠璃ですが、この頃見に行っていません。
能初心者としましては、「歌舞伎鑑賞教室」のように解説がある方がいいのではと思い、矢来能楽堂で開かれる「第7回のうのう能」に行ってきました。

最初に観世喜正の「敦盛」についての解説が20~30分ぐらいあり、その後に装束の着付けを見せてくれます。
今回は「敦盛」の後シテの若い武者の出立ちでした。

能は室町時代に現代の様な形になったそうで、普通は能と狂言が一緒に行われます。能は悲劇、狂言は喜劇を演じます。

「敦盛」は平敦盛のことで、彼は平経盛の息子で清盛の甥になります。
1169年生まれで、彼が生まれた当時は平家は貴族のような生活をしていて、色白の美男子(らしい)敦盛は笛の名手として知られていたそうです。
平家物語、第九巻に「敦盛最期の事」があり、能や幸若舞、文楽、歌舞伎などの題材になっています。
能の「敦盛」は、敦盛が死んだ後のことが描かれています。
平家一門が壇ノ浦で滅び、鎌倉幕府の世。
一ノ谷の合戦で敦盛を手にかけてしまった板東武者・熊谷次郎直実は自分の息子のような敦盛を殺したことで、殺生のむなしさに気付き、その供養のために出家をして、蓮生(れんせい・れんしょう)と名乗っていました。
敦盛の供養のために、その最期の地、須磨の浦を訪ねた時、一ノ谷で笛の音を聞きます。
草刈りの帰りらしい若者が三人通りかかったので、話をしている内に、その中の一人が笛を吹いていたのが分かります。
そのうち他の2人は村へ帰っていき、ただ一人帰らない若者がいるので、不思議に思って問うと、自分は平敦盛ゆかりの者で、毎日毎夜の弔いに感謝すると言ってどこへともなく消えていきました。

いつしか夜が更け、今度は敦盛の霊が在りし日の姿で現れます。
蓮生の供養に感謝すると共に、我が世の春を謳歌した都での日々、都落ちして戦いに身を置く境遇となった哀れさを語るのでした。

台詞が古典なので、分かる所と分からない所があります。
特に今回シテ役(敦盛)をした人の台詞が聞き取り難く、残念でした。
特に現代劇と違い、動きが少なく、そこがおもしろみに欠けるようです。
敦盛の霊が出てくる場面からが見物です。
当時敦盛は16歳だったので、面は「敦盛」専用で、美男子だったらしいというので、面は美しいものです。
この面をつけた敦盛は美しいですよ。(写真参照)
私はこの敦盛の姿を見るだけで、満足してしまいました。
次回はちゃんと平家物語を読み、謡本も読んで観てみたいものです。

来月の国立能楽堂のチケットを買いました。さて、寝ないで我慢できるでしょうか、笑。
そういえば薪能が盛んですが、暗闇の中で、松明の火がチラチラする中で観る能は、この世のものとは思えないほど美しいのだろうなと思いました。

アリス・キンバリー 『幽霊探偵とポーの呪い』2007/08/13

金持ちの夫が自殺してから、夫の家族からの援助をきっぱりと断り、勤めていたニューヨークの出版社を辞め、ロードアイランドで伯母と一緒に「バイ・ザ・ブック」という書店を経営しているペネロピーのシリーズです。
実は彼女の書店にはセクシーな探偵幽霊がいるのです。

今回はペネロピーの伯母、サディの昔の恋人、ピーターが急に本を売りたいと連絡をしてきます。
土砂降りの雨の中、彼の屋敷に行くと、屋敷にはどうも彼一人しか住んでいないような様子。
彼が売りたいという本は貴重なものばかりです。
特にユージーン・フェルプスが編んだエドガー・アラン・ポーの詩の全集は価値のあるものです。
ピーターは売れた本の値段の半分をくれればいい、自分が死んだらすべての本はサディに寄贈すると言います。
ペネロピーが明日もう一度来て、本を持っていくといったのですが、彼は今日持って帰るようにと言いはります。
帰る途中でハンドバッグを忘れたことに気付き、ピーターの舘に戻ると、なんとピーターは階段の下で死んでいました。
階段を昇っていて、足を滑らせ落ちたと刑事は結論づけますが、ピーターは関節炎が痛み、二階へはもう行かないと言っていたのです。
ペネロピーは疑問に思います。

ピーターのポーの全集は、その後いろいろな事件を巻き起こしていきます。
というのも、全集には秘宝の隠し場所を示す暗号が隠されているというのです。
はたして秘宝は見つかるのでしょうか?

ポー好きには楽しみなミステリーです。

沢木耕太郎 『オリンピア ナチスの森で』2007/08/15

この本は、レニ・リーフェンシュタールの撮影したベルリン・オリンピックの記録映画『オリンピア』二部作を観て触発され、書かれたものです。
レニ・リーフェンシュタールは最初ダンサーとして活躍しましたが、膝の故障のために踊れなくなり、女優として映画に出ます。
その後自分で映画を撮るようになり、『青の光』がベネチア国際映画祭で準グランプリを取ります。
その頃、ヒトラーの演説を聞き、感銘を受けた彼女はヒトラーに会いに行き、このことがきっかけになり、ナチス党大会のドキュメンタリー映画、『意志の勝利』を製作し、世界的に名を知られるようになります。

1936年8月ベルリン・オリンピックが開催され、レニが映画を撮ることになります。
1936年当時は映画技術も今日のようによくはなく、暗くなると鮮明な画像が取れなく、場面によっては競技が終わった後にもう一度取り直したものがあるそうです。
沢木はレニに実際にインタビューをしていますが、この本で彼が書こうとしたのは、ひょっとしてレニとのインタビューよりもベルリン・オリンピックに参加した日本人選手のことではないかと思ったりもします。

1936年のオリンピックと現在のオリンピックの違いがよくわかります。
当時のように国の威厳を賭けて戦ったオリンピックと今のようなオリンピックのようなもののどちらがいいか一概には言えませんが、各選手達がどういう思いでオリンピックで戦ったか、そして何よりも孫基禎のことは忘れてはいけないと思いました。

「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」を観る2007/08/17

ハリー・ポッターの原書も三巻目と意外と順調に読み続けています。
そして、やっと映画を観に行きました。
監督が替わったのでしょうか、映画に現代的な映像がよくでてきましたね。
テームズ川上を箒で飛んだり(ロンドン塔や議事堂がきれいです)、町中の風景とか服装にも今までとは違った感じが出ています。
ハリーの従兄弟のダドリー君なんか、いっぱしの不良風。大きくなったのね。
一作一作とどんどんと暗くなっていきます。

今回はなんと吸魂鬼がマグル(普通の人たち)の前に現れます。
可哀想にダドリー君は吸魂鬼の餌食になってしまいますが、吸魂鬼から逃れるために魔法を使ってしまったハリーは、禁止されている魔法を使ったという理由で、学校を退学にされてしまいそうになります。
何故か魔性省は、「例のあの人」が復活したと言ったハリーと校長のダンブルドアを嘘つき呼ばわりします。
その上、ドローレスというピンク好きで残忍な女性をホグワーツ高等尋問官に任命して、学校を見晴らせます。
彼女は「闇の魔術に対する防衛術」を教えることになるのですが、実技は教えず、本を読ませるだけ。
ハリーたちはこれでは駄目だと、「ダンブルドア軍団」作り、ハリーを先生に防衛術を学び始めます。
ドローレスは次々と禁止条例を発布し、学校を乗っ取っていきますが、怒った双子のウィーズリーたちが花火で暴れ回る場面など見物です。

不思議なのは魔法省に簡単に進入できたり、「例のあの人」と戦い終わったころに魔法省の人達が現れたりというところです。
なんで自分たちのお膝元で事件が起こっているのに気づかないの?という疑問も湧いてきます。

戦いの場面はすごいですよ。
ダンブルドア校長は優秀な魔法使いだということがよくわかります。

久しぶりに見たヘレナ・ボナム・カーターですが、ベラといういかれた魔女役が似合っていました。
ハリーの仲間もロンとハーマイオニーだけではなく、だんだんと増えてきています。
私のお気に入りはルーナです。
ハリーはいい子なので、人を殺すことができませんが、悪と戦い続けるうちにどうなるのか楽しみです。

これから映画の5作目が先か、私の5巻目が先か、なんとも言えませんが、おもしろいシリーズではあります。

エレイン・ヴィエッツ 『死体にもカバーを』2007/08/18

『死ぬまでお買い物』を書いたエレイン・ヴィエッツの第二弾です。
浮気をした夫に今後も慰謝料を払うのが我慢できずに逃亡した、ヘレンの話です。
前回はブティックに勤めていましたが、今回は大書店に勤めています。
本好きの人なら一度は本屋に勤めるということに憧れたことがあると思いますが、この本を読むと、それがとんでもない間違いであることがわかります。
大書店の様子は映画「ユー・ゴット・メール」を見ていただくとわかると思います。
そう、ゆったりとしたソファーとか椅子が置いてあり、どうぞご自由に本をお読み下さいという雰囲気をかもし出し、カフェがあり…という感じです。

ヘレンは<ページ・ターナーズ>という書店に勤めています。
書店のオーナーはスケベオヤジで、作家希望の女性達を食い物にしているようです。

トイレ掃除の状況やレジのお客、とんでもない性犯罪者とかが出てきて、笑ってしまうやら、気持ち悪くなるやら。
この本を読むと、大書店では働けませんわ。

今回はスケベオヤジのオーナーが殺されてしまい、下宿<ザ・コロナード>に住んでいる友だちのペギーが容疑者で捕まってしまいます。
ペギーの意外な過去にヘレンはびっくり。

<ザ・コロナード>は白アリの餌食になってしまうし、<ページ・ターナーズ>はオーナーのせいで潰れてしまうし、男とも上手く行かないし…。
でも、ヘレンは今の生活に喜びを感じています。
そうそう<ザ・コロナード>の大家のマージョリーがいいですね。

夜の10時ぐらいから読み出したのですが、止まらず、次の日は寝不足になってしまいましたwww。
第三弾が楽しみなシリーズです。