山邑圭 『刑事に向かない女』2019/04/07



「刑事に向かない女」とは反語で向くってことでしょうか?

椎名真帆は、警察行政職員の採用試験を受けるつもりが、ネット申し込みで間違って警察官の採用試験の方をポチってしまい、結局、警官の採用試験に受かってしまいます。(こんなことってあるのかしら?)
町田南署の交通課に配属されたのですが、持っている女だったからか、その時の働きを認められ、荻窪東署の刑事となってしまいます。

空き家で女性の刺殺体が見つかり、先輩の古沢と共に捜査を開始しますが、真帆は途中で捜査を外されてしまいます。
理不尽な扱いに納得のいかない彼女は休暇を取り、一人で捜査を続けます。

実は真帆は幼い頃の記憶がありません。
父親は元警官で、21年前、父親に補導された恨みから母親は殺害され、姉に真帆を預けた後、父親は行方知らずでした。
一見関係のなさそうな事件は真帆の過去と繋がっていたのです。

真帆はもともと警官になるつもりはなく、OL気分の上、朝に弱い。
叔母は変な占いに凝っていて、『良く当たる占いおばちゃん』で有名。
日々の鍛錬のせいで半日歩き続けても疲れ知らずになったはいいのですが、初対面の人と話すのが苦手なところは変わらず。
相棒の古沢の古いやり方に反発を覚えつつ、余計なことを言わないようにしています。
一般的な女刑事と言うよりも普通のOLに近い人ですが、どうも持ってる刑事のようなので、これからの成長が楽しみです。
シリーズ化するのかな?