乃南アサ 『水曜日の凱歌』2018/08/31

軽井沢のツルヤから買ってきた商品を少しずつ食べています。
最初に使ったのが、バジルソースとくるみ味噌ソース。
バジルソースはズッキーニにかけてチーズで焼くと美味しかったです。
くるみ味噌は肉に付けて焼いたり、ナスと炒めるといいですが、これをやるとすぐになくなってしまいます。
りんごバターは定番のトーストに付けて食べました。
刻まれたりんごの優しい甘味が嬉しいですね。
ポテトチップスのりんごバター味は甘みとすっぱ味が絶妙で、私は好きです。
ポテチは塩辛いのが好きという人には勧めません。
りんごかりんとうはポテチよりも甘味が勝っていて、りんご風味が強いです。
ちょっと甘いかな。
私は味噌かりんとうの方が好きです。
ドライフルーツはレモンとオレンジを食べてみましたが、レモンのすっぱ味がきいてますが、すっぱ過ぎず美味しいです。

バジルソースやくるみ味噌ソースは他のメーカーのを使ったことがないので比べられませんが、美味しいです。
りんごバターはジャムよりも甘味がくどくなくていいかも。
レモンのドライフルーツはいいですよ。

旅行に行ってから1㎏太ってしまいました。
そりゃあ、毎日ツルヤの甘い物を食べていれば太りますよね。
気をつけますわ(笑)。



戦中、父と兄、妹を亡くし、母と二人きりになった14歳の鈴子。
父の友達の宮下に助けられて、なんとか住む場所と食事は確保できた。
戦後、母は英語を話せたことから、RAA(特殊慰安施設協会)で通訳として働き始めた。
今までは前にでることはなく、父の陰に隠れていた母が変わっていく。
男に頼る女から、したたかに男を利用する女へと。

「怒りや絶望を糧にしてでも、お母様は誰よりも早く戦争の痛手から抜け出そうとしている。そのためなら、どんな努力も厭わないし、場合によっては手段も選ばない」
「変わらなきゃ、生きていかれやしないってことなのよ」

戦時中は『産めよ殖やせよ』、戦争に負けたら、今度は外人どもに体を差し出せと、いいように利用される女たち。
そんな女性たちの姿を見ながら、逞しく生き抜こうとする母を冷たい目で見つつも、自分自身のふがいなさと後ろめたさを感じる鈴子。

少女の目から見た戦争と戦後が描かれています。
RAAのことはこの本を読むまで、全く知りませんでした。
「米兵から良家の子女を守るために」ということで作られた国営の売春機関だそうです。
結局、本にも書かれていますが、性病の蔓延などから廃止されます。
RAAが存続していた7ヶ月の間に7万人の女性が売春を強要されていたそうですが、一体、良家の子女って誰のことですか・・・。
父や夫を戦争で奪われ、暮らしていくすべを持たない女性たちが、国にこのようなことを強いられたということですよね。
戦争は弱者により過酷です。

読み終わってから、鈴子とその母、友人の勝子、ミドリ、モトなどの女性たちが戦後、どのように生きていったのかを知りたいと思いました。
是非、彼女たちのことを書いてください。

最後に「水曜日」とは敗戦の8月15日と戦後初の新選挙法による衆議院議員総選挙が行われた4月10日です。
その時、39人の婦人代議士が誕生。
それから私たち女性の立場はどれほど変わったでしょうか。