「ジェイン・オースティンの読書会」を観る2008/05/26

こういう映画大好きです。最後に幸せな気分で帰れる映画は、最高です。

ジェイン・オースティンは1775年にイギリス、ハンプシャー州で牧師夫妻の7番目の子として生まれました。
14歳頃から小説を書き始め、この映画に出てきた『分別と多感』や『自負と偏見』、『マンスフィールド・パーク』、『エマ』、『ノーサンガー僧院』、『説得』を書き、41歳で亡くなりました。
一生独身でした。
彼女の本は特に女性に人気があり、『ブリジット・ジョーンズの日記』(小説も映画もお勧めです)では、ブリジットがBBCでドラマ化された「高慢と偏見」を見ていますし、彼女の小説にヒントを得た人物が出てきます。
オースティンの小説は本当に狭い世界を描いていますが、登場人物の心理描写にはすばらしいものがあります。

脚色・監督:ロビン・スウィコード
<キャスト>
バーナデット:キャシー・ベイカー
ジョスリン:マリア・ベロ
プルーディー:エミリー・ブラント
アレグラ:マギー・グレイス
   グリッグ:ヒュー・ダンシー
シルヴィア:エイミー・ブレネマン

さて、映画ですが、ブリーダーのジョスリンの愛犬が亡くなり、友人たちが慰めに集まってきます。
ジョスリンを励ますために、6回結婚し離婚したバーナテッドが考えついたのが、ジェイン・オースティンの読書会です。
6冊長編小説があるから6人集めようと、仲間を捜し始めます。
ところがシルヴィアの夫のダニエルが他に好きな人ができたからと行って、出て行ってしまい、急きょ読書会はシルヴィアを励ますためにとなります。

メンバーはジョスリンとバーナテッド、シルヴィア、そしてシルヴィアの娘のアレグラと4人までは決まったのですが、後2人必要です。
たまたま行った「オースティン映画祭」でバーナテッドは高校のフランス語教師プルーディーと知り合います。
彼女が5人目です。
最後の一人は、ブリーダー協会の大会に出席したジョスリンが、ホテルで出会ったSFオタク男性でオースティン初心者グリッグです。
それぞれが担当する小説も決まり、一月に一回の読書会の始まり始まり。

ジョスリンは美人なのに、結婚に興味のない(と言っている?)女性です。
グレッグは彼女のことが好きなのを、ジョスリンは知ってか知らずか、シルヴィアとくっつけようとします。
プルーディーは結婚していますが、夫は文学なんか全く興味がない、スポーツ好きの男性。
二人の関係は冷めています。
彼女はなんと生徒に恋しているのです。
大人になれないプルーディーです。
アレグラはゲイで、危険なことが大好き。
ほれっぽいのが玉に瑕。 
スカイダイビングやロッククライミングをしては、事故っています。
夫のことを諦めきれないシルヴィア。
さて、夫とはどうなるのか?

オースティンを読みながら、それぞれが悩み苦しみ、やがて彼女の小説のようなハッピーエンドがやってきます。
こんな読書会やってみたいと思ったのは、私だけではないと思いますよ。
またオースティンを読み返そうと思います。