中山七里 『悪徳の輪舞曲』2018/05/03



14歳で殺人を犯し、少年院で勉強し、弁護士になった御子柴礼司。
前回は少年院での恩師の弁護をし、今回は30年ぶりに会った実の母・郁美の弁護をすることになります。

母はあれから再婚し、その再婚相手を自殺と見せかけて殺害した容疑で逮捕されていました。
ずっと会っていなかった妹・梓が、他の弁護士があの「死体配達人」の身内ということで弁護をしてくれないので、御子柴に弁護を依頼してきたのです。
郁美は容疑を否認していました。
たまたま再婚相手が資産家だったため、御子柴が提示した費用は相続すれば出せるということで、御子柴は実母の弁護をすることにします。

実は御子柴の実父は同じような状況で自殺していました。
母は殺人を犯したのか、自分はその母の血をひいしまったのかと苦悩する御子柴。
自分にとっての家族は恩師である稲見以外いないと言い切る御子柴ですが、そんな冷静沈着な彼に垣間見られる弱さが人間的です。
家族だと御子柴でも調子を崩しちゃうのですね。
自分が親から曲がりなみにも愛されていたと知って、彼はどう変わっていくのでしょうね。

どんでん返しとワクワク感が今までよりも少なかったのですが、次はどうなるのか楽しみです。
次は倫子ちゃんが事件に巻き込まれるのかしら?期待してます。



私がパソコンを使っていると、かまってくれとワンワン鳴く兄犬。
パソコン部屋に連れてくると、膝に乗ったり、腕に抱かれたりとしますが、今日はパソコン机にのり、横になって寝ています。
膝に乗られるよりもいいのですが、キーボードの場所が狭くなり邪魔です。
どういうつもりなのかしら?