太田紫織 『櫻子さんの足下には死体がうまっている 蝶は聖夜に羽ばたく』2020/10/02

このシリーズも16冊目。
季節はずれですが、12月のお話です。


クリスマスが近付く旭川。

館脇正太郎の同級生の鴻上百合子は、担任の磯崎にパーティに誘われます。
櫻子の知り合いの千代田薔子に誘われたのだそうです。
それだからといって、なんで教え子を誘うのかしら?
薔子は旭川郊外に家を買い、そのお披露目ついでにパーティをするということでした。
それは画家が所有していた家で、庭を磯崎の好きなようにデザインして欲しいというのです。
食事の後、部屋を見せてもらうと、作品倉庫になっている部屋に連作の絵がありました。
その絵は奥の離れに飾ってあったというので、前のように絵を飾ってみると、絵に描かれていた蝶達は一方向を見ています。
そこにはドアがあり・・・。

百合子の友人の阿世知蘭香は百合子とのクリスマスパーティの前に正太郎へのプレゼントを買いに出かけます。
途中でお巡りの内海に会い、雪かきを手伝うことになってしまいます。
雪かき後、正太郎の家に送ってもらいましたが、正太郎は留守で、家の前に止めてあった車に乗っていた元警察官の山路が話しかけてきました。
彼は櫻子の弟を殺害した犯人が見つかり、亡霊達が正太郎に協力させ、櫻子に犯人を殺害させようとしていると言うのです。
彼らは一緒に櫻子と正太郎を探しに行きます。

正太郎は水谷好美の車に乗っていました。
好美は氷山神社で協力者と合流し、旭山動物園で動物資料展示室から展示物を盗むというのです。
展示室に行くと、櫻子が現れます。
彼らは櫻子と一緒に神居古潭へと向かいます。

櫻子は弟の復讐を遂げることが出来るのでしょうか。
正太郎はどういう行動を取るのでしょう。
物語はいよいよクライマックスへ・・・。

神居古潭が有名な心霊スポットだとは、知りませんでした。
この心霊スポットということが鍵になるのかしら?
私の予想は当たらないと思いますけど(笑)。