K.アルヴテーゲン 『裏切り』2010/04/03


』に引き続き、アルヴテーゲンを読んでみました。
映画『トーク・トゥー・ハー』を彷彿させるミステリーです。


ヨーナスという若者は、植物人間になってしまったアンナを献身的に介護していました。
マネージメントコンサルタントをしているエーヴァは、ジャーナリストの夫とアクセルという息子と暮らしていました。
しかし、ある日、彼女は何気ない夫の言葉から夫の裏切りを知ります。
絶望したエーヴァは町で会ったヨーナスと関係を持ってしまいます。
エーヴァはヨーナスのことは一時の情事と思い忘れ、夫の愛人への復讐を計画するのですが・・・。

エーヴァとヘンリック夫婦ってあまり人間的深みがないように思いました。
そこがちょっと残念です。 
とかくに最後が怖いです。

福祉国家と言われる北欧で、人々は幸せかというと、自殺が多いと報道されているように、それほど幸せではないようです。
私はミステリーは社会の反映だと思って読んでいますが、アメリカやイギリスとは違った面のある北欧もおもしろそうです。
  

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