椹野道流 『ローウェル骨董店の事件簿』(1)~(3)2019/08/02

だんだんと元気になっていくヨーキー。


なんでかわかりませんが、ベッドではなくて床に寝るようになりました。


ベッドが暑いんでしょうか?

今朝、また餌を食べませんでした。
お昼ぐらいになるとお腹がすくのか食べます。
思うに、新しい餌がカロリーが少ないためか、今まで28gでよかったのに60gも与えるのです。
一遍に60gも与えずに量を少し減らして様子を見るようにしますわ。



日本人が描く、第一次世界大戦後のロンドンが舞台のミステリ。

表紙右側が検死官のデリック。
第一次大戦に従軍し、負傷し、外科医になることを諦め、今は検死官をしています。
左側がデリックの兄のデューイ。
彼は信念の下、従軍を拒否し、刑務所に入れられたため脚が不自由になり、今は骨董店の店主をしています。
兄の従軍拒否により二人は仲違いをし、疎遠になっていました。
しかし、デューイが戦死した親友の息子、ケイを引き取ることになり、デリックにそのことを知らせてきてから二人は再会し、和解することになります。(一巻目)

デューイには絵の才能がありましたが、戦後、絵を描くことを止めていました。
彼にはまだ戦争の時の心の傷が残っていたのです。(二巻目)

ケイは父が貴族で母が日本人のハーフだったため。父が戦死した後、家から追い出され、母は日本に帰国し、ケイはデューイが引き取ることになったのです。
ハーフで父の死のショックから話せなくなった時期があり、学校でいじめを受けていました。
ケイはこのことをデューイたちには内緒にしていました。
自分でなんとかしたいと思ったからです。
彼の気持ちを大事にし、デューイとデリックは見守ることにしました。(三巻目)

デューイの友人で刑事のエミールがデリックとの仲を取り持ってくれています。
彼らの互いに思いやる気持ちが泣けます。

ミステリですから、刑事のエミールが捜査する殺人事件を検死官のデリックが助けることになります。
デューイは骨董に詳しいことから彼らに協力します。
一巻目は女優志望の美しい女性の殺人事件、二巻目は骨董店に女性の髪が入ったジュエリーを置き去った帰還兵の殺人事件、三巻目は降霊会での殺人事件です。
題名の骨董店はあまり関係ありませんが、第一次大戦後のロンドンの雰囲気が好きでイケメン好きな人にはいいミステリです。