「森村泰昌 なにものかへのレクイエム―戦場の頂上の芸術」&「ジャンルー・シーフ写真展」@東京都写真美術館2010/05/03

連休にはどこにも行かないので、東京都内で遊ぶことにしました。
たった一泊でしたが、恵比寿のウェスティンホテルに泊まりました。
このホテルも数回泊まっていますが、今回でもういいやということになってしまいました。


どちらかというと目白のフォーシーズンズホテルと似たテイストの部屋です。
浴衣に花の模様、石鹸が葉っぱの形、メモに花のイラストが印刷してあったりと、デザイン的にも凝っていたりします。
でも、浴衣が今ひとつです。私の寝相の問題かもしれませんが、浴衣だと前がはだけてしまい、結局よく眠れませんでした。

 
朝は、連休に泊まったのが悪いのでしょう、朝食に50分以上も待たされ、ジュースを飲もうと思ったら、補充されていなくて飲めず、コーヒーのお代わりを頼んだら、持って来ませんでした。
これならわざわざレストランに行かないで、部屋で食べればよかったと思いました。
前に宿泊した時は、こんなんじゃなかったわよね・・・。
そうそう、ガーデンプレイス内にロブションのパンとケーキを売るお店があり、ケーキを買ってみたのですが、おいしかったです。
 

ムースの中に木の実などが入っていて、今までにない口当たりのケーキでした。
 
ガーデンプレイスには東京都写真美術館があります。
「森村泰昌 なにものかへのレクイエム―戦場の頂上の芸術」と「ジャンルー・シーフ写真展」をやっていました。


森村泰昌のことは知らずに見ました。彼って何かに扮して、自分の写真を撮るのが好きな人なのですか?
今、ネットで調べてみると、セルフポートレート手法で「西洋美術史になった私」とか「日本美術史になった私」、「女優になった私」などの作品を発表しているようですね。

「なにもものかへのレクイエム」では自害前に演説をする三島由紀夫、「独裁者」のチャップリン、昭和天皇、マッカーサー、アインシュタイン、チェ・ゲバラ・・・などに扮しています。
写真だけではなくて、映像(演説する三島や硫黄島の星条旗やヒットラーの演説とチャップリンの独裁者をモチーフにしたもの)も見られます。
ヒットラーの演説では、昔タモリがやっていたハナモゲラ語みたいなもので演説していて、ちょっと言えないような言葉を言っていて、笑いたくなりました。
これってパロディ?笑いながら見てもいいのよね・・・。

「シャンルー・シーフ写真展」には、10年前に亡くなったシーフの未発表作品と名作が展示されています。
彼の写真はどこかで見たことがあるはず。というのも多くのファッション誌に作品を提供していますから。
モデル達の造形美がすばらしいです。ヌードもいやらしくなく、女性の腰からお尻にかけてのラインは美しいなと思いました。

有名人のポートレートも撮っています。イヴ・サン・ローランの若い頃の写真などをみると、彼はモデルになってもよさそうな感じです。
ダンサーでは若い頃のニコラ・ル・リッシュとローラン・プティの二人の写った写真がありました。
ポートレートも良かったのですが、私的には彼の撮った自然の写真が好きです。
すべてモノクロなのですが、微妙にトーンが違い、自然を無機質的に見せています。

 
実物じゃないとわかりずらいのですが、空と大地の間に明るいところがあり、そこに自転車に乗る人が一人います。
写真を撮る技術以外に、現像のよさもあるのでしょうが、モノクロには独特のよさがあります。