馳星周 『ソウルメイト』&『陽だまりの天使たち ソウルメイト2』 ― 2020/08/18
馳さんが犬を描いた作品があるということで、読んでみました。
2冊ともに短編集です。
母の飼っていた柴犬を探すために一年間求職し、ボランティアとして被災地福島へ行く息子。
飼い主に殴られ、引越の時に捨てられたウェルシュ・コーギー・ペンブローク。
骨肉腫で断脚され三本脚になったフラットコーテッド・レトリーバー。
イリオモテヤマネコの子を育てる犬と老人。
愛犬の最期を看取った男と安楽死させた男。
愛犬が死に、ペットロスに陥っている男。
様々な犬と人間の絆が描かれています。
男性の飼い主の方が多いのは馳さんが男だからでしょうか?
犬を愛するのは男性の方が多いのでしょうか?
「犬は、人間のようにあれこれと思い悩んだりはしないのだ。その時その時を賢明に行き、過去の出来事やまだ起きてもいない未来に惑わされたりはしない」
このような生き方は人間も真似した方がいいようです。
「出会った瞬間から、ぼくたちは魂の伴侶なんだよ」
猫は気ままで、家に居着くと言います。
その反対に犬は飼い主に。
だから犬を特別に思うのかもしれませんね。
私は犬も猫もどちらも好きです。
犬をソウルメイトと思えるかしら?
もちろんかわいとは思いますが、どうもそこまで思えないです。
幸せそうに寝る兄犬です。
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