レニングラード国立バレエ 「白鳥の湖」を観る2009/01/11

「ジゼル」を観て、がぜん楽しみになったレニングラード国立バレエですが、その期待通りの舞台でした。
やっぱり私、群舞が好きです。
バレエ団により振り付けが違うのは当たり前なのですね。
ボリショイでは個々のバレエダンサーの踊りが多かったので、群舞があまり活用されていませんでした。
「白鳥の湖」では群舞を観たいですし、この方が最後の二人の悲劇がより強調されていいように思いました。

2009年1月11日(日)   13時開演 国際フォーラムホールA

オデット/オディール:オクサーナ・シェスタコワ
ジークフリート:イーゴリ・コルプ
ロットバルト:ウラジーミル・ツァル

《第一幕》
湖のそばの森でジークフリートの成人式の祝宴が開かれています。
ボリショイでは宮殿で、舞台回しとして道化が登場していました。
舞踏会で花嫁を選ぶように言われ、憂鬱になった王子は白鳥狩りに湖畔へ行きます。
コルプは意外と背が低く、あまりスタイルはよくありませんが、流石オーラが違います。
存在感があります。
踊りも的確で、特に手を伸ばした時の姿がきれいだと思いました。
湖畔で出会うオデットとジークフリート。
二人はだんだんと惹かれあい、最後にジークフリートはオデットに愛を誓うのですが…。

《第2幕》
舞踏会。
ロットバルトがオデットそっくりのオディールを連れて登場します。
ジークフリートを誘惑するオディール。
シェスタコワはオデットの時とは違い、妖艶に舞います。
「新春バレエ」で観たロットバルトは今まで見た中で衣装も貧乏くさく、はっきり言って期待していなかったのですが、ツァルさん、結構いいかも。
オディールをオデットと取り間違え、愛を誓ってしまったことを知ったジークフリート。
湖畔で、オデットはジークフリートの裏切りを嘆き悲しみます。
もはや呪いから逃れることはできません。
そこにジークフリートが来て、二人は愛を貫き、湖に身を投げるのでした。
や~、感動しました。
技術的に「すごい」というものはなくても、これぞ芸術という感じでした。
シェスタコワは安定した踊りですし、コルプはジークフリートそのものでした。
二人の「ジゼル」観たかったです。