重松 清 『ブランケット・キャッツ』2010/09/02

ゴーヤチャンプルをしようと、スーパーからゴーヤを買い、切ってびっくり。中の種が真っ赤じゃないですか!!
ちょっとネチネチしていて、これは腐っているのかしら?でも、表は普通だし・・・。
中身が赤い種類なのかしら?
それで調べてみると、熟したゴーヤの種はくなるんですね。この種、甘いんですって。捨てないで食べてみればよかった。
不思議です。緑のゴーヤは熟しても苦いです。

 
久しぶりの重松です。
ブランケット・キャッツなんて、本当にいるのかと思って、ゴーヤのついでに調べてみました。そんなのいませんでした。この言葉は重松さんの造語ですか。
ようするにブランケット・キャッツはレンタル猫のことです。
本に出てくるお店では2泊3日しか猫をレンタルできません。レンタル猫になれるのは、頭のいい、人になつく猫じゃなければならないそうです。
そうそう、何故ブランケット・キャッツというのかというと、生まれた時から同じ1つのブランケットに寝ているからです。汚いからといって、洗ったり違ったブランケットを使うと、猫は落ち着きがなくなってしまうのです。
レンタルされて知らない家にいくのですから、寝床ぐらいは慣れたものじゃなければ、落ち着きませんよね。わかります。

レンタル猫は様々な人たちに借りられていきます。その人たちの悲喜こもごもを、相変わらずの重松節で書いています。
その中で一番印象的だったのが、父親が会社を首になり、家を手放さなければならなくなった家族の話です。
長女は家を出なければならないことが嫌で嫌でたまりませんでした。
父親は自分のせいでという負い目があるので、飼いたいと言っていたペットを最後の思い出として飼わせてあげようと思い、猫を借りてきます。
それが裏目に出て、長女はなおさら心を閉じてしまいます。そして、やったことは、猫の大切なブランケットを取り上げるということです。
彼女に母親は言います。

「猫は大切なものを失ったら、困ることしかできないけど、人間は違うの。大切なものがなくなっても、それを思い出にして、また新しい大切なものを見つけることができるし、勝手に見つけちゃうものなのよ。人間は」

何かペットを飼いたいと思っていますが、豆芝ってしっていますか?
柴犬の小さなものです。小さい柴犬同士を交配していってできた犬です。
相棒が日本犬を飼いたいというと、同僚が教えてくれたそうです。この犬ならマンション暮らしでも大丈夫かしら?
飼う前に、ちゃんと散歩をさせられるかどうか考えた方がよさそうですね。