フェイ ケラーマン 『正義の裁き』2008/06/08

正統派ユダヤ教徒のリナとデヴォンシャー署殺人課刑事、ピーター・デッカー夫婦のミステリー・シリーズを読みました。
デッカーがリナへの愛に悩むところや夫婦になってからの心の交流が、この本の目玉だと、私は勝手に思っていましたが、今回は全くと言っていいほど出てきません。
リナの登場場面もちょっとなんです。残念。
その代わり、アメリカの高校生活や高校生の恋愛状況が書かれています。
私、10代の子のことなんて別に知りたくないのですが、笑。

デッカーの娘でニューヨークに住んでいるシンディの大学では、連続レイプ事件が起こっていました。
娘が心配なデッカーは何もできず、イライラするばかり。
そんな頃、地元の高校生の少女が殺されて見つかります。
彼女はクリスという、魅力的な容姿をした、チェロをプロ並みに弾きこなす少年のガールフレンドだということです。
クリスは両親が亡くなっているため、マフィアの首領の息子になっており、彼の生活状況にはわからないところがあります。
なかなか一筋縄ではいかないクリスや内部の邪魔が入って事件は混乱しますが、デッカーはめげずに捜査をしていき、真相を解明していきます。

内容はいつものように詳しく書きませんが、10代の少女の告白文を読んでもいいやと思う人が読んだ方がいいかもしれません。
途中嫌になる可能性ありです。