片野ゆか 『ゼロ! 熊本市動物愛護センター10年の闘い』2015/03/11

震災から四年が経ちました。
今の生活が不確かな土台の上になりたっていることを実感した日でした。

あれから1階へと住む場所を変えました。
高層マンションは地震に強いと言われていますが、老いへと向かう身ではエレベーターが使えなくなると階段を上れないと思ったからです。
職場も地下鉄をなるべく使わないようにし、4月からはバスのみで通勤です。
これで何かあっても歩いて自宅に帰ってこれます(笑)。



「殺処分ゼロ」を目標に立ち上がった熊本市動物愛護センターの10年間の取組を書いた本です。

熊本市で、2000年度の犬の捕獲・保護602、引取り400、返還101、譲渡143、殺処分は693、猫拾得・引取り840、ほか集計なし。
<生存率:犬、24.35%、猫、集計なし
2002年度、犬、捕獲・保護455、引取り242、返還109、譲渡169、処分393
猫、拾得・引取り782、譲渡94、処分610。
<生存率:犬、39.89%、猫、12.0%>
2013年度は犬、捕獲・保護423、引取り4、返還222、譲渡154、処分5
猫、拾得・引取り369、処分8。
<生存率:犬、88.06%、猫、82.7%>

たった10年ちょっとでこれだけ殺処分数が劇的に減ったのです。
このようになるには、たくさんの人たちの決意と行動と助けが必要でした。

あとがきに片野さんは殺処分をなくすための基本事項を書いています。

①安易に飼わない・増やさない
②飼ったら最期まで世話をする
③迷子札をつける

最後の迷子札をつけるというのをわざわざ書くというのが不思議です。
私にとっては当たり前のことなのですが、つけない人が多いんですかね。何かあって、犬が逃げ出した時に役に立つと思うのですが。
実は私なんか数回、二匹を散歩させようとして、何でかわかりませんがリードを離してしまったことがありますから(恥)。
犬たちがびっくりして立ち止まっていました。

本に出てきたアメリカの作家ジム・ウィリス(Jim Willis)のエッセイ、「How could you? (どうして)」がジーンときました。
原文や日本語訳がネット上で読めますので、犬を飼っている人、もしくはこれから飼おうと思っている人は、是非読んでみてください。

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