ロバート・クレイス 『危険な男』2021/02/12

ロバート・クレイスの本は4冊目です。
警官のスコット・ジェイムズと警察犬のマギーのシリーズ『容疑者』が好きです。
他の2冊は『約束』と『指名手配』で、『約束』にスコットとマギーもでてきますが、私立探偵であるコール&パイク・シリーズになります。
他の出版社でコール&パイク・シリーズの初期の作品が出版されていましたが、今は絶版みたいです。英語で読むしか無いのかしら…。


今回、海兵隊あがりの元警察官ジョー・パイクは女性を助けます。
探偵だけど、誰も依頼しないので一銭にもなりません。もちろん相棒のエルヴィス・コールも手伝います。良い奴らです、彼らは。

銀行の帰りにパイクは、銀行の窓口の女性イザベルが男達に拉致されるのに遭遇します。車を追いかけ、無事にイザベルを救い、二人組の犯人を警察に引き渡しました。しかし次の日に犯人は釈放されてしまいます。
犯人釈放を知ったイザベルはまた襲われるのではないかと心配し、パイクに電話をかけ、メッセージを残し、失踪します。
釈放後すぐに二人組は殺害されていました。
一体イザベルは何のために拉致され、どこにいるのか。
パイクはコールとロサンゼルス市警の科学捜査官ジョン・チェンの助けを借り、イザベルを探し回ります。

残念なのは、イザベルがパイクが命を賭けるような価値のない女ってことです。自分の命が狙われているのに、そんなこともわからないお気楽なおバカです。
クレイスさんの女性観の反映?

ミステリーというよりハードボイルドって感じです。
「パイク、素敵」って思いたい女性向きのお話ですね。
頭を使わずスラスラと読めちゃって、物足りないです。
次回はもっと読みごたえのある物を希望しますわ。
犬のマギーが出てくるといいのだけど(こればかり、笑)。