椹野道流 『ハケン飯友 1&2』2020/01/11

『最後の晩ごはん』シリーズを書いている作家の別の本を読んでみました。
彼は元監察医だとか。
今、彼の書いた法医学部のお話を読んでいます。
どうりで詳しいはず。


『ハケン飯友 僕と猫のおうちごはん』
お正月が過ぎ、会社に行ったら、会社が潰れていた・・・というアンラッキーな僕こと坂井寛生。
帰り道にふと思い立ち神社をお参り。
小銭がなかったので、お賽銭として仕方なく千円札を入れてしまいます。
その時、神さまに願ったのが、仕事のことともう一つありました。

その夜、現れたのが神社にいた猫。
猫は神さまに派遣され、夜だけ若い男の姿になれるといいます。
なんと神さまは願いを聞き届けてくれたのです。
それから毎晩、猫は夕ご飯を一緒に食べにやってくることになります。

『ハケン飯友 僕と猫のごはん歳時記』
坂井と猫の暮らしも慣れてきた頃、神社で倒れている老婦人を助けます。 
彼女には頼れる家族もいないことを聞き、迷惑かもしれないとは思いつつも心配で坂井はお見舞いに行きます。
やがてその老婦人と仲良くなり、彼女が夫の死後始めたという小さな茶房「山猫軒」の雇われマスターとして坂井は働くこととなります。

猫と出会ってから、坂井の運もアップしてきたかな。
神さまは粋なことをなさる。
金持ちにしてくださいとか言うようなものじゃなく、細やかな願いだったから聞いてくださったのかも。

読みやすいファンタジー物です。