読んだ本2020/01/26



下村幸子 『いのちの終いかた』
「人生をしまう時間」を撮ったディレクターの下村さんが書いた本です。
映画の中に出てきた方々と取材はしたけれど映画で紹介できなかった方々を載せています。
父親が亡くなった盲目の女性が元気に暮らしている姿が描かれていて、よかったなぁと思いました。

和田はつ子 『珍味脅かし 料理人季蔵捕物控』
一善飯屋「塩梅屋」は昼賄いの団子汁で評判になっていました。
そんな頃、不審な手紙が届きます。
父親の命が惜しければ、次の料理を作れというものです。
季蔵は元武士。訳あって主家出奔をしており、生家とは縁を切っていたのです。
一体何者がこの手紙を書いたのか。
父親のことが心配な季蔵は急遽家を継いだ弟と会います。

息子のことを思う父の心に泣きます。

矢崎在美 『ぶたぶたのシェアハウス』
ぶたぶたさんシリーズ。
色々な職業につくぶたぶたさんが楽しみでしたが、シェアハウスですか・・・想像もつきませんでした。
それもワケアリ女性のためのシェアハウス兼シェアキッチン。
だれでも来てご飯が食べられ、キッチンを使えるなんて、いいですね。
子ども食堂みたいに大人食堂もあるといいかも。
どの話も最後は明るい終わりなのでいいのですが、ちょっと上手く行き過ぎ感があります。
ぶたぶたさんですから、いいのですが。

椹野道流 『男ふたりで12ヶ月ごはん』
椹野さんの本には美味しそうなご飯が出てくるので、この本も読んでみました。
男ふたりとは、眼科医の遠峯朔と彼の高校の後輩で小説家の白石真生です。
遠峯のところに小説が書けずに悩んでいる白石が押しかけてきます。
日中は仕事の遠峯と夜中に仕事をする白石。
家のことは白石が主にやるということで、意外と気楽な二人暮らしになりました。
この二人の生活を四月から一月ずつ三月まで書いた本です。
ちょっと残念ですが、白石の作る料理がそれほど美味しそうではないのです。
椹野さんはあまり料理が得意ではないのかな?
出てくる中華屋とかケーキ屋の方が美味しそうです。
その点、期待外れでした。

おかざき登 『居酒屋がーる 1&2』
居酒屋「竜の泉」につどう女三人。
彼女たちの頼む料理と日本酒が美味しそう。
こんな居酒屋、近所にないかしらと思えるほどです。
一緒に「竜の泉」にいて、飲んでいるような感じがいいです。

木緒なち 『すべては装丁内』
学央館書房の新人編集者・甲府可能子は初めて本を出版することとなりました。
作家さんから頼まれたイラストレーターからOKをもらえたのに、装丁デザイナーが見つからない。
編集長から紹介されたデザイナーのところに行くと、即断られ、どうすればいいのか・・・。

編集者のお仕事本です。
編集者というと作家との交渉の話はよくあるのですが、今回は装丁デザイナーとのやりとりが書かれています。
おかざきさんは本物の装丁デザイナーだそうで、この本、ご自分で装丁なさっています。

≪漫画≫
竜山さゆり 『うちの犬が子ネコ拾いました。1&2』
大型犬ペリタスが子ネコを2匹拾ってきた。
ご主人様はネコ嫌い。
見つからないようにしなければ・・・。
しかし、見つかってしまい・・・。

2匹の子ネコに翻弄されるペリタスが可愛いです。

西原理恵子 『ダーリンは74歳』
バカップルは相変わらずラブラブです。
高須さんはツイッターやり過ぎです。
余計なお世話ですが、そんなことやるより西原さんともっと仲良くした方がいいと思いますけど。
台湾の高官に会えたりするのは何故?
ゆっくり観光でもやればいいのに、高官に会えないとなるとすぐに日本に帰ってくるあたり、せっかちなのね。
カレーを食べに自衛隊に行けるのも、高須さんなればこそなのね。
普通の人が行ったら相手にされないもの。
死ぬまで騒がせてくれそうなカップルです。

今週も軽いものばかり読んでいました。
じっくり読めるミステリ物求む。