チェルシー・フィールド 『ジャンクフードは罪の味』2020/09/13



お毒味探偵シリーズの第二弾です。
前の本は『絶品スフレは眠りの味』です。
荒唐無稽な職業なので、次回作を読むつもりはなかったのですが、新しいシリーズかと思い、よく商品内容も見ずに買ってしまいました。
前の作品で慣れたのか、特に仕事のことで違和感を感じませんでした。

イジーは<テイスト・ソサエティ>に勤めている。
仕事はクライアントの命を守るために、食べる物を前もって食べて、チェックするというものだ。
今回のクライアントは不正告白サイト<ウィキリークス>を運営するアーネスト・ダンスト。
彼は広場恐怖症で、ほとんど外出せず、家でジャンクフードばかり食べているので、イジーにとっては楽ちんなクライアントで、楽ちん過ぎて太っちゃいましたけど(笑)。

今朝も仕事に遅れそうで急いでいる時に、隣人のエッタから電話が来る。
新しく飼った犬(グレイハウンド)が地べたに転がって動かないので、部屋まで運んで欲しいという。
犬を部屋まで運び、急いでアーネストの家に行くと、彼がいない。
アーネストは滅多に外出しないはず。
彼の携帯に電話をかけても出ない。
彼の母親に電話をしてみますが、居場所を知らないようで、友達のジェイに電話してみるようにと言われる。
実はイジーは仕事の関係から、アーネストの彼女ということになっていた。
ジェイはイジーがお金目当てでアーネストに近付いたと思っているので、彼にはあまり電話をかけたくありません。
仕方なく電話をしましたが、彼もアーネストの居所を知らないとのこと。
もう一度母親にかけると、ドラッグに手を出したにちがいないから、彼を探して欲しいと頼まれてしまう。
とりあえず二時間、彼を探してみて、見つからなければ<テイスト・ソサエティ>に任せることに決めた。
母親から教えられた場所を探していくと、古い取り壊し予定の建物の中で死んでいるアーネストを見つけてしまう。
<テイスト・ソサエティ>に連絡すると、やってきたのが、前回一緒に捜査をしたイケメン上司のコナー・スタイルズ。
<テイスト・ソサエティ>は警察と極秘の協力関係にあるようだ。
イジーはコナーと共に再度犯人捜しに乗り出すこととなる。

元夫の借金はまだ残っていますが、ロスでの暮らしにも慣れてきたようです。
コナーやドクターにもてもてですし、周りの登場人物たちも個性豊かで、これからイジーの殺人捜査に協力(?)してくれそうです。
軽い内容なので、楽しく読めます。
6巻まで出版されているようなので、アガサ・シリーズが終わったら、このシリーズを読んでみようかしら。

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