垣谷美雨 『老後の資金がありません』2018/08/27

今朝、犬たちは静かでした。
いつもは私が目を覚ましたのに気づくと兄のクンクンする甘え声が聞こえてくるのに。
しかし、二匹共に〇んちをしていました。
弟は旅行先では優等生だったのに、家に帰ると困ったちゃんです。
〇んちはトイレの外です。
お〇っこはトイレの周りに漏れてます。
また遊びに行く予定なので、しばらくいい子にしていて下さいね。



気になっていたのですが買わずにいたこの本を、職場の同僚が貸してくれました。

50代の後藤篤子は老後の資金がやっと1200万円たまり、これでなんとか安泰か、と思っていました。
しかし、何事にもおっとりした娘が結婚することになりました。
仕事に向かない娘の将来を心配していたのですが、これで安心、と思ったら、なんと夫になる人の実家が金持ちで付き合いがあるからと、盛大な結婚式を執り行うことになってしまったのです。
その資金、500万。
地味婚をしてもらいたいのに、夫が娘にそれぐらい払うと言っちゃいました。
婿さん側の都合なんだから、資金を多く出してくれればいいのにと不満に思いつつ出してしまい、残り700万円也。
それなのに派手婚をした娘がどうも婿とうまく行っていないような・・・。

今度は夫の父親が亡くなり、義姉が自分はずっと両親の世話をしていたのだから、夫に葬式代300万円、全部払えと言ってきます。
これまた派手な葬式で、来る人もそれほどいないのだから地味にすればいいのに、
義姉の夫の稼ぎは1500万円もあり、金銭的に余裕なはずなのに・・・。
その上、高級老人ホームに入る姑の生活費9万円までも送金しなければならなくなります。
義姉が面倒みりゃいいのにと文句もいいたくなります。
残り400万円也。

そうこうするうちに、今度は自分がリストラに。
50歳を過ぎた女に事務の仕事はない。
そして、夫も・・・。

次々と起こる出来事に対処するたびにお金がだんだん減っていきます。
どうしよう。姑の生活費の9万なんて払えないわ。
と義姉に言うと、何故か姑を引き取ることになってしまいます。

この姑を引き取ったことから、風向きが変わってきます。
姑さん、ただ者じゃなかったです(笑)。

前半、どうなるのかと自分のことのように暗くなりましたが、後半に姑さんが登場すると、パッと明るくなりました。
暗いままでいくと、篤子と夫が借金を苦に自殺とまでなりそうな感じでしたからね。
少しぐらい現実離れしても、明るいトーンで終われてよかったわ。

老後にいくらあればいいのでしょうか。
マスコミの挙げている金額は現実的ではないように思います。
知人の父親は65歳から年金をもらえるようにしていたら、64歳でなくなってしまったそうです。
老後のために貯めていても、使わないで亡くなってしまうということもありますからねぇ。
うまく葬式代ぐらい残して死ねるといいのですが、死期はわからないですから。

老後が心配な人は前半部分を読んで参考にしてみるといいかも。
そして、子どもや親とどういう結婚式や葬式をしたいのか話し合いましょう。
我が家や知人たちの子の結婚式費用は子どもたちが自分たちで用意し、親は援助していないです。
お金を出さないので結婚式に関して口出しできず、それに文句を言っていましたが、いい子どもたちではないですか。
葬式費用は親が遺してくれていました(ありがたやぁ)。
そのわりに老後資金がないわ!
どうしましょう(笑)。