「奇跡のシンフォニー」を観る2008/06/14

試写会で『奇跡のシンフォニー』を観てきました。

<キャスト>
エヴァン・テイラー    フレディ・ハイモア
ライラ・ノヴァチック    ケリー・ラッセル
ルイス・コネリー     ジョナサン・リース
マックスウェル・”ウィザード”・ウォラス   ロビン・ウィリアムズ


フレディ君は、『ネバーランド』や『チャーリーとチョコレート工場』に出ていた、かわいい男の子です。
子役と言えば、マコーレー・カルキンがいますが、アルコール依存症になったりと、成長すると今一だったりしますが、彼はこれからどうなっていくのか、楽しみでもあり、心配でもあり…。
「音」がこの映画では第二の主役です。
風のそよぐ野原、バスケットボールのバウンド、電車の音、電線が風に吹かれて起こす音、NYの喧噪…。
すべての音が音楽を奏でています。

生まれた時から施設で暮らしているエヴァンは、音に敏感な少年です。
彼にはすべての音が音楽に聞こえるのです。
彼は親が捜しに来ると堅く信じていました。
他の子とは違う雰囲気を持つため、いじめにもあっていました。

ある夜、電線の音にひかれ、施設を抜け出し、マンハッタンまで行ってしまいます。
そこで、ギターを弾いている男の子と知り合い、彼に音楽を教えてくれたという”ウィザード”という男の所に連れられていきます。
彼らは建物を不法占拠し、そこで暮らしていました。
ウィザードは子ども達をストリートミュージシャンにし、彼らの稼いだお金を取り上げていたのです。
ウィザードはエヴァンに音楽の才能があるのに気付き、いい金づるになると思い、彼にギターを与え、”オーガスト・ラッシュ”という名をつけ、街頭に立たせました。
そして、マネージャーのように、彼を売り込み始めます。

ある日、警察が彼らの住んでいる建物にやってきます。
エヴァンは逃げ、歌が聞こえてきた教会に入ります。
この教会の牧師に音楽の才能を認められ、なんとジュリアード音楽院に入学を許され、正式に音楽を学ぶことになります。
そして、彼の作曲した「オーガストのラプソディー」は、セントラル・パークの野外コンサートで演奏されることになります。

一方、エヴァンの親たちは…。
父親はサンフランシスコ出身のロック・ミュージシャン、ルイスで、母親は新進チェリスト、ライラでした。
音楽の才能は遺伝だったんです。
彼らはニューヨークで出会い、たった一夜でしたが、愛し合ったのです。
ライラは別れてから妊娠に気付き、産むことを決心します。
しかし交通事故に遭い、気づいたときに子どもは駄目だったと言われたのでした。
彼らは別れたときから音楽へ対する情熱を失い、ライラはコンサート活動を休止し、ルイスはバンドを脱退して金融ビジネスの世界に入っていました。

さて、エヴァン、ライラ、ルイスはどのように再会を果たすのでしょうか。
ライラ役の女優さんとルイス役の男優さんの美しいこと。
彼らを見ていると、同じ人間とは思えません。
こんなことありえないと、心の中では思っていても、でもこの映画に魅せられます。
音楽がすばらしいんです。
約2時間、退屈する場面がありませんでした。(映画に息抜きの場面ってありませんか?)
とりあえず、いい音楽と映像を観に行って、ほんわかした気分になろうかという時にお勧めの映画です。