東京バレエ団<モーリス・ベジャール追悼特別公演> 「ギリシャの踊り」「火の鳥」「春の祭典」2008/05/12

土曜日、上野の文化会館で東京バレエ団を観てきました。
私って早とちりが多くて、ベジャールの追悼公演なら「ボレロ」をやるはずと、演目をよく見もせずにチケットを頼んじゃいました。
「ボレロ」はなくても、十分楽しめました。

「ギリシャの踊り」
ソロ:後藤晴雄
二人の若者:長瀬直義-横内国広
パ・ド・ドゥ:小出領子-松下裕
ハサピコ:上野水香-高岸直樹

「火の鳥」
火の鳥:木村和夫
フェニックス:高岸直樹

「春の祭典」
生贄:吉岡美佳 - 中島周

こういう現代的なバレエは観るのが初めてです。衣装は簡素なレオタードで、舞台はなにもありません。これでは衣装や舞台芸術に目を奪われないので、純粋にダンサーの踊りを楽しむ以外に楽しみがないですねぇ。
席はなんと前から2番目のど真ん中。前すぎる~ぅ、と思ったのですが、そうでもなかったです。でもダンサーの汗が飛んできそうでした。

「ギリシャの踊り」は海の音から始まります。素人目ですが、器械体操的な動きが多く、優雅とはほど遠いものでした。片足をあげて静止する場面などには、これは脚の筋力が必要だなと、変なところに関心してしまいました。
二人の若者は息の合った踊りを見せてくれました。ハサビコの二人が出てきたときに、妙に観客のテンションが高くなりました。水野・高岸は東京バレエ団の人気者なんですね。特に素敵な踊りとは思いませんでしたが。

「火の鳥」は歴史的に意味のある(第二次世界大戦中のパルチザン闘争を描いた)踊りだそうですが、なんかフェニックスをやった高岸さんが、体型的に大きすぎて好きになれませんでした。火の鳥の人と合ってないのです。

私的には「春の祭典」が一番好きです。
なんと「鹿の交尾に想を得た」そうですが、春は生(性)の季節ですよね。その喜びを描いた躍動美溢れる、力強いバレエです。生贄の二人が素敵でした。
衣装に隠れていないため、ダンサーの骨格がはっきりわかってしまい、体型の好き嫌いがでてしまいました。
下世話な話ですが、男のダンサーはTバックをつけているんだなとか、胸の大きいバレリーナは大変だなとか、いろいろと馬鹿なことも考えてしまいました。

この公演には関係ないのですが、昔からローザンヌ国際バレエコンクールに興味があり、NHKの放送を毎年見ています。
いつも辛口のコメントが出てきて、それが結構気に入っています。
ずっと前はフランス人(ベッシー校長?)のコメントでしたが、今年は日本人女性でした。
バレエ関係者は年齢に関係なく、下手な演技には容赦がありませんね。
ローザンヌですが、審査のひとつにコンテンポラリーバリエーションがあります。
今回の公演を見て、やっぱりローザンヌに出ていた人は素人なのだな、と思いました。
当たり前ですね。プロはやっぱりプロ。
今年は南米の人が多かったのですが、まだまだでした。 これからどんどん伸びてくるのかもしません。

今月はもう一つバレエ公演に行きます。パリ・オペラ座。楽しみです。

コメント

_ ろき ― 2008/05/12 22時05分03秒

こんにちは。
魅力的な舞台でしたねー。
Tバックが見える席でなんて、観たことないわ(Tバックを見たいわけではないが)。
鍛えた肉体と磨かれた技術は美しいですね。
もしかしてオペラ座「ル・パルク」を観るの?いいなあ!
また報告お願いします。

_ CoCo ― 2008/05/13 19時00分07秒

ろきさん、こんにちは。
ハハハ、いいでしょう(Tバックが?オペラ座が?)
能もいいけれど、やっぱりバレエの方が
合ってる感じです。
眠さを忘れるもの。
くせになりそうです。

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