三上延 『ビブリア古書堂の事件手帳 Ⅱ~扉子と空白の時』2020/08/05



ビブリア古書堂の新シリーズの2作目。
ビブリア古書堂の店主・篠川栞子とバイトの五浦大輔が結婚し、娘の扉子が生まれました。
彼女は栞子さんとそっくりで、本ばかり読んでいて、学校では浮いてるようです。
でも、この事件がきっかけになり、いいお友達ができました。
彼女が高校生になった姿も出てきて、展開が速いなと思いました。
アレ、篠川扉子ということは、大輔は姓を篠川にしたのかしら?

今回は横溝正史の作品です。
横溝正史というと、昔流行りましたね。
『犬神家の一族』や『八つ墓村』は映画やテレビ番組にもなり、誰でも知っていま・・・若い人は知らないか。
金田一京助役は石坂浩二、古谷一行、豊川悦司、稲垣吾郎、山下智久など色々な俳優が演じています。
高倉健さんもやったことがあるなんて、知りませんでした。
一応本は読んだと思うのですが、あまり記憶がないです。
ミステリーでも古い日本の因習に囚われた村の設定が嫌いなのですもの。

ビブリア古書堂は古本屋の副業として本にまつわる相談事を扱っています。
2012年に持ち込まれたのは横溝正史の幻の作品『雪割草』の盗難。
旧家の邸宅から忽然と消えたのです。
『雪割草』は見つかりますが、挟まっていたはずの『雪割草』の直筆原稿が消えていました。
それから9年が経った2021年に、蔵書を買い取って欲しいと連絡が来ます。
書架から見つかったのは、『雪割草』の直筆原稿の模写7枚。
図らずもまた栞子は『雪割草』の謎と関わることになります。
半世紀以上にも渡る一家の確執がもたらしたものは・・・。

いつもアイディアが良く湧くなと思いながら読んでいます。
アンテナをはり巡らしていないと駄目でしょうね。
扉子も大きくなったようなので、活躍してくれるかしらと思って読みましたが、今回は出てきただけでした。
次回は祖母の智恵子が何かやらかし、栞子と扉子が一緒になって事件を解決するというのを読みたいですね。
智恵子はそういうキャラですもの(笑)。


またまたおやつを頼んじゃいました。
この頃、送ってくるのが速いこと。もっと遅くていいのに。
配送日の指定ができなかったので仕方ないのですけど。
コロナでお店に人が来ないので、宅配に力を入れているのかもしれませんね。


ショートブレッドといえば、どこでも売っているウォーカー社が知られていますが、他のメーカーのも食べてみたかったので、リーズ・オブ・ケイスネス社のものを頼んでみました。
「プレーン」と「バニラ&クルミ」の2種類です。
「バニラ&クルミ」を食べてみましたが、ウォーカーよりも粉っぽさを感じました。
「プレーン」はGTA(Great Taste Awards)で2010年に最高の3つ星金賞を獲得したというので、楽しみに取っておきますわ。