望月麻衣 『京都寺町三条のホームズ15 劇中劇の悲劇』2020/08/11

暑い日が続いていますね。
今年の夏はどこにも行かず、家でのんびりしています。
ここ数年、夏になると軽井沢に犬連れで行っていたのですけど。
ツルヤでお買い物ができなくて残念です。

今朝、犬たちは6時頃に散歩に行きましたが、暑くてすぐに帰ってきました。
やっぱりしばらくはお散歩は無理そうです。


兄犬はこんな風に「僕、つまんない」をしています。



すぐに読める、簡単な読み物をということで、ホームズ・シリーズの新刊を読んでみました。
読み始めてすぐに後悔するはめになりますが、仕方なく最後まで読みました。

物語は2つあります。
1つ目。
元贋作師の円生に、上海で描いた絵が日本に戻ってくるのを機に、家頭邸で円生作品の展覧会をしようと持ちかけます。
しかし、円生は自分はもう絵を辞めようと思っていると言って断ります。
ホント、面倒なおっさん。
この他に人の恋路を助けたり、結構世話焼きな、葵とホームズの二人でした。

二つ目。
『蔵』に、前に吉田山荘の新古館で朗読会を開いた相笠くりすがやって来て、ホームズに彼をモデルにした作品を書かせてくれと頼みます。
作品はすでに書き上がっており、ホームズにその作品を読んでから判断して欲しいと言うのです。
というわけで、この本の7割は相笠が書いたという作品です。
望月さんが後書きで、「京都ホームズで海外の名作ミステリーのパスティーシュにチャレンジ」したそうです。
「パスティーシュ」とは「他の作家の作品から借用されたイメージやモティーフを使って作り上げられた作品」だそうです。
彼女が取り上げたのが、エラリー・クイーンの『Yの悲劇』。
この作品は何十年も前に読んだはず。
まったく忘れていて、どういう風にパスティーシュしたのか、私にはわかりませんでした。
日本の昭和初期、大富豪の一家に起こった難解な事件にホームズが挑むという内容です。
パスティーシュ作品に興味がある方は読んでみてもいいかも・・・?
本格的ミステリーを好む方にはお勧めしません。

このシリーズはもう読まないと思います。

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