「パフューム ― ある人殺しの物語」を観る2008/05/27

私って結構勘違いが多い人なんですが、今回の映画もとんでもない勘違いをしておりました。
題名が『パフューム』なので、とっても薫り高い文芸作品だとばかり思っていたら、副題が『ある人殺しの物語』なんですよ。よく見ていなかったわ(恥)。

監督:トム・ティクヴァ<<キャスト>
ジャン=パティスト・グルヌイユ:ベン・ウィショー
リシ:アラン・リックマン
ジョゼッペ・バルディーニ:ダスティン・ホフマン

18世紀のパリ。
貴族は贅沢をして、庶民は底辺の生活をしていた時です。
魚売りの女が、魚を売っているときに子供を産み落とします。
なにげなく産み、すばやくへその緒を切り、子供は魚のはらわたの中に・・・。
どうせ死産だからいいと思ったのでしょうが、ジャン=バティスト・グルヌイユは強かった。
なんと泣き出したのです。
そのため母親は捕らえられ、縛り首になりました。

ジャン=バティストは育児所に引き取られますが、妙に鼻がよいためか、周りの子供達から浮きまくっていました。
そのため13歳で、なめし革職人に売られてしまいます。

ある日、皮をパリの街に配達に行くことになります。
そこで出会った少女の匂いにジャン=パティストは引きつけられます。
少女の後を追っていき、彼女の側にそっと忍びより、匂いをかいでいると、彼に気づいた少女が悲鳴を上げます。
他の人に見つからないようにと、少女の口を塞いだため、あっけなく少女は死んでしまいます。
この少女の匂いを永遠にとどめたい。
ジャン=パティストはその思いに捕らわれます。

チャンスはやってきました。
香水調合師バルディーニの所に皮を配達することになったのです。
ジャン=パティストは弟子にしてくれと頼み、人気の調合師グルヌイユの香水を再現してみせます。
上手くバルディーニに雇われたジャン=パティストは、いろいろな香水を調合し、そのおかげでバルディーニの店は繁盛します。
しかし、ジャン=パティストの一番知りたい、人間の匂いを捉える方法は教えてもらいませんでした。
バルディーニは知らなかったのです。
ジャン=パティストは香水の街グラースへと旅立つことにします。

グラースで脂に香りを移す冷浸法を習得したジャン=パティストは、いよいよ究極の香水作りにのりだします。
そう、若くて美しい娘を殺し、その匂いを集め、最高の香水を作るのです・・・。

後味の悪い映画です。
グロテスク。気持ち悪い。なんとでも言えますね。
とにかく汚らしいもの、着ている汚れた洋服とか汚水まみれの道ばたなどがこれでもかってぐらいに出てきます。
700人以上の人の裸のシーンが話題になったそうですが、それも気持ち悪かったです。
たくさん集まれば、人間も虫も同じです。
不思議なことに、映画を観ていると、錯覚だと思うのですが、2回ぐらい香水の匂いが漂ってきました。
この映画に毒されたのかしら・・・