山中伸弥&平尾誠二・恵子 『友情―平尾誠二と山中伸弥「最後の一年」』2018/01/30



平尾さんのことは知りませんでしたが、あのドラマ『スクールウオーズ』で有名な伏見工業高校ラグビー部で活躍した人だったんですね。
そういう人が、ガンに罹り、53歳という若くで亡くなってしまったとは。
この本はラガーマンの平尾さんと山中教授の友情の本です。
でも、私が思ったようなお涙頂戴の本ではありませんでした。
読み終わって、期待が大き過ぎたせいか、ちょっと物足りないような気がしましたが。

なるほどと思ったのは、プロでのチームワークとは「個人が責任を果たすこと」という言葉です。
馴れ合いではなく、一人一人がきっちりと己のすべきことをやることが大事だということですね。
仕事にも言えますね。

「人生はラグビーボールと同じ。楕円形のボールはどこに転がっていくかわからない。しょうがないやないか」
人生の理不尽さはしょうがない。
そういう思いで平尾さんはガンを受け入れたのでしょうか。

年を取ると友人といえる人がなかなか増えませんが、こういう風に友情を結べる人と出会えたということはうらやましいです。

平尾さんはガンになってお亡くなりになりましたが、山中さんという医療のスペシャリストが側にいてくれて、最善の治療ができたのではないでしょうか。
一般の人はそうはいきませんものね。
山中さんを信じ続け、闘病の辛さを周りに洩らさず、最後まで頑張りぬいた一生だったようです。
格好いいですね。

ご冥福をお祈りいたします。



「ママ、僕もラガーマンです。兄のタックルに負けません」by 弟。

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