「パイレーツ・オブ・カリビアン―2&3」を観る2009/04/01

「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズは大分前に「呪われた海賊たち」を見終わっていました。
続きがあるというので、借りたのですが、やっぱり私でした。
間違って「ワールド・エンド」の方を先に借りてしまいました(恥)。
後から「デッドマンズ・チェスト」を見て、そうか・・・と思った次第。

「呪われた海賊たち」で、お互いの愛情を確かめ合ったウィルとエリザベスの婚礼の日。
なんと彼らは海賊ジャック・スパロウを逃がしたことを理由に逮捕されてしまいます。
ウィルに東インド貿易会社のベケット卿は、ジャックの持つ「コンパス」を渡せば二人を釈放すると言います。
この東インド貿易会社って、そんなに力があったんですか?このところがよくわかりません。
エリザベスのお父さんはイギリス帝国のポート・ロイヤル総督なんですけど。
ウィルは仕方なく、ジャックを探しに行きます。

一方ジャックは、絶体絶命の窮地に立っていました。
13年前、彼はブラックパール号の船長となるため、自らの魂と引き換えに、船乗りたちが最も恐れる“深海の悪霊”ディヴィ・ジョーンズと「血の契約」を交わしていたのです。
その契約期間は終わり、彼の魂を奪うためにディヴィ・ジョーンズが現れます。
ディヴィ・ジョーンズはタコ足の様な顎鬚が生え、左手がカニの鋏、左足がカニの足、そして右足はカニの爪という不気味な姿をしていて、彼の忠実なしもべのクラーケン(蛸のお化け?)を操っています。
10年に1度しか陸には上がれないため、彼から逃れるには陸にいればよいのですが・・・。
ジャックのように彼と「血の契約」を交わした者は、死の運命を先延ばしにされる代わりに、100年の間、船の船員として労役することになります。
しかし、ディヴィ・ジョーンズにも弱点が・・・。
それは彼の心臓です。
心臓を手に入れ、彼を意のままに操れば、制海権が独占できます。
ベケット卿の狙いはそれだったのです。
ジャックは窮地を逃れるために、ディヴィ・ジョーンズの心臓を手に入れようとし、なかなウィルの言うことを聞いてくれません。
そんな折、エリザベスがウィルを追ってきます。
クラーケンの標的がジャックだと知ったエリザベスは、彼とキスをし、その隙に彼を船に縛りつけ、難を逃れるのでした。
とここまでが「デッドマンズ・チェスト」の内容です。

この後、ベケット卿は元エリザベスの婚約者で、お尋ね者になっていたジェームズ・ノリントンが持ち帰ったデイヴィ・ジョーンズの心臓を入手し、彼とフライング・ダッチマン号を操り、世界中の海賊達を葬っていました。
海賊達が生き残るためには、9人の海賊船長達を召集する必要があります。
ジャックはその一人でした。
エリザベスたちは、ジャックを救いに、世界の果てまで行くことになります。

なんか「デッドマン・・・」と「ワールドエンド」は長すぎて、はっきり言って飽きます。
それにしても、エリザベスは元気です。
男顔負け。最後には海賊の船長になっちゃうんですから。
見ものは、戦いながら、ジャックにウィルとエリザベスの結婚を宣言してもらうところ。
おいおいキスしていて大丈夫かよとつっこみを入れたくなります。
最後はちょっぴり悲しい終わり方。
この後も4があるそうですが、なんかもうご馳走様という感じです。
ジョニーだけがやる気満々だそうで。
私的にはオーランド・ブルームとキーラ・ナイトレイの顔を見てるだけでいいのですが、笑。
それ以外はディズニーランドで「カリブの海賊」に乗っていればいいですね。

ダン・ブラウン 『天使と悪魔』2009/04/05

目が悪いのに、本を読んでいるんじゃないと、相棒に言われています。でも、好きなんですから・・・。
ダン・ブラウンといえば、『ダ・ヴィンチ・コード』で有名になりましたが、この本は『ダ・ヴィンチ・コード』の前に書かれたそうです。
映画の「ダ・ヴィンチ・コード」ははっきり言って駄作でした。
「天使と悪魔」もまたトム・ハンクス主演で今年公開されるようですが、どうなんでしょうかね。

セルンというスイスの科学研究所の科学者でもありカトリックの司祭でもあるレオナルド・ヴェトラが何者かに殺されます。
彼の胸には「イルミナティ」という16世紀に創設された科学者たちの秘密結社の焼き印が押してありました。
ハーヴァード大学教授で宗教象徴学の専門家、ロバート・ラングドンが呼ばれます。
セルンの所長コーラーとヴェトラの死体を調べている時に、ヴェトラの娘のヴィットリアが現れます。
彼女は彼らが反物質を生成に成功したと言います。
反物質とは、岩や木々、人間を形成している物質の正反対の物質だそうですが、私の理解を超えていますので、まあ、本でも読んでください。
この反物質は生物質と接触すると対消滅するそうですが、この時光子(フォトン)が噴出すそうです。
一種の爆発ですね。
実はヴェトラとヴィットリアはこの反物質を四分の一グラム作っていたのです。
兵器にすると、五キロトンの破壊力です。
半径二分の一マイルにあるものすべてを消し去るぐらいの爆発力だそうです。
この反物質の入った容器が盗まれていたのです。
ちょうどこの時、ヴァチカンでは次の教皇を決めるためのコンクラーベが行われようとしていました。
しかし、教皇候補の4人の枢機卿が行方不明になっています。
その上、なにやらわからない容器が防犯カメラに写っているのです。

この後はネタバレになるので書きませんが、ラングドンとヴィットリアがいかにヴァチカンの崩壊を阻止するのかが見物です。
映画はどうなんでしょうね。私はパスしますが・・・。

「つぐない」を観る2009/04/08

桜が散っていますね。女子高生が桜の花びらを集めて、互いにかけ合っていました。かわいいですね。
「つぐない」は原作がある映画で、文庫本になっていたので買ったのですが、最初の方で挫折しています。
映画を観て、こういう話だったのかとわかりました。

13歳のブライオニーはものを書くのが大好きな少女です。
たまたま姉のセシーリアと幼馴染で使用人の息子、ロビーの間の出来事を見てしまい、想像力と嫉妬心から、嘘の証言をしてしまいます。
そのため、ロビーは刑務所に入り、刑務所から早く出たいばかりに、従軍することになります。
セシーリアは家を出、看護婦として働くことにします。
ブライオニーが自分の犯した過ちに気づいたときには、互いに愛し合うセシーリアとロビーはもう二度と会えない状態にありました。
罪を償うために、ブライオニーがしたことは・・・。

キーラ・ナイトレイはいいですね。
彼女のちょっととっつきにくい、冷たさが好きです。
こびていないのがいいです。
ヴァネッサ・レッドグレイヴが老いたブライオニー役で出ています。

劇団四季 「ひかりごけ」を観る2009/04/10

      《キャスト》
 船長 日下武史
 西川 中村 匠
 八蔵 神保幸由
 五助 高橋征郎

《第一幕》
船が難破し、助かった4人は、食料になるものがない状態で洞窟の中にいました。
飢えでどうしようもない時、五助が死にます。
船長は五助の肉を食べたくないという若い西川に無駄死にをするなと言って、人肉を食べさせます。
八蔵は五助が「一番先に死にたくない。おまえたちに喰われたくないから。死んだとしても、食べないでくれ」と言うのをきき、食べないという約束をしました。
そのため、八蔵は五助の肉を食べませんでした。
人肉を食べたことに苦悩する西川に八蔵はこう言います。
「人の肉を食った者は首のうしろに”ひかりごけ”に似た”光の輪”が出る。しかしそれは、人の肉を食った者には見えない」
やがて八蔵も死にます。
船長と西川は、八蔵の肉も食べますが、やがてまた飢えに苦しむことになります。
西川は海に身を投げて死のうとしますが、船長は「もったいないことをするな」と言って西川を殺し、生き延びます。

《第二幕》
法廷の場面です。
たった一人になった船長の独白かと思ったのですが、面白い演出でした。
舞台の写真を見て、想像してみてください。
船長は言います。「検事は人肉を食べたことがありますか」「人に食べられたことがありますか」
「その経験のない人に裁かれても、裁かれたとは思えません。」
「私は我慢しています。」
この「我慢している」という言葉は洞窟の場面でも出てきますが、どういう意味なのかと考えています。
一体何を我慢しているというのでしょうか?
最後に船長は「人の肉を食ったものには、”光の輪”が出ている。見えませんか」と法廷にいる人たちに問います。
が、誰もそれを見ることができません。

こういう究極の状態に置かれたときに、人はどういう立場をとるのでしょうか。
その時に人間の本性が現れるのでしょう。
人が人を裁くことができるのでしょうか。
我々はみな”光の輪”を持っているのかもしれません。

「マーク・ロスコ 瞑想する絵画」@川村記念美術館2009/04/12

桜の頃、行ってみたいと思っていた川村記念美術館に行ってきました。
前回は平日に行ったので、人がいなかったのですが、流石に今日は人がいっぱいいました。
マーク・ロスコは不思議な絵を描く人ですね。
美術館の解説に書いてあったのですが、彼は自分の絵が他の画家の絵と一緒に飾られるのをよしとはしない画家です。
有名なレストランから絵を頼まれた時も、自分の絵だけが飾られるので承諾しました。
しかし、レストランの内装を見て、自分の絵と合わないからとキャンセルしたということです。

絵は赤が圧倒的に多く、赤い背景の中に四角が描かれているという、全く簡単な構図のものです。
一見誰にでも描けそうに思えます。
でも、それか白い壁の上に飾られると、不思議な存在感を醸し出します。
妙に心地いいんです。
自分の家にもロスコの部屋があったらいいなぁと思いました。

自然散策路には枝垂桜、浦島草、カタクリ、菜の花など都心では見られない花々が咲いていました。
テニスをする人やお弁当を持ってきて食べている人たちがたくさんいましたが、小さい子供が少ないので、静かにのんびりとできます。
美術館は一度入るともういいという感じですが、自然散策路は無料ですので、近くに住んでいたら、何回も訪れたい所です。

川村記念美術館の次に、電車から見えた風車のある場所に行ってみました。(写真)
「佐倉チューリップまつり」が開催されていました。
138種50万本のチューリップが咲いているそうです。
これらのチューリップは小学校の児童などが植えたようです。これだけそろうと見事です。
チューリップまつりは15日までやっているようです。

サンドラ・パーシャル 『冷たい月』2009/04/14

しばらくぶりに読んだ本ですが、なかなかいい本でした。
特に心理学に興味のある人にはおもしろいと思います。

主人公のレイチェルは獣医になり、一度は出た家に戻って母親と妹と暮らすことになりました。
仕事は上手くいっていたのですが、ある日、働いている動物クリニックで幼い女の子が泣いている姿を見て、過去のものと思われる記憶が蘇ります。
彼女の家族には秘密が多く、父親の死も詳しくは語られていませんでした。
そして、おかしなことに、彼女の父親の写真はたった一枚しかなく、それ以外の写真はレイチェルが破いてしまったと母親は言います。
ところが、写真は隠されていたのです。
その写真の中に、彼女はいませんでした。
一体私は誰なのだろう?
それからレイチェルの自分探しが始まります。

次から次に明らかになる事実。
読み出すと止まりません。
レイチェルでなくとも、私達人間は自分とは何かと思わずにはいられない生き物なのでしょうね。

劇団四季 「キャッツ」を観る2009/04/16

「キャッツ」が千秋楽を迎えるそうなので、最後にもう一度観てこようと出かけました。
でもS席は取れなくて、ステージに向かって右奥のA席に座ることになってしまいました。残念。
それでも楽しめる内容でした♪♪♪

《キャスト》
 グリザベラ:木村智秋
 オールドデュトロノミー:種井静夫
 バストファージョーンズ:渋谷智也
 ラム・タム・タガー:荒川務
 ミストフェリーズ:岩崎晋也

やっぱり「キャッツ」は「メモリーズ」がいいですね。
今回のグリザベラの人は若い女優さんなのか、老いた娼婦の悲哀というのがちょっと感じられませんでしたが、歌はいいです。
ミストフェリーズは小さな黒猫のはずですが、大きな黒猫でした。
流石踊りは上手いですね。
バレエをやっていた人なのかしら?
スキンブルシャンクスという鉄道猫の歌はいつ聴いても楽しくなります。

「夜行列車の旅は素敵
暗闇の向こうにほのかに霞んでみえる
やさしい街あかり
思い出を道連れにしてゴトゴト揺られて
夢みるうちにきこえてくるよ 明日の訪れ
目覚めたその時両手をひろげ
僕をむかえてくれるよ
ひかりに満ちたすばらしい朝
さあ終着駅だ
そして 茶色のしっぽをふりふり さよならまた会おう
きっと必ず会えるよ 夜行列車のキャット」

鉄道に乗って旅に出たいですね。
セクシーなもてもて猫のラム・タム・タガーはちょっと色気不足?

カーテンコールがいつもより長くて、楽しいものでした。
何回か行っているのに、初めて気づいたのですが、会場の壁にはいろいろなものがあったのですねぇ。
一体私は何を見ていたのでしょうか?
目の病気のせいではなくて、普段からボーとして、いかに周りを見ていないか、よくわかりました。
キャッツ・シアターがなくなるなんて、悲しいけれど、次はイギリスまで行って本場の「キャッツ」を観てやろうと、決心しました。 
今もやってるわよね・・・?

劇団四季 「アンデルセン」を観る2009/04/18

「キャッツ」の時はロビーは人で混雑していて、歩けないほどだったのですが、「アンデルセン」は観に来ている人が大人なのか(空いているのか?)、ロビーもゆったりとしていました。
相変わらずの私ですから、バレエが多い作品だというのを知らないで見に行きました。
出演者の方々は小さい頃からバレエをやってらしたようです。
が、バレエ・ダンサーと比べると・・・・。
でも四季ですから、バレエを見るためには普通は行きませんよね。

《キャスト》
 ハンス・クリスチャン・アンデルセン:味方 隆司
 マダム・ドーロ:斉藤 美絵子
 ニールス:松島 勇気
 ペーター:有賀 光一

靴屋のハンスは子供達に物語を聞かせるのが大好きでした。
もちろん子供達もハンスの物語を聞くのが大好き。
聞いているうちに時間を忘れ、学校に遅刻しそうになるほどです。
学校の校長は、ハンスのことを面白く思っていませんでした。
よくいますよね。こういう人は。
校長は町長に迫ります。私かハンスか選べと。
ハンスは争いを好まない性格なので、自分から進んで町を出て行くことにします。
行き先はデンマークの首都コペンハーゲンです。
弟子のペーターも一緒です。

コペンハーゲンに着いたハンスとペーターは、橋のたもとの王様の像の下で、靴屋を開くことにします。
そこにバレリーナで美貌のマダム・ドーロが現れます。
彼女を一目見たハンスは、彼女に恋をしてしまいます。
たまたま自分の望むバレエシューズを作る靴職人を探していたマダム・ドーロに気に入られ、ハンスは彼女と親しくなります。
マダム・ドーロとバレエのことで争う夫のニールスを見て、ハンスはニールスはマダムを不幸にしていると思い込みます。
夫婦のことが全くわからない、初心なハンスです。
彼女への思いを込めて、『人魚姫』を書き、彼女へ手渡します。
その後、いじめられていた男の子ラースに『醜いアヒルの子』の話をしてあげます。
息子からその話を聞き、彼の物語を気に入った、新聞の編集者ホルムは、ハンスに物語を書くことを進めます。
マダム・ドーロは『人魚姫』をバレエにして踊ることにします。
ハンスは語り手として、舞台にでます。
この舞台も大成功になり、その後ハンスは王様から称号をもらうことになります。

本当の彼の人生は舞台とは違い、不幸な一生だったようです。
貧しい家に生まれ、女性には愛されず、心配性で・・・。
しかし彼の書く物語は人々から愛され続けています。

「人魚姫」で彼が語り手をやるという演出を見て、どうしてもハンブルク・バレエの「人魚姫」と比べてしまいました。
こういう娯楽作品と比べちゃあいけませんね。
ハンブルクの「人魚姫」を見たら、四季の「アンデルセン」は見なくてもよいでしょう。
見る順番が逆だったらよかったのにね。
歌のナンバーの「コペンハーゲンの歌(というのかしら?)」を聞きながら、昔行ったコペンハーゲンを思い出しました。
私の見たコペンハーゲンは、ハンマースホイの絵画のように物憂いモノクロームのイメージなんです。
昼間から酒場で酒を飲んでいる人が多かったような・・・。
考えてみると、アンデルセンの物語には暗い作品が多いですよね。

売店で『アンデルセンの生涯』という本を買ってきました。ちょっとアンデルセンについて調べてみますわ。

東京バレエ団 「エチュード」「月に寄せる七つの俳句」「タムタム」を観る2009/04/19

今週は舞台を3つも見てしまいました。
それでもあまり疲れを感じないのは、好きなことをしているからなのでしょう。
でも財政面でまずいので、月に3回以内に抑えようと思っていますが、どうなることやら。

劇団四季と東京バレエ団。比べること自体が間違いですが、やっぱり違います。

「エチュード」
エトワール:上野水香   フリーデマン・フォーゲル  レオニード・サラファーノフ

バーレッスンから始まる、日常の練習風景を描いた作品です。
ずらりとバレリーナがそろって、バーにつかまり踊る場面をシルエットで見せるところなんか、綺麗でした。
フォーゲルが出たのですが、あまり見せ場がなく、サラファーノフに負けていました。
「エチュード」はサラファーノフの十八番らしいし、フォーゲルは初挑戦らしいので、仕方ないのでしょうね。
上野さんは今日はオーラが出ていなかったような。二人に負けたのかしら?

「月に寄せる七つの俳句」
月:木村和夫
月を見る人:斉藤友佳理ー高岸直樹

ノイマイヤーが東京バレエ団のために振付をした作品です。
七つの俳句は、私は知らないものばかりでした。

 「赤い月 是は誰がのじゃ 子供たち」 一茶
 「人に似て 月夜のかがし あはれなり」 子規
 「四五人に 月落ちかかる をどり哉」 蕪村
 「寒月や 石塔の影 松の影」 子規
 「春もやや けしきととのふ 月と梅」 芭蕉
 「小言いふ 相手あらば 今日の月」 一茶
 「我をつれて 我影かえる 月夜かな」 素堂
 「鐘消えて 春の香りは憧く 夕べ哉」 芭蕉

なんとも幻想的な舞台です。
特に三人のダンサーが踊る場面がとても美しかったです。が、ちょっと眠くなりました。
七つの俳句の中では「小言いふ 相手あらば 今日の月」が私の日常を表している(?)ので好きです。

「タムタム」
ソロ:松下祐次
パ・ド・ドゥ:西村真由美ー横内国弘
パーカッション:シルヴィオ・ガルダ
トムトム:アティソー・ロコ

軽快なアフリカ音楽に合わせて踊ります。
テンポがよいので、女性ダンサーの2名が転び、男性ダンサーは滑っていました。
ちょっとリズムにのりきれていなかったかも。
あ、そうなると、もっと転ぶかな。舞台が汗で滑るんでしょうね。

いつも東京バレエ団を見に行って思うのですが、熱狂的ファンがいるんですね。
会場の雰囲気が違うんです。
公演自体もよかったのですが、ブラボーおじさん達(複数いましたた。今までで最高の人数だったかも)が頑張っていました。

東京バレエ団の古典作品はまだ見ていませんが、どうなんでしょう。
世界バレエフェスティバルが八月にあるようで、見たいのですが、なんとS席が25000円。ちょっと考えています。

五木寛之 『人間の関係』2009/04/21

『百寺巡礼』が第六巻で足踏み状態です。
やっぱり行ったことのないお寺ばかりだと、読むのも進みませんね。
たまたま出かけた時に、時間をつぶすために買ったのが、この本です。
五木寛之の人生論というもんです。
その中でそうだよなぁと思ったのが、「常に誤解されるのが人生と思え」という言葉です。
私なんか女の割りに背が高く体格がいいので、結構おっかなく見られたり、病気もちなのに、元気に見られるし、気を使うのに、使わないように思われたりしています。
背が低くて、華奢な人がうらやましいですわ。
仲のいい同僚には、色々な人と話しなさいと言われていました。
ようするに、話さないと人には私のことがわからないと言いたかったのでしょう。
私もそうですが、人は皆、他の人を色眼鏡で見ているんですよね。
色眼鏡はなかなか取れないもんです。
五木はこう書いています。

「ホンネを人に見せるというのは、やはり甘えだろうと思います。人は死ぬまで、いや、死んでのちも正しく理解されるものではないのです。」

そして言います。「人は五パーセントぐらい信じてもいいのではないか」と。
どうなんでしょう。たった五パーセントでしょうか?
五パーセントもなんでしょうか?
私なんかちょっと馬鹿なところがあるので、結構人を信用してます。
何パーセントぐらいでしょうかね?
ホント、人間関係って難しいですよね。
この頃職場の人間関係が面倒なので、サッサと仕事を辞めて、引きこもりたいと思ったりもしていますが、この年で引きこもってもね・・・。
五木のように思うと生きやすいかもしれません。