近藤史恵 『夜の向こうの蛹たち』2020/08/07



小説家の織部妙は文学賞のパーティで、話題の新人、橋本さなぎに紹介されます。
彼女の処女作を読み、強い印象を受けていたので期待していたのですが、現実の彼女にそれほど魅力を感じられず、ガッカリしてしまいます。
その代わりに彼女の秘書だという初芝祐に強く惹かれます。
それから初芝に会うために、何かと策を練る織部。
やがて橋本さなぎの書くものと橋本さなぎの間に違和感を感じ始めます。
もしや・・・と疑惑を持つ綾部。
初芝が連絡してきて、相談にのって欲しいと言ってきます。
相談とは・・・。

作家の場合、イメージが大事な場合があるかもしれませんが、それほどではないと思うのですが。
誰とはいいませんが、イメージと違う方が沢山いますよ(笑)。
私はあまり作家の顔は見ないようにしています。(ガッカリするから)
どんな顔でも見ているうちに慣れちゃうことが多いですが(笑)。

近藤さんは時にゾッとするような話を書くので、今回もそうではと思いながら、怖い物見たさで読んでいました。
女三人の三竦みかと思ったら、肩すかしに終わりました。
綾部を他の二人がちゃっかり振り回し、体よく彼女を残して飛び立っていったという感じです。
最後がすっきりしてよかった、よかった。
お化けとは違いますが、ゾワゾワした感じが夏の読書にはいいかも(笑)。

そうそう、食べ物がとっても美味しそうでした。
ジョージア料理、桃のパフェ、スイカミルク、ピザ、手作りのポテトチップス・・・。
いつかジョージア料理屋に行ってヒンカリやハチャプリを食べたいわぁ。

美味しい物というと、またまたお取り寄せが届きました。
この前のショートブレッドは早く着きすぎでしたが、これは計画通りです。


カフェタナカのビスキュイ・シンプリシテ。
素敵な包装です。
シンプルなクッキーが好きな私には嬉しいおいしさ。
紅茶よりもコーヒーに合うかも。