村中璃子 『10万個の子宮 あの激しいけいれんは子宮頸がんワクチンの副反応なのか』2018/08/06



何年か前に子宮頸がんワクチンを女子高校生全員が接種することになったと聞きましたが、しばらくすると中止になりました。
ワクチンを接種した子の中に激しい副反応に悩まされている子がいると報道されたからです。
しかし、この本を読むと、副反応はワクチンのせいではなかったことになっています。
WHOは繰り返し声明を出し、日本では「(ワクチン接種を止めた)せいで子宮頸がんの死亡率が上昇している」と名指しで批判しているそうです。
何故日本ではけいれんや記憶低下などの神経の異常を思わせる症状が、ワクチン接種と関係があるのか、ないのかということを科学的に検証し、報道されないのでしょうか。

本書によると、「日本だけで毎年、3000の命と一万の子宮がうしなわれている」と言います。国賠訴訟が終わるまでの10年間、この状態が続くと、10万個の子宮が失われてしまいます。
ワクチン接種をすることにより子宮頸がんに罹らなければ、無駄に子宮を取らなくてもよかったし、命を失うこともなかったはずなのです。
なんでこんなことになってしまったのでしょうか。

現役の医師でジャーナリストの村中さんが名誉棄損で訴えられながらも、真実を訴えたいと書いた本です。
娘さんのいる親に是非とも読んでもらいたい本です。