若竹七海 『プラスマイナスゼロ』&『プレゼント』 ― 2014/09/10

葉﨑町シリーズの一冊です。
ちょっと今までの本とは雰囲気が違います。
というのも、主人公は葉﨑山高校に通う三人の女の子ですから。
不運なお嬢さまのテンコと義理人情に厚い不良娘のユーリ、そして”歩く全国平均値”のミサキ。
この三人が引き起こす出来事がおもしろいです。
特にテンコはすごいです。
彼女の不運さは宇宙規模ですわ(笑)。

この本、なかなか買えませんでした。
アマゾンで買おうとすると、すぐ売り切れになってしまい、本屋に行ってもないんです。
期待して読んだわりには、それほどではなくて、ちょっとがっかりでした。
短編集で、あの葉村晶と小林警部補、御子柴刑事が出てきます。
彼らが出てくる一番最初の本のせいだからどうなのかわかりませんが、特に小林警部補と御子柴刑事は後の本のように華々しく活躍していません。
葉村晶はフリーターで、縁のあった事件は最期まで離さないのは性格なんですね。
彼女の家族の話がでてくるので、彼女がなんであのような人格になったのか、考えてみるのもいいかも。
<今日のわんこ>

外に出してほっておくと、かまってほしくて悪さをします。
本の帯をかじり、カーテンの後ろに隠れ、私の足をなめ、スリッパをどこかに持っていき、捕まえようとすると、ソファの下に逃げ込み、抱くと、舐め舐め攻撃。
かわいいから、相手をしてあげますけどねww。
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