狂言 「子盗人」、能 「碇潜」を観る2008/05/18

「子盗人」は前に紹介しましたので、省略します。
博奕打ちが盗みに入って、赤ちゃんを見たとたんに笑顔になって、あやし始める。そのところから、本当はいい人なのがわかりますね。

「碇潜(いかりかづき)」は、『平家物語』に由来するものです。
平家一門にゆかりのある都の僧が、一門が滅んだ長門の国へとやってきて、早鞆裏で老人の船に乗せてもらいます。
この船を繰っていた老人から壇ノ浦の軍物語りを聞きますが、語り終えると老人は自分は平家一門の幽霊だと名乗り、菩提を弔って欲しいと頼みながら姿を消します。
僧が一門の跡を弔っていると、海中から一艘の大船が浮かび出て、中から箏の音が・・・。
船中には安徳帝と二位尼、大納言局、平知盛が乗っていました。
知盛は、安徳天皇入水のさまを物語り、長刀を振るって奮戦した様子、碇を戴いて海底に沈んで行った最期の様を見せます。(写真は平知盛の像)

なかなか能は難しいですね。面白さを知るまで時間がかかるかもしれません。
ミュージカルとかバレエとかを観に行った方がわかりやすくてよさそうです。