深作秀春 『視力を失わない生き方』2017/01/12



弟は兄のハウスが好き。
外に出すと必ず兄のハウスに入ります。
兄は取られないようにと自分のハウスに入っています。



アメリカなどで眼科外科医をやってきて、数々の国際的権威のある賞を取ったという深作医師の本を読んでみました。
(以下、私が勝手に抜粋して書いているので、表現が間違っている可能性があります。詳しく知りたい方は本を買って読んで下さい。)

彼曰く、日本の眼科は時代遅れである。未だに古い手術法や医療品を用いている。
アメリカなどでは眼科外科医(オプトメトリスト)は一番収入が多く、医学部のトップの成績でないとほぼなれない。
日本の医師は「語学力がない」ため遅れた情報しか得られない。
大学病院などは研修病院で、そこでの手術は練習台であると心得よ。
深作医師の病院には日本の大学病院で研修医に手術をされて失敗した患者が来ている。

大学病院が研修病院だというのは全くその通りと思います。
大学病院=一流の医療が受けれるというわけではないのですよね。

緑内障について詳しく書いてあるのを期待して読んだのですが、あまり書いてありません。
緑内障患者は手遅れにならない段階で腕のある眼科外科医の緑内障手術を受けるようにと言っています。
彼が開発した緑内障手術があるようですが、細かい内容になるので書かれていませんでした。
これが一番知りたかったのですけど。

眼圧はドイツ人を基にして正常眼圧10~20mmHgが決められているそうで、日本人はドイツ人よりも角膜が薄いので正常眼圧はずっと低いそうです。
それに正常眼圧という言い方は今や「死語」で、「眼圧は角膜の厚みによって変わるので、その補正をしなくてはならない」というのが眼科医の常識なのだそうです。
日本人に正常範囲の眼圧の人の緑内障が多いというのは、このへんに理由がありそうですね。

目に病気のない人でも参考になることも書いてありました。

目をこすったり叩いたりしてはいけない。
「アトピー性皮膚炎」の人は非常に高い確率で白内障や網膜剥離になる。
「眼球体操」で網膜剥離になる人が続出。
白内障の手術を伸ばしていると緑内障を引き起こすことがある。
寿命は90歳でも目の寿命は70歳。
水泳ではゴーグル、塵や埃の多い場所では大きなメガネをかけること。
コンタクトレンズは一日8時間まで。
コンタクトクリニックでの診察はいいかげんだから気をつけろ。
強い紫外線の場所では保護メガネやサングラスをかけ、つば広の帽子をかぶること。

コンタクトクリニックにはコンタクトレンズを作りに行った時にかかりましたが、本当にいいかげんでした。
いつも若い医師になりたての人が看てくれ、私が緑内障だと言わなかったらわからなかったようです。
緑内障だと教えてあげると、機械で目を見て、「緑内障でも初期でしょうね」などとおっしゃいました。後期なんですけれど。
安いコンタクトを買うためだけならいいのですが、まさか目の病気でかかる人はいないですよね。
気をつけてください。

深作医師のちょっと自慢が入った表現が気になる人もいるかもしれませんが、白内障や網膜剥離、加齢黄斑変性、糖尿病性網膜症患者、これからレーシック手術をしようと思っている人などには参考になると思います。