小笠原文雄 『なんとめでたいご臨終』 ― 2017/08/05

岐阜市内に開院している在宅医の小笠原医師が書いた本です。
患者が病院ではなく自宅で闘病をしたいという時にお世話になるのが、在宅医療です。
病院ではなく、自宅で過ごせれば、それほどいいことはないと思います。
彼のようなベテラン医師と一緒に働いている看護師などのスタッフのように、患者がどのような最期を迎えたいのかを真剣に考えて関わってくれるような、そういう在宅医療が身近にあればいいと思います。
でもねぇ、今までの経験からいうと、そういう病院を探すのが大変なのです。
(医療関係者の心無い言葉でどれほど傷つけられ、憤ったことか・・・。)
この本にはおひとり様でも在宅医療が受けられるということが書いてあります。
どこの在宅医療の病院でも引き受けてくれるのでしょうか?
読むと、すべてハッピーな終わり方で、それはそれでいいのですが、本当にみなさん、ハッピーで終わったのでしょうか。(疑い深くてすみません)
在宅で亡くなっても上手くいかなかった例もあるのではないでしょうか。
上手くいかない例では、最期が病院ということですが、病院で亡くなるということは不幸なことなのでしょうか。
実家では祖母も父も病院で亡くなりました。
母も義姉も病気があり、とても自宅でみられる状況ではありませんでした。
この本で書かれているように、家族はただそばにいるだけでいいなどということが本当にどの地域でも実現されているのでしょうか?
この本を読んで在宅医療っていいなぁ、と誰でも思いますが、自分の住んでいる地域の状況をきちんと把握してからどうするのか考えることが必要ですね。
やり始めてから、アレ、本とは違うなんてことがありそうですから。
昔は誰でもが家で最期を迎えたとかいいますが、昔は病院も少ないし、介護施設もなかったので、状況が違いますよ。
一番いいのは、在宅、病院、介護施設などどこを選んでも、いい最期が迎えられることですよね。
人は誰でも死ぬのですから、これからの高齢者社会に向けて考えてもらいたいことです。
幸せな犬は昨夜も大股開きでした。

今日は左側に寄っています。

見つかったので、少し角度が変わりました(笑)。
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