ケイト・キングズバリー 『マクダフ医師のまちがった葬式』2010/05/23

ペニーフット・ホテル・シリーズの三作目。


ペニーフット・ホテルの女主人、セシリーの昔からの知り合いのマクダフ医師が亡くなりました。
夫のことを思い出し、セシリーはちょっとおセンチに。
ところがなんと、お葬式の時に、棺の中に入っているのがマクダフ医師でないことがわかります。
というのも、彼の遺体が湖の底で見つかったからです。
棺の中には、知らない若い男性の遺体が入っていました。
そして、驚いたことに、ペニーフット・ホテルの献立表がそばにあったのです。
一体どういうことでしょう。

セシリーはホテルを閉鎖されないようにと、事件に首を突っ込んでいきます。
堅物の支配人、バクスターは再度セシリーに振り回されることになります。

一方、メイドのガーティの結婚が決まり、家族同然のガーティのためにセシリーはホテルで披露宴を開くことにします。
そのためホテルの従業員はおおわらわ。

マクダフ医師のあとを引き継ぐために、とても魅力的なドクター・ケヴィン・プレストウィックがやってきました。
ライバルの登場に支配人のバクスターも気が気ではないようです。
  
今回とっても印象的だったのは、料理人のミシェルです。
一体彼は何があってペニーフットホテルにやってきたのか、話が進むうちに明らかになってくるのでしょうね。
 
残酷な場面もないので、安心して読めるのが、このシリーズのいいところです。
私にとっては、美味しい食べ物が出てこないので、ちょっぴり残念ですが。