広瀬隆 『原子炉時限爆弾―大地震におびえる日本列島』 ― 2011/08/09
この本は昨年出版されていました。広瀬さんはこう書いています。
「地震が起こったら、原子炉の頑丈さにはほとんど意味がない。水が流れる回路のすべて、どこにも破壊が起こらないということが保証されなければ、大事故は防げない」
実は2010年6月17日に福島第一原子力発電所二号機で電源喪失事故が起こっていたそうです。この頃、日本国内は南アフリカのワールドカップで大はしゃぎ。マスコミも報道しなかったそうです。
この時から今の状況は予想できたのではないでしょうか?
他の原発はどうかというと、浜岡原発や滋賀原発、柏崎刈羽原発、六ヶ所村再処理工場、東海村などの建っている土地を地質学的に調べていくと、直下か近くに活断層があるか、ある可能性が高いのだそうです。
なんでそんなところに原発施設を建設したのでしょう?
通産省の役人が知っていて隠ぺい工作をしていたとか。その役人、滋賀原発、柏崎刈羽原発、高速増殖原型炉もんじゅ、浜岡原発に関わり、今は某国立工業大学の教授をやっているそうです。この人は自分の利益だけを考えて、そういうことをしたのでしょうか?良心はないのでしょうか。
今、日本国内にあるすべての原発が止まったとしても、「日本を崩壊させる末期的な大事故ざっと2000回分ほどの危険物を管理していかなければならない」のです。
「高レベル放射線廃棄物は100万年監視しなければならない」と2009年にアメリカ政府が発表したそうです。
ようするにずっと冷やし続けなければならないのに、地震が起きて、今回のように冷却装置が稼働しなくなったら、どうなるのか。第二のフクシマになります。
地震は来るかどうかわからないのだから、そんな仮のことは考えられないと言う人がいるかもしれませんが、危機管理って最悪のことを考えてやるものですよね。そのことも考えずに原発を推進していたなんて・・・。
ホント、3.11までの私たちは幸運だったとしか言えません。
地質学的説明が多い本なので、読むのが面倒という私のような人でも、ザッと読むだけでも参考になります。ただし、読んだ後、眠れなくなるかも。
地震が来てほしくないと切に思います。
コメント
_ 花 ― 2011/08/11 08時48分06秒
_ coco ― 2011/08/11 19時44分59秒
花さん、
「避難所での緑内障の患者様へ」はどうぞブログへ載せてください。
たくさんの患者様に見てもらった方がいいですもの。
「避難所での緑内障の患者様へ」はどうぞブログへ載せてください。
たくさんの患者様に見てもらった方がいいですもの。
_ 華 ― 2011/08/12 14時32分35秒
ありがとうございます。
載せさせていただきますね。
わたしも矯正視力がだんだん落ちています。
視野の欠損が多いので
どこを指しているかわかりませんよね。
検査はほんとに疲れます。
寝ているときも結構冷えているのかもしれませんね。
気をつけてみます。
載せさせていただきますね。
わたしも矯正視力がだんだん落ちています。
視野の欠損が多いので
どこを指しているかわかりませんよね。
検査はほんとに疲れます。
寝ているときも結構冷えているのかもしれませんね。
気をつけてみます。
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