グルジア国立バレエ 「ロミオとジュリエット」2010/03/06

「ロミオとジュリエット」はデンマーク国立バレエで2回見ました。
デンマークはジュリエットとロミオ役のダンサーが年齢的に若かったのですが、今回はニーナは40代。
どうなんだろう・・・とは少し思いましたが、全然年齢なんて関係なかったです。
 
  2010年3月5日(金) 16時半開演 東京文化会館

振付:レオニード・ラヴロフスキー
振付改訂:ミハイル・ラヴロフスキー

ジュリエット:ニーナ・アナニアシヴィリ
ロミオ:アンドレイ・ウヴァーロフ
マキューシオ:岩田守弘
ティボルト:イラクリ・パフターゼ

まず、振り付けがラヴロフスキー版なので、デンマークのノイマイヤー版とは全く違いました。
今度来る英国ロイヤルバレエはマクミラン版なので、どこが違うのか見比べる楽しみがありますね。
ラヴロフスキー版は細部をはしょっていて、最初のロミオとジュリエットの出会いの場が物足りなかったです。
一幕一場の広場の場面が結構長く感じ、早く二人を出せとは思いませんでしたが、その代わりに金曜日の疲れでウトウトしそうになりました。

ノイマイヤー版で楽しかったのが、三馬鹿トリオ(マキューシオとロミオともう一人、誰だっけ?)の踊りです。
ラヴロフスキー版は三人で踊る場面が少ししかなく、その代わりマキューシオ役の岩田さんの踊りが多く、堪能できました。
死ぬ場面はどの振付も長いです。
三人並ぶと、岩田さんの小ささがよく分かりました。
ニーナより背が低いかもしれません。
でも、彼のジャンプや足のあげた角度など、さすがです。
グルジアのダンサーは完全に負けてました。
とにかく、ノイマイヤー版の方が丁寧に『ロミオとジュリエット』の物語を描いていたようです。

ニーナは10代の少女に見えました。表情が豊かで、おきゃんで、まだ幼い恋もしらない少女でした。
バレエというより演劇的で、振付はノイマイヤー版の方が踊りとして見がいがあり、踊るのも難しそうです。
最後の死んだロミオを見て嘆き悲しむところなんか、涙を誘います。


さて、心配だったロミオ=ウヴァーロフ。
や~、彼も演技をするんですね。
見た目はでかいので、10代の少年か・・・というと、う~ん。
三馬鹿トリオは身長差があって、それが面白かったですよ。
身長順に三列に並んで欲しかった(ウソ)。
でも、いつもより表情が豊かで、はやりザハロワと踊る時よりリラックスできるのでしょうか?
先輩の二-ナと後輩のザハロワでは、気持ちも変るのね。
彼の意外な一面を発見しました。

群舞は「ジゼル」ほど合わせる場面がなかったので、粗はあまり見えなかったのですが、音についていけていないような感じがしました。
あ、オーケストラの、特に金管楽器の方々、お願いだから練習してください。素人の私にもわかるほどの音のはずれはないでしょう。

最後のカーテンコールでは、会場に明かりがついた後もニーナが出てきてくれたので、「ジゼル」の時以上の人たちがスタンディングオベーションをしていました。

次はロイヤルバレエで「ロミオとジュリエット」を見ます。
残念なことに、吉田都さんの日は取れませんでした。
 

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