M.C.Beaton 『Agatha Raisin: Something Borrowed, Someone Dead』2020/10/09

アガサ・レーズン・シリーズ、24作目。
残るは6冊。年内に読み終わることができるかしら?


ミセス・ブロクスビーは困っていました。
アガサの悪い癖がまた出たからです。
いい男もいないし、おもしろい仕事がないし、友達も来ないしで、イライラしっぱなし。
アガサのために殺人事件が起こらないかしら、なんて思っている時にPiddlebury教会区の長であるJerry Tarrantがやってきます。
Piddleburyで起こった殺人事件をアガサの探偵事務所で迅速に解決して欲しいというのです。

殺されたのはロンドンからPiddleburyに引越してきたGloria Frenchと言う女性です。
始めは彼女も教区のために色々なことを精力的にやったので、聖女のような女性と思われていました。
しかししばらくすると、人から物を借りては返さず、返すように言われても元々自分の物だと言いはり、返しません。
更には、他人の物を盗んだりします。
それのみか牧師のGuy Enderburyに色目を使っています。
ある日、牧師が仕事があるので彼女の家に来られないと電話してきました。
そのことに腹を立て、やけ酒を飲もうと、Bring & Buy saleで盗んだニワトコ酒 (elderberry wine)を飲むと、毒が入っていたらしく、亡くなってしまったのです。

早速アガサとトニはPiddleburyへと向かい、村人たちから話を聞くことにしました。
しかし、村人たちは何故か口が固く、事件解決に役立つことはひとつも聞けません。

そんな頃、パブの店主のMosesが犬の散歩をしている時に死体を見つけます。
それはCraig Uptonの死体で、彼のそばにニワトコ酒の瓶がありました。
アガサは車に置いておいたニワトコ酒が昨夜盗まれたことを思い出し、友達で警官のビルにそのことを告げます。
誰かがアガサを殺そうとしたのでしょうか?

Piddlebury村はまるで100年前の村のようです。
村人たちは殺人犯は村の外からやってきた奴だと言い始め、アガサたちを村から追い出します。
Jerry Tarrantからも契約終了を言い渡されてしまいます。

アガサは今回、休暇でPiddleburyに来ているイケメン化学教師、Brian Summerに惚れてしまいますが、いつものように避けられてしまいます。
顔ではなく心で選ぼうよ、アガサ。
殺人事件が起こっている村なのに、不思議なことに彼はずっと村に滞在し続けています。何やらいわくのありそうな男です。
もっといい男はいないのかしら?

問題なのはサイモンです。
アガサのことは苦手みたいで、一緒に仕事をするのを避けています。
アガサは一応ボスなんですけどねぇ。
前回は結婚騒動で迷惑をかけ、今回はトニにストーカー行為を働きます。
まだトニのことを諦めていないのです。
仕事よりもトニです。どうしようもない男です。
とっとと首にしましょうよ。

トニは相変わらず年上が好きです。それもDV男が。
彼女もアガサも男を見る目がないことは同じですよ。
これでわかったかな、トニ。
アガサに冷たく当たるんじゃなく、優しくしてよね。
ここには書きませんが、今回は彼女にまつわる「エェー!!」ということが2回起こります。
流石ミセス・ブロクスビーは人を見る目がありますね。
楽しみに読んでください。

アガサの男三人衆・・・ビルも入れると四人衆は相変わらずです。
ビルは仕事で大忙しでアガサにかまう暇がありません。
ロイは自分がテレビに映ることばかり考えていて、とうとうアガサに愛想を尽かされてしまいます。
チャールズは変わらず、気が向いたらやってきて、すぐに帰ってしまいます。
ジェームズも仕事があるのはわかりますが、肝心な時にいません。
でも、みんなの大顰蹙を買うことをしたため、Jerry Tarrantの死後、彼の遺言で事件を再度捜査し始めた時に事件解決に役立つことをしてくれます。

そうそう、イギリス人って魔女とか魔法とか未だに信じているのかしら?
なにしろハリー・ポッターの国ですから。

次はどんな思いもかけないことで楽しませてくれるのでしょうか。
渋い探偵たち、フィルやパトリックとアガサがどうにかなっちゃえばいいのにと思いますけど、ないわよねぇ(笑)。


久しぶりに隣の駅まで行き、ケンタッキーのチキンと食べてみたかったマロンパイを買ってきました。


マロンパイは期待したほどではなかったです。

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