女刑事 音道貴子『未練』&『嗤う闇』2011/05/20



『未練』では『』のその後が書かれています。
音道は『鎖』その前、その後で変わっているように思います。
人は生きるか死ぬかの究極の状態から帰還すると変わるといいます。
音道は精神的により強く、より人に対する優しさが出てきたように思います。
だんだんと人間として成長してきたという感じです。
でも彼女の母親は、「なんだって、こんなに強い子になっちゃったのかしら。これじゃあ、息子と歩いてるみたいじゃない」なんて嘆いてますが。
いいじゃない。人間として極上なんだから。

このシリーズで気になる人がいます。
それは元警官で、今はおかまバーをやっている安雲です。
彼女(彼?)のような友達がいたら楽しそう。

安雲の紹介で知り合った男に迫られ、音道が断り、それでもしつこくされ、音道がつぶやく言葉で彼女のことがよくわかります。
「馬鹿野郎。こどもじゃないから、やすやすと男と寝たり出来ないのではないか。後で引きずるのが嫌だから、臆病にもなっている。子どもじゃないから、軽い気持ちで遊んだりして、余計な周り道はしたくないと思っているのだ」
安曇は「おぼこ娘みたいね」と言いますが、音道はこうでなくっちゃ。

相棒はこのシリーズ、あまり好きじゃないと言って読みません。男にとって音道みたいな女は苦手なのかもね。
音道シリーズは(たぶん)女にかわいげを求めない男性限定です。