今週の読書 ― 2019/10/20
マライア・フレデリクス 『レディーズ・メイドは見逃さない』
ニューヨークに来たばかりの成金ベンチリー家に仕えることになったレディーズ・メイドのジェインはお嬢さまが婚約することになり、忙しい毎日を送っていました。
ところが、婚約発表の日にお相手が殺され、彼女は死体を最初に見つけてしまいます。
ゴシップ紙ではさまざまな憶測が書かれ、これではいけないと、ジェインは犯人捜しに乗り出します。
コージーブックスの一冊ですが、ちょっと今までのとは違うテイストです。
どちらかというと昔のミステリー本という感じです。
梶よう子 『墨の香』
理由を明かされぬままに離縁になった雪江は筆法指南所（書道教室）を始めます。
やってきたのは武家娘たち。
その中の三人娘に振り回され、事件に巻き込まれ、果てには元夫の隠していた秘密も知ることとなります。
書道をやらなくなり何年か経ちますが、またやろうかなと思い始めました。
失礼なことを言う子に何も言わないのは何故かしら。
昔も今も女の子は困ったものですわ。
来栖ひよ子 『菓子先輩のおいしいレシピ』
高校生になり、友達もできず、ぼっちの小鳥遊こむぎは今日もひとりで昼食をたべていました。
そこに現れた上級生らしき女の子が、スープをご馳走してくれました。
このことがきっかけで、こむぎは料理部に入ることになります。
先輩の助けもあり、友達ができていくこむぎでしたが、実は先輩には秘密にしていたことがあったのです。
かわいらしい女の子の世界ですねぇ。
私にはなかったわ・・・。
今週の本は特におすすめはないです。
暇なら読んでもいいかなという感じのものばかりです。
亜樹直 『マリアージュ～神の雫 最終章～』16～18
いよいよ物語は大詰めへ。
「神の雫」と言われたワインは一体どれなのか。
熟成肉とワインのマリアージュ、味わいたいと思いますが、どこに行けば味わえますか？
沖田×華 『透明なゆりかご 8』＆『お別れホスピタル 3』
どちらの本も命の大切さを教えてくれます。
若い人におすすめの漫画です。
キリエ 『4分間のマリーゴールド 1～3』
救命士になった花巻みことは人の手に触れると、その人の「死の運命」がわかります。
彼は義理の姉の沙羅が好きでしたが、ふと触れた手から彼女の死の運命を知ってしまいます・・・。
「4分間」とは何のことかといいますと・・・。
「呼吸が停止してから、心肺蘇生を行わなければ助かる可能性は分刻みに低下する。
2分で90％、3分で75％、4分で50％。
4分間は生死をわかるタイムリミット」
なのだそうです。
漫画には関係ありませんが、救急車が現場に到着する時間の平均時間は8．5分（平成29年度）だそうです。
東京都では50分ということもあったようです。
ちなみに搬送時間は東京都が全国ワーストで10．7分。
10分を超えると「絶望的」ラインということですから、心肺停止した人に何もしないでいたら、確実に死んでしまいますね。
広田奈都美 『おうちで死にたい～自然で穏やかな最期の日々～ 1～3』
訪問看護師になった新人ナースが経験する在宅医療現場のお話。
涙なくして読めません。
様々な看取りの場面や病気になって困った時の公的情報源の紹介もありますので、これから経験するであろう人にも、今関わっている人にも参考になることがあると思います。
おすすめは×華さんと『おうちで死にたい』です。
漫画だからと思わず、手にとってみて下さい。
今まで紹介していませんでしたが、おもしろい絵本があったので載せておきます。
井上荒野作・田中清代絵 『ひみつのカレーライス』
直木賞作家の井上さんが初めて書いた絵本です。
カレーの種という発想がおもしろいです。
絵も昭和的で何やら本当にあったっぽい、ちょっとユーモア溢れるお話です。
カレーが食べたくなりますよ。
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