宮部みゆき 『あかんべえ』2011/10/22



図書館にあったので、借りてみました。
宮部さんの江戸話、好きです。

本所で賄い屋高田屋を営む七兵衛は、幼い頃親の顔も知らず、かっぱらいをして暮らしていました。天ぷら屋で捕まり、その天ぶら屋の親父に料理を仕込まれ、賄い屋を開くまでになったのです。
七兵衛は遅くに結婚したため子供がいなく、子供の代わりに身寄りのない子供やぐれて親がもてあましている子供を引き取り、一人前の包丁人に育てていました。
その中の一人が太一郎で、七兵衛は本当の子供のように扱い、太一郎の娘のおりんを孫のようにかわいがっておりました。
七衛門は太一郎を見込んで念願の料理屋をやらせることにしました。

場所探しに一年半。やっと見つかったのが小名木川沿いの高橋のたもとにある元料理屋。
ふね屋と名付け、料理屋を始めたのはいいのですが、なんとこの料理屋にお化けが出るのです。
ふね屋の娘おりんにはお化けが見えます。
お化けは全部で5人。

実はふね屋のある場所に30年前興願寺という恐ろしい寺があったのです。
寺が火災にあい、燃えた後にたくさんの人骨が見つかり、坊主が人殺しをしていたことがわかったのです。

何故おりんにお化けが見え、この5人(でいいのかしら?)は何故成仏できずふね屋にいるのでしょうか。

イケメンお化け玄之助と色っぽいお化けのおみつがいいです。
こんなお化けならいて欲しいと思ってしまいます。
あ、一番いて欲しいお化けは偏屈でも指圧の名人の笑い坊。私の凝りがすぐに治りそうですから(笑)。

おりんが弓乃助みたいな役割を果たしています。
平四郎役がイケメンお化けの玄之助かしら?

ほろりとした人情味あふれる後味のよい本です。

コメント

_ himawari ― 2011/10/23 01時53分00秒

素敵な椅子ですね。北欧の家具はいいですよね。
シンプルでナチュラル。使い心地もいいんですよね。

お化けにもイケメンいるんですねww
図書館が近くにないのでもっぱら息子の本棚から借りてます。

_ coco ― 2011/10/23 09時41分22秒

この頃、重厚なアンチークの家具よりも、白木の家具の方が精神的に落ち着けるようです。
夫と共に年とったということねと言っていますが、どうなんでしょう?

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