辺境生物学者、長沼毅2007/09/19

私、この人好きです。
一緒にテレビを観ていた相棒も、「この人、好きでしょう」と聞いてきました。
私のタイプ、知ってたのね。

火山に登り、サンプルを取り終えた後、急に地面を掘り始め、何をするかと言えば、温泉につかるつもりだったのです。(写真)
私も一緒にいれば、おもしろがってやりますね。
彼のようなちゃめっけのある人が好きなのです。
私は一見真面目に見えますが、やる時はやります。
おふざけ大好きです。(それで人の不評を受けて、無視されたことが何度かありますわ。もちろん、職場ではしませんよ、たぶん…?)
職場に彼のような方がいれば・・・困りますね。
でも、楽しそう・・・。

生物学者って、探検家みたいなものなのですね。
彼の場合、研究テーマは「生命の起源を探る」で、特に辺境の微生物たちに注目しているそうなので、火山とか氷河に行くのですよ。
彼にとって「仕事=遊び」、「遊び=仕事」。
メールチェックはロデオボーイに乗ってやってます。
仕事をしながら体を鍛える。一石二鳥です。
そんな彼も上手く行かないことがあり、中原中也の詩にどっぷりと浸かっていたことがあるそうです。(私も中也好きだぞ)

何故、生命の起源という難しいテーマを扱うのかと質問された時、彼は言います。

「解けるのは些細なこと。解けないのがいい」

北極圏の調査に行ったとき、ある地点に行くと他の場所に行けなくなることがわかったのに、彼はそこに行くことにします。

「しない後悔より、した後悔の方がいい」

彼にとってプロフェッショナルとは・・・

「仕事をしていくと、行き詰まったり、方向を見失ってしまうことがある。その時に原点に返る、そういう原点を持っている人です」

彼のように楽しく肩の力を抜いて、リラックスして、長く仕事を続け、高みに行きたいですね。